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11・半モブ悪役令嬢、ヒロインに 後
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シャルルは的確に私の萌ええっちを再現してくれた。さすがにセリフまで真似されなかったのは良かったけれど、もともとシャルルというキャラは私の理想そのものなのだ。ベッドで何を言われたって――いや、こうして傍にいるだけで、きゅんきゅんお腹が疼いてしまう。
気が付いたらドレスがどこかへ行っていた。シャルルは私の隣に横たわって、肩を抱いている。もう片方の手は、今まさに下着の中へ入り込んだところだった。
「ここ?」
「あっ……!」
脚の間は既に潤っていて、シャルルの指を迷うことなく導き、招き入れてしまう。
「すごい……熱いね。それに、こんな狭くて……本当に大丈夫なの?」
そんなことを聞かれても、答えられない。口を半開きにして浅い息をつきながら、ふるふると首を振るだけだ。
「ああ、でも……。君の書いていたとおりだ。こんなに濡れるんだね。……これ、感じてくれてるんでしょ?」
「うう……もう言わないでぇ……」
二重の恥ずかしさに、泣きそうだ。ああもう、私の馬鹿馬鹿。どうしてあんなもの書いちゃったんだろう?
シャルルが姿勢を変えて、指を奥に進めた。
「んっ」
くちゅりと音をたててシャルルの指を受け入れながらも、私は僅かな痛みに顔をしかめる。さんざんえっちなお話を書いていても、ミレーヌは初めてなのだから仕方ない。
「痛い?」
「……ん、でも……大丈夫」
頷いたシャルルは、それでも止めようとはしなかった。ええ、たぶん私がそう書いてますからね。痛みに耐えて「止めないで……」とか言うヒロイン大好きですから、きっとそうでしょう。
これまで想像(と前世の知識)でえっちシーンを書いていた私だけど、どうやら間違っていなかった。指だけでも痛いけれど、いまさら止められたら余計に辛い。
シャルルは私が慣れるごとに少しずつ指を進めてゆく。いつか私の中には、彼のしなやかな指が三本も入っていた。私は目を閉じて、初めての感覚に耐えるしかない。
両脚がさらに割り開かれ、私ははっと目を開けた。
ふわりと柔らかい何かが内腿を掠める。それがシャルルの髪だと分かって、私は小さく叫んでいた。
「待って、シャルル……!」
ぬるりと触れる生暖かいもの。それが分からないわけはない。それ――シャルルの舌が、ぎこちなく襞を割って何かを探るのも。
――書きましたからね、私が。
「ひゃっ!」
シャルルの舌がそこを探し出し、思わず腰が跳ねてしまった。
「ここ?」
「あ……あ! やめ……ああっ! そこはやだ!」
「……本当だ。そんなにいいんだ、ここ?」
「ちがっ……! やあん、そこでしゃべっちゃだめぇっ!」
シャルルは私の反応を伺うように強弱をつけて舌で探り、いつの間にか私の弱いところを理解してしまったらしい。
「やだぁ、何でそんなに器用なのお……!」
シャルルも絶対、初めてのはずだ。
なのに彼の舌と指に翻弄された私のそこは、恥ずかしいほど濡れているのが分かる。
「あ……っ、ん、ああっ! だめ、だめぇ……っ」
「すごい……熱くなってきた」
シャルルの声もだいぶ昂ぶっている。それに煽られるように、私の背中を甘い痺れが駆け上がる。
これ以上感じてしまうのが怖くて、私はシャルルに懇願した。
「ね……、シャルル……。お願い、も、やだ……これ以上は」
「……君を大事にしたいけど……」
シャルルはちょっとだけ顔を上げ、手を伸ばして私の頬を撫でた。
「ごめん、今はちょっと……聞いてあげられない」
「え、そん……、あ、ああ――っ!」
ふたたび顔を伏せたシャルルが、そこをきゅうっと吸い上げる。私は悲鳴みたいな声を上げ、がくがくと身体を震わせた。
――どうして? なんで私、こんな感じちゃうの……? 初めて同士で、こんな……これ、イっちゃったんだよ、ね……?
