【完】BLゲームに転生したオレは鬼畜王子から逃げだしたい

たれぽんた

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ひゃく

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    「少し、コンラート様のお気持ちをおまとめする手助けをさせていただけませんか?」
「まとめる?」
「はい。エレオノーラさんがコンラート様のお気持ちをどのように考察したのか、それを紐解いてみませんか?」
『殿下』の興味を引けた?本人がその気にならなきゃすすまない。でもなー。これってヘタしたら墓穴だけどなー。
「まずは、私を天使だと思われたところから分析してみてはいかがでしょうか」
うっわー、自分で天使って言っちまった!ヤダー!
「ふむ。そうだな。それで?」
「よくお茶にお誘いくださいましたが、それはどうして誘おうとお考えで?」
「そばに置きたかったからだ」
『置く』?オレは物かー!
「それで、そのですね、だんだんと、その、私を引き寄せるようになられましたが、それについては?」
うわー!自分で言って恥ずかしいわ!
「もっとそばに置きたくなったからだな」
だからオレは物じゃなーい!
「そばに置きたいと思われた動機は?」
「分からぬ」
即答かー!
「所有欲・・・などですか?」
「それはあるな」
それ以外は何?
「他にはどのような?」
『殿下』は顎に手をあてた。
「誰にも見せたくない、触らせたくない、その目に私以外を映させたくない、私以外のことを考えさせたくない、などかな?」
などかな?ぢゃないわー!完璧に監禁案件ぢゃないかー!というか、それだけ分かってて、なぜ自分のことが分からないって思ってるんだ?とりあえずここはスルーだ、うん。
「先にすすみましょう。私を膝に乗せたがるようになられましたが、それはなぜでしょうか」
「私以外の物に触れるのが気に食わなくなった」
やっぱり掘っちゃいけない案件かもー!

    オレは、遠い目になって自分の迂闊さを悔やんだ・・・
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