3 / 26
従順
しおりを挟む真緒の意識は朦朧としていた。
もう何がなんだか分からない。
何時間経ったのかも、何回イったのかも。
「ただいまー、ちゃんと反省した?」
がちゃ、と扉が開いてうすら笑いを浮かべた颯凛が入ってきた。
「う、ぅう…あぁっ」
じゅぽんっとバイブがいきなり中から抜かれた。
そのせいで真緒は軽くイってしまう。
「そん、りぇん…?」
「お、飼い主の名前はちゃんと覚えられたみたいだね。いい子いい子」
颯凛は真緒の頭を撫でながら腕を拘束していたロープを解いた。
「うわぁ、すごいイっちゃったね。そんなにコレ気持ちよかったの?」
颯凛は真緒のお腹に溜まった精液を掬って舐めた。
「な、なんで舐めたの…?」
「んー?舐めたかったから?」
信じられない。人の精液を舐めるなんて。
真緒がそう思ったのが伝わったのか、颯凛は
「舐めてみる?」
と言って、真緒の精液を指に纏わせて真緒の口に突っ込んだ。
「どう、自分の精液の味は。美味しい?」
「ん、んんー!!!」
まずい、いやだ、そう思ったけど真緒は今度は指を噛むなんてことはしなかった。
そんなことをしたらまた酷いことをされるのは分かりきっている。
なんとか精液を飲み込むと颯凛は満足したように微笑んだ。
「ごっくんできて偉いねー」
颯凛は真緒の頭をまた撫でるけど少しも嬉しくもなければ安心もできなかった。
「とりあえずお風呂に入ろうか。静、こいつ風呂に入れてきて」
そう颯凛が言うとさっきまで真緒を見張ってた男が真緒を抱き上げた。
真緒はもう抵抗しなかった。
20
あなたにおすすめの小説
鎖に繋がれた騎士は、敵国で皇帝の愛に囚われる
結衣可
BL
戦場で捕らえられた若き騎士エリアスは、牢に繋がれながらも誇りを折らず、帝国の皇帝オルフェンの瞳を惹きつける。
冷酷と畏怖で人を遠ざけてきた皇帝は、彼を望み、夜ごと逢瀬を重ねていく。
憎しみと抗いのはずが、いつしか芽生える心の揺らぎ。
誇り高き騎士が囚われたのは、冷徹な皇帝の愛。
鎖に繋がれた誇りと、独占欲に満ちた溺愛の行方は――。
被虐趣味のオメガはドSなアルファ様にいじめられたい。
かとらり。
BL
セシリオ・ド・ジューンはこの国で一番尊いとされる公爵家の末っ子だ。
オメガなのもあり、蝶よ花よと育てられ、何不自由なく育ったセシリオには悩みがあった。
それは……重度の被虐趣味だ。
虐げられたい、手ひどく抱かれたい…そう思うのに、自分の身分が高いのといつのまにかついてしまった高潔なイメージのせいで、被虐心を満たすことができない。
だれか、だれか僕を虐げてくれるドSはいないの…?
そう悩んでいたある日、セシリオは学舎の隅で見つけてしまった。
ご主人様と呼ぶべき、最高のドSを…
飼われる側って案外良いらしい。
なつ
BL
20XX年。人間と人外は共存することとなった。そう、僕は朝のニュースで見て知った。
向こうが地球の平和と引き換えに、僕達の中から選んで1匹につき1人、人間を飼うとかいう巫山戯た法を提案したようだけれど。
「まあ何も変わらない、はず…」
ちょっと視界に映る生き物の種類が増えるだけ。そう思ってた。
ほんとに。ほんとうに。
紫ヶ崎 那津(しがさき なつ)(22)
ブラック企業で働く最下層の男。顔立ちは悪くないが、不摂生で見る影もない。
変化を嫌い、現状維持を好む。
タルア=ミース(347)
職業不詳の人外、Swis(スウィズ)。お金持ち。
最初は可愛いペットとしか見ていなかったものの…?
2025/09/12 1000 Thank_You!!
【完結】国に売られた僕は変態皇帝に育てられ寵妃になった
cyan
BL
陛下が町娘に手を出して生まれたのが僕。後宮で虐げられて生活していた僕は、とうとう他国に売られることになった。
一途なシオンと、皇帝のお話。
※どんどん変態度が増すので苦手な方はお気を付けください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる