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よんじゅうに
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オレはかなり間抜け面を晒したと思う。
「アルフォンス、乙女ゲームをやってたのか?」
「驚くのそこ!?してないよ!電車で聞いたんだよ。いつも乗る車両でそれを話してる女子高生達がいてね。その中の1人の推しがアルフォンス」
アルフォンスは苦笑いした。
「前世の記憶は物心がついた時からあった。この世界の僕としての積み重ねといい感じで融合してる」
「留学の時にはゲームのことに気が付いてたのか?」
「気付いたのは去年だ」
「切っ掛けはあったのか?」
「去年から貴族向けの学校の教師になったんだ。そこで、なんか聞き覚えのある名前がいくつも耳に入ってきてね。そこで何となく思い出した。自分がやってたんじゃないからかなり曖昧だけど」
「アルフォンスはどんな役回りなんだ?」
「親の愛情に飢えて屈折してしまった理科教師だ」
お茶を吹きそうになった。
「屈折?どこがだ?」
「笑うことないだろ?精神年齢はプラス24だからな。冷えきった両親を取り持つくらいできるさ」
そう言いながら本人も笑ってる。
「ついでに、ヒロインが入学する前に悪役令嬢と婚約者の王太子の仲も強化しといてやった」
2人して腹を抱えて笑った。
「で、ヒロインは誰と仲良くなったんだ?」
「騎士団長の息子。筋肉好きみたいだ」
「そのルートでは悪役令嬢は活躍しないのか?」
「ん、ここでも同じ令嬢なんだ。だからね、未来の王妃として、下々の者にも優しくしようねって教育しといた」
オレは涙が出るほど笑った。笑って笑って笑って殿下を忘れようとした。
「いつまででも居てくれていいから、のんびりこの国に馴染んでくれ。居着くつもりなんだろ?」
「その予定だ」
アルフォンスの言葉に甘えて、オレは仕事が決まって部屋を借りられる予算が出来るまで、彼の屋敷に居候させてもらった。
「アルフォンス、乙女ゲームをやってたのか?」
「驚くのそこ!?してないよ!電車で聞いたんだよ。いつも乗る車両でそれを話してる女子高生達がいてね。その中の1人の推しがアルフォンス」
アルフォンスは苦笑いした。
「前世の記憶は物心がついた時からあった。この世界の僕としての積み重ねといい感じで融合してる」
「留学の時にはゲームのことに気が付いてたのか?」
「気付いたのは去年だ」
「切っ掛けはあったのか?」
「去年から貴族向けの学校の教師になったんだ。そこで、なんか聞き覚えのある名前がいくつも耳に入ってきてね。そこで何となく思い出した。自分がやってたんじゃないからかなり曖昧だけど」
「アルフォンスはどんな役回りなんだ?」
「親の愛情に飢えて屈折してしまった理科教師だ」
お茶を吹きそうになった。
「屈折?どこがだ?」
「笑うことないだろ?精神年齢はプラス24だからな。冷えきった両親を取り持つくらいできるさ」
そう言いながら本人も笑ってる。
「ついでに、ヒロインが入学する前に悪役令嬢と婚約者の王太子の仲も強化しといてやった」
2人して腹を抱えて笑った。
「で、ヒロインは誰と仲良くなったんだ?」
「騎士団長の息子。筋肉好きみたいだ」
「そのルートでは悪役令嬢は活躍しないのか?」
「ん、ここでも同じ令嬢なんだ。だからね、未来の王妃として、下々の者にも優しくしようねって教育しといた」
オレは涙が出るほど笑った。笑って笑って笑って殿下を忘れようとした。
「いつまででも居てくれていいから、のんびりこの国に馴染んでくれ。居着くつもりなんだろ?」
「その予定だ」
アルフォンスの言葉に甘えて、オレは仕事が決まって部屋を借りられる予算が出来るまで、彼の屋敷に居候させてもらった。
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