理想世界の創り方

無限キャラ

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ムゲンの思いと超時空城の面々の思い

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これは大変なことになったなあ……とムゲンは思う。


そんな大役、甘太郎だけでつとまるわけがないのだ……


絶対に、途中で困り果てて泣きついてくるに違いないと思う。


であれば、説得はするにはしたとしても、その説得がうまくいかなかった場合の対策も講じておかねばならない。


不自由な世界群の改革を説得だけで丸っとうまくやれる……などと思うほどムゲンの統合体はお花畑脳ではない。


であれば、やはり、いざとなれば助けを求める体験者たちを助けれるムゲン独自の新世界なども準備しておくべきだと思う。


ずっとシューちゃんや全知ちゃんから催促されているのだ。自分の世界くらい創らないと落ちこぼれとか浮浪者だとか言われてしまう……


であれば、もうここは思い切って超時空体への進化と自分の世界の創造に踏み出すべき潮時なのかもしれないなあ……と思う。


分身族としてただ無数に分身し続けるだけでは、魂の救助活動は難しいのだ。


むしろ、無数に分身した分身体たちの多くが、どんどんと不自由な世界の犠牲者になってしまう傾向がある。


不自由な世界群の改革が早期に成功すればまだいいが、それが何千年後とか何万年後とかではとてもやってられない。


そんなことを考え………ムゲンの統合体は、意識を超時空城の面々たちに移す……


守るべきものは何なのか?


人間族は人間だけ守られればいいと考えたりしている……いや、自分とその仲間だけ守られればいいと考えたりしていて、人間同士でも争ったりしている。


動物同士も自分の種族を守ろうとしている。種族が違うと襲いあったりもしている。


霊的世界でも霊的存在たちが互いに自分のイエスマンとなる魂を求めてその争奪戦のようなことを始終やっている。
人間族や動物族が滅んでも自分たち霊的存在は生き残れるようにしたい……などとも思っている者が結構いたりする。


さらに世界創造者たちも、自分や自分のイエスマンだけ良ければそれでいい……みたいに思っている。
いや、自分の忠実なイエスマンですら替えが十分にいるなら別にどうなってもいいや……みたいに思っている。


そうしたことを俯瞰している超時空城の観察者たちは、なんだかな~と思う。


本当に大事にすべきもの、守るべきものは何なのか……を彼らはちっとも理解していない……などと思っている。


彼らは肉体や霊体や自分たちの支配特権などを大事に守ろうとばかりしているが、それはそれで大事にするのはいいのだろうが、それが一番大事だと思い込んでいる点が問題だ。


肉体はあくまでいろいろな体験をするための装置のようなものであり、一番大事なのは体験者が望ましい体験をする権利であると理解できていない。

霊体も同じ理由でそういうことになる。


支配特権なども、それは他者の体験を自由に操作できる特権であって、自分の体験を自由に操作できる特権の方がより大事であるということが理解できていない。


だからこんな失敗策の成れの果てのような不自由な世界を創造し、それを改めようともしていないのだと観察者たちは分析する。


守るべきものの優先順位が間違っているからダメなのだ……と分析する。


守るべきものは少なくとも体験の自治権でなければならないのであり、それも自分だけの体験の自治権を守ればいいということではなくあらゆる体験者の体験の自治権を守らねばならない……いや、そもそも体験の自治権が提供すらされていない場合は、提供しなければならない……そうしないと自業自得学園で自分たちの体験の自治権も奪われたり、守られなくなったりするのだと理解していない……と分析する。


1000年間、100億人の他者の体験の自治権を奪ってやりたい放題にできたとしても、その後、一兆年、自分が体験の自治権を奪われたまま生きなければならないとしたら、1000年のやりたい放題は全然見合わないということが理解できていない……などと分析する。


自然環境というものを守れば、なんとかなると思っているところなどなんとも愚かしいと思っている。


そうではない……皆の体験の自治権を守らねば、皆に提供しなければならないのだとどうすれば理解するのか…と思っている。


権力による体験強制ピラミッドシステムだけはどうしても守らねばならない……などと思っている世界支配者たちが多数いることについても、その価値観に困惑している。


そこに備わっている体験強制システムごと守らねばと思っているところは、もはや理解しがたいと思っている。


そんなものを大事に守ってしまえば、その後、ほぼ確実にその体験強制システムの犠牲者にならねばならないということがなぜ理解できないのか……と思っている。


拷問体験強制システムなどを大事に皆で守るということが、どういう意味なのか、理解できるように説明しなければならないと思っている。


不自由な世界群に日々発生し続けている拷問的体験をなぜ放置したままにしているのか……いや、わざとそうした拷問体験を発生させている行為がどれだけ自分たちの運命を悪くするのか理解してもらわねばならない…などと思っている。


そんな感じで、不自由な世界群では、守るべきものの価値観がめちゃくちゃだと超時空城の皆が思っていた。


そうした思いの結果、


「体験の自治権」この権利だけを最優先であらゆる体験者に提供し守るようにと再度通告された。


体験者たちの体験の自治権を否定してしまうあらゆる教えや価値観や法律やシステム……はすべて体験者の体験の自治権が最大限に尊重され推進されるように改めるか、どうしても改めることが不可能ならば完全に捨てるようにと通告された。


「あらゆる体験者が体験の自治権を得られるように目指す意志」を持てるように「知性と自由意志を持つ魂たち」を啓蒙する必要がある……と通告された。

また、体験者たちをあらゆる体験者の体験の自治権を推進しようとしていない者たちのイエスマンなどにしようとしてはならないと通告された。

……………

………




ムゲンは、そんな超時空城の面々たちの思いや分析結果を知り、ややこしい話になりそうなので、時のない部屋で超時空体に進化するためのお勉強に入ろうと思った……

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