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続編 69 お願い
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ヘレナは明日もアイリスと一緒にお風呂に入りたいと考えていたが、アイリスはそれを断った。
「ヘレナ様、明日からはご家族と一緒にお風呂に入りましょう。」
「え~いやですわ、アイリスお姉様。」
アイリスが断るのはいつものことだった。しかし、彼女はヘレナには甘いので、あと数回お願いすれば、きっと折れて一緒に入ってくれるはずだった。
しかし今回は違った。アイリスは星空を見つめながら、ヘレナに答える。
「私には寿命がない。だからまた今度、一緒にお風呂に入ることもできる。でも今の時間は……子どもに戻って、両親に甘えなさい。あなたたちの身分では、おそらくここでしかできないことよ。」
ヘレナは賢く、アイリスが言いたいことをすぐに理解した。セオドリクとミラの年齢では、この世界ではすでに老年とされ、両親と過ごせる時間はそう長くはない。それに彼女はもうすぐ学園を卒業する。そのあとは結婚し、相手によっては両親と過ごす時間がさらに減るかもしれない。
「………。」
「………。」
「姫様?アイリスお姉ちゃん?」
「わかりましたわ、アイリスお姉様。明日から精いっぱい両親に甘えますわね。」
「では今晩は両親と一緒に寝る?」
「いいですわね。三人で一緒に寝たことはないですもの。」
ここでアリシアが話に加わった。
「では今晩は、わたしがアイリスお姉ちゃんと一緒に寝る!」
「酷いわ、アリシア。でもまあ、今回だけ譲ってあげますわ。」
「はいはい、アリシアちゃん、今晩はマリアンヌとアンナさんと一緒に寝なさい。彼と付き合いたいなら、その母親のアンナさんに認めてもらわないとダメですよ。」
「おおお、お姉ちゃん!何を言ってるんですか!!」
「別に。ただ今晩、アリシアちゃんはマリアンヌと一緒に寝るってだけの話よ……ねぇ、ヘレナ様。」 「そうですね、ライアンくんは意外とモテますものね。」
「姫様まで!違います!わ、わたしたちは別に……!」
こうして、三人は仲良くお風呂に入った。
それから数日間、ヘレナはまるで子どもに戻ったかのように、セオドリクとミラに精いっぱい甘えた。
朝はアイリスの畑仕事を手伝い、午後はエルフの村でさまざまな体験をした。
アイリスもお約束として、王族のためにカレーを作った。当然、カレーの見た目を見た王族たちとアンナは、まさかこれを食べるとは冗談だと思っていた。しかし、その食欲をそそる香りと、アイリス、マリアンヌ、アリシアが嬉しそうに食べる様子を見て、みんな勇気を出して口に運んだ。気づけば、おかわりまでしていた。王族たちのそんな反応を見て、アイリスは満足そうに微笑んだ。
その翌日、空の馬車を護衛する騎士たちがエルフ村に到着し、村で一晩過ごしたあと、王城へ向けて再出発した。
騎士たちが王都へ帰還してから数日後、時間的に考えて、王族たちはそろそろ王都付近に戻る頃だった。そして、彼らにとって今夜は聖域で過ごす最後の夜となった。
ミラ、アイリス、マリアンヌの三人は寝間着姿のまま、神竜の背中に寝転び、星空を眺めていた。
「ミラ様、私に話があるって、一体何ですか?」
「アイリスちゃん、ここでの日々は楽しかったわ。まるで普通の家族旅行のように、大好きな夫と娘と一緒にたくさん遊べたの。本当に素敵な思い出をくれて、ありがとう。」
「私は別に何もしていないよ。」
「そう……ですか。では、そういうことにしておきますわね。」
「あなたたちが楽しめたなら、それでいいのです。」
「相変わらず、お優しいですね、アイリスちゃん。では、早速本題に入りましょう。」
「お、おう。」
ミラは優しい表情から真剣な顔つきへと変わった。
「……アイリスちゃん、これは妾とマリアンヌ、そしてビアンカからのお願いです。もし将来、妾たちの子孫があなたを裏切り、不快な思いをさせるようなことがあったら、遠慮なくその縁を断ってください。」
「え?」
「今のカウレシアの貴族たちは実力を持ち、いまだに聖女と呼ばれたあなたを恐れています。だからこそ妾は彼らを抑えることができています。でも、これから世代交代が進めば、人々は研究員としてのあなたの功績を忘れ、いつか権力を手に入れるためにあなたを利用しようとする者が出てくるでしょう。当然、妾たちの子孫も例外ではありません。」
