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#6 クラスのチャットでの発言には気を付けて。

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教室にて。一時間目開始前の休み時間。

生徒A:「ちょまw草w」

生徒B:「ちょまw草w」

生徒C:「ちょまw草w」

一ノ瀬:「何これ……」

 トイレから出てきた七村が入り込む。

七村:「ちょまw草w」

一ノ瀬:「すげえあいつ一瞬で会話に溶け込んだ」

七村:「いや世界一溶け込みやすい会話だと思うけど?」

一ノ瀬:「ってか何で皆こんな感じなの? 集団催眠?」

七村:「んなわけあるかい……あれ、一ノ瀬さん知らないの?」

 七村、スマホの画面を見せてくる。

七村:「これ、昨日のクラスLINBの履歴」

(生徒A:「共産主義とかけて、僕みたいなドルオタと解きます」)

(生徒B:「その心は?」)

(生徒A:「同志、レーニン(零人)」)

一ノ瀬:「面白いか面白くないかで言ったらギリギリ面白くないね」

七村:「辛辣だなあ」

一ノ瀬:「でもなんでそんなのをクラスLINBに送ったの?」

生徒A:「うーん承認欲求を満たすため?」

一ノ瀬:「リアルな答え……んでもってさTweeterとかでやりなよ。絶対引いてる人いるよ」

七村:「……で、それに対する生徒Dの返信が」

(生徒D:「ちょまw草w」)

一ノ瀬:「いや流行ってるのそっちかい」

七村:「誰もがどう反応していいか分からなかった中で、真っ先に返信してたもんね」

生徒D:「何でこんなのを一回送ったくらいでネタにされんの!」

七村:「城〇内〇也は一回しか死んだことないんだよ」

一ノ瀬:「なんか無駄に説得力あるね……まあ生徒Dさんや。これが今時の男子高校生のノリなのだよ諦めたまえ」

生徒D:「ええー」

先生:「はい皆、席についてー授業始まるよ」

七村:「やばい隣のクラスまで戻らないと」

一ノ瀬:「そうだった七村クラス別だったじゃん。完全に溶け込んでたわ」

七村:「ストーキングに慣れてきた?」

一ノ瀬:「ストーカーの自覚あるなら直せ」

七村:「はいはいさよなら」

 七村、ドアから出て行く。

一ノ瀬:「ん? 何であいつここのクラスLINB入ってんの……?」

生徒A:「もう実質あいつここのクラスメイトでいいだろっていう話になってさ。いつも休み時間とかこっち来るし。掛け持ちさせてる」

一ノ瀬:「説明ありがとう部活じゃねえんだぞ」

先生:「それじゃあ、教科書百二十三ページ開いてください。今日は共産主義の話になります」

全員:「ちょまw草w」「ちょまw草w」「ちょまw草w」「ちょまw草w」「ちょまw草w」「ちょまw草w」「ちょまw草w」「ちょまw草w」「ちょまw草w」「ちょまw草w」「ちょまw草w」「ちょまw草w」「ちょまw草w」「ちょまw草w」「ちょまw草w」「ちょまw草w」

先生:「……本当にこいつらの行動は複雑怪奇……」

一ノ瀬:「先生、もうこいつら全員総辞職させましょう」

先生:「! 一ノ瀬は授業ちゃんと聞いていて偉いな」

一ノ瀬:「お褒めにあずかり光栄ですが、私は今とても複雑な心境です……」
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