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IF・・・もしも〇〇が〇〇だったら
もしもクラウスが3才くらいのチビッ子だったら
しおりを挟むトテトテ
クラウスがコンラートの執務室に入って来た。
首には大きな聴診器を下げている。
よいしょよいしょ
コンラートの足をよじ登る。
目を通していた新規事業の計画書を机に放り投げ、コンラートは目尻を下げまくってクラウスを抱き上げた。
太ももに座らせてクラウスの顔を覗き込む。
「どうしたのだ?聴診器など持って」
「でんかをしんさつするのですー」
コンラートのシャツのボタンを小さな指で外し始める。
クラウスを小脇に抱えるが早いか、コンラートは大股で仮眠室へ向かった。
「診察は向こうでゆっくり、うっっ!!」
護衛アーに襟首を掴まれコンラートの言葉が途切れた。
「クラウス様、わたくしも診察をしていただきたいですわ」
侍女ドライが素早くクラウスをコンラートの腕から抜き去る。
「閣下。決裁待ちの書類がまだまだタンマリございますが?」
バックに昇り龍が見えそうな怖い顔の秘書官が凄む。
「青少年保護育成条例・・・」
ボソッと護衛ツェーが呟いた。
「これが、これが四面楚歌というものか!?」
ガックリと項垂れたコンラートを擁護する者は、いない。
侍女ドライがそっとクラウスに耳打ちをした。
コクコクと頷いたクラウスがコンラートに満面の笑みを向ける。
「でんかー。おしごとがんばってくださいですー」
執務室にそよ風が吹いた。
( ´ཫ`)尊い..............
チビクラウスは皆の癒しであった。
頑張れコンラート、負けるなコンラート!
クラウスが18才になるまで、おそらくあと15年だっ!
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