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03 トライアル (2)エア・ランナー
04 Vesta (捕われる)
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「え、ああ。え?」
久々のザムザとの外出だった。オープンカフェで待ち合わせた。俺がザムザに付き合ってる人ができたと言ったら、ザムザは目を白黒させた。
「俺知ってる? その人」
「キャリコを捕まえた時、バルたちのエアランナーを運転してたパイロット。会ってない?」
「会ったかな? よく覚えてないな」
「すごくいい人なんだ」
「いやでもさ、てっきり……」
「何?」
「だってさ、あんなに……」
「なんだよって」
「……まあいいや。幸せなんだろ。おめでと」
「でもなんか……あのさ、付き合う前と変わらなくて。付き合うってなんなんだろう」
あれから三週間経ったけど、アラスターは全く変わらずエアランナーの操縦を教えてくれてご飯を食べて家に帰してくれる。付き合うってこれでいいのかな? これだとなんか……正直……
楽。
「お前って……大丈夫かあ?」
「なんで?」
「根本がずれてる感じがする! まー、なんとも言えないけど、隙がないんじゃねえの?」
「すき?」
「そう。なんつーか、恋人的な雰囲気が足りないと言うか、そっちにもってく空気感がないというか」
「何それ? そっちって何?」
「………彼氏に聞け! 俺に聞くな! ……そうか。じゃあ無駄だったかも知れないけど、これ」
「? なに、これ。綺麗だね。カード?」
「そう。招待状……。バルにも渡してくれよ。作っちまったからな」
「うわ! 結婚の? 嬉しい」
ザムザはマリーンとの結婚パーティの招待状を渡して帰って行った。俺の分とバルの分。結婚するんだ。そろそろマリーンの体も戻ったのかな。いいなあ………。
家に帰るとバルも普通だ。何も変わらないみたい。ほっとする。バルは青いマグでコーヒーを飲みながら、ブリングを見ていた。たいていブリングで何かやってるなあ。
「バル、ザムザから招待状。結婚するんだって」
「ああ。マリーンとか。良かったな。見つけた甲斐もあったってもんだ」
目はブリングに落ちたままだ。
「何見てるの?」
「パルスガンのホルスター……買いに行ったんだけど今のと同じのがなくてさ。廃盤なんだと」
「同じのじゃないとだめなの?」
「なんでもいいんだけどめんどくさくて」
「バルのはフロントブレイクのヒップホルスター(※銃を抜きやすい形状で腰に付けるタイプのもの)だよね」
「そう。別にサイホルスター(※太ももに装着するタイプのもの)でもいいな。抜きやすければ。でもなんでもいいと思ってると決まらなくて」
「ふふっ」
「なんだよ」
「だって……なんでもバサバサ決めちゃうくせにさ……」
「確かにな」
バルの隣からブリングを覗き込む。バルは銃が似合うからなあ。どれがいいかな……。
「お前まで悩まなくても」
「楽しい。俺も買おうかな? 俺支給品のをそのまま使ってるから」
レッダがグリーンのマグでコーヒーを出してくれる。
「バルは黒のがいい」
「どうせ革のはだめだよ。樹脂か布のでないと」
すごく幸せ。
翌日は28時間目のフライトだった。あんなに無理だと思っていたポートじゃない場所での離着陸も、仕切り直しながらだけどできるようになってきた。
「さて、今日は」
アラスターがモニタに目的地を打ち込む。
「ちょっと遠くまで行ってみよう。少し帰りが遅くなるかもしれないけど、いいかな?」
「うん」
「帰りの途中で夕食も食べるかな。時間見ながらだね」
どこに行くんだろう。マップは北を指して、目的地まで収まりきらない。天気は上々で、風は少しあるけど強すぎるということはない。俺でもなんとかなる。飛び立ってランナーが風を読むまで操縦する。到着予定時刻は三時間後だった。確かにこんなに時間のかかるところに行ったことはない。
「本当にうまくなったね。試験は実技は大丈夫だと思うよ。あとは筆記だな」
「筆記もあるの?」
「あるけど、二人乗りの家庭用ランナーなら薄いテキスト一冊解けば通るよ」
「えー! 俺、試験て受けたことないんだ。心配」
「はは。何でも初めてなんだね」
「だって生まれてまだ二年だよ」
「そうなんだよね。光栄だな、ヴェスタの初めての体験に色々立ち会えて」
ランナーはするすると北上した。白い鳥が隊列を組んで飛ぶのと一緒になったり、虹が遠くに見えたりした。空を飛ぶのは楽しい。
「三時間かかるんだね。アラスターは時間かかるフライトの時はどうしてるの? ずっと運転に集中できる?」
「いや、たまに寝ちゃうな。天候が安定しててオートでも事故らなそうだと、まあいいかってね。人を乗せてる時はさすがに寝ないけど」
「アラスターでもそんなことあるんだ」
「そりゃあね。でも今日は行きでも途中で降りるよ。目的地に食事できるところがないから」
出発してちょうど半分きたところで、ひなびたカントリー風のレストランで食事した。山の方に向かってるみたい。風が街よりもずっと涼しい。街はまだ木々が緑のままだけど、この辺は少し黄色味を帯びている。風が少し強くなる。注意深く離陸する。ポートがなくて風が吹くから、俺にとっては最高難度。でもなんとなく加減が分かるようになった。
「OK。上手」
もうアラスターから手を添えてもらわなくてもできる。これで雨が降ったらまだ分からないけど……。
そこからは結構厳しかった。山風のせいなのか、オートがうまく機能しなくて、しばしばマニュアルで調整しないといけなかった。怖い。ヒヤヒヤしているうちに目的地が見えた。高い台地だった。山の天辺を誰かが切り取って持って行ってしまったみたいな、平らな。
「風が強いよ。着陸気をつけて」
操縦桿に風が伝わってくる。今までで一番強い風。ポートもない。集中する。ゆっくりでいい。レベルを調整。ブルーになる。そのまま下げる。早く地面に着きたい……。ちょっとだけ右側が早く接地してしまったけど、なんとか停められた。
「はぁ……怖かった」
「うまいよ。手伝わないといけないかと思ってた」
降りてみる。風が縦横無尽に吹き荒んでいる。こんな中で降りたのか……自分でもびっくり。山なんだ。
「ほら、ヴェスタ。こっちを見てごらん」
アラスターに呼ばれて振り向くと、山々が赤から緑にグラデーションになっている様が見渡せた。
「すごい!」
「ここら辺はもう葉が紅葉してるんだ。あっち側が街の方」
壮大な景色。信じられない。きれい。
「で、あっちを向いてみて」
東を見る。水平線がきらきらと光って、青と藍を分けているのが見える。
「海だ!」
「そう。地球が丸いのがわかる?」
「わかる! ふふ。面白い! 海が盛り上がってるみたい! 不思議」
「今度は後ろを向いて」
振り向くと、大都会が遠くに見えた。きらきらと光っている。
「あれはどの街?」
「州都だよ。ここら辺で一番大きい街。本当は夜に来たかったんだけどね。夜景がきれいなんだ」
「すごいよ、すごく贅沢だね!」
わくわくした。こんなに360度全方位で美しい。こんな景色を独り占めできるなんて!
「ありがとう! アラスター」
一番気に入ったのはやっぱり海の景色だった。ブリングで撮ってバルに送った。バルが海のにおいを思い出してくれるといい。街の方も撮ろうと思って勢いよく振り向いたら、アラスターがいてぶつかりそうになった。
「あっ! ごめん……」
そのまま、ぎゅっと抱きしめられる。
「冷えちゃったね」
アラスターの体はすごく暖かかった。肩に触れる手が、自分の肩の冷たさを自覚させた。
「大丈夫だよ……俺、風邪ひかないから」
──付き合う、というのは、個人対個人が。
アラスターの手が俺の頬に触れた。
──お互い好意を持って。
優しいけど、有無を言わさずに上を向かされる。
──性行為を含めた遊興や生活を。
目が合う。アラスターの明るいアンバーの目。逃げられない真剣さ。
──共にすること。
唇が唇に重なる。軽く触れ合う。反射的に半歩後ろに引いてしまう。アラスターならきっと離してくれる……
「!」
腰に腕を回されて、ぐいと引き寄せられる。唇にアラスターの舌が割って入り込んでくる。こういうことなんだ。付き合うっていうのは。頭ではわかってたはず。舌を絡め取られる。吸われて優しく唇を噛まれる。上顎を口の中から舐められて、ぞくっとする。体の力が抜けてしまう。
「……ヴェスタ」
「……はっ」
やっと息をつく。アラスターも息が上がっている。目が怖い。いつものアラスターじゃないみたい。どうしよう。
「……どうしようもなく好きだ」
どうしよう………。
