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悪夢を強制的に体験させる者たちの末路
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超時空聖体たちは、せっせと分身して、ありとあらゆる魂たちの治療や指導をしていたが、いくら超時空聖体に説得され注意されても悪党行為を止めない者たちが一部存在していた。
悪党行為とは、利己的な目的で、あるいは良心に反した目的で、あるいは遊びや楽しみのために……自分自身以外の体験者たちに故意に望まれない酷い体験を強制するような行為だった。
そうした悪党たちの中には、魂たちを実験動物のように扱い、無理やり悪夢体験を味わわせて、その夢体験に対する魂たちの反応を見て自分たちの魂支配システムを高め維持しようとしている者たちがいた。
多くの魂たちが、強制的に意識を奪う眠り状態の中でその体験の自治権を完全に奪われて無防備のもとで各種の悪夢体験を強制的に体験させられていた。
不自由な世界のリアル体験では、わずかにでも自分の運命や体験を自分の意志で自由に選ぶ権利である体験の自治権がそれなりには存在していたが、夢体験の強制システム内では、そのわずかな体験の自治権すら完全に剥奪されて様々な悪夢体験が強制されてしまっていた。
そうした眠りの中での夢体験の世界では、魂たちは完全に実験動物のように扱われてしまっていた。
「ふむふむ、なるほど、この魂はこうした体験を与えるとこうした反応をするのか……面白い……もっといろいろな体験を強制的に与えてその反応を観察してみたい……」
そんな倫理的に明らかに問題ある意志がそこにはあった。
なぜならいかに夢の中での体験であるといっても、体験者本人たちにとっては、その体験はリアルの体験と大きな違いはなかったからだ。
当然、超時空聖体や甘太郎は、そうした悪夢体験の強制行為も止めさせねばならないと決意した。
当然、超時空聖体たちは、何とかしてそうしたことがしたいと思わなくなるようにと治療しようとはしたが、何度止めるようにと伝えても悪夢体験の強制行為を止めない者たちがいた。
彼らはその体験者本人たちから何度も悪夢体験の強制行為を止めるようにと言われても、それを止めず、さらには超時空聖体たちに注意されても対話にすら応じずに黙って沈黙し無視していた。
その結果、自業自得学園の先生群が群れをなして、彼らの世界に来訪した。
彼らはあたかもオンラインゲーム世界の管理者のような存在だった。
彼らの夢世界は、一種の体験強制ゲームシステムだったのだ。
そして体験者たちの合意もなく、無理やりにその体験強制ゲームに強制参加させていたのだ。
そのゲーム内ではどんな体験でも好き勝手に自由に強制できてしまう……そんなゲームだったのだ。
「こんなものまで創っていたんだ……」
自業自得学園の先生たちが、その体験強制システムを調べてあきれた顔で言っている。
そのゲーム内ではゲームプレイヤーは、ゲーム管理者たちによってどんな酷い体験でも好き勝手に強制できるようになっていた。
自業自得学園の先生たちは、一瞬でその夢世界のあらゆる体験者と意識を共有する。
すると、そのあらゆる夢世界に発生している体験のすべてが夢世界の管理者、支配者、創造者たちに発生しはじめた。
中には一部、甘美な夢体験もあったが、悪夢系の方が明らかに多かった。
その結果、夢世界の管理者、支配者、創造者たちは、自分たちが強制的に与えている夢体験のすべてを強制的に味わうことになった。
多くの悲鳴が発生した。
すでに超時空聖体たちからの説得や注意はされていたので、問答無用で、先生たちの自業自得体験強制力が作用した。
「どうしようか……過去に強制してきた悪夢も全部、超時空体験図書館で調べて体験させちゃう?」
「そうだね、反省してこうしたことを止めないのなら、それも必要かもしれないね」
自業自得学園の先生たちは、そんなことを言い合っている。
「ひ~!やめて~!」
ととうとう、夢世界の管理者たちが、たまらずに叫びはじめた。
「なんだい、ちゃんとこちらのテレパシーが伝わっているんじゃないか、なのに何で君たちは超時空聖体様たちからの説得や注意を無視していたのだね?」
先生の一体が、そう言って夢世界の管理者に詰問する。