「……。」
「次の王にはあなたの正体を伝えるつもりですが、もし将来の王があなたを尊重せず、あなたの障害になるようなら……優しいあなたのことだから、妾たちの子孫だからと我慢してしまうでしょう。でも、その必要はありません。遠慮なく、その縁を断ってください。」
「……そう、ですか。」
隣にいたマリアンヌも話に加わる。
「わたしも同じ気持ちです。もしアリシアが生んだ子があなたの障害となるようなら、その時点でわたしたちの家族との縁も終わりです。」
「それはないと思……。」
ミラがアイリスの言葉を遮った。
「いいえ、もしジキタリス帝国のような共通の敵がなく、平和な時代が続けば、未来の王が腐敗する可能性が高いことは歴史が証明しています。」
「その時代の人々は、使者様と神竜様の力を書物の中でしか知らないのです。例え王があなたを使者様だと知っていたとしても、貴族の煽動や自身の欲望によって、あなたの力や……女としてのあなたを手に入れようと考える者は必ず現れるでしょう。そのとき、あなたが妾たちの子孫だからと我慢するのは、亡くなった妾たちとの縁があなたを囚われの身にすることを意味します。」
今度はマリアンヌが続けた。
「その通りです。アイリスちゃんが今、わたしたちとの縁を大切にしてくれているように、わたしたちもあなたとの縁を大事に思っています。でも、この縁は“今”のわたしたちのものなのです。未来のあなたがこの縁に縛られることは、わたしたちが最も望まないことです。」
「そうですわ。たとえ将来、妾たちの子孫との縁を断ったとしても、あなたの心に妾たちとの思い出が残っている限り、その縁は決して消えませんわ。」
アイリスは目を閉じて、しばらく考えた。そして、二人に約束する。
「……わかった。約束する。私は“今”あなたたちとの縁を大切にする。あなたたちの子孫たちは別の存在として判断します。」
「はい、約束しましたわ。」
「ええ、約束です。」
アイリスは二人と指切りを交わした。
約束のあと、ミラとマリアンヌは微笑みながらアイリスを抱きしめた。その晩、三人は知らぬ間に神竜の背中で眠りに落ちた。
-----------------------------------------------
「こうして、私はマリアンヌとミラ様と約束した。将来のことはわからないが、彼女たちの子孫との縁は別のものとして扱う。このことを忘れないように、ここに記録しておく。よし、保存っと。」
私はマイ部屋のノートパソコンを使い、ブログを更新している。トイエリさんがマイ部屋を与えてくれたあと、こうして楽しい出来事を記事としてネットのブログに書いている。ここでは誰も見ていないが、このブログは私にとって日記帳のようなものだ。
ノートパソコンを閉じ、少し休もうと思った時、部屋の扉が開き、和風美人のトイエリさんと、緑髪の美しい女教師ヨウコ先生が入ってきた。
「雄二くん、ヨウコがあなたに話があるって。」
「久しぶりですわ、雄二くん。」
「おお!ヨウコ先生!!いらっしゃい。相変わらずお綺麗ですね。」
「あら、うまいことを言いますね、ありがとう。雄二くん、ちょっとわたくしの世界に来てくれない?うちの世界はようやく落ち着いたので、大精霊たちがあなたに会いたがっているわ。数日だけでいいから、再生したわたくしの世界を見てくれる?」
私はトイエリさんの方へ視線を向ける。トイエリさんは横に首を向けた。
「ヨウコ先生、私は俺の嫁のものです。嫁が許可したら行けます。」
「あら、わたくしはあなたの妻ではないの?」
「そうですね。今の私にとって、“嫁”の意味は少し変わったので、私の一番はいつもトイエリさんです。」
私はトイエリさんを無理やり抱きしめ、その胸に顔をスリスリする。「雄二くん、調子に乗るな!離しなさい!」と引き離されるかと思いきや、予想とは違い、トイエリさんはドヤ顔で私の頭を撫でてくれた。
「よく言った!雄二くん!数日くらいなら構わないわよ。ヨウコの世界で大精霊について調べたいこともあるし、私が許可する!ヨウコ、いい?雄二くんは私のものよ!忘れないで。」
「はいはい、わかっていますわよ。本当にただ、うちの大精霊たちが彼に会いたいだけです。」