久々のザムザとの外出だった。オープンカフェで待ち合わせた。俺がザムザに付き合ってる人ができたと言ったら、ザムザは目を白黒させた。
「俺知ってる? その人」
「キャリコを捕まえた時、バルたちのエアランナーを運転してたパイロット。会ってない?」
「会ったかな? よく覚えてないな」
「すごくいい人なんだ」
「いやでもさ、てっきり……」
「何?」
「だってさ、あんなに……」
「なんだよって」
「……まあいいや。幸せなんだろ。おめでと」
「でもなんか……あのさ、付き合う前と変わらなくて。付き合うってなんなんだろう」
あれから三週間経ったけど、アラスターは全く変わらずエアランナーの操縦を教えてくれてご飯を食べて家に帰してくれる。付き合うってこれでいいのかな? これだとなんか……正直……
楽。
「お前って……大丈夫かあ?」
「なんで?」
「根本がずれてる感じがする! まー、なんとも言えないけど、隙がないんじゃねえの?」
「すき?」
「そう。なんつーか、恋人的な雰囲気が足りないと言うか、そっちにもってく空気感がないというか」
「何それ? そっちって何?」
「………彼氏に聞け! 俺に聞くな! ……そうか。じゃあ無駄だったかも知れないけど、これ」
「? なに、これ。綺麗だね。カード?」
「そう。招待状……。バルにも渡してくれよ。作っちまったからな」
「うわ! 結婚の? 嬉しい」
ザムザはマリーンとの結婚パーティの招待状を渡して帰って行った。俺の分とバルの分。結婚するんだ。そろそろマリーンの体も戻ったのかな。いいなあ………。
家に帰るとバルも普通だ。何も変わらないみたい。ほっとする。バルは青いマグでコーヒーを飲みながら、ブリングを見ていた。たいていブリングで何かやってるなあ。
「バル、ザムザから招待状。結婚するんだって」
「ああ。マリーンとか。良かったな。見つけた甲斐もあったってもんだ」
目はブリングに落ちたままだ。
「何見てるの?」
「パルスガンのホルスター……買いに行ったんだけど今のと同じのがなくてさ。廃盤なんだと」
「同じのじゃないとだめなの?」
「なんでもいいんだけどめんどくさくて」
「バルのはフロントブレイクのヒップホルスター(※銃を抜きやすい形状で腰に付けるタイプのもの)だよね」
「そう。別にサイホルスター(※太ももに装着するタイプのもの)でもいいな。抜きやすければ。でもなんでもいいと思ってると決まらなくて」
「ふふっ」
「なんだよ」
「だって……なんでもバサバサ決めちゃうくせにさ……」
「確かにな」
バルの隣からブリングを覗き込む。バルは銃が似合うからなあ。どれがいいかな……。
「お前まで悩まなくても」
「楽しい。俺も買おうかな? 俺支給品のをそのまま使ってるから」
レッダがグリーンのマグでコーヒーを出してくれる。
「バルは黒のがいい」
「どうせ革のはだめだよ。樹脂か布のでないと」
すごく幸せ。
翌日は28時間目のフライトだった。あんなに無理だと思っていたポートじゃない場所での離着陸も、仕切り直しながらだけどできるようになってきた。
「さて、今日は」
アラスターがモニタに目的地を打ち込む。
「ちょっと遠くまで行ってみよう。少し帰りが遅くなるかもしれないけど、いいかな?」
「うん」
「帰りの途中で夕食も食べるかな。時間見ながらだね」
どこに行くんだろう。マップは北を指して、目的地まで収まりきらない。天気は上々で、風は少しあるけど強すぎるということはない。俺でもなんとかなる。飛び立ってランナーが風を読むまで操縦する。到着予定時刻は三時間後だった。確かにこんなに時間のかかるところに行ったことはない。
「本当にうまくなったね。試験は実技は大丈夫だと思うよ。あとは筆記だな」
「筆記もあるの?」
「あるけど、二人乗りの家庭用ランナーなら薄いテキスト一冊解けば通るよ」
「えー! 俺、試験て受けたことないんだ。心配」
「はは。何でも初めてなんだね」
「だって生まれてまだ二年だよ」
「そうなんだよね。光栄だな、ヴェスタの初めての体験に色々立ち会えて」
ランナーはするすると北上した。白い鳥が隊列を組んで飛ぶのと一緒になったり、虹が遠くに見えたりした。空を飛ぶのは楽しい。
「三時間かかるんだね。アラスターは時間かかるフライトの時はどうしてるの? ずっと運転に集中できる?」
