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新たな役割
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ユリアの魂を見送って、女神は鏡を消し去ると明るく言う。
「世界の時を戻す力は使い切ったし、また暫くゆっくり休まなきゃ……。まあ、後はなる様にしかならないよね!」
そうして、女神はまた力を蓄えるために眠りにつく。
世界の行く末を、思いながら。
目を覚ますと、アレクが手を取って私の名を繰り返し呼んでいた。
いつもキラキラと輝いていたアイスブルーの瞳が、暗く虚ろに変わり始めている。
ああ、泣くこともできないのね。
そう思うと、切なくなった。
「そんなに呼ばれたら、のんびり寝てもいられないわ」
私はゆっくりとアレクの頬に手を伸ばす。びくりと肩を震わせて、アレクが確かめる様に恐る恐る私の手に、手を重ねる。
「ユリア様……夢じゃありませんよね」
「夢じゃ無いわよ、ほら」
ぎゅっとアレクの頬を摘むと、次の瞬間目一杯抱きしめられた。苦しいけれど、嫌ではなかった。
「人任せにしないで私自身も魔王と戦ってこいって、神様に返されちゃったのよ」
そう言うと、アレクの後ろでジョンがほっとしたように一言。
「よろしゅうございました」
私はアレクをそっと離すと、立ち上がる。
手を一振りすると、瓦礫は繋がり、積み重なり、元の城の形を取り戻した。
元々が私の魔力で維持していた城なので、私が無事なら簡単に元通りになる。
『魔女の心臓』は砕けて、既に魔力は私の中に。
女神に言われた通り、今までよりも魔力が増している。
氷の聖剣はアレクを選んだので私が使っても力を発揮できないけど、剣に魔力供給しながらアレクをサポートすれば、なんとか『魔王』にも対抗できるかも。
こうなったら、全力で『魔王』を倒して私の幸せを確保して、ついでに世界を守ってみせればいいんでしょう。
私はぐずぐずと泣き始めたアレクの頬を指先で拭い、決意する。
「とりあえず、王城でソフィア殿下と合流してから、隣国へ向かいましょう。 ジョン、馬車を」
「それが……」
ジョンが珍しく、狼狽えてアレクを見た。
「俺が、お城が崩れたのに驚いて、無理矢理馬車を止めたから……」
アレクの言葉に、彼の視線の先を見る。
馬車、大破してた。
「ごめんなさいユリア様、俺、本当にびっくりして……」
オロオロとこちらを見るアレク。
私は、アレクとジョンに手を差し伸べた。
「仕方ないわ、転移で向かいましょう」
「はい!」
「お手数おかけいたします」
嬉々として手を取るアレク、そっと手を重ねるジョン。
私は目を閉じて、向かう先と魔力を繋ぐ。
息を吸って、おおきく空間を跳躍した。
「世界の時を戻す力は使い切ったし、また暫くゆっくり休まなきゃ……。まあ、後はなる様にしかならないよね!」
そうして、女神はまた力を蓄えるために眠りにつく。
世界の行く末を、思いながら。
目を覚ますと、アレクが手を取って私の名を繰り返し呼んでいた。
いつもキラキラと輝いていたアイスブルーの瞳が、暗く虚ろに変わり始めている。
ああ、泣くこともできないのね。
そう思うと、切なくなった。
「そんなに呼ばれたら、のんびり寝てもいられないわ」
私はゆっくりとアレクの頬に手を伸ばす。びくりと肩を震わせて、アレクが確かめる様に恐る恐る私の手に、手を重ねる。
「ユリア様……夢じゃありませんよね」
「夢じゃ無いわよ、ほら」
ぎゅっとアレクの頬を摘むと、次の瞬間目一杯抱きしめられた。苦しいけれど、嫌ではなかった。
「人任せにしないで私自身も魔王と戦ってこいって、神様に返されちゃったのよ」
そう言うと、アレクの後ろでジョンがほっとしたように一言。
「よろしゅうございました」
私はアレクをそっと離すと、立ち上がる。
手を一振りすると、瓦礫は繋がり、積み重なり、元の城の形を取り戻した。
元々が私の魔力で維持していた城なので、私が無事なら簡単に元通りになる。
『魔女の心臓』は砕けて、既に魔力は私の中に。
女神に言われた通り、今までよりも魔力が増している。
氷の聖剣はアレクを選んだので私が使っても力を発揮できないけど、剣に魔力供給しながらアレクをサポートすれば、なんとか『魔王』にも対抗できるかも。
こうなったら、全力で『魔王』を倒して私の幸せを確保して、ついでに世界を守ってみせればいいんでしょう。
私はぐずぐずと泣き始めたアレクの頬を指先で拭い、決意する。
「とりあえず、王城でソフィア殿下と合流してから、隣国へ向かいましょう。 ジョン、馬車を」
「それが……」
ジョンが珍しく、狼狽えてアレクを見た。
「俺が、お城が崩れたのに驚いて、無理矢理馬車を止めたから……」
アレクの言葉に、彼の視線の先を見る。
馬車、大破してた。
「ごめんなさいユリア様、俺、本当にびっくりして……」
オロオロとこちらを見るアレク。
私は、アレクとジョンに手を差し伸べた。
「仕方ないわ、転移で向かいましょう」
「はい!」
「お手数おかけいたします」
嬉々として手を取るアレク、そっと手を重ねるジョン。
私は目を閉じて、向かう先と魔力を繋ぐ。
息を吸って、おおきく空間を跳躍した。
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