前世によくある十八禁の乙女ゲームや小説だと、ヒロインはびっくりするほど感じやすいのがお約束だったけど。もしかして……この世界も、そうなのかしら……?
ひくひくと思い出したように震える私の脚を、シャルルが抱えなおした。熱い塊が押し付けられ、私ははっとシャルルを見上げる。
「いく、よ」
私の返事を待たず、シャルルのものがぐっと押し入ってくる。
「あっ……!」
すんなり入るかと思ったのは、ほんの一瞬だった。たちまち引き裂くような痛みとともに、みしみしと体が軋みをあげる。
「いた……っ! や、ぁ……っ」
「ご、ごめん。もっと解してあげられれば……、くぅっ!」
思わず涙を浮かべた私に謝りながらも、シャルルは止めようとしなかった。
「……大丈夫?」
シャルルのアレが大きいのかどうか……は、私には分からない。でもやっと全部入ったそれは、私のお腹をめいっぱい押し広げている気がする。
「なるべく、ゆっくりするから」
シャルルが動き始めた。
痛みはだいぶ薄れたけれど、私はやはり眉をひそめてしまう。……これが本当に、気持ち良くなるのだろうか。
シャルルが心配そうに私を見ている。うん、少なくとももう耐えられないことはない。私はちょっと頑張って、微笑んでみせた。
「もう大丈夫だから」
「……うん」
そろそろと腰を引いて、また挿れる。ゆっくり何度も繰り返すうちに、シャルルの頬が紅潮してきた。
「は……っ、あ……」
いつしか抽送が深くなり、浅く開いた口から抑えきれない声が洩れている。そんなシャルルに誘われたわけではないけれど、気付けば私も痛みが消えていた。ミレーヌらしくない、やけに鼻にかかった甘ったるい声がする。
「あ、はあ……ん、あっ、ああ……っ」
「んっ、ああ……ミレーヌ、ミレーヌ。すごく……可愛い」
あのシャルルがそんなことを言うなんて、初めてだ。――心のどこかでそう思ったけれど、もうそれに反応する余裕はなかった。シャルルが動くたびに私は声をあげて背をしならせ、こみ上げてくる感覚に押しつぶされそうになっていたから。
◆◇◆
シャルルがそっと身体を離したとき、外はもう真っ暗になっていた。シャツを羽織ったシャルルが立って行き、続き間から灯りを持ってくる。
「――大丈夫?」
「……じゃない」
肘をついて覗き込むシャルルから視線を逸らした。でもそれが照れ隠しなのは、シャルルにはお見通しだったと思う。くすりと笑って、シャルルが私を抱き寄せる。
「君はそういうとこ、変わらないよね。意地っ張りで、強がりで」
「……じゃあ、私なんか選ばなければいいのに」
シーツを引っ張り上げて顔を隠そうとした私の手を、シャルルが掴む。
「馬鹿だな」
「だーかーらー……」
どうせ馬鹿なんですってば。あんなに読まれたくなかった恥ずかしいシーンをあっさり読まれた上、あまつさえベッドで再現されてしまった私は……もう一生シャルルに頭が上がらない。お父さまにもバラされなかったし、だいいちあんなのを読んで怒らないシャルル、できた人すぎる。
「そんな君だから好きなんだよ」
「……」
――前世の「ヒミツの恋愛遊戯」制作スタッフの皆様。シャルルって、こんなに砂を吐くほど甘い設定されてましたっけ……?
思わず言葉を失くした私は、遠い前世に思いをはせ……、少しだけおかしくなった。
ここは、もうゲームの世界じゃない。私も、シャルルも、他のキャラも皆……生身の人間。ヒロインに意地悪しない悪役令嬢、そのミレーヌを選んだシャルル。
ちょっと……だいぶ、いろいろ違う普通の世界だ。
だからちょっとだけ勇気を出して、言ってみる。
「私も、好き」
シャルルの顔が、ぱあっとほころんだ。
――ふぐっ……! 尊い……
前世から刷り込まれた感覚は、抜けそうにない。
でも、せっかくシャルルが選んでくれたから……。ヒロインとして、頑張っていこう。
甘いキスに蕩けそうになりながら、私はそっと心に誓った。
fin.
