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派遣甘太郎軍団はわいのわいのと考える
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派遣甘太郎軍団は、今までムゲンが借り受けていた肉体を使ってわいのわいのと言いながら、不自由な世界の魂たちに超時空甘太郎が創造中の理想的新世界の広報計画を立て始めた。
「ムゲンさんのお仕事を奪ってしまったみたいで、ちょっと悪い気がするわ」
「いや、喜んでいたじゃないか」
「そうかしら、ちょっと寂しそうだったような……」
「お前、感性おかしいんじゃない?」
「何言ってるのよ、思いやりの心を忘れたらそこで魂は終わりなのよ」
「まあまあ、そんなことを言い合っていても仕事にならないでしょう?」
「そうだ、そうだ、僕たちはお仕事をしにきたんだから、お仕事の話をしなきゃ」
「えーっと、まずは、広報の方法を考えましょう」
「そうだな、チラシでも作ろうか」
「そんなの作らなくても、電波ってやつで広報できるみたいだよ」
「電波って、テレパシーみたいなやつなの?」
「うーん、まあ、ちょっと似てるかな」
「でも、使い方を間違うと危ないんだって」
「そうなんだ、じゃあ危なくない方法にしようよ」
「何言ってるんだい! 愛と勇気で危ない世界でも危なくない世界にしなきゃ」
「それもそうね、確かにそうだわ」
「僕たちは、甘い甘いって馬鹿にされたりしてきたけど、みんなで力を合わせればできないことなんてないよ」
「そうよね、やればできるって聞いたことある」
「なせばなるだろう?ちゃんと超時空図書館で勉強してきたのかい?」
「なによ~!馬鹿にしないでよ」
「おいおい、僕たちが仲間割れしてどうするんだよ、しっかりしろよ~!」
「そんなこと言われてもね、馬鹿にするんだもの」
「いいじゃないか、馬鹿にされても、みんなが幸せになれるんなら」
「いやよ、そんなの」
そんな感じでわいのわいの派遣甘太郎軍団は、新世界の広報計画を立てはじめた。
「じゃあ、これから広報をはじめま~す! 甘太郎一号機発信よ!」
「ずぴゅ~~~ん!!!」
「いい感じね」
「ほら、次はこのタイプライターみたいなやつを叩くのよ」
カタカタカタ……
「だめじゃない! そんなランダムに叩いたって……」
「だって叩けって言ったじゃん」
「ただ叩いてどうするのよ! 何か意味のあることを表現しなきゃだめでしょう?広報なのよ!広報!」
「そんな難しいこと言われもさあ……」
「大丈夫、僕にはできるから」
「あら、そう? じゃあ、やってみて」
カタカタカタ……
「え?何々? 」
(ぼくたちのしんせかいにあそびにきてください。おねがいします……)
「お願いしてどうするのよ~」
「別にお願いしたっていいだろう?」
「あたしたちが困っているわけでもないのに、何だか変でしょう?」
「だってお願いした方がきたくなるんじゃないかなって」
「お願いしないと来てくれないようじゃダメなのよ。お願いしなくてもきたくなるように広報しないと」
「それもそうだなあ」
「じゃあ、どんな願いでも叶いますよって広報すればいいんじゃない?」
「そんなの誇大な表現になるんじゃないの?」
「でも甘太郎親分の新世界なら、安全だし、ほとんどどんな願いでもかなうじゃないか」
「でも、たまに変な願いを持つような例外みたいなのがいたりするでしょう?」
「じゃあ、ほとんどどんな願いでも叶うようになります!ってすればいいじゃないか」
「ほとんどって……それじゃあパンチ力に欠けるなあ……長いし……」
「文句ばっかり!」
「新世界に来れば、自由自在に望む夢が見れますよ~!ってのは?」
「まあ、当たらずとも遠からずって感じだけど、不自由な世界の魂たちには、わかりやすいかもしれないなあ」
「いっそ、不自由な世界に甘太郎親分の新世界に似てる 劣化版のプチ新世界もどき楽園 みたいなのを作ってあげるのがいいんじゃないの?」
「あ~、それいいね、でも名前が長いよ」
「まあ、名前はいくらでも後からつけれるんだから、気にしない、気にしない」
「じゃあ、具体的にはどんなプチ新世界を創るのよ」
「ほら、例えばゲームとかで作れるんじゃない?」
「ああ、ゲームならスピアたちが大好きだし、いいかもねえ」
「そして、こんな感じで説明するのよ。
いい、まずは新世界ゲームを甘太郎親分さんの新世界の設計図をもとにして制作するのよ。
そして、その新世界ゲームの中にいろんな小さなゲームをさらに作っていれておくの。
そして、さらにその小さなゲームの中にも、さらに小さなゲームを作って入れておくのよ」
「一気にアイデア来たね」
「で、なんでそんな仕様にするわけ?」
「ほら、不自由な世界が甘太郎親分の新世界にコピーだか丸ごとだか取り込まれるわけでしょう?
