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決壊【ヤンデレ編】
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叔父が住んでいるアパートは、高架下にある。数時間おきに聞こえる、ゴロゴロと不穏な車輪の音が、遠くに聞こえた。
彼は実直すぎる性格の所為で生徒からしょっちゅうからかわれているものの、やる時はやる先生で、頼れる兄貴分ような人だと尊敬していた。けどそれは、結局は自分の理想を押し付けているだけに過ぎなくて。気づかない内に美空は叔父を傷つけていたようだ。
「みーちゃんはさ、俺の事を兄貴みたいだっていつも言ってくれるけど。俺は今までずっと君を異性として見てたんだ。だって俺達は血が繋がってる家族でもない。君の笑った顔が好きだって言ったのも好きな女を泣かせたくないって意味だったんだけど、君ほんと鈍ちんだなあ。挙句の果てにはさぁ、一人暮らししてる男の家に単身でノコノコやってきちゃって、ホント、勘弁しろよ」
ここまで言われなければ美空は気づけなかった。押し倒されて、抑えつけられて。初めて男と女の圧倒的な力の差を思い知った。ここまでされないと警戒もできないなんて。抵抗してもびくともしないが怖くて、声が出ない。そんな美空に泣きそうな顔で笑うと叔父は、首元に顔を近づけた。駆けてきた犬のような荒い息遣いが直に肌へ伝わり體が跳ねた。
「ずっと、こうしたかった」
それからの叔父の行動は性急なものだった。上着を中のシャツごと強引に開き、何が起きているか理解が追いつかない美空を嘲笑するかのように肌へ吸い付き、痕を付けた。美空の声に逐一可愛いと言ってキスをしたり、髪紐も下着も解いてしまったり。これはまるで恋人同士がする行為ではないか。そう思っても美空に出来る抵抗は嫌だと泣きじゃくる事だけ。その声も、列車の音と隣人のホラーゲーム実況でかき消される。叔父の手に捉えられた腕は、いつの間にかタオルでしっかり固定されて、逃げようとすれば強い力で抑えつけられる。
「ごめんなさ、」
「何で謝んだよ」
いつもより低い叔父の声が怖い。怒っている。ぼやけた目で見上げると、大きな手が美空の髪の毛を梳きながら頭を撫でられた。それは十数年前から慣れ親しんだ、優しい所作だった。
「知ってるよ。みーちゃん、時々家まで送ってくれるバイト先の同僚君が好きなんだろ? 解ってる、俺の事なんか眼中にないのは判ってんだよ。でも、セックスしたら俺の事を嫌でも男として見てくれる。だったら先生とか兄貴分なんざ、俺ァ喜んで捨ててやるよ」
美空は最後まで、抵抗を続けられなかった。
彼は実直すぎる性格の所為で生徒からしょっちゅうからかわれているものの、やる時はやる先生で、頼れる兄貴分ような人だと尊敬していた。けどそれは、結局は自分の理想を押し付けているだけに過ぎなくて。気づかない内に美空は叔父を傷つけていたようだ。
「みーちゃんはさ、俺の事を兄貴みたいだっていつも言ってくれるけど。俺は今までずっと君を異性として見てたんだ。だって俺達は血が繋がってる家族でもない。君の笑った顔が好きだって言ったのも好きな女を泣かせたくないって意味だったんだけど、君ほんと鈍ちんだなあ。挙句の果てにはさぁ、一人暮らししてる男の家に単身でノコノコやってきちゃって、ホント、勘弁しろよ」
ここまで言われなければ美空は気づけなかった。押し倒されて、抑えつけられて。初めて男と女の圧倒的な力の差を思い知った。ここまでされないと警戒もできないなんて。抵抗してもびくともしないが怖くて、声が出ない。そんな美空に泣きそうな顔で笑うと叔父は、首元に顔を近づけた。駆けてきた犬のような荒い息遣いが直に肌へ伝わり體が跳ねた。
「ずっと、こうしたかった」
それからの叔父の行動は性急なものだった。上着を中のシャツごと強引に開き、何が起きているか理解が追いつかない美空を嘲笑するかのように肌へ吸い付き、痕を付けた。美空の声に逐一可愛いと言ってキスをしたり、髪紐も下着も解いてしまったり。これはまるで恋人同士がする行為ではないか。そう思っても美空に出来る抵抗は嫌だと泣きじゃくる事だけ。その声も、列車の音と隣人のホラーゲーム実況でかき消される。叔父の手に捉えられた腕は、いつの間にかタオルでしっかり固定されて、逃げようとすれば強い力で抑えつけられる。
「ごめんなさ、」
「何で謝んだよ」
いつもより低い叔父の声が怖い。怒っている。ぼやけた目で見上げると、大きな手が美空の髪の毛を梳きながら頭を撫でられた。それは十数年前から慣れ親しんだ、優しい所作だった。
「知ってるよ。みーちゃん、時々家まで送ってくれるバイト先の同僚君が好きなんだろ? 解ってる、俺の事なんか眼中にないのは判ってんだよ。でも、セックスしたら俺の事を嫌でも男として見てくれる。だったら先生とか兄貴分なんざ、俺ァ喜んで捨ててやるよ」
美空は最後まで、抵抗を続けられなかった。
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