スリーサムトーキング

みつきりほ

文字の大きさ
1 / 2

第1回「急展開な話」

しおりを挟む
5月上旬。ゴールデンウィーク明け。
とある大学は今日、休み明けだからか出席率が悪かったらしい。その大学の5限の時間帯。今日の授業が終わったとある生徒2人がとある教室にいた。教室の席につき、2人でゲームをしている。

「よし!勝ったー!」

古賀こが翔太しょうたはゲームに勝ったと思いそう言った。

「いやいや、ちゃんと画面見てみ?」

依藤太一よりふじたいちはそう言った。翔太はそれに従いゲームの画面を見ると、「あなたは2位」という文字が出ていた。太一が1位になってることに気づいた翔太は

「え、なんで!?」

と言った。

「ギリギリ、アイテムの力で勝ったってことかな?」

と太一は得意げにそう言った。

「くそっ!やっと帰れると思ったのに。」

翔太はそう言った。

「ということで、また10分後勝負ね。」

太一はそう言った。

「というか、そろそろ話してよ。なんで帰さないのか。」

翔太はそう言って頬杖ほおづえをついた。

「だから、隼人はやとくんが来てから話すって。」

太一はそう言って伸びをした。

「隼人来るの遅いし、もう言っちゃっていいよ。隼人には後で言ってさ。」

翔太はそう言った。

「えー話しちゃうの?」

太一はそう言った。

「早く。俺は帰って寝たいの。」

翔太はあくびをしながら言った。

「しょうがない。早めの発表になっちゃうけど。」

太一はそう言って立ち上がり、翔太が座る席の前に立った。

「僕、決めました。僕らで、ラジオ作りましょう!」

太一はそう言った。

「…え?」

翔太はそう言った。

「ということで、僕ラジオサークル作りました。ちゃんと許可取ってきたよ。もちろん、メンバーは僕と翔太くんと隼人くんね。」
「え、ちょっと待って。頭が追いつかない。」

翔太は太一が言ってることに対してそう言った。

「えっと、まず整理させて。太一はラジオを作りたいの?」
「うん。この3人で作ったらきっと面白いものができる気がして。」
「ということは、俺ら3人がパーソナリティってこと?」
「違うよ。翔太くんと隼人くんがパーソナリティで、僕が作家。台本書くの。」

太一は「当然だろ?」と言うように言った。

「もうその時点で俺は頭混乱中なんだけど…。え?なんで俺と隼人がパーソナリティなの?」
「だって、君と隼人くんの会話面白いからさ。」
「面白かったとしても!俺やらないからな。」
「そんなこと言われても、もうラジオ作るためのサークル作っちゃったし、許可ももらってきたし。」

太一はそう言って、サークル許可書の紙を翔太に見せた。

「え、なんで!?」

翔太は机を勢いよく叩いて立ち上がり、そう言った。

「大丈夫だよ、翔太なら。」

太一はそう言った。

「もう、どうするんだよ…。」

翔太はそう呟きながら、椅子に座った。

「あ、翔太もう帰る?眠いんだよね?」
「もう眠気吹っ飛んだわ!」
「ちなみに、ラジオサークルって名前にしたんだけど、サークルの活動する教室ここにしたから。」
「はいはい。もうやるしかないもんね!」

2人がそんな話をしていると、教室に向かって走ってくる音が聞こえてきた。その足音を出してた人は教室のドアを開けて、

「ごめん、遅れた!」

と言った。

「隼人遅い。何してたの?」

翔太はそう言った。

「ちょっと先生に授業の質問してたら遅れちゃった。で、太一の大事な話って何?」

遅れてきた山元やまもと隼人はそう言った。

「隼人くん、サークルに入りたいけど、入りたいのがなくて困ってるって言ってたよね?」

太一はそう言った。

「うん。」

隼人はそう言って頷いた。

「じゃあ大丈夫だ。」

太一はそう言った。

「確認適当かよ!隼人にもちゃんと説明しろ!」

翔太はそう言った。

「え、何?どうしたの?」

隼人は状況が読み込めず、そう言った。

太一が隼人に、翔太に話したことと同じことを言った後、隼人は

「へえ…!」

と言った。

「隼人も勝手に決められて嫌だろ。ラジオやりたいなんて一言も言ってないし、なあ隼人…」

そう言いながら翔太は、隼人の顔を見ると「面白そう…!」とでも言いたそうに目をキラキラしていたので、

「あ、そうでもなさそうだな。」

と翔太は言った。

「みんなでラジオ制作か…!なんか楽しそうだね!」
「お前、いいの?『人見知りな方だから、人がある程度いるサークル入って色んな人と仲良くなりたい』とかそんな感じのこと、お前言ってたじゃん。」

翔太は隼人にそう言った。

「え?まあそうだけど、楽しそうだしこのサークルにします!」

隼人はそう言った。

「というか、サークル作る時に君たちの名前書いちゃったから、サークル来てもらわないと困るんだけど。」

と太一は言った。

「だから、なんでお前名前書いちゃったんだよー!俺らの了承得てからにしろよ!」

翔太は頭を抱えながらそう言った。

「え、翔太嫌なの!?ラジオ制作楽しそうなのに…。」

隼人はしょんぼりしながらそう言った。

「というか、お前俺の味方じゃないのな。太一の味方なのな。」
「きっと楽しいよラジオ制作。」
「ほら、隼人くんもこう言ってることだし、翔太も諦めて作ろう。」

太一はそう言った。

「もうとっくに諦めてますよ。いいよ、お前らとラジオ作る。ラジオサークル入ります。」

翔太は仕方なくそう言った。

「「やったー!!」」

太一と隼人は喜んでそう言った。隼人が太一の味方だというのを確信し、翔太は深いため息をついたのであった。


第1回終わり。次回の更新をお楽しみに!
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

三十年後に届いた白い手紙

RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。 彼は最後まで、何も語らなかった。 その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。 戴冠舞踏会の夜。 公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。 それは復讐でも、告発でもない。 三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、 「渡されなかった約束」のための手紙だった。 沈黙のまま命を捨てた男と、 三十年、ただ待ち続けた女。 そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。 これは、 遅れて届いた手紙が、 人生と運命を静かに書き換えていく物語。

いまさら謝罪など

あかね
ファンタジー
殿下。謝罪したところでもう遅いのです。

離婚すると夫に告げる

tartan321
恋愛
タイトル通りです

同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。

ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。 真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。 引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。 偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。 ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。 優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。 大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。

一途な恋

凛子
恋愛
貴方だけ見つめてる……

王族に婚約破棄させたらそりゃそうなるよね? ……って話

ノ木瀬 優
恋愛
ぽっと出のヒロインが王族に婚約破棄させたらこうなるんじゃないかなって話を書いてみました。 完全に勢いで書いた話ですので、お気軽に読んで頂けたらなと思います。

ある国立学院内の生徒指導室にて

よもぎ
ファンタジー
とある王国にある国立学院、その指導室に呼び出しを受けた生徒が数人。男女それぞれの指導担当が「指導」するお話。 生徒指導の担当目線で話が進みます。

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか? そのほかに外伝も綴りました。

処理中です...