理想世界の創り方

とある不自由な世界の進化

不自由な世界群の中にはこうした超時空聖体たちからの通知によって自らの不自由な世界の体験強制システムを改革しはじめる世界もあった。


「望まれない体験の強制をしないようにする」という優先的目標をトップダウンで皆で目指し始めたのだ。
また、その優先目標に反しない限り、最大限の望まれる体験の提供を目指し始めたのだ。


もともとその不自由な世界にはトップダウンの権力システムが存在していて上からの支持や命令や指導になんでも無条件に従うようにほとんどの魂たちを調教洗脳していたので、トップが改革をすると決めれば、ほとんどの魂がその命令に従った。


よって、そうした不自由な世界の権力システムのトップたちが「理想的な共通目標」を目指すと決めた不自由な世界では極めて穏便に世界改革が実現した。


まずは不自由な世界のトップたちの心の世界でその改革がなされ、次に非物質的な霊的世界においてその改革がなされ、次に宇宙世界と呼ばれる物質世界でその改革がなされ、次に生物世界や人間族たちの世界や社会でその改革がなされていった。


その結果、人間族たちの社会の経済システムや政治システムや法律システムや宗教や常識や慣習や文化や教育……などのすべての領域において、「理想的共通目標」＝「あらゆる体験者たちへの望まれない体験の強制の禁止を前提とした望まれる体験の最大限の提供」を推進するための抜本的な改革がなされていった。


その結果、あらゆる国家や宗教や会社や自治体や個人…が一致団結して「理想的共通目標」の推進を目指しはじめ、その結果、あらゆる望まれない体験を強制するタイプの兵器や技術は、あらゆる望まれる体験を提供する道具や技術に変わっていった。


また霊的世界では、今まで物質世界の体験者たちの精神的な体験や肉体的な体験を操作する特殊能力群が、望まれない体験を強制するためではなく、望まれる体験を提供するためにのみ使われるようになった。
例えば、本能や欲望や衝動や気分や感情や各種の体験感受性の感度や夢体験や幻覚的な体験や各種の悟りの体験……などが、すべて体験者自身に望まれるものだけ選択的に提供されるように改革されていったのだ。
そのような改革がトップダウンでなされた。


また、不自由な世界の権力者たちに感謝する者たちだけを特別扱いし優遇するような不当な依怙贔屓システムを改め、ただ「理想的共通目標」に反したことを故意に確信犯でしないというだけで誰もが心から必要十分以上に満足できるようになっていった。
その結果、多くの魂たちが何の強制もなく自然にその不自由な世界の権力者たちに自然に感謝するようになっていった。
また「理想的共通目標」を皆で本気で目指すだけで、どんどんと他者に感謝などしなくとも誰もがスタンドアロンで必要十分に心から満足できるようになっていった。
なぜなら感謝したり、されたりする体験とは、あくまで無数無限にある素晴らしい体験群の中のほんの一部に過ぎなかったからだ。

超時空聖体様や超時空体験図書館様が提供した「体験図書館に今まで記録されてきた素晴らしい体験群」を「体験そのもの」として「体験選択自由自在システムセット」として提供された結果、その不自由な世界では、どんな体験でも自由自在に被害者０で楽しみ続けれるようになった。
それは図書館で自由に望む本を選んで楽しめるようなシステムであり、あるいは望む体験を自由に選んで楽しめる体験バイキンレストランのようなシステムとなった。

その結果、愛し合うという体験群…などもまた、自由に選べる体験の選択肢にすぎなくなった。

その結果、その不自由な世界では、権力者に従わなくともよくなり、愛に従わなくともよくなり、ただ「理想的共通目標」に反したことを故意にしないというルールを守るだけで誰もが心から満足し続けれるようになっていった。
そして、その心から満足できるようになった者たちには、権力者たちや愛を司っている存在たちも含まれていた。
権力者たちも愛を司る存在たちも、やはり望む体験を味わいたい体験者でしかなかった。
提供された「体験選択自由自在システムセット」は、彼らの願いも完全に満たしてしまったのだ。

他にも無数の尊敬される体験、無数の褒められる体験、無数の快楽体験、無数の超越的な悟りの体験、無数の変態的な体験、無数の特権的体験、無数の平和的な体験、無数のバトル体験、無数の支配被支配体験、無数の冒険的な体験、無数の特殊感受性体験、無数の時空超越体験、無数の一体化体験、無数の人格体験、無数の気分や感情体験、無数のありとあらゆる関係性ドラマの体験、無数の夢体験、無数の異世界体験、無数の異種族体験……などが提供され、被害者０で臨む体験だけを純粋に個別にリアル同様、あるいはリアル体験以上に望ましく体験できる体験選択自由自在システムが提供された。


つまり「あれはするな、これをせよ」などということがなくなっていった。


ただ、唯一、「理想的な共通目標」に反したことを故意に確信犯ですることだけがしてはならないことであるとされた。


そのルールさえ守っていれば、そうした無数の素晴らしい体験群を心から満足しながら永遠に楽しみ続けれるようになっていった。


その結果、どんどんとその不自由な世界にいる魂たちの体験耐性能力が高まり、その結果、楽しめる体験の範囲が広がり、また自ら新しく素晴らしい体験群を自発的に創造してゆきたいという意欲が高まり、次々と望ましい体験がその不自由な世界に新たに創造され続けるようになっていった。


その結果、既存の体験群に飽きる……ということが不可能な世界に進化していった。


魂がその想像力で空想できることは、すべて被害者０で体験できるシステムもまた提供された。


そうしたシステムは悪用されると困るので、「理想的共通目標」を真摯に目指す世界にだけ提供されていたのだ。


その結果、そのような変化を体験したその不自由な世界のトップたちは、今まで自分たちがしてきたことは自分自身の良き可能性を自分でつぶして蓋をしてきたのだと理解できるようになった。


その結果、その不自由な世界はもはや元の不自由な世界に絶対に戻ることがない不退転の体験選択自由自在の新世界に進化していった。


超時空体験図書館様は、これこそが必要な魂のお勉強なのだと側近の一部の魂たちにそっと伝えた。
そのような理解と学びを提供することだけが本当に必要な魂のお勉強なのだと。