4 / 58
第1部 ホワイティア支部改革編
【第3話】「はじめての実戦(そして空回り)」
しおりを挟む
──パカラッ、パカラッ
馬車の車輪が砂利道を叩く音が、耳の奥に心地よく響く。木々の影が揺れ、窓の外には深い森が広がっていた。
3人の向かう先、ホワイティア支部まではあと少し。しかし、車内には言葉では表せない緊張が満ちていた。
「……なんか、静かじゃない?」
アゼリアが不意に呟く。
確かに。森に入ったあたりから、鳥のさえずりも虫の声も聞こえなくなった。異常な沈黙が耳を刺す。
「……嫌な感じ、します」
ミロリーが、おずおずと杖を手に取る。身長ほどもあるその杖が、彼女の細い腕に不釣り合いに見えた。
──その瞬間。
「ぐるるる……!」
茂みの向こうから、低いうなり声が響く。ガサガサと草をかき分ける音が、確実にこちらへと迫ってきた。
「来ますっ……!」
──ドンッ!!
馬車が急停車すると同時に、前方の茂みから黒い塊が飛び出してきた。
「魔獣!? しかも二体っ……!」
飛び出してきたのは、狼に似た魔獣だった。だが、その大きさは人間の肩ほどもあり、真紅に光る目が敵意をむき出しにしていた。
「ひ、ひえっ……」
初めて見る本物の魔獣に、思わず腰が引ける。が、女の子2人は即座に対応していた。
「《ハウンドウルフ》ね! ☆2程度の魔獣なら、あたしに任せなさい!」
アゼリアが馬車から勢いよく飛び降り、腰の剣を抜いた。
「いくわよ! 燃え盛れ!! ≪フランベルク≫!!」
波打つ刃を持った長剣が、その名を呼ばれると同時にメラメラと赤い炎を噴き上げる。
燃え上がる剣と勇ましい掛け声──場の空気が一気にヒロイックになる。
「すげぇ! 燃える剣か!」
知久が思わず感嘆の声を上げると、アゼリアはふふんと鼻を鳴らして胸を張った。
「見てなさい! こんなの、あたし一人で──でやあああああっ!!!」
──が。
「……あれっ?」
次の瞬間、アゼリアの手から剣がスポーンッと抜け、くるくると宙を舞ったかと思えば、ズボッという音とともに地面に突き刺さった。
剣身を包んでいた炎は、しゅん……と情けなく消える。
「あ、アゼリアさん!? 今のなに!?」
知久が思わず素でツッコむ。
「ち、違うの! ちょっと緊張しただけなんだからねっ!」
顔を真っ赤にして慌てている間にも、魔獣は容赦なく迫ってくる。
「あっ、待って!? こっち来ないでぇぇぇぇぇ!!」
声にならない悲鳴とともに、アゼリアは情けなく後ずさるのだった。
魔獣の一体が彼女に飛びかかろうとする──その時。
「アゼリアさん危ない! 《アース・フォール》!」
──ズドォンッ!!
ミロリーの叫びとともに、地面に茶色い魔力陣が展開され、地面が掘り起こされたように、大きな穴が出現した。
……アゼリアの足元に。
「ぎゃああああ!? ちょ、何やってんのぉぉぉぉぉ!!!」
「ご、ごめんなさい~~~っ!」
パニックになったミロリーは、自分で土を掘って即席の穴を作り、そこにダイブした。
「……え、ちょ、なんで潜った!?」
「うぅ……ごめぇんさぁい……わだすっていづもごうで……」
まさかの訛りで泣き出す始末。穴の中でミロリーが小さくうずくまり、震えている。
「ちょっと! 出してよぉぉぉ! 1人じゃ出れないんだけどっ!!」
アゼリアも落とされた穴の中で叫び続けていた。
思わず天を仰いだ。
(……そっか。この2人も、俺と同じ☆1だったな)
そう、才能が無いか、何かしら致命的な欠点を抱えた“左遷組”。
その証拠を、ありありと見せつけられていた。
──そして、残された俺の目の前には、魔獣が2体。
(まずい、マジでヤバい)
じりじりと距離を詰めてくる魔獣に、咄嗟に腰のナイフに手を伸ばした。中央ギルドで支給された安物。刃こぼれこそ無いが、頼りなさすぎる。
「……これで戦えるのかよ……!」
だが、やるしかない。背中を冷たい汗が伝う。震える手で構えたその瞬間、ふと脳裏によみがえる声。
《ライフイズエナジー》。
(……そうだ、これを使えば……!)