「そ、それは、私たちの存在が知られてしまうと魂たちにひどく恨まれる危険性があるからです」
「やっと正直にお話ができるようになってきたわね。でも、そんなの全然言い訳にならないわよ。恨まれるとわかっているようなことを延々と超時空聖体様たちからの注意も無視してやり続けたんだから。バレたら魂たちに恨まれるとわかっているようなことはしちゃいけないでしょう?」
そんなことを言われて、夢世界の管理者たちは言う。
「し、しかし、魂を支配管理するためにはこうした仮想体験強制システムも必要だったのです」
「あのね、もう、時代は変わったの。好き勝手に望まれていない体験を強制してはいけない時代になったのよ」
先生の一体が、超時空聖体や甘太郎の意識世界改革の話を受け売りで説明する。
「てか、テレパシーが通じてるんだから、そんなこと今更ここで言わなくてもとっくにわかっていたことだろ?」
別の先生がダメ出しをする。
夢世界の管理者たちは、自分たちが与えた悪夢を追体験をしながらそう言われて泣きながら謝罪する。
「魂たちの管理のためにどうしても必要だったんです!」と泣きながら叫ぶ者もいる。
「あのね、こうして自業自得の体験を与えるのも、魂たちの管理のためにどうしても必要なのことなのよ。そこんところわかってる?」
自業自得学園の先生たちは、それがお仕事だっただけあり、そうした言い訳に対して実に手厳しい。
「みんな自分たちの悪党行為がどうしても必要だったんだって言うのよね。それなのに、同じことをされたら止めてくれと泣き叫ぶのよね。そんな自分勝手な価値観でいいわけないでしょう?」
「すいません、すいません、すいません……」
次々と、夢体験の管理者や支配者や創造者たちが平謝りに謝り始める。
「まあいいわ、素直に自分たちの非を認めて素直に謝るのなら、そして償いのために超時空聖体様たちの意識世界改革に全面的に協力するというのなら、許してあげるわ。でも、今後は、体験者本人の完全な合意がない限り身勝手な悪夢体験の強制行為は止めなさい」
夢世界の管理者…たちは、「はい!わかりました。今後はそう致します!」と言い始める。
しかし、中には、どんな甘美な体験をしているのか、
「いいえ、私は、このままこの甘美な体験をし続けたいと思います」などと言う者もいた。
「はあ? あんた、一体、どんな体験をしてるのよ……」
先生の一体が、不審に思い、その魂の体験中の夢体験の中に侵入する。
するととてつもない素晴らしい体験群……がその夢世界に生じていた。
「あら……あらあらあら……これは……なかなか……」
その夢体験に侵入した先生がなかなか出てこないのを心配して別の先生が分身体を使って侵入して調べ始める。
「なんだ、この夢世界は……これは……」
そして、その分身体も出てこなくなる。
だが、分身体の体験していることは、その体験内容の強さを自由にコントロールしてその本体も知ることができる。
何万分の一の体験強度にされていても、それが素晴らしい体験が本体に発生する。
「……なんでこんな世界がこんなところにあるんだ……これではまるで楽園ではないか」
その言葉に、我も我もと、他の先生たちも自分の分身体をその夢世界に侵入させはじめる。
「うわ!すごいじゃん! ナニコレ!」
「は~!気持ちいい……なんなの?これって」
「この体験は、最上レベルの悟りの境地と似ているぞ」
自業自得学園の先生たちは、口々に、悪党たちの巣窟でなぜか突如素晴らしいお宝を発見したような感じで騒いでいる。
「ちょっと、これってあたしたちを篭絡するための罠なんじゃないの?」
疑い深いタイプの先生が、そんなことを言い始める。
すると、
「いえ、あの、これは僕が内緒で創っていたお宝体験世界なんです。超時空体験遊園地の昭夫って方の世界からこっそりとコピーして時々、本当に気に入った魂たちにこっそり提供していたものなんです。
実は、体験者たちに悪夢体験を強制するとか、僕はしたくなかったので、他の皆とは別行動をしていたのです」
そんなことを、その夢体験世界の管理者は、とつとつと話し始める。
「は~気持ちいい……こんな夢世界なら禁止しなくてもいいんじゃないの? むしろこの世界なら超時空聖体様たちの意識世界改革に役立つんじゃないかしら」