「いや、たまに寝ちゃうな。天候が安定しててオートでも事故らなそうだと、まあいいかってね。人を乗せてる時はさすがに寝ないけど」
「アラスターでもそんなことあるんだ」
「そりゃあね。でも今日は行きでも途中で降りるよ。目的地に食事できるところがないから」
出発してちょうど半分きたところで、ひなびたカントリー風のレストランで食事した。山の方に向かってるみたい。風が街よりもずっと涼しい。街はまだ木々が緑のままだけど、この辺は少し黄色味を帯びている。風が少し強くなる。注意深く離陸する。ポートがなくて風が吹くから、俺にとっては最高難度。でもなんとなく加減が分かるようになった。
「OK。上手」
もうアラスターから手を添えてもらわなくてもできる。これで雨が降ったらまだ分からないけど……。
そこからは結構厳しかった。山風のせいなのか、オートがうまく機能しなくて、しばしばマニュアルで調整しないといけなかった。怖い。ヒヤヒヤしているうちに目的地が見えた。高い台地だった。山の天辺を誰かが切り取って持って行ってしまったみたいな、平らな。
「風が強いよ。着陸気をつけて」
操縦桿に風が伝わってくる。今までで一番強い風。ポートもない。集中する。ゆっくりでいい。レベルを調整。ブルーになる。そのまま下げる。早く地面に着きたい……。ちょっとだけ右側が早く接地してしまったけど、なんとか停められた。
「はぁ……怖かった」
「うまいよ。手伝わないといけないかと思ってた」
降りてみる。風が縦横無尽に吹き荒んでいる。こんな中で降りたのか……自分でもびっくり。山なんだ。
「ほら、ヴェスタ。こっちを見てごらん」
アラスターに呼ばれて振り向くと、山々が赤から緑にグラデーションになっている様が見渡せた。
「すごい!」
「ここら辺はもう葉が紅葉してるんだ。あっち側が街の方」
壮大な景色。信じられない。きれい。
「で、あっちを向いてみて」
東を見る。水平線がきらきらと光って、青と藍を分けているのが見える。
「海だ!」
「そう。地球が丸いのがわかる?」
「わかる! ふふ。面白い! 海が盛り上がってるみたい! 不思議」
「今度は後ろを向いて」
振り向くと、大都会が遠くに見えた。きらきらと光っている。
「あれはどの街?」
「州都だよ。ここら辺で一番大きい街。本当は夜に来たかったんだけどね。夜景がきれいなんだ」
「すごいよ、すごく贅沢だね!」
わくわくした。こんなに360度全方位で美しい。こんな景色を独り占めできるなんて!
「ありがとう! アラスター」
一番気に入ったのはやっぱり海の景色だった。ブリングで撮ってバルに送った。バルが海のにおいを思い出してくれるといい。街の方も撮ろうと思って勢いよく振り向いたら、アラスターがいてぶつかりそうになった。
「あっ! ごめん……」
そのまま、ぎゅっと抱きしめられる。
「冷えちゃったね」
アラスターの体はすごく暖かかった。肩に触れる手が、自分の肩の冷たさを自覚させた。
「大丈夫だよ……俺、風邪ひかないから」
──付き合う、というのは、個人対個人が。
アラスターの手が俺の頬に触れた。
──お互い好意を持って。
優しいけど、有無を言わさずに上を向かされる。
──性行為を含めた遊興や生活を。
目が合う。アラスターの明るいアンバーの目。逃げられない真剣さ。
──共にすること。
唇が唇に重なる。軽く触れ合う。反射的に半歩後ろに引いてしまう。アラスターならきっと離してくれる……
「!」
腰に腕を回されて、ぐいと引き寄せられる。唇にアラスターの舌が割って入り込んでくる。こういうことなんだ。付き合うっていうのは。頭ではわかってたはず。舌を絡め取られる。吸われて優しく唇を噛まれる。上顎を口の中から舐められて、ぞくっとする。体の力が抜けてしまう。
「……ヴェスタ」
「……はっ」
やっと息をつく。アラスターも息が上がっている。目が怖い。いつものアラスターじゃないみたい。どうしよう。
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どうしよう………。
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表紙素材は abdulgalaxia様 よりお借りしています。
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