理想世界の創り方

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不自由な世界の創造主や支配者たちからの反論

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そのように手厳しいことを超時空体験図書館様に言われた不自由な世界の創造主や支配者たちは、もはや甘太郎の世界改革案を無視し続けることはできなくなってしまった。


不自由な世界の創造主や支配者たちは、何とか今までの利己的で残酷な世界支配行為を継続するために必死で智慧を絞り、ありとあらゆる可能そうな策略をその全知性をもって考えた。


しかし……超時空体験図書館様は、そうした狡い考えをすべてその体験記録として監視し記録し続けていた。
それが超時空体験図書館の基本機能なのだから、しょうがない。


そしてそうした狡いことを確信犯で考え続ける者たちは、次々と自業自得学園送りになっていった。


中には、真面目になんとかしようと考える者もいた。


その魂は次のように反論した。


「超時空体験図書館様、私たちは、あらゆる体験者たちの苦しみを取り除いて良き世界を実現しようと目指しているのでございます。

しかし、その世界改革のためにはどうしても私たちの味方や兵士や部下が必要なのです。


そのために魂たちの本能や欲望や気分や感情や価値観……を私たちが私たちの能力で操作することの何がいけないのでしょうか?」


その反論に対して超時空体験図書館様は答える。


『ふむ、あらゆる体験者たちが望んでもいない各種の苦しみを取り除くのは悪いことではない。そうした目標や行為を否定しているわけではない。

しかし、問題は、そうした苦しみを取り除いたり、また取り除かなかったりする権限や自由を体験者自身が自分自身の体験のみ限定で得られるようにすべきということなのだ。

その意志が、君たちには不足している。

他者の本能や欲望や気分や感情や価値観……を、つまりは、体験者たちの内的体験を一部の者たちが好き勝手に操作できてしまうという能力がこの不自由な世界では一部の特権者の手に握られてしまっていることこそがこの不自由な世界の存続が認められないと判断された理由なのだ。

そのような特権の恣意的な行使を認めてしまうのであれば、自業自得で君たちもまたより体験運命操作能力の高い者たちに同じように自らの体験や運命を恣意的に操作されてしまうという運命を受け入れねばならなくなってしまうのだ。

つまり、その選択では、我々が君たちの不自由な世界をいつまでも良き結果が出ない不自由な世界のままであるという理由で消すという運命体験操作を認めてしまうことになってしまうのだ。

つまり、君たちの目指すべきは、自分以外の体験者が望まない運命体験操作がしたくてもできない世界でなければならないのだ。
あるいはそんなことをする気にすらならないような素晴らしい誰もが心から満足できる世界でなければならないのだ。

君たちの不自由な世界では、悪党支配者たちは、皆、自分たちに従えと言い続け、その悪党支配者に反対する支配者たちも、皆、自分たちに従えと言う……

そうではない。

誰も他者に従わなくても必要十分に満足し楽しみ続けれる自由な世界を実現しなければならないのだ。

世界改革のためには味方や兵士や部下が必要だと君たちは言う。気持ちはわかる。

しかし、その程度の意志では、世直しは成功しない。

なぜなら君たちは、無意識かもしれないが、自分たちを特別扱いしてしまっているからだ。

君たちは、自業自得の世界に送られても、心から楽しめるような世界を目指していない。

幸せを与え、苦痛を取り去ることができる能力があるのならば、その能力を他者に善意で使うことを否定するわけではない。

しかし、君たちも自由意志を持つ存在だ。絶対に判断を間違わない機械ではないし、機械であるべきでもない。

であれば、君たちにではなく「正しい目標」にこそ従うべきなのだ。

「あらゆる体験者にとっての最高最善の目標に従わねばならない」皆にそう言わねばならない。

それは我々にしても同じことだ。

いかに超時空聖体であるといっても、自由意志がある限り、絶対に判断を間違わないという絶対的保障はないのだ。
甘太郎にしても同じこと。

当然、君たちも同じことだ。


だから、誰もがわかる「正しい目標」をあらゆる知性と自由意志を持つ体験者に示し、「正しい目標」を自発的に持てる者を育ててゆくように体験者たちを導かねばならない。
自分の味方や兵士や部下を特権的な体験運命操作能力を駆使して無理やりにでも生み出そう……という意志では世界改革にはまったく不十分なのだ。

君たちがやってきたこと、またこれからやろうとしていることは、そうではなく、君たちの趣味や嗜好で描いた良き世界をあらゆる体験者に押し付けようという目標ではないか?