「そうだね、確かに、この夢世界にある体験群なら悪夢にはならないし、素晴らしい体験の選択肢としていいかもしれないね」
「うんうん、これはいいや、このままここに住みたくなってきたぞ」
「よし、ならこの夢世界だけは禁止対象とせずに持ち帰ることにしようぜ」
自業自得学園の先生たちはそんなことを言い合っている。
「ちょっと待ってくださいよ! これは僕が必死で集めてきたお宝体験なんですよ。自業自得の体験ならいつまででも味わいますから、この夢世界を取り上げないでくださいよ!」
その楽園夢世界の管理者がそんな訴えをしはじめる。
「そんなこと言われると、何だかあたしたちが悪党みたいじゃないの……」
「まあ、自業自得の体験をそのまま永遠に受け続けたいと主張されると、教育的意味などちっともなくなってしまうなあ……」
「いや、それならこの夢世界管理者だけは別扱いで、VIPとして超時空聖体様たちの世界に招待してはどうだい?」
「そうよね、はじまから悪夢体験を体験者たちに強制したくないから別行動をしていたっていうのが本当なら、悪党とは言えないものねえ」
そんなことを先生たちは言い合っている。
「じゃあ、僕は無罪放免ということでいいですよね」と楽園夢体験の管理者が言う。
「いやいや、無罪放免ではあるとしても、君、素晴らしい体験を集めているんだろう?だったら、超時空聖体様たちの世界に行けばさらにもっと素晴らしい体験が無数にあるんだぜ。興味あるだろう?」
「そ、そうなんですか? これらの体験よりもっと素晴らしい体験があるんですか?それならその世界に僕も行ってみたいです」
「そうだろう、そうだろう、これほどまでのコレクターとなれば、そう反応してくると思っていたよ。よしわかった。それじゃあ、君も一緒に超時空聖体様たちの世界に連れて行ってあげよう」
こうして、夢世界の管理者たちは、悪党もそうでない者も、甘太郎の意識世界改革に全面的に協力しはじめることになった。
甘太郎の意識世界改革の対象世界として、物質世界、霊的世界、世界創造者たちの世界があったが、さらにそこに夢体験世界もこうして追加されていった。
その後、好き勝手に悪夢体験が強制されていた夢世界では、一切悪夢体験が強制されることがなくなり、各々の体験者自身が自身が素晴らしいと思える体験だけを自由に選べる体験選択自由自在の夢世界に修正されてゆくことになる。
悪党行為とは、利己的な目的で、あるいは良心に反した目的で、あるいは遊びや楽しみのために……自分自身以外の体験者たちに故意に望まれない酷い体験を強制するような行為だった。
そうした悪党たちの中には、魂たちを実験動物のように扱い、無理やり悪夢体験を味わわせて、その夢体験に対する魂たちの反応を見て自分たちの魂支配システムを高め維持しようとしている者たちがいた。
多くの魂たちが、強制的に意識を奪う眠り状態の中でその体験の自治権を完全に奪われて無防備のもとで各種の悪夢体験を強制的に体験させられていた。
不自由な世界のリアル体験では、わずかにでも自分の運命や体験を自分の意志で自由に選ぶ権利である体験の自治権がそれなりには存在していたが、夢体験の強制システム内では、そのわずかな体験の自治権すら完全に剥奪されて様々な悪夢体験が強制されてしまっていた。
そうした眠りの中での夢体験の世界では、魂たちは完全に実験動物のように扱われてしまっていた。
「ふむふむ、なるほど、この魂はこうした体験を与えるとこうした反応をするのか……面白い……もっといろいろな体験を強制的に与えてその反応を観察してみたい……」
そんな倫理的に明らかに問題ある意志がそこにはあった。
なぜならいかに夢の中での体験であるといっても、体験者本人たちにとっては、その体験はリアルの体験と大きな違いはなかったからだ。
当然、超時空聖体や甘太郎は、そうした悪夢体験の強制行為も止めさせねばならないと決意した。
当然、超時空聖体たちは、何とかしてそうしたことがしたいと思わなくなるようにと治療しようとはしたが、何度止めるようにと伝えても悪夢体験の強制行為を止めない者たちがいた。
彼らはその体験者本人たちから何度も悪夢体験の強制行為を止めるようにと言われても、それを止めず、さらには超時空聖体たちに注意されても対話にすら応じずに黙って沈黙し無視していた。
その結果、自業自得学園の先生群が群れをなして、彼らの世界に来訪した。
