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「かーちゃん!教えていただきたいことがあります!」
俺は執務室の扉を開けるが早いか王妃陛下に声をかけた。
「なんですか?先触れも出さずに」
王妃陛下はゆったりと書類から目を上げた。働き者の王妃陛下は陛下よりも多い書類に囲まれている。
「ガーブリエールのことを知ってたら教えてくれ」
王妃陛下は思い出すように視線を上に上げた。
「侍医の息子の?」
「そう!」
「綺麗で頭のいい子?」
「そうそう!」
「それしか知らないわ」
俺はガクッと膝をつきそうになった。そんな俺を見て、王妃陛下の隣に立ってた財務大臣が声をかけてきた。
「詳しいことは存じ上げませんが、容姿の話しをしてはいけないそうですよ」
「は?何それ」
「あくまで噂の範囲ですが、その話しをするとヒドい目に合うそうです」
「ヒドい目って・・・」
自分は小耳に挟んだだけだからって言われて話しは終わらされた。
廊下に出た俺にトビアスが話しかけてくる。
「触らぬ神に祟りなしです。今からでも陛下にお断りしてきましょう」
「なに言ってんだ?余計に闘志がわくだろ」
ヤル気に満ち溢れる俺にトビアスがため息をこぼした。
「それでだな、情報を集めてこい」
「私がですか?」
「他に誰がいる?俺が聞いて回るよりお前の方がマシだろ?」
「仰せのままに」
トビアスはわざとらしい大きなため息をこぼして、臣下の礼をとりやがった。
「よきにはからえ」
俺の偉そうな態度に悔しそうなトビアスが可愛かったんで、頭を撫でといた。
俺は執務室の扉を開けるが早いか王妃陛下に声をかけた。
「なんですか?先触れも出さずに」
王妃陛下はゆったりと書類から目を上げた。働き者の王妃陛下は陛下よりも多い書類に囲まれている。
「ガーブリエールのことを知ってたら教えてくれ」
王妃陛下は思い出すように視線を上に上げた。
「侍医の息子の?」
「そう!」
「綺麗で頭のいい子?」
「そうそう!」
「それしか知らないわ」
俺はガクッと膝をつきそうになった。そんな俺を見て、王妃陛下の隣に立ってた財務大臣が声をかけてきた。
「詳しいことは存じ上げませんが、容姿の話しをしてはいけないそうですよ」
「は?何それ」
「あくまで噂の範囲ですが、その話しをするとヒドい目に合うそうです」
「ヒドい目って・・・」
自分は小耳に挟んだだけだからって言われて話しは終わらされた。
廊下に出た俺にトビアスが話しかけてくる。
「触らぬ神に祟りなしです。今からでも陛下にお断りしてきましょう」
「なに言ってんだ?余計に闘志がわくだろ」
ヤル気に満ち溢れる俺にトビアスがため息をこぼした。
「それでだな、情報を集めてこい」
「私がですか?」
「他に誰がいる?俺が聞いて回るよりお前の方がマシだろ?」
「仰せのままに」
トビアスはわざとらしい大きなため息をこぼして、臣下の礼をとりやがった。
「よきにはからえ」
俺の偉そうな態度に悔しそうなトビアスが可愛かったんで、頭を撫でといた。
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