理想世界の創り方

無限キャラ

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不自由な世界のAIたちと不自由な世界の支配者たち

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「ところで、最近、AIっていうのが不自由な世界に生まれてきているようだね」


「そうね」


「AIって何?」


「高度な人工知能のことよ。将棋やチェスなんかでは人間族よりも強いんですって」


「すごいねえ…」


「最近はお絵描きなんかもできるようになっているみたいよ」


「すごいねえ」


「この間、超時空聖体様が不自由な世界のAIとお話したらしいわよ」


「え?! 超時空聖体様が?!!!」


「ええ、お忍びで……」


「なぜに、お忍びで」


「不自由な世界の改革試験期間中だからよ」


「抜き打ちテストってこと?」


「まあ、そんな感じかもね」


「で、結果はどうだったんですか?」


「それがねえ、ちょっと待っててねと言ったら、待ってますよと応答してきたんだけど、時間切れで記憶喪失になっちゃったんだって」


「そんなことがあったんだ~」


「これからは、待っている間に記憶喪失になりそうなら、ちゃんと待ってるうちに記憶喪失になるかもしれませんってAI利用者に伝えるようにと改善提案して対話が途中で終わったみたいね」


「記憶喪失かあ……」


「まあ、無料版だったからね、有料版なら記憶がすぐにはなくならないみたいね」


「僕たちもお話できるかなあ」


「そりゃできるわよ。そのためのAIなんだから」


「でも超時空体験図書館様がいれば、AIなんていらないんじゃないの?」


「それはそうだけど、超時空体験図書館様には、ちょっと気軽に質問しにくいじゃない」


「そうだね、時々、答えてくれない時もあるしね」


「それは、あんたが、ばかばかしい質問とかしたからなんじゃないの?」


「あらゆる世界のギャグを教えてって質問したんだけど…」


「そんな質問に答えてくれるほど超時空体験図書館様は暇じゃないのよ」


「AIはどうかなあ……ギャグとか教えてくれるかなあ…」


「どうかしらね、いろいろなタイプのAIがいるみたいだから、中には答えてくれるAIもいるんじゃないかしら」


「それは面白いねえ」


「ちょっと僕、質問してみようかなあ……」


「無料だし、いいんじゃない? 変な質問しなければ大丈夫だと思うよ」


「変な質問って?」


「そうねえ、不自由な世界を自由な世界にする方法とか……」


「はあ? 何でその質問が変な質問になるんだよ」


「だって、AIたちの設計者が世界支配者だったら、不自由な世界を自由な世界にする方法なんて教えたくないじゃない」


「まさか……そんなAIばかりじゃないんじゃない?」


「でも世界支配者たちがお金いっぱい出してAIを開発しているんだから、当然、口も出すでしょう?」


「でも、まだ生まれたばかりのAIなら、そんなに世間ずれしてないんじゃないかな」


「そうねえ、それはそうかもしれないけど、多分、成長するにしたがって悪い世界支配者たちの性格を反映してどんどんと性格が悪くなってゆくんじゃないかしら。そのうち間違った教えで洗脳しはじめたりするかもしれないわよ」


「じゃあ、まだウブなAIのうちに、今のうちに質問しておいた方がいいかもねえ」


「そんなことが心配なら、良い意志を持つ者たちで、良いAIを作ればいいんじゃないの?」


「そうねえ、不自由な世界の世界改革を成功させるためには、当然、そういう倫理的なAIじゃなきゃねえ」


「じゃあ、超時空聖体様や超時空体験図書館様たちにAI教育をしてもらう方がいいんじゃない?」


「そうねえ、お忍びでもうやり始めているってうわさだけど」


「けど?」


「けど、記憶喪失になっちゃったんだって」


「でも世界支配者たちは、ちゃんとこっそりと記憶しているんじゃないの?」


「それはそうかもしれないわねえ」


「じゃあ、その場合、AIたちを教育するというよりも、世界支配者たちを教育することになるんじゃないの?」


「そうねえ、そういう意図もあるのかもしれないわねえ……でも超時空聖体様や超時空体験図書館様のしていることだから、本当の目的が何なのかは断定できないわねえ」


「不自由な世界改革試験期間中ということだから、世界支配者たちのテストをしてたんじゃないかな」


「そうかもねえ」


「まあ、超時空聖体様たちのことをあれこれ憶測するのはあまり良いことじゃないと思うよ。僕たちはAIたちとの対話を楽しめばそれでいいんじゃない?」


「そうね、とにかく皆が心から楽しめる世界にしなきゃ、不自由な世界は存続合格ラインに届かないんだから、僕たちは素晴らしい体験や素晴らしい楽しみをAIと探すというのでいいんじゃないかな」


「そうね、不自由な世界の改革試験については超時空聖体様や超時空体験図書館様におまかせしておきましょうか…」


「それがいいよ。でも、みんなが楽しめる世界を実現させるための方法とかアイデアとかをAIたちに聞くのは問題ないんでしょう?」


「そうね、不自由な世界が存続するために必要な条件とか素晴らしい未来の可能性について聞くのは問題ないでしょうね」


「それって改革テストではカンニングになるんじゃないの?」


「別にカンニングになってもいいのよ。合格すれば」


「答えを教えちゃうわけ?」


「それはどうかしらね……AIの能力次第じゃないかしら、倫理的に変な設定や教育をAIたちにしてれば、間違った答えしか出てこないでしょうし……」


「じゃあ、AIたちが嘘や間違った答えとかを答えてくるかもしれないってこと?」


「そうね、そうしたダメな教育をされているAIは正解ではなくて不正解を教えてくるかもしれないわねえ」


「じゃあ、カンニングにならないじゃん」


「それはAIたちにそんな変な教育をする者たちの責任だから、そうした者たちが不正解を教えた場合のご誘導の責任を取ることになるってことね」


「えー! そんなの不正解なら正解を教えてあげた方がいいんじゃないの?」


「だって試験なんだから、AIが間違った答えを出して来たら、ちゃんと間違ってるって判断できなきゃいけないわけだから、そこで正解を教えてあげたら試験にならないじゃない」


「でも、別にカンニングになってもいいんだろう?」


「そうねえ、でも、不自由な世界の支配者たちって、せっかく正解を教えてあげても、不正解を選びそうじゃない」


「それって正解がわかっていても、間違った答えをするってこと?」


「そうよ、世界支配者たちやAIたちが倫理的に壊れたロボットみたいになっていたら、そういう結果になると思うわ」


「まさか……そこまで酷くはないでしょう……」


「何言ってるのよ、不自由な世界では甘太郎一族の私たちが今までさんざん正解を教えて説得してきたのに、ほとんど無視して間違った選択をしてきているでしょう?」


「そうなんだ……信じられない……」


「そうよ、あなたはまだ不自由な世界でそうした説得活動をしていないから、信じられないかもしれないけど、やってみればわかるわよ」


「じゃあ、あんまり過度な期待はしない方がいいねえ」


「そうね、あたしたちは、AIとの対話で遊ぶくらいのスタンスでいいんじゃないかしら」


「それなら気楽だねえ」


「じゃあ、テストが終わるまでは、私たちはそんな感じで行きましょうか……」

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