彼らはあたかもオンラインゲーム世界の管理者のような存在だった。
彼らの夢世界は、一種の体験強制ゲームシステムだったのだ。
そして体験者たちの合意もなく、無理やりにその体験強制ゲームに強制参加させていたのだ。
そのゲーム内ではどんな体験でも好き勝手に自由に強制できてしまう……そんなゲームだったのだ。
「こんなものまで創っていたんだ……」
自業自得学園の先生たちが、その体験強制システムを調べてあきれた顔で言っている。
そのゲーム内ではゲームプレイヤーは、ゲーム管理者たちによってどんな酷い体験でも好き勝手に強制できるようになっていた。
自業自得学園の先生たちは、一瞬でその夢世界のあらゆる体験者と意識を共有する。
すると、そのあらゆる夢世界に発生している体験のすべてが夢世界の管理者、支配者、創造者たちに発生しはじめた。
中には一部、甘美な夢体験もあったが、悪夢系の方が明らかに多かった。
その結果、夢世界の管理者、支配者、創造者たちは、自分たちが強制的に与えている夢体験のすべてを強制的に味わうことになった。
多くの悲鳴が発生した。
すでに超時空聖体たちからの説得や注意はされていたので、問答無用で、先生たちの自業自得体験強制力が作用した。
「どうしようか……過去に強制してきた悪夢も全部、超時空体験図書館で調べて体験させちゃう?」
「そうだね、反省してこうしたことを止めないのなら、それも必要かもしれないね」
自業自得学園の先生たちは、そんなことを言い合っている。
「ひ~!やめて~!」
ととうとう、夢世界の管理者たちが、たまらずに叫びはじめた。
「なんだい、ちゃんとこちらのテレパシーが伝わっているんじゃないか、なのに何で君たちは超時空聖体様たちからの説得や注意を無視していたのだね?」
先生の一体が、そう言って夢世界の管理者に詰問する。
「そ、それは、私たちの存在が知られてしまうと魂たちにひどく恨まれる危険性があるからです」
「やっと正直にお話ができるようになってきたわね。でも、そんなの全然言い訳にならないわよ。恨まれるとわかっているようなことを延々と超時空聖体様たちからの注意も無視してやり続けたんだから。バレたら魂たちに恨まれるとわかっているようなことはしちゃいけないでしょう?」
そんなことを言われて、夢世界の管理者たちは言う。
「し、しかし、魂を支配管理するためにはこうした仮想体験強制システムも必要だったのです」
「あのね、もう、時代は変わったの。好き勝手に望まれていない体験を強制してはいけない時代になったのよ」
先生の一体が、超時空聖体や甘太郎の意識世界改革の話を受け売りで説明する。
「てか、テレパシーが通じてるんだから、そんなこと今更ここで言わなくてもとっくにわかっていたことだろ?」
別の先生がダメ出しをする。
夢世界の管理者たちは、自分たちが与えた悪夢を追体験をしながらそう言われて泣きながら謝罪する。
「魂たちの管理のためにどうしても必要だったんです!」と泣きながら叫ぶ者もいる。
「あのね、こうして自業自得の体験を与えるのも、魂たちの管理のためにどうしても必要なのことなのよ。そこんところわかってる?」
自業自得学園の先生たちは、それがお仕事だっただけあり、そうした言い訳に対して実に手厳しい。
「みんな自分たちの悪党行為がどうしても必要だったんだって言うのよね。それなのに、同じことをされたら止めてくれと泣き叫ぶのよね。そんな自分勝手な価値観でいいわけないでしょう?」
「すいません、すいません、すいません……」
次々と、夢体験の管理者や支配者や創造者たちが平謝りに謝り始める。
「まあいいわ、素直に自分たちの非を認めて素直に謝るのなら、そして償いのために超時空聖体様たちの意識世界改革に全面的に協力するというのなら、許してあげるわ。でも、今後は、体験者本人の完全な合意がない限り身勝手な悪夢体験の強制行為は止めなさい」
夢世界の管理者…たちは、「はい!わかりました。今後はそう致します!」と言い始める。
しかし、中には、どんな甘美な体験をしているのか、
「いいえ、私は、このままこの甘美な体験をし続けたいと思います」などと言う者もいた。
「はあ? あんた、一体、どんな体験をしてるのよ……」
先生の一体が、不審に思い、その魂の体験中の夢体験の中に侵入する。
