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【小話】雪の日の思い出話(ジョン視点)
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「それで、その『恩返し』として、この城に押しかけたのですよ」
ジョンは、二つ並んだ良く似た顔に笑いかける。
「元が商人だったから、お金の管理も、契約関係もあんなにぱぱっとできちゃうんですね」
尊敬の眼差しを向けてくるアレク。
「ぱぱっとかはわかりませんが、お役に立てる事が少しでもあって良かったと思っていますよ」
「俺もこれからもっと勉強して、ジョンさんを補佐しますね」
「そうですね。今はミスミさんがユリア様の実務の補佐として動いてくださってますから、私とアレクは城で後方支援をがんばりましょう」
「はい!」
少年らしい元気な声を返すアレクに微笑んで、そろそろ夕食の準備をとジョンは立ち上がる。
「敬愛、以上の気持ちはありませんよね?」
すれ違いざま、しっかりと釘を刺してくるミスミに、ジョンは上品に笑ってみせる。
「さて、どうでしょうか?」
ジョンの返事にちょっと眉を寄せるミスミ。
「さて、今日は香草と一緒に仕込んでおいた塊肉をローストしましょうか。アレクはスープをお願いします」
「スープにはキャベツを入れてもいいですか?」
「もちろんです」
にこにこのアレクを連れて厨房へと向かう。ちらりと振り返ると、ミスミが困ったような顔でこちらを見ていた。
「ミスミさんは、付け合わせをお願いできますか?」
その言葉に早足で追いついてきたミスミの耳元に、一言落とす。
「どうあれ、手放すつもりなどないでしょうに」
「まあ、それはそうですね」
ミスミが不敵に笑う。
彼と居るユリアは今まで見たこともない幸せそうな顔をするから、ジョンとしては、そんな彼らを見ているだけでも幸せなのだけれど。
でもほんの少しくらいは、やきもきして貰きたいと思う。
……あの日、ジョンの目に焼きついた女神のように美しい人。その隣にするっと入り込んだ彼には、その責任があると思うのだ。
「さあ、ユリア様がお帰りになる前に準備を済ませてしまいましょう」
パンパンと手をたたき、気持ちを切り替える。
いつまでもこんな幸せな時間が続きますようにと願いながら。
ジョンは、二つ並んだ良く似た顔に笑いかける。
「元が商人だったから、お金の管理も、契約関係もあんなにぱぱっとできちゃうんですね」
尊敬の眼差しを向けてくるアレク。
「ぱぱっとかはわかりませんが、お役に立てる事が少しでもあって良かったと思っていますよ」
「俺もこれからもっと勉強して、ジョンさんを補佐しますね」
「そうですね。今はミスミさんがユリア様の実務の補佐として動いてくださってますから、私とアレクは城で後方支援をがんばりましょう」
「はい!」
少年らしい元気な声を返すアレクに微笑んで、そろそろ夕食の準備をとジョンは立ち上がる。
「敬愛、以上の気持ちはありませんよね?」
すれ違いざま、しっかりと釘を刺してくるミスミに、ジョンは上品に笑ってみせる。
「さて、どうでしょうか?」
ジョンの返事にちょっと眉を寄せるミスミ。
「さて、今日は香草と一緒に仕込んでおいた塊肉をローストしましょうか。アレクはスープをお願いします」
「スープにはキャベツを入れてもいいですか?」
「もちろんです」
にこにこのアレクを連れて厨房へと向かう。ちらりと振り返ると、ミスミが困ったような顔でこちらを見ていた。
「ミスミさんは、付け合わせをお願いできますか?」
その言葉に早足で追いついてきたミスミの耳元に、一言落とす。
「どうあれ、手放すつもりなどないでしょうに」
「まあ、それはそうですね」
ミスミが不敵に笑う。
彼と居るユリアは今まで見たこともない幸せそうな顔をするから、ジョンとしては、そんな彼らを見ているだけでも幸せなのだけれど。
でもほんの少しくらいは、やきもきして貰きたいと思う。
……あの日、ジョンの目に焼きついた女神のように美しい人。その隣にするっと入り込んだ彼には、その責任があると思うのだ。
「さあ、ユリア様がお帰りになる前に準備を済ませてしまいましょう」
パンパンと手をたたき、気持ちを切り替える。
いつまでもこんな幸せな時間が続きますようにと願いながら。
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