「わかったわ。では、いつ行くの?」
「今でしょ!!ドヤァ!」
私はトイエリさんを抱きしめたまま、ドヤァしてみせた。
「「雄二くん……さすがにそれはもう流行らないわよ。」」
「………え?」
「ヘレナ様、明日からはご家族と一緒にお風呂に入りましょう。」
「え~いやですわ、アイリスお姉様。」
アイリスが断るのはいつものことだった。しかし、彼女はヘレナには甘いので、あと数回お願いすれば、きっと折れて一緒に入ってくれるはずだった。
しかし今回は違った。アイリスは星空を見つめながら、ヘレナに答える。
「私には寿命がない。だからまた今度、一緒にお風呂に入ることもできる。でも今の時間は……子どもに戻って、両親に甘えなさい。あなたたちの身分では、おそらくここでしかできないことよ。」
ヘレナは賢く、アイリスが言いたいことをすぐに理解した。セオドリクとミラの年齢では、この世界ではすでに老年とされ、両親と過ごせる時間はそう長くはない。それに彼女はもうすぐ学園を卒業する。そのあとは結婚し、相手によっては両親と過ごす時間がさらに減るかもしれない。
「………。」
「………。」
「姫様?アイリスお姉ちゃん?」
「わかりましたわ、アイリスお姉様。明日から精いっぱい両親に甘えますわね。」
「では今晩は両親と一緒に寝る?」
「いいですわね。三人で一緒に寝たことはないですもの。」
ここでアリシアが話に加わった。
「では今晩は、わたしがアイリスお姉ちゃんと一緒に寝る!」
「酷いわ、アリシア。でもまあ、今回だけ譲ってあげますわ。」
「はいはい、アリシアちゃん、今晩はマリアンヌとアンナさんと一緒に寝なさい。彼と付き合いたいなら、その母親のアンナさんに認めてもらわないとダメですよ。」
「おおお、お姉ちゃん!何を言ってるんですか!!」
「別に。ただ今晩、アリシアちゃんはマリアンヌと一緒に寝るってだけの話よ……ねぇ、ヘレナ様。」 「そうですね、ライアンくんは意外とモテますものね。」
「姫様まで!違います!わ、わたしたちは別に……!」
こうして、三人は仲良くお風呂に入った。
それから数日間、ヘレナはまるで子どもに戻ったかのように、セオドリクとミラに精いっぱい甘えた。
朝はアイリスの畑仕事を手伝い、午後はエルフの村でさまざまな体験をした。
アイリスもお約束として、王族のためにカレーを作った。当然、カレーの見た目を見た王族たちとアンナは、まさかこれを食べるとは冗談だと思っていた。しかし、その食欲をそそる香りと、アイリス、マリアンヌ、アリシアが嬉しそうに食べる様子を見て、みんな勇気を出して口に運んだ。気づけば、おかわりまでしていた。王族たちのそんな反応を見て、アイリスは満足そうに微笑んだ。
その翌日、空の馬車を護衛する騎士たちがエルフ村に到着し、村で一晩過ごしたあと、王城へ向けて再出発した。
騎士たちが王都へ帰還してから数日後、時間的に考えて、王族たちはそろそろ王都付近に戻る頃だった。そして、彼らにとって今夜は聖域で過ごす最後の夜となった。
ミラ、アイリス、マリアンヌの三人は寝間着姿のまま、神竜の背中に寝転び、星空を眺めていた。
「ミラ様、私に話があるって、一体何ですか?」
「アイリスちゃん、ここでの日々は楽しかったわ。まるで普通の家族旅行のように、大好きな夫と娘と一緒にたくさん遊べたの。本当に素敵な思い出をくれて、ありがとう。」
「私は別に何もしていないよ。」
「そう……ですか。では、そういうことにしておきますわね。」
「あなたたちが楽しめたなら、それでいいのです。」
「相変わらず、お優しいですね、アイリスちゃん。では、早速本題に入りましょう。」
「お、おう。」
ミラは優しい表情から真剣な顔つきへと変わった。
「……アイリスちゃん、これは妾とマリアンヌ、そしてビアンカからのお願いです。もし将来、妾たちの子孫があなたを裏切り、不快な思いをさせるようなことがあったら、遠慮なくその縁を断ってください。」
「え?」
「今のカウレシアの貴族たちは実力を持ち、いまだに聖女と呼ばれたあなたを恐れています。だからこそ妾は彼らを抑えることができています。でも、これから世代交代が進めば、人々は研究員としてのあなたの功績を忘れ、いつか権力を手に入れるためにあなたを利用しようとする者が出てくるでしょう。当然、妾たちの子孫も例外ではありません。」
「……。」