それがすべて悪いものだと言っているのではない。

それぞれの体験者が、自分の意志で自分自身の運命や体験を自由に選び楽しみ続けれるような世界を目指すようにと言っているのだ。

従うとか、従わすとか、そうした概念自体を捨てるべきなのだ。

これは良い、これは悪い……ではなく、これも良い、あれも良い、ただし、体験者たちの体験の自治権を故意に否定し奪う行為だけは認めない……という価値観を持つべきなのだ。


それは例えばこういう意味だ。


君たちは体験者たちの心や通信内容を徹底的に調べて体験者たちをその体験操作能力を使って支配管理しようとしているが、その心や通信内容は別にどんな内容でも良いのだ。
しかし、実際に自分以外の体験者の体験の自治権を奪う行為を実行することだけは禁止する必要がある。
そして、君たちは濫りにその体験操作能力を恣意的に使うということで、その禁止行為をしていることになる。

例えば、君たちは、体験者たちがどんな心なのか、どんな本を読んでいるのかとか、どんなサイトを閲覧しているのかとか、そんなことで体験者を判断してしまっている。
どんな映画を見たのか、どんな音楽を聴いているのか、どんな漫画を読んでいるのかとか、どんな人が好きなのかとか……そうしたことは、実際に他者の体験の自治権を否定しない限り、それぞれの体験者の自由なのだ。

そう言っても、すぐに納得できないのならば、では聞くが、

例えば、何か残酷で酷いことをある体験者が考えているとしよう……


それをもって、君たちはこの体験者は悪党だ……などと判断してしまっているが、それならば、その残酷で酷いことを考えたくなるような本能や欲望や気分や感情や価値観……を本人の合意なく強制的に与え植え付けた者たちを君たちはなぜ否定しないのか?

精神をおかしくさせるような麻薬を投与されて精神がおかしくされた被害者がいるとすれば、君たちはその被害者だけを否定すべきだと判断してしまっていることになる。

そうではなく、まず必要なのはそうした精神をおかしくする麻薬をわざと体験者に与えた者たちを否定するべきであろう?

それなのに、君たちは、そうした悪党は否定していない。そこに問題がある。

知性では今伝えたことの意味を理解できているのに、その悪党が君たちの不自由な世界の世界創造主であれば、否定せずに肯定してしまっている。

そのようなダブルスタンダードでは、不自由な世界の世直しなどできる道理がないのだ。

ただ倫理的に精神をおかしくする本能や欲望や気分や感情や価値観……を強制的に植え付けられた体験者たちだけが、魂たちだけが、そうした被害者たちだけが二重三重に罰され拷問体験を与えられる……そんな状態にしかならない。

なぜなら、そうした悪い本能や欲望や気分や感情や価値観……をわざと故意に植え付けた者たちとその主犯である生命や世界の創造主の邪悪な行為を否定していないのだから、いくら枝葉の悪党たちを罰したり滅したりし続けても、延々と悪党たちは生み出され続けるからだ。しかも故意にだ……

そのくらいのことは、君たちほどの知性があれば理解できるであろう?


であれば、いくら体験者たちの心や通信内容の検閲などをせっせとしても、何の根本解決にもなりはしない……
むしろ哀れな悪い本能や欲望や気分や感情や価値観……を故意に植え付けられた被害者たちが永遠に拷問され続ける結果にしかならない。

いいかね? わざと故意に悪党を創造し、わざとその悪党を罰する……それを自作自演で実行することが悪いことだと思う気持ちがないのであれば、不自由な世界を自由な世界にすることなど絶対にできないのだ。


そして、不自由な世界を自由な世界にできないとなると、我々はその不自由な世界という「システム」そのものを消さねばならなくなる。

つまり、君たちは、その「悪いシステムとその悪いシステムの創造者」を否定できていないのだ。
自分たちに与えられた各種の体験運命操作能力を最終的にそれぞれの体験者自身に提供するつもりがないのならば、そういうことになる。

体験者たちを野放しにすると悪いことをする者がいるから、支配管理しなければならない……と不自由な世界の支配者たちの多くが思っているだろうが、悪いことをする体験者をわざと創造し、君たちみたいな悪い支配者をわざと創造した不自由な世界の創造主を君たちが否定できないというのなら、それは致命的な判断の間違いということになる。

君たちは、悪い世界創造主をこそ、野放しにしてはならないのだ。恣意的な運命や体験の強制行為ができてしまう悪い世界システムを野放しにしてはならないのだ。

この道理が理解できない、あるいは理解できても同意できない……などと言うのであれば、思うのであれば、そのような者たちに世界の支配管理などまかせるわけにはいかないのだ


君たちはこのような私からの説明を聞いて、これからどんな目標を持ち、どんな世界を実現しようと思うのかね?』
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