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【藤と葛】キス
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恥ずかしくて死にそうという顔のメス狸をイジめるのは楽しい。
「悔しかったら自分からキスしてみれば?」
煽った和良に、ヒカルも流石にカチンときたようだ。ブラウンの髪を掬い上げるようにして、和良の後ろ頭を掌で抱き、ヒカルは和良に自らキスをした。唇は震えていたし、チュッとやってすぐ離れてしまったが。それでも抱きしめられた時、和良はどきりとした。これが恋愛の正しいときめきだった。
「……及第点かな」
二人の体温で温まった布団で体を寄せ合って、話している途中で自然に眠りに落ちる、あの夜はいい思い出になった。
「悔しかったら自分からキスしてみれば?」
煽った和良に、ヒカルも流石にカチンときたようだ。ブラウンの髪を掬い上げるようにして、和良の後ろ頭を掌で抱き、ヒカルは和良に自らキスをした。唇は震えていたし、チュッとやってすぐ離れてしまったが。それでも抱きしめられた時、和良はどきりとした。これが恋愛の正しいときめきだった。
「……及第点かな」
二人の体温で温まった布団で体を寄せ合って、話している途中で自然に眠りに落ちる、あの夜はいい思い出になった。
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