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迷惑だから異世界召喚はやめてくださいっ!て言ったけど結婚しました!
だが結婚した!
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「ねえ魔王」
「なんだ?」
ビール片手にテレビを見ながら返事する魔王に背中から抱きついた。おっ!首まで赤くなったよ。
「わたしたち、結婚したよね?」
「お・・・おう、したな」
なぜどもる?
「それなのにさあ、なんで寝室にシングルベッド2つなの?」
「それは、だな・・・」
「それは?」
「その、だな・・・」
「その?」
「だから、だ、男女が同衾するなど破廉恥だろうがっ!」
いや、結婚してるよね?わたしたち。じーっと胡乱な目で魔王を見る。
「魔王ってさぁ」
真っ赤な顔で振り向く魔王。ああ可愛い♡
いやいや違うよわたし、今はそこじゃない。
「確認なんだけど、もしかして童貞?」
あ、魔王の顔面から火が出た。これが顔から火が出るほど恥ずかしいってやつ?←多分違う。
「じょ、じょ、じょ・・・」
「ジョジョ?」
の奇妙な冒険?
「女性がそんな言葉を使っちゃダメだー!」
魔王の渾身の叫びが私のハートを撃ち抜いた。トゥンク♡可愛いにも程がある♡ということはつまり童貞なのね?
マジかー。
あー、もうしょうがないなぁ。
わたしは魔王の前に回って膝の上に横座りしてみた。
「じゃ、とりあえずデートなんかしちゃう?」
下から見上げる。もちろん、上目遣いだ。
「仕方がないからしてやる!」
明後日の方向を見てなんだか偉そうに言ってるよ、この魔王。
可愛いけど。
「人間界に行ってネズミーランドとかどう?」
この前、テレビで特集してるのをかぶりつきで見てたよね。
「行きたいなら付き合ってやる」
うんうん、付き合ってあげる。
「はぐれたらイヤだから、手を繋いでね?」
お願い口調で言ってみる。
「仕方がないからしてやる」
わかったわかった。
「約束ね」
ニッコリ笑ってやる。あ、また耳まで赤くなった。
こんな調子じゃ同衾なんていつになることやら。
わたしはこっそりため息を吐いた。
隠れて見ていた(魔王が言うところの)ジジイの皆さんもため息を吐いた。
魔王ジュニアまだまだムリみたいでーす。
「なんだ?」
ビール片手にテレビを見ながら返事する魔王に背中から抱きついた。おっ!首まで赤くなったよ。
「わたしたち、結婚したよね?」
「お・・・おう、したな」
なぜどもる?
「それなのにさあ、なんで寝室にシングルベッド2つなの?」
「それは、だな・・・」
「それは?」
「その、だな・・・」
「その?」
「だから、だ、男女が同衾するなど破廉恥だろうがっ!」
いや、結婚してるよね?わたしたち。じーっと胡乱な目で魔王を見る。
「魔王ってさぁ」
真っ赤な顔で振り向く魔王。ああ可愛い♡
いやいや違うよわたし、今はそこじゃない。
「確認なんだけど、もしかして童貞?」
あ、魔王の顔面から火が出た。これが顔から火が出るほど恥ずかしいってやつ?←多分違う。
「じょ、じょ、じょ・・・」
「ジョジョ?」
の奇妙な冒険?
「女性がそんな言葉を使っちゃダメだー!」
魔王の渾身の叫びが私のハートを撃ち抜いた。トゥンク♡可愛いにも程がある♡ということはつまり童貞なのね?
マジかー。
あー、もうしょうがないなぁ。
わたしは魔王の前に回って膝の上に横座りしてみた。
「じゃ、とりあえずデートなんかしちゃう?」
下から見上げる。もちろん、上目遣いだ。
「仕方がないからしてやる!」
明後日の方向を見てなんだか偉そうに言ってるよ、この魔王。
可愛いけど。
「人間界に行ってネズミーランドとかどう?」
この前、テレビで特集してるのをかぶりつきで見てたよね。
「行きたいなら付き合ってやる」
うんうん、付き合ってあげる。
「はぐれたらイヤだから、手を繋いでね?」
お願い口調で言ってみる。
「仕方がないからしてやる」
わかったわかった。
「約束ね」
ニッコリ笑ってやる。あ、また耳まで赤くなった。
こんな調子じゃ同衾なんていつになることやら。
わたしはこっそりため息を吐いた。
隠れて見ていた(魔王が言うところの)ジジイの皆さんもため息を吐いた。
魔王ジュニアまだまだムリみたいでーす。
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