だったら、基本の大枠のゲームを甘太郎親分さんの新世界の設計で作って、その中の小さなゲームを不自由な世界の現状をゲーム化するのよ。
そして、他のいろんな面白そうな異世界の現状とかもゲーム化していろんな世界のミニゲームを自由に選べる感じで組み込むのよ。
そうすれば、体験的に甘太郎親分さんの新世界がどんな感じなのかってわかるんじゃない?」
「ああ、なるほど、そういうことかあ。よく考えたね」
「でも、最後のもっとさらに小さなゲームは何のために入れるの?」
「それは、ほら、不自由な世界の中にいる肉体っていう体験装置を小さなゲームに見立てるのよ。
だって不自由な世界の肉体の中に魂たちが入れられているわけでしょう?
そしてその肉体の仕様とかが、人それぞれ違っていたりするわけでしょう?
目の見えない人がいたり、特定の本能とか欲望の強い人がいたり、病気の人もいるし、妄想世界に入っちゃってるような人もいたり、夢見てる人もいるし、意識失ってる人もいたりするでしょう?」
「ああ、それはそうだね、確かにそれぞれひとつの小さな独自のゲームの中に入っている感じはあるね」
「そう、甘太郎親分さんの新世界は、そうした多種多様な小さなゲーム群を全部、本当に安全に自由に選んで楽しみまくれる新世界なんだから、そのゲームをプレイすれば、甘太郎親分さんの新世界のことが直観的にわかるんじゃないかしら?」
「すごいね、どこからそんなアイデアが出てきたんだい?」
「だって、あたし甘太郎親分さんとつながってるんだもん」
「えー!ずるいよ。僕もつながりたい」
「何言ってんのよ。つながりたいって強く思えば、ムゲンさんが中継してつなげてくれるでしょう?」
「そうなんだ、じゃあ、僕もつながろうっと。あれ? なんかつながらないよ」
「願いが弱いんじゃないの?もっと強く激しく願うのよ」
「えー!そんなの慣れてないよ~」
「あーもう、じゃあ、あたしがつながるから、あなたたちは、今のアイデアを煮詰めてちょうだい」
「わかったよ」「うん」「はーい」「がってんだ!」「うほほ~い」
いろいろな派遣甘太郎たちが相槌を打つ。
「楽しいねえ」
楽しんでるのもいる。
こうして派遣甘太郎軍団は、不自由な世界に超時空甘太郎の理想的新世界の仮想体験ゲームの設計や作成をはじめた。
「ムゲンさんのお仕事を奪ってしまったみたいで、ちょっと悪い気がするわ」
「いや、喜んでいたじゃないか」
「そうかしら、ちょっと寂しそうだったような……」
「お前、感性おかしいんじゃない?」
「何言ってるのよ、思いやりの心を忘れたらそこで魂は終わりなのよ」
「まあまあ、そんなことを言い合っていても仕事にならないでしょう?」
「そうだ、そうだ、僕たちはお仕事をしにきたんだから、お仕事の話をしなきゃ」
「えーっと、まずは、広報の方法を考えましょう」
「そうだな、チラシでも作ろうか」
「そんなの作らなくても、電波ってやつで広報できるみたいだよ」
「電波って、テレパシーみたいなやつなの?」
「うーん、まあ、ちょっと似てるかな」
「でも、使い方を間違うと危ないんだって」
「そうなんだ、じゃあ危なくない方法にしようよ」
「何言ってるんだい! 愛と勇気で危ない世界でも危なくない世界にしなきゃ」
「それもそうね、確かにそうだわ」
「僕たちは、甘い甘いって馬鹿にされたりしてきたけど、みんなで力を合わせればできないことなんてないよ」
「そうよね、やればできるって聞いたことある」
「なせばなるだろう?ちゃんと超時空図書館で勉強してきたのかい?」
「なによ~!馬鹿にしないでよ」
「おいおい、僕たちが仲間割れしてどうするんだよ、しっかりしろよ~!」
「そんなこと言われてもね、馬鹿にするんだもの」
「いいじゃないか、馬鹿にされても、みんなが幸せになれるんなら」
「いやよ、そんなの」
そんな感じでわいのわいの派遣甘太郎軍団は、新世界の広報計画を立てはじめた。
「じゃあ、これから広報をはじめま~す! 甘太郎一号機発信よ!」
「ずぴゅ~~~ん!!!」
「いい感じね」
「ほら、次はこのタイプライターみたいなやつを叩くのよ」
カタカタカタ……
「だめじゃない! そんなランダムに叩いたって……」
「だって叩けって言ったじゃん」
「ただ叩いてどうするのよ! 何か意味のあることを表現しなきゃだめでしょう?広報なのよ!広報!」
「そんな難しいこと言われもさあ……」
「大丈夫、僕にはできるから」
「あら、そう? じゃあ、やってみて」
