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白練の家/鬱金香の咆哮
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梅園の心に降り注いだその感情は、なるほど恋に近いものだった。どうしようもなく諦めざるを得ない問題だった。相手は年上で、養父の妻。それでもこの心は抑えきれない。まるで齢十数年の少年のように彼という存在に溺れ、突き進む事を決めた。
これこそが若者の特権だと、せめて一時だけの恋で良いと、誰にも先が見えない茨道を自ら切り開いてゆく事を不器用にも決心した。それから梅園は何度もユリネへと想いを伝え続けてきた。いくらでも恋の爆撃を受けても、彼女は頬を掠めてゆくそよ風だと言わんばかりに涼し気な顔をして告白を受け流すばかりだった。その反応がどれだけ梅園を恋の深みへと嵌らせて行くかも判らずに。梅園は能天気かつ一本気質な一面があるので、目の前に好きな人がいる限り犬のように擦り寄って愛を吠えるしかなかった。
これこそが若者の特権だと、せめて一時だけの恋で良いと、誰にも先が見えない茨道を自ら切り開いてゆく事を不器用にも決心した。それから梅園は何度もユリネへと想いを伝え続けてきた。いくらでも恋の爆撃を受けても、彼女は頬を掠めてゆくそよ風だと言わんばかりに涼し気な顔をして告白を受け流すばかりだった。その反応がどれだけ梅園を恋の深みへと嵌らせて行くかも判らずに。梅園は能天気かつ一本気質な一面があるので、目の前に好きな人がいる限り犬のように擦り寄って愛を吠えるしかなかった。
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