気が付いたらドレスがどこかへ行っていた。シャルルは私の隣に横たわって、肩を抱いている。もう片方の手は、今まさに下着の中へ入り込んだところだった。
「ここ?」
「あっ……!」
脚の間は既に潤っていて、シャルルの指を迷うことなく導き、招き入れてしまう。
「すごい……熱いね。それに、こんな狭くて……本当に大丈夫なの?」
そんなことを聞かれても、答えられない。口を半開きにして浅い息をつきながら、ふるふると首を振るだけだ。
「ああ、でも……。君の書いていたとおりだ。こんなに濡れるんだね。……これ、感じてくれてるんでしょ?」
「うう……もう言わないでぇ……」
二重の恥ずかしさに、泣きそうだ。ああもう、私の馬鹿馬鹿。どうしてあんなもの書いちゃったんだろう?
シャルルが姿勢を変えて、指を奥に進めた。
「んっ」
くちゅりと音をたててシャルルの指を受け入れながらも、私は僅かな痛みに顔をしかめる。さんざんえっちなお話を書いていても、ミレーヌは初めてなのだから仕方ない。
「痛い?」
「……ん、でも……大丈夫」
頷いたシャルルは、それでも止めようとはしなかった。ええ、たぶん私がそう書いてますからね。痛みに耐えて「止めないで……」とか言うヒロイン大好きですから、きっとそうでしょう。
これまで想像(と前世の知識)でえっちシーンを書いていた私だけど、どうやら間違っていなかった。指だけでも痛いけれど、いまさら止められたら余計に辛い。
シャルルは私が慣れるごとに少しずつ指を進めてゆく。いつか私の中には、彼のしなやかな指が三本も入っていた。私は目を閉じて、初めての感覚に耐えるしかない。
両脚がさらに割り開かれ、私ははっと目を開けた。
ふわりと柔らかい何かが内腿を掠める。それがシャルルの髪だと分かって、私は小さく叫んでいた。
「待って、シャルル……!」
ぬるりと触れる生暖かいもの。それが分からないわけはない。それ――シャルルの舌が、ぎこちなく襞を割って何かを探るのも。
――書きましたからね、私が。
「ひゃっ!」
シャルルの舌がそこを探し出し、思わず腰が跳ねてしまった。
「ここ?」
「あ……あ! やめ……ああっ! そこはやだ!」
「……本当だ。そんなにいいんだ、ここ?」
「ちがっ……! やあん、そこでしゃべっちゃだめぇっ!」
シャルルは私の反応を伺うように強弱をつけて舌で探り、いつの間にか私の弱いところを理解してしまったらしい。
「やだぁ、何でそんなに器用なのお……!」
シャルルも絶対、初めてのはずだ。
なのに彼の舌と指に翻弄された私のそこは、恥ずかしいほど濡れているのが分かる。
「あ……っ、ん、ああっ! だめ、だめぇ……っ」
「すごい……熱くなってきた」
シャルルの声もだいぶ昂ぶっている。それに煽られるように、私の背中を甘い痺れが駆け上がる。
これ以上感じてしまうのが怖くて、私はシャルルに懇願した。
「ね……、シャルル……。お願い、も、やだ……これ以上は」
「……君を大事にしたいけど……」
シャルルはちょっとだけ顔を上げ、手を伸ばして私の頬を撫でた。
「ごめん、今はちょっと……聞いてあげられない」
「え、そん……、あ、ああ――っ!」
ふたたび顔を伏せたシャルルが、そこをきゅうっと吸い上げる。私は悲鳴みたいな声を上げ、がくがくと身体を震わせた。
――どうして? なんで私、こんな感じちゃうの……? 初めて同士で、こんな……これ、イっちゃったんだよ、ね……?
前世によくある十八禁の乙女ゲームや小説だと、ヒロインはびっくりするほど感じやすいのがお約束だったけど。もしかして……この世界も、そうなのかしら……?