カタカタカタ……
「え?何々? 」
(ぼくたちのしんせかいにあそびにきてください。おねがいします……)
「お願いしてどうするのよ~」
「別にお願いしたっていいだろう?」
「あたしたちが困っているわけでもないのに、何だか変でしょう?」
「だってお願いした方がきたくなるんじゃないかなって」
「お願いしないと来てくれないようじゃダメなのよ。お願いしなくてもきたくなるように広報しないと」
「それもそうだなあ」
「じゃあ、どんな願いでも叶いますよって広報すればいいんじゃない?」
「そんなの誇大な表現になるんじゃないの?」
「でも甘太郎親分の新世界なら、安全だし、ほとんどどんな願いでもかなうじゃないか」
「でも、たまに変な願いを持つような例外みたいなのがいたりするでしょう?」
「じゃあ、ほとんどどんな願いでも叶うようになります!ってすればいいじゃないか」
「ほとんどって……それじゃあパンチ力に欠けるなあ……長いし……」
「文句ばっかり!」
「新世界に来れば、自由自在に望む夢が見れますよ~!ってのは?」
「まあ、当たらずとも遠からずって感じだけど、不自由な世界の魂たちには、わかりやすいかもしれないなあ」
「いっそ、不自由な世界に甘太郎親分の新世界に似てる 劣化版のプチ新世界もどき楽園 みたいなのを作ってあげるのがいいんじゃないの?」
「あ~、それいいね、でも名前が長いよ」
「まあ、名前はいくらでも後からつけれるんだから、気にしない、気にしない」
「じゃあ、具体的にはどんなプチ新世界を創るのよ」
「ほら、例えばゲームとかで作れるんじゃない?」
「ああ、ゲームならスピアたちが大好きだし、いいかもねえ」
「そして、こんな感じで説明するのよ。
いい、まずは新世界ゲームを甘太郎親分さんの新世界の設計図をもとにして制作するのよ。
そして、その新世界ゲームの中にいろんな小さなゲームをさらに作っていれておくの。
そして、さらにその小さなゲームの中にも、さらに小さなゲームを作って入れておくのよ」
「一気にアイデア来たね」
「で、なんでそんな仕様にするわけ?」
「ほら、不自由な世界が甘太郎親分の新世界にコピーだか丸ごとだか取り込まれるわけでしょう?
だったら、基本の大枠のゲームを甘太郎親分さんの新世界の設計で作って、その中の小さなゲームを不自由な世界の現状をゲーム化するのよ。
そして、他のいろんな面白そうな異世界の現状とかもゲーム化していろんな世界のミニゲームを自由に選べる感じで組み込むのよ。
そうすれば、体験的に甘太郎親分さんの新世界がどんな感じなのかってわかるんじゃない?」
「ああ、なるほど、そういうことかあ。よく考えたね」
「でも、最後のもっとさらに小さなゲームは何のために入れるの?」
「それは、ほら、不自由な世界の中にいる肉体っていう体験装置を小さなゲームに見立てるのよ。
だって不自由な世界の肉体の中に魂たちが入れられているわけでしょう?
そしてその肉体の仕様とかが、人それぞれ違っていたりするわけでしょう?
目の見えない人がいたり、特定の本能とか欲望の強い人がいたり、病気の人もいるし、妄想世界に入っちゃってるような人もいたり、夢見てる人もいるし、意識失ってる人もいたりするでしょう?」
「ああ、それはそうだね、確かにそれぞれひとつの小さな独自のゲームの中に入っている感じはあるね」
「そう、甘太郎親分さんの新世界は、そうした多種多様な小さなゲーム群を全部、本当に安全に自由に選んで楽しみまくれる新世界なんだから、そのゲームをプレイすれば、甘太郎親分さんの新世界のことが直観的にわかるんじゃないかしら?」
「すごいね、どこからそんなアイデアが出てきたんだい?」
「だって、あたし甘太郎親分さんとつながってるんだもん」
「えー!ずるいよ。僕もつながりたい」
「何言ってんのよ。つながりたいって強く思えば、ムゲンさんが中継してつなげてくれるでしょう?」
「そうなんだ、じゃあ、僕もつながろうっと。あれ? なんかつながらないよ」
「願いが弱いんじゃないの?もっと強く激しく願うのよ」
「えー!そんなの慣れてないよ~」
「あーもう、じゃあ、あたしがつながるから、あなたたちは、今のアイデアを煮詰めてちょうだい」
「わかったよ」「うん」「はーい」「がってんだ!」「うほほ~い」
いろいろな派遣甘太郎たちが相槌を打つ。
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