「次の王にはあなたの正体を伝えるつもりですが、もし将来の王があなたを尊重せず、あなたの障害になるようなら……優しいあなたのことだから、妾たちの子孫だからと我慢してしまうでしょう。でも、その必要はありません。遠慮なく、その縁を断ってください。」
「……そう、ですか。」
隣にいたマリアンヌも話に加わる。
「わたしも同じ気持ちです。もしアリシアが生んだ子があなたの障害となるようなら、その時点でわたしたちの家族との縁も終わりです。」
「それはないと思……。」
ミラがアイリスの言葉を遮った。
「いいえ、もしジキタリス帝国のような共通の敵がなく、平和な時代が続けば、未来の王が腐敗する可能性が高いことは歴史が証明しています。」
「その時代の人々は、使者様と神竜様の力を書物の中でしか知らないのです。例え王があなたを使者様だと知っていたとしても、貴族の煽動や自身の欲望によって、あなたの力や……女としてのあなたを手に入れようと考える者は必ず現れるでしょう。そのとき、あなたが妾たちの子孫だからと我慢するのは、亡くなった妾たちとの縁があなたを囚われの身にすることを意味します。」
今度はマリアンヌが続けた。
「その通りです。アイリスちゃんが今、わたしたちとの縁を大切にしてくれているように、わたしたちもあなたとの縁を大事に思っています。でも、この縁は“今”のわたしたちのものなのです。未来のあなたがこの縁に縛られることは、わたしたちが最も望まないことです。」
「そうですわ。たとえ将来、妾たちの子孫との縁を断ったとしても、あなたの心に妾たちとの思い出が残っている限り、その縁は決して消えませんわ。」
アイリスは目を閉じて、しばらく考えた。そして、二人に約束する。
「……わかった。約束する。私は“今”あなたたちとの縁を大切にする。あなたたちの子孫たちは別の存在として判断します。」
「はい、約束しましたわ。」
「ええ、約束です。」
アイリスは二人と指切りを交わした。
約束のあと、ミラとマリアンヌは微笑みながらアイリスを抱きしめた。その晩、三人は知らぬ間に神竜の背中で眠りに落ちた。
-----------------------------------------------
「こうして、私はマリアンヌとミラ様と約束した。将来のことはわからないが、彼女たちの子孫との縁は別のものとして扱う。このことを忘れないように、ここに記録しておく。よし、保存っと。」
私はマイ部屋のノートパソコンを使い、ブログを更新している。トイエリさんがマイ部屋を与えてくれたあと、こうして楽しい出来事を記事としてネットのブログに書いている。ここでは誰も見ていないが、このブログは私にとって日記帳のようなものだ。
ノートパソコンを閉じ、少し休もうと思った時、部屋の扉が開き、和風美人のトイエリさんと、緑髪の美しい女教師ヨウコ先生が入ってきた。
「雄二くん、ヨウコがあなたに話があるって。」
「久しぶりですわ、雄二くん。」
「おお!ヨウコ先生!!いらっしゃい。相変わらずお綺麗ですね。」
「あら、うまいことを言いますね、ありがとう。雄二くん、ちょっとわたくしの世界に来てくれない?うちの世界はようやく落ち着いたので、大精霊たちがあなたに会いたがっているわ。数日だけでいいから、再生したわたくしの世界を見てくれる?」
私はトイエリさんの方へ視線を向ける。トイエリさんは横に首を向けた。
「ヨウコ先生、私は俺の嫁のものです。嫁が許可したら行けます。」
「あら、わたくしはあなたの妻ではないの?」
「そうですね。今の私にとって、“嫁”の意味は少し変わったので、私の一番はいつもトイエリさんです。」
私はトイエリさんを無理やり抱きしめ、その胸に顔をスリスリする。「雄二くん、調子に乗るな!離しなさい!」と引き離されるかと思いきや、予想とは違い、トイエリさんはドヤ顔で私の頭を撫でてくれた。
「よく言った!雄二くん!数日くらいなら構わないわよ。ヨウコの世界で大精霊について調べたいこともあるし、私が許可する!ヨウコ、いい?雄二くんは私のものよ!忘れないで。」
「はいはい、わかっていますわよ。本当にただ、うちの大精霊たちが彼に会いたいだけです。」
「わかったわ。では、いつ行くの?」
「今でしょ!!ドヤァ!」
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