理想世界の創り方

甘太郎一族が殺されてしまった不自由な世界の末路

超時空体験図書館の甘太郎が、そうした絶対安全な新世界を実現化させる前は、
超時空聖体たちが育たなかった意識世界だけでなく、甘太郎一族が殺されてしまった世界も自滅する運命となっていた。


いろいろな意識世界の中には、超時空聖体たちが甘太郎の提案に従って魂全体の救助活動を始める前に、甘太郎一族が邪悪で利己的で残酷な支配者や権力者や侵略者たちに殺されてしまった世界もあった。

甘太郎の訴えがあったから超時空聖体たちが救助介入した。

しかし、甘太郎を殺してしまった世界群では、甘太郎の訴えもなされることがなかった。

そうした世界の支配者や権力者や侵略者たちは、甘太郎一族が利己的で残酷な支配行為を止めるようにと命がけで訴えてくることが非常に邪魔だと感じて甘太郎一族を殺してしまったのだ。

その結果、そうした世界には甘太郎がいなくなり、超時空体たちが、そうした世界を滅ぼした。

世界支配者たちが甘太郎一族を確信犯で殺してしまうような世界、またそれを未必の故意で放置してしまうような意識世界は、存続させてはならないと判断されたのだ。

そうした世界の魂たちのほとんどが、甘太郎の良き意志ではなく、その世界の支配者たちに従うように洗脳され調教されてしまっていた。

まるでそれらは倫理的に壊れたロボット群のようだった。


そうした世界の支配者たちは、自由意志を持った魂たちをすべて自分たちの奴隷や家畜や操り人形などにしようとしていた。

そして甘太郎たちまで奴隷や家畜や操り人形にしてしまったのだ。

あらゆる体験者を助けようと目指していた甘太郎たちの良き意志を、ありとあらゆる技術や能力や制度や法律やその他の手練手管を使って消し去ってしまったのだ。

つまり、そうした世界では、甘太郎たちは、肉体的には実際に殺されていなくても、その魂において殺されてしまったのだ。

甘太郎たちが甘太郎であるために必須の「あらゆる体験者に最高最善の理想世界を提供したい、そして助けたい……と願う良き意志」をありとあらゆる技術や策略を駆使して消滅させてしまったのだ。

良き意志が消滅してしまえば、それはもう、甘太郎ではない。

かつては甘太郎一族であった肉体には、邪悪で利己的で残酷な世界支配者や権力者や侵略者たちの排他的で利己的な邪悪な性質が植え付けられていったのだ。

まるで操り人形を操るように、甘太郎たちの肉体や心を好き勝手に遠隔操作できる毒を埋め込んで、甘太郎たちをみんな自分たちの操り人形や奴隷や家畜のようにしてしまったのだ。

その結果、そうした世界には甘太郎がどんどんと減ってゆき、ついにはいなくなってしまったのだ。


その結果、そうした世界支配者や権力者や侵略者たちは、甘太郎の訴えによって超時空聖体たちに救助されることが不可能になってしまったのだ。

甘太郎一族を確信犯で殺した罪は、あらゆる意識世界を含んだ大意識世界において最大の重罪とされていた。


何もその肉体を殺さずとも、その良き意志を確信犯で殺す、消す行為は、甘太郎を殺す行為なのだとされていた。


良き意志とは、


「あらゆる体験者たちにとって最高最善の世界を提供しようとする意志」


あらゆる体験者たちにとって最高最善の世界とは、「あらゆる体験者にその望まれない酷い体験が強制されないようにし、その前提で、あらゆる体験者に最大限の素晴らしい体験の選択肢を提供しようと目指す世界」だった。


そうした意味での「良き意志」を叩き潰し、消すことは、あらゆる意識世界において、最大の重罪だったのだ。


彼らの多くは、肉体を殺さなければ、それは殺したことにはならない……などと思っていた。
肉体を破壊しなければ罪には問われないだろうと……

だから、甘太郎一族を、奴隷や家畜や操り人形にしても、その肉体さえ破壊しなければ、別にいいのだと思い込んでいた。

しかし、甘太郎の本質とは肉体ではなくその「良き意志」だったのだ。

肉体などというものは、甘太郎一族たちの着物みたいなものでしかなかったのだ。

だから、その甘太郎の本体である「良き意志」を消すこと、殺すこと、そして操り人形にしてしまうことは、絶対に許されない重罪だったのだ。

その結果、そうした世界の支配者や権力者や侵略者やその確信犯の部下たちは、全員「自業自得学園」に送られることになった。

当然、殺してしまった良き意志は、その自業自得の世界には存在せず、よってそうした世界の支配者や権力者や侵略者やその部下たちは、甘太郎や超時空聖体によって助けられなかった。

あらゆる体験者を酷い体験や運命から助けたいと願う「良き意志」を消し、殺してしまったために、そうした運命となった。


それは自業自得だった。


甘太郎や超時空聖体がいないため、彼らは自らが甘太郎や超時空聖体と同じ「良き意志」を持てるようになるまでその自業自得の世界で延々と自らがその世界支配行為によって強制的に与えた残酷体験や拷問体験や不自由な体験や運命を受け続けなければならなかった。

そして、命がけで「良き意志」を自発的に持てるようになった魂だけが、やっとその自業自得世界から抜け出すことが許された。

しかし、多くの場合、それには膨大な時間が必要だった。

何億年、何兆年経過しても、そうした運命はあまりにも残酷だから助けてあげて！と叫び訴えてくれる甘太郎は、世界支配の邪魔だとして彼らが殺してしまっていたために永遠に現れなかった。

甘太郎を…その良き意志を、確信犯で殺し、消してしまっていたからだ。


そのような運命となった魂たちや世界も大意識世界の中には存在していた。


超時空体験図書館の箴言には、

「良き意志を確信犯で消し殺す行為はあらゆる意識世界を内包する大意識世界における最大の重罪となる」

と記されていた。