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十八話 言わなくちゃ
「カイトくん、入るよ」
僕はノックして、カイトくんの部屋の中に入った。
「ノアさん、もう寝るんですか?」
「うん」
カイトくんは勉強してたみたいで机の上には本がたくさん積んであった。
「久しぶりですね…ノアさんと一緒に寝るの」
「そうだね」
ぽすん、とカイトくんのベッドに腰掛ける。
「でも、これが最後だから…」
「え?」
いま、なんて言いました?
カイトくんが僕の方を向いてそう尋ねる。
「…あのね、カイトくん。カイトくんもう十分大人になったでしょ」
「それは…はい」
「だからね、もうここから出た方がいいと思うんだ」
「何言って…」
僕はぎゅ、と手を握った。
「もとから大人になるまで面倒みようって思ってたの。ここの塔は安全だけど、カイトくんには自由に生きて欲しいから…だから、もうここにはいなくてもいいよ」
嘘だ。ほんとは寂しい。でも、その気持ちを押し殺して僕はそう言った。
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