知久は自販機を呼び出した。自販機が現れると同時に、魔獣が飛びかかってくるが、その姿がゴンッと自販機に阻まれ、勢いを止められる。
(……効いた!)
時刻は深夜0時過ぎ。日付が変わり、ドリンクの購入制限もリセットされていた。
「頼むぞ、《レッドバイソン》……!」
缶を取り出し、プルタブを開ける。中からはビリビリとするほどの刺激的な香り。迷わず飲み干す。
──ドクン。
心臓の鼓動が高鳴り、筋肉が膨張するような感覚。
「おおおおおっ!!」
全身にみなぎる力。視界が一気に明るくなり、体が軽くなる。
「そらぁぁああっ!!」
拳を叩き込む。鋭い一撃が魔獣の顎を捉え、そのまま吹き飛ばした。
「す、すごかっ……!」
「う、うそ……!?」
穴から這い出てきたアゼリアとミロリーが、口をぽかんと開けて固まっていた。
そのまま振り返り、叫ぶ。
「アゼリア、次の奴は頼む! 剣、ちゃんと握ってな!」
「わ、わかってるわよっ!」
「ミロリー、足元じゃなくて! 敵の下!」
「は、はいぃぃ!」
ぎこちないながらも、連携は……取れてきている。
こうして、初の実戦は──ドタバタの幕開けとともに始まった。
------------------------------------------------------------------------
【RESULT: ハウンドウルフ2匹を撃破! スキルポイント +2!】
------------------------------------------------------------------------
《レッドバイソン》
コーラ風味のドリンク。
牡牛をイメージしたロゴが刻まれている。翼は授からない。
効能:筋力が増し、凄まじいパワーを得ることができます。
効果時間は30分。成長次第で最大2時間まで延長可能。
馬車の車輪が砂利道を叩く音が、耳の奥に心地よく響く。木々の影が揺れ、窓の外には深い森が広がっていた。
3人の向かう先、ホワイティア支部まではあと少し。しかし、車内には言葉では表せない緊張が満ちていた。
「……なんか、静かじゃない?」
アゼリアが不意に呟く。
確かに。森に入ったあたりから、鳥のさえずりも虫の声も聞こえなくなった。異常な沈黙が耳を刺す。
「……嫌な感じ、します」
ミロリーが、おずおずと杖を手に取る。身長ほどもあるその杖が、彼女の細い腕に不釣り合いに見えた。
──その瞬間。
「ぐるるる……!」
茂みの向こうから、低いうなり声が響く。ガサガサと草をかき分ける音が、確実にこちらへと迫ってきた。
「来ますっ……!」
──ドンッ!!
馬車が急停車すると同時に、前方の茂みから黒い塊が飛び出してきた。
「魔獣!? しかも二体っ……!」
飛び出してきたのは、狼に似た魔獣だった。だが、その大きさは人間の肩ほどもあり、真紅に光る目が敵意をむき出しにしていた。
「ひ、ひえっ……」
初めて見る本物の魔獣に、思わず腰が引ける。が、女の子2人は即座に対応していた。
「《ハウンドウルフ》ね! ☆2程度の魔獣なら、あたしに任せなさい!」
アゼリアが馬車から勢いよく飛び降り、腰の剣を抜いた。
「いくわよ! 燃え盛れ!! ≪フランベルク≫!!」
波打つ刃を持った長剣が、その名を呼ばれると同時にメラメラと赤い炎を噴き上げる。
燃え上がる剣と勇ましい掛け声──場の空気が一気にヒロイックになる。
「すげぇ! 燃える剣か!」
知久が思わず感嘆の声を上げると、アゼリアはふふんと鼻を鳴らして胸を張った。
「見てなさい! こんなの、あたし一人で──でやあああああっ!!!」
──が。
「……あれっ?」
次の瞬間、アゼリアの手から剣がスポーンッと抜け、くるくると宙を舞ったかと思えば、ズボッという音とともに地面に突き刺さった。
剣身を包んでいた炎は、しゅん……と情けなく消える。
「あ、アゼリアさん!? 今のなに!?」
知久が思わず素でツッコむ。
「ち、違うの! ちょっと緊張しただけなんだからねっ!」
顔を真っ赤にして慌てている間にも、魔獣は容赦なく迫ってくる。
「あっ、待って!? こっち来ないでぇぇぇぇぇ!!」
声にならない悲鳴とともに、アゼリアは情けなく後ずさるのだった。
魔獣の一体が彼女に飛びかかろうとする──その時。
「アゼリアさん危ない! 《アース・フォール》!」
──ズドォンッ!!