ひくひくと思い出したように震える私の脚を、シャルルが抱えなおした。熱い塊が押し付けられ、私ははっとシャルルを見上げる。
「いく、よ」
私の返事を待たず、シャルルのものがぐっと押し入ってくる。
「あっ……!」
すんなり入るかと思ったのは、ほんの一瞬だった。たちまち引き裂くような痛みとともに、みしみしと体が軋みをあげる。
「いた……っ! や、ぁ……っ」
「ご、ごめん。もっと解してあげられれば……、くぅっ!」
思わず涙を浮かべた私に謝りながらも、シャルルは止めようとしなかった。
「……大丈夫?」
シャルルのアレが大きいのかどうか……は、私には分からない。でもやっと全部入ったそれは、私のお腹をめいっぱい押し広げている気がする。
「なるべく、ゆっくりするから」
シャルルが動き始めた。
痛みはだいぶ薄れたけれど、私はやはり眉をひそめてしまう。……これが本当に、気持ち良くなるのだろうか。
シャルルが心配そうに私を見ている。うん、少なくとももう耐えられないことはない。私はちょっと頑張って、微笑んでみせた。
「もう大丈夫だから」
「……うん」
そろそろと腰を引いて、また挿れる。ゆっくり何度も繰り返すうちに、シャルルの頬が紅潮してきた。
「は……っ、あ……」
いつしか抽送が深くなり、浅く開いた口から抑えきれない声が洩れている。そんなシャルルに誘われたわけではないけれど、気付けば私も痛みが消えていた。ミレーヌらしくない、やけに鼻にかかった甘ったるい声がする。
「あ、はあ……ん、あっ、ああ……っ」
「んっ、ああ……ミレーヌ、ミレーヌ。すごく……可愛い」
あのシャルルがそんなことを言うなんて、初めてだ。――心のどこかでそう思ったけれど、もうそれに反応する余裕はなかった。シャルルが動くたびに私は声をあげて背をしならせ、こみ上げてくる感覚に押しつぶされそうになっていたから。
◆◇◆
シャルルがそっと身体を離したとき、外はもう真っ暗になっていた。シャツを羽織ったシャルルが立って行き、続き間から灯りを持ってくる。
「――大丈夫?」
「……じゃない」
肘をついて覗き込むシャルルから視線を逸らした。でもそれが照れ隠しなのは、シャルルにはお見通しだったと思う。くすりと笑って、シャルルが私を抱き寄せる。
「君はそういうとこ、変わらないよね。意地っ張りで、強がりで」
「……じゃあ、私なんか選ばなければいいのに」
シーツを引っ張り上げて顔を隠そうとした私の手を、シャルルが掴む。
「馬鹿だな」
「だーかーらー……」
どうせ馬鹿なんですってば。あんなに読まれたくなかった恥ずかしいシーンをあっさり読まれた上、あまつさえベッドで再現されてしまった私は……もう一生シャルルに頭が上がらない。お父さまにもバラされなかったし、だいいちあんなのを読んで怒らないシャルル、できた人すぎる。
「そんな君だから好きなんだよ」
「……」
――前世の「ヒミツの恋愛遊戯」制作スタッフの皆様。シャルルって、こんなに砂を吐くほど甘い設定されてましたっけ……?
思わず言葉を失くした私は、遠い前世に思いをはせ……、少しだけおかしくなった。
ここは、もうゲームの世界じゃない。私も、シャルルも、他のキャラも皆……生身の人間。ヒロインに意地悪しない悪役令嬢、そのミレーヌを選んだシャルル。
ちょっと……だいぶ、いろいろ違う普通の世界だ。
だからちょっとだけ勇気を出して、言ってみる。
「私も、好き」
シャルルの顔が、ぱあっとほころんだ。
――ふぐっ……! 尊い……
前世から刷り込まれた感覚は、抜けそうにない。
でも、せっかくシャルルが選んでくれたから……。ヒロインとして、頑張っていこう。
甘いキスに蕩けそうになりながら、私はそっと心に誓った。
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