するととてつもない素晴らしい体験群……がその夢世界に生じていた。
「あら……あらあらあら……これは……なかなか……」
その夢体験に侵入した先生がなかなか出てこないのを心配して別の先生が分身体を使って侵入して調べ始める。
「なんだ、この夢世界は……これは……」
そして、その分身体も出てこなくなる。
だが、分身体の体験していることは、その体験内容の強さを自由にコントロールしてその本体も知ることができる。
何万分の一の体験強度にされていても、それが素晴らしい体験が本体に発生する。
「……なんでこんな世界がこんなところにあるんだ……これではまるで楽園ではないか」
その言葉に、我も我もと、他の先生たちも自分の分身体をその夢世界に侵入させはじめる。
「うわ!すごいじゃん! ナニコレ!」
「は~!気持ちいい……なんなの?これって」
「この体験は、最上レベルの悟りの境地と似ているぞ」
自業自得学園の先生たちは、口々に、悪党たちの巣窟でなぜか突如素晴らしいお宝を発見したような感じで騒いでいる。
「ちょっと、これってあたしたちを篭絡するための罠なんじゃないの?」
疑い深いタイプの先生が、そんなことを言い始める。
すると、
「いえ、あの、これは僕が内緒で創っていたお宝体験世界なんです。超時空体験遊園地の昭夫って方の世界からこっそりとコピーして時々、本当に気に入った魂たちにこっそり提供していたものなんです。
実は、体験者たちに悪夢体験を強制するとか、僕はしたくなかったので、他の皆とは別行動をしていたのです」
そんなことを、その夢体験世界の管理者は、とつとつと話し始める。
「は~気持ちいい……こんな夢世界なら禁止しなくてもいいんじゃないの? むしろこの世界なら超時空聖体様たちの意識世界改革に役立つんじゃないかしら」
「そうだね、確かに、この夢世界にある体験群なら悪夢にはならないし、素晴らしい体験の選択肢としていいかもしれないね」
「うんうん、これはいいや、このままここに住みたくなってきたぞ」
「よし、ならこの夢世界だけは禁止対象とせずに持ち帰ることにしようぜ」
自業自得学園の先生たちはそんなことを言い合っている。
「ちょっと待ってくださいよ! これは僕が必死で集めてきたお宝体験なんですよ。自業自得の体験ならいつまででも味わいますから、この夢世界を取り上げないでくださいよ!」
その楽園夢世界の管理者がそんな訴えをしはじめる。
「そんなこと言われると、何だかあたしたちが悪党みたいじゃないの……」
「まあ、自業自得の体験をそのまま永遠に受け続けたいと主張されると、教育的意味などちっともなくなってしまうなあ……」
「いや、それならこの夢世界管理者だけは別扱いで、VIPとして超時空聖体様たちの世界に招待してはどうだい?」
「そうよね、はじまから悪夢体験を体験者たちに強制したくないから別行動をしていたっていうのが本当なら、悪党とは言えないものねえ」
そんなことを先生たちは言い合っている。
「じゃあ、僕は無罪放免ということでいいですよね」と楽園夢体験の管理者が言う。
「いやいや、無罪放免ではあるとしても、君、素晴らしい体験を集めているんだろう?だったら、超時空聖体様たちの世界に行けばさらにもっと素晴らしい体験が無数にあるんだぜ。興味あるだろう?」
「そ、そうなんですか? これらの体験よりもっと素晴らしい体験があるんですか?それならその世界に僕も行ってみたいです」
「そうだろう、そうだろう、これほどまでのコレクターとなれば、そう反応してくると思っていたよ。よしわかった。それじゃあ、君も一緒に超時空聖体様たちの世界に連れて行ってあげよう」
こうして、夢世界の管理者たちは、悪党もそうでない者も、甘太郎の意識世界改革に全面的に協力しはじめることになった。
甘太郎の意識世界改革の対象世界として、物質世界、霊的世界、世界創造者たちの世界があったが、さらにそこに夢体験世界もこうして追加されていった。
その後、好き勝手に悪夢体験が強制されていた夢世界では、一切悪夢体験が強制されることがなくなり、各々の体験者自身が自身が素晴らしいと思える体験だけを自由に選べる体験選択自由自在の夢世界に修正されてゆくことになる。
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