ミロリーの叫びとともに、地面に茶色い魔力陣が展開され、地面が掘り起こされたように、大きな穴が出現した。
……アゼリアの足元に。
「ぎゃああああ!? ちょ、何やってんのぉぉぉぉぉ!!!」
「ご、ごめんなさい~~~っ!」
パニックになったミロリーは、自分で土を掘って即席の穴を作り、そこにダイブした。
「……え、ちょ、なんで潜った!?」
「うぅ……ごめぇんさぁい……わだすっていづもごうで……」
まさかの訛りで泣き出す始末。穴の中でミロリーが小さくうずくまり、震えている。
「ちょっと! 出してよぉぉぉ! 1人じゃ出れないんだけどっ!!」
アゼリアも落とされた穴の中で叫び続けていた。
思わず天を仰いだ。
(……そっか。この2人も、俺と同じ☆1だったな)
そう、才能が無いか、何かしら致命的な欠点を抱えた“左遷組”。
その証拠を、ありありと見せつけられていた。
──そして、残された俺の目の前には、魔獣が2体。
(まずい、マジでヤバい)
じりじりと距離を詰めてくる魔獣に、咄嗟に腰のナイフに手を伸ばした。中央ギルドで支給された安物。刃こぼれこそ無いが、頼りなさすぎる。
「……これで戦えるのかよ……!」
だが、やるしかない。背中を冷たい汗が伝う。震える手で構えたその瞬間、ふと脳裏によみがえる声。
《ライフイズエナジー》。
(……そうだ、これを使えば……!)
知久は自販機を呼び出した。自販機が現れると同時に、魔獣が飛びかかってくるが、その姿がゴンッと自販機に阻まれ、勢いを止められる。
(……効いた!)
時刻は深夜0時過ぎ。日付が変わり、ドリンクの購入制限もリセットされていた。
「頼むぞ、《レッドバイソン》……!」
缶を取り出し、プルタブを開ける。中からはビリビリとするほどの刺激的な香り。迷わず飲み干す。
──ドクン。
心臓の鼓動が高鳴り、筋肉が膨張するような感覚。
「おおおおおっ!!」
全身にみなぎる力。視界が一気に明るくなり、体が軽くなる。
「そらぁぁああっ!!」
拳を叩き込む。鋭い一撃が魔獣の顎を捉え、そのまま吹き飛ばした。
「す、すごかっ……!」
「う、うそ……!?」
穴から這い出てきたアゼリアとミロリーが、口をぽかんと開けて固まっていた。
そのまま振り返り、叫ぶ。
「アゼリア、次の奴は頼む! 剣、ちゃんと握ってな!」
「わ、わかってるわよっ!」
「ミロリー、足元じゃなくて! 敵の下!」
「は、はいぃぃ!」
ぎこちないながらも、連携は……取れてきている。
こうして、初の実戦は──ドタバタの幕開けとともに始まった。
------------------------------------------------------------------------
【RESULT: ハウンドウルフ2匹を撃破! スキルポイント +2!】
------------------------------------------------------------------------
《レッドバイソン》
コーラ風味のドリンク。
牡牛をイメージしたロゴが刻まれている。翼は授からない。
効能:筋力が増し、凄まじいパワーを得ることができます。
効果時間は30分。成長次第で最大2時間まで延長可能。
0
あなたにおすすめの小説
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2巻決定しました!
【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&続刊決定!】
皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、オリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました!
本当に、本当にありがとうございます!
皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。
市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です!
【作品紹介】
欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。
だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。
彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。
【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc.
その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。
欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。
気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる!
【書誌情報】
タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』
著者: よっしぃ
イラスト: 市丸きすけ 先生
出版社: アルファポリス
ご購入はこちらから:
Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/
楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/
【作者より、感謝を込めて】
この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。
そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。
本当に、ありがとうございます。
【これまでの主な実績】
アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得
小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得
アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞
第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過
復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞
ファミ通文庫大賞 一次選考通過
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします
Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。
相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。
現在、第四章フェレスト王国ドワーフ編
最強無敗の少年は影を従え全てを制す
ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。
産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。
カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。
しかし彼の力は生まれながらにして最強。
そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる