31 / 104
31・流石です
しおりを挟む
エリス様とグリフ様が、私の作業部屋へ来てカイン様の話をしたその後。2人は王宮の訓練場に出かけ、私は1階の食堂で昼食をとっていた。
ちなみにここ「勇者の館(と呼ばれるらしい)」には、モース様の時から続けて働いてくれる、通いの女性がいる。私の母と祖母の中間くらいの歳で、アンナさんという優しい方だ。
アンナさんは朝10時頃に来て、館内の1階、共有部分のお掃除と騎士様達のお洗濯(私は魔法を使って自分でします)をし、夕食を用意して5時頃帰る。昼食は頼めば作ってくれるそうで、ウェイン様は時々食べているようだ。
基本的に、朝食と昼食はそれぞれ勝手に作ったり買ったりすることになった。いずれ訓練や討伐で帰らない日も多くなるし、もともと騎士の寮ではそうだったようで、皆慣れている。アンナさんがスープなどを作り置いてくれることも多く、それで充分だった。
ちょうど食べ終えてお茶を飲もうとした時、ウェイン様が帰ってきた。
「よう、嬢ちゃん。ついでに俺にももらえるか?」
ウェイン様はにっこり笑って、私の斜向かいに座った。
「お帰りなさい、ウェイン様」
私も笑って、すぐにウェイン様のぶんもカップを出してお茶を淹れる。
「昨日は大丈夫だったかい? 初めてのことばかりってのは疲れるもんだよな」
ウェイン様と話をするのは、とても楽しい。私のことを気遣ってくれているのに、それを感じさせない軽妙な話しぶりで、話しやすいのだ。
「確かに疲れましたけど……、でも一生の記念ですし」
ウェイン様が頷いてくれる。
「ま、たまにゃ俺みたいに2度目の式典に出る奴もいるがな」
「そうですね。やっぱりさすがの余裕でしたよね、ウェイン様。あの後飲みに行かれたんでしょう?」
「ああ、まあな。……ところで嬢ちゃん、カインと寝たんだろう?」
げぇほ、げほげほっ!!
さらりと笑いながらウェイン様が落としてくれた爆弾のおかげで、私はお茶を吹かずにはすんだものの、激しく噎せてしまった。
「おいおい、大丈夫か嬢ちゃん?」
「うぅ……げほっ、大丈夫、です……」
噎せたせいと、さらにそれとは別の理由で赤くなって涙目な私をみて、ウェイン様が苦笑する。
「その反応……。ほんとに嬢ちゃんは初心だなあ」
「……どうして?」
「分かったのか、ってことか? ……見てりゃ分かるだろ、それくらい」
「……見て分かるんですか?」
「最初から分かったよ、あいつら3人の目を見てりゃな。3人とも、雄が雌を欲しがる目をしてる」
ウェイン様はお茶をひとくち飲んでニヤリと笑う。
「で、今朝のあの様子だ。一目瞭然だろ? あんなに上機嫌になるなんて、あいつにも可愛いとこがあるんだな」
……流石です、ウェイン様……。
「ただよ、他の2人も分かってるんだよな? あいつらのことだから心配ないとは思うが、それで仲違いなんてことは……」
そこまで言いかけたウェイン様は、私の顔を見て他にも何かあることに気がついたらしい。
「……どうした? ……おい、まさか……嬢ちゃん……?」
どうしよう。僅かに躊躇ったけれど、今朝の話を思いだし、私は勇気を出してウェイン様に切り出した。
「ウェイン様、聞いていただきたいことがあります」
カイン様が留守なので、隣の、事務所として使う予定の部屋を借りることにする。ウェイン様に断って、封の術をかけて部屋を閉ざし、音も漏れないようにした。別にアンナさんを信用しない訳ではないけれど、聞いてほしい話ではない。
そしてすべて打ち明けた。私の魔力顕現のいきさつから、3人のものになれと言われたこと。そして今朝の話と私の思いまで……全部。
ウェイン様はほとんど口を挟まず、最後まで聞いてくれた。
「これで全部です、ウェイン様」
ウェイン様は一言も口をきかない。
どうしよう、やっぱり軽蔑されただろうか。それとも甘いと思われただろうか?
心の中は不安が渦をまいているのに、私も口をきけない。
下を向いて座っている私の肩に、ウェイン様が手をかけた。
「嬢ちゃん……」
はっと顔をあげた私が見たのは、微笑むウェイン様。
「ウェイン様!?」
「偉い、嬢ちゃん。よく決心した。……それに、よく打ち明けてくれた……うん、あんたは人を見る目があるぜ」
ウェイン様は私の両肩をつかんで、何度も頷く。
「大丈夫だ、あんたは間違ってないさ。ちょっとぐらい世間と違ったって気にするな。もともと勇者なんて、常識の外の話なんだ」
よかった、ウェイン様にお話ししたのは間違いじゃなかった。そう思って顔を綻ばせる私を押さえるように、ウェイン様がまた言い出した。
「ただな嬢ちゃん。ひとつだけ覚えておいてくれ。男と女の仲にはいろんなことがある。一人とつき合うんだって、思い通りにはいかない。嬢ちゃんはあの個性の強い3人と付き合っていくんだからなおさらだ。……しかも嬢ちゃんも3人も、距離が近すぎる」
「距離、ですか?」
ウェイン様は笑いを消して頷く。
「そうだ。同じ家に住んで、同じ職場にいるようなもんだろ? 普通の恋人達なら、喧嘩したって3日も会わなきゃ頭が冷えてくる。嬢ちゃんにはそれが出来ない。……それに場合によっちゃ、3人の間で板挟みになることもあるかも知れない。これは結構キツいもんだぞ?」
まだそこまで考えてはいなかった。そういうものなのだろうか?
「ま、俺の考えすぎってこともある。だが言っておくぞ。もし、本当にそんなことになったら、辛くなりすぎる前に俺を頼ってくれ。嬢ちゃんは俺を家族みたいだと言ってくれた。……親父かじいさんか知らねえが、可愛い娘なら守ってやらねえとな」
ウェイン様は最後は照れくさそうに笑った。
ウェイン様と話しおえて事務所の扉を開けると、食堂に3人が揃っていた。
「あ、お帰りなさい。カイン様、エリス様、グリフ様」
私が声をかけると、3人が微笑んでくれる。
「2人で何の話してたんだ?」
カイン様が少し心配そうに聞いた。
「なに、ちょっと嬢ちゃんを口説いてただけさ。な、嬢ちゃん?」
ウェイン様の答に目を剥く3人の視線が、そのまま私に移る。私も微笑んで答えた。
「はい。王都一の騎士様に迫られてました」
言いながら、ウェイン様と笑いだしてしまった。
ウェイン様は部屋に上がり、今度は4人で事務所へ入り、ウェイン様に自分のことを話したと伝えた。
「さすがに、あの陛下の下で長年やってきただけはある……。『酒呑みウェイン』侮れないな……」
「ウェインも若い頃は、相当遊んでたらしいからね」
「やっぱ年の功ってやつか? 敵わねぇな……」
3人は、ウェイン様に完全にばれていたことがショックだったみたいだけど、私がウェイン様に話せたこと自体は良かったと言ってくれた。ただし、最後に言われたことは伏せてある。ウェイン様にもそう言われたから。
話し終えて一度部屋に戻ろうとした時、階段でエリス様に呼び止められた。
「今日は僕の番だからね?」
エリス様は私の耳元で囁いて、そのままにっこり微笑んで行ってしまった。
ちなみにここ「勇者の館(と呼ばれるらしい)」には、モース様の時から続けて働いてくれる、通いの女性がいる。私の母と祖母の中間くらいの歳で、アンナさんという優しい方だ。
アンナさんは朝10時頃に来て、館内の1階、共有部分のお掃除と騎士様達のお洗濯(私は魔法を使って自分でします)をし、夕食を用意して5時頃帰る。昼食は頼めば作ってくれるそうで、ウェイン様は時々食べているようだ。
基本的に、朝食と昼食はそれぞれ勝手に作ったり買ったりすることになった。いずれ訓練や討伐で帰らない日も多くなるし、もともと騎士の寮ではそうだったようで、皆慣れている。アンナさんがスープなどを作り置いてくれることも多く、それで充分だった。
ちょうど食べ終えてお茶を飲もうとした時、ウェイン様が帰ってきた。
「よう、嬢ちゃん。ついでに俺にももらえるか?」
ウェイン様はにっこり笑って、私の斜向かいに座った。
「お帰りなさい、ウェイン様」
私も笑って、すぐにウェイン様のぶんもカップを出してお茶を淹れる。
「昨日は大丈夫だったかい? 初めてのことばかりってのは疲れるもんだよな」
ウェイン様と話をするのは、とても楽しい。私のことを気遣ってくれているのに、それを感じさせない軽妙な話しぶりで、話しやすいのだ。
「確かに疲れましたけど……、でも一生の記念ですし」
ウェイン様が頷いてくれる。
「ま、たまにゃ俺みたいに2度目の式典に出る奴もいるがな」
「そうですね。やっぱりさすがの余裕でしたよね、ウェイン様。あの後飲みに行かれたんでしょう?」
「ああ、まあな。……ところで嬢ちゃん、カインと寝たんだろう?」
げぇほ、げほげほっ!!
さらりと笑いながらウェイン様が落としてくれた爆弾のおかげで、私はお茶を吹かずにはすんだものの、激しく噎せてしまった。
「おいおい、大丈夫か嬢ちゃん?」
「うぅ……げほっ、大丈夫、です……」
噎せたせいと、さらにそれとは別の理由で赤くなって涙目な私をみて、ウェイン様が苦笑する。
「その反応……。ほんとに嬢ちゃんは初心だなあ」
「……どうして?」
「分かったのか、ってことか? ……見てりゃ分かるだろ、それくらい」
「……見て分かるんですか?」
「最初から分かったよ、あいつら3人の目を見てりゃな。3人とも、雄が雌を欲しがる目をしてる」
ウェイン様はお茶をひとくち飲んでニヤリと笑う。
「で、今朝のあの様子だ。一目瞭然だろ? あんなに上機嫌になるなんて、あいつにも可愛いとこがあるんだな」
……流石です、ウェイン様……。
「ただよ、他の2人も分かってるんだよな? あいつらのことだから心配ないとは思うが、それで仲違いなんてことは……」
そこまで言いかけたウェイン様は、私の顔を見て他にも何かあることに気がついたらしい。
「……どうした? ……おい、まさか……嬢ちゃん……?」
どうしよう。僅かに躊躇ったけれど、今朝の話を思いだし、私は勇気を出してウェイン様に切り出した。
「ウェイン様、聞いていただきたいことがあります」
カイン様が留守なので、隣の、事務所として使う予定の部屋を借りることにする。ウェイン様に断って、封の術をかけて部屋を閉ざし、音も漏れないようにした。別にアンナさんを信用しない訳ではないけれど、聞いてほしい話ではない。
そしてすべて打ち明けた。私の魔力顕現のいきさつから、3人のものになれと言われたこと。そして今朝の話と私の思いまで……全部。
ウェイン様はほとんど口を挟まず、最後まで聞いてくれた。
「これで全部です、ウェイン様」
ウェイン様は一言も口をきかない。
どうしよう、やっぱり軽蔑されただろうか。それとも甘いと思われただろうか?
心の中は不安が渦をまいているのに、私も口をきけない。
下を向いて座っている私の肩に、ウェイン様が手をかけた。
「嬢ちゃん……」
はっと顔をあげた私が見たのは、微笑むウェイン様。
「ウェイン様!?」
「偉い、嬢ちゃん。よく決心した。……それに、よく打ち明けてくれた……うん、あんたは人を見る目があるぜ」
ウェイン様は私の両肩をつかんで、何度も頷く。
「大丈夫だ、あんたは間違ってないさ。ちょっとぐらい世間と違ったって気にするな。もともと勇者なんて、常識の外の話なんだ」
よかった、ウェイン様にお話ししたのは間違いじゃなかった。そう思って顔を綻ばせる私を押さえるように、ウェイン様がまた言い出した。
「ただな嬢ちゃん。ひとつだけ覚えておいてくれ。男と女の仲にはいろんなことがある。一人とつき合うんだって、思い通りにはいかない。嬢ちゃんはあの個性の強い3人と付き合っていくんだからなおさらだ。……しかも嬢ちゃんも3人も、距離が近すぎる」
「距離、ですか?」
ウェイン様は笑いを消して頷く。
「そうだ。同じ家に住んで、同じ職場にいるようなもんだろ? 普通の恋人達なら、喧嘩したって3日も会わなきゃ頭が冷えてくる。嬢ちゃんにはそれが出来ない。……それに場合によっちゃ、3人の間で板挟みになることもあるかも知れない。これは結構キツいもんだぞ?」
まだそこまで考えてはいなかった。そういうものなのだろうか?
「ま、俺の考えすぎってこともある。だが言っておくぞ。もし、本当にそんなことになったら、辛くなりすぎる前に俺を頼ってくれ。嬢ちゃんは俺を家族みたいだと言ってくれた。……親父かじいさんか知らねえが、可愛い娘なら守ってやらねえとな」
ウェイン様は最後は照れくさそうに笑った。
ウェイン様と話しおえて事務所の扉を開けると、食堂に3人が揃っていた。
「あ、お帰りなさい。カイン様、エリス様、グリフ様」
私が声をかけると、3人が微笑んでくれる。
「2人で何の話してたんだ?」
カイン様が少し心配そうに聞いた。
「なに、ちょっと嬢ちゃんを口説いてただけさ。な、嬢ちゃん?」
ウェイン様の答に目を剥く3人の視線が、そのまま私に移る。私も微笑んで答えた。
「はい。王都一の騎士様に迫られてました」
言いながら、ウェイン様と笑いだしてしまった。
ウェイン様は部屋に上がり、今度は4人で事務所へ入り、ウェイン様に自分のことを話したと伝えた。
「さすがに、あの陛下の下で長年やってきただけはある……。『酒呑みウェイン』侮れないな……」
「ウェインも若い頃は、相当遊んでたらしいからね」
「やっぱ年の功ってやつか? 敵わねぇな……」
3人は、ウェイン様に完全にばれていたことがショックだったみたいだけど、私がウェイン様に話せたこと自体は良かったと言ってくれた。ただし、最後に言われたことは伏せてある。ウェイン様にもそう言われたから。
話し終えて一度部屋に戻ろうとした時、階段でエリス様に呼び止められた。
「今日は僕の番だからね?」
エリス様は私の耳元で囁いて、そのままにっこり微笑んで行ってしまった。
0
あなたにおすすめの小説
【R18】純粋無垢なプリンセスは、婚礼した冷徹と噂される美麗国王に三日三晩の初夜で蕩かされるほど溺愛される
奏音 美都
恋愛
数々の困難を乗り越えて、ようやく誓約の儀を交わしたグレートブルタン国のプリンセスであるルチアとシュタート王国、国王のクロード。
けれど、それぞれの執務に追われ、誓約の儀から二ヶ月経っても夫婦の時間を過ごせずにいた。
そんなある日、ルチアの元にクロードから別邸への招待状が届けられる。そこで三日三晩の甘い蕩かされるような初夜を過ごしながら、クロードの過去を知ることになる。
2人の出会いを描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスを野盗から助け出したのは、冷徹と噂される美麗国王でした」https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/443443630
2人の誓約の儀を描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスは、冷徹と噂される美麗国王と誓約の儀を結ぶ」
https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/183445041
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
私は5歳で4人の許嫁になりました【完結】
Lynx🐈⬛
恋愛
ナターシャは公爵家の令嬢として産まれ、5歳の誕生日に、顔も名前も知らない、爵位も不明な男の許嫁にさせられた。
それからというものの、公爵令嬢として恥ずかしくないように育てられる。
14歳になった頃、お行儀見習いと称し、王宮に上がる事になったナターシャは、そこで4人の皇子と出会う。
皇太子リュカリオン【リュカ】、第二皇子トーマス、第三皇子タイタス、第四皇子コリン。
この4人の誰かと結婚をする事になったナターシャは誰と結婚するのか………。
※Hシーンは終盤しかありません。
※この話は4部作で予定しています。
【私が欲しいのはこの皇子】
【誰が叔父様の側室になんてなるもんか!】
【放浪の花嫁】
本編は99話迄です。
番外編1話アリ。
※全ての話を公開後、【私を奪いに来るんじゃない!】を一気公開する予定です。
人狼な幼妻は夫が変態で困り果てている
井中かわず
恋愛
古い魔法契約によって強制的に結ばれたマリアとシュヤンの14歳年の離れた夫婦。それでも、シュヤンはマリアを愛していた。
それはもう深く愛していた。
変質的、偏執的、なんとも形容しがたいほどの狂気の愛情を注ぐシュヤン。異常さを感じながらも、なんだかんだでシュヤンが好きなマリア。
これもひとつの夫婦愛の形…なのかもしれない。
全3章、1日1章更新、完結済
※特に物語と言う物語はありません
※オチもありません
※ただひたすら時系列に沿って変態したりイチャイチャしたりする話が続きます。
※主人公の1人(夫)が気持ち悪いです。
【完結・おまけ追加】期間限定の妻は夫にとろっとろに蕩けさせられて大変困惑しております
紬あおい
恋愛
病弱な妹リリスの代わりに嫁いだミルゼは、夫のラディアスと期間限定の夫婦となる。
二年後にはリリスと交代しなければならない。
そんなミルゼを閨で蕩かすラディアス。
普段も優しい良き夫に困惑を隠せないミルゼだった…
完結【強引な略奪婚】冷徹な次期帝は、婚姻間近の姫を夜ごと甘く溶かす
小木楓
恋愛
完結しました✨
タグ&あらすじ変更しました。
略奪された皇后を待っていたのは、冷徹な次期帝による「狂愛」という名の支配でした。
「泣け、香子。お前をこれほど乱せるのは、世界で私だけだ」
「お前はまだ誰のものでもないな? ならば、私のものだ」
大納言家の姫・香子には、心通わせる穏やかな婚約者がいた。
しかし、そのささやかな幸福は、冷徹と噂される次期帝・彰仁(あきひと)に見初められたことで一変する。
強引な勅命により略奪され、後宮という名の檻に閉じ込められた香子。
夜ごとの契りで身体を繋がれ、元婚約者への想いすら「不義」として塗り潰されていく。
恐怖に震える香子だったが、閉ざされた寝所で待っていたのは、想像を絶するほど重く、激しい寵愛で……?
「痛くはしない。……お前が私のことしか考えられなくなるまで、何度でも教え込もう」
逃げ場のない愛に心が絡め取られていく中、彰仁は香子を守るため、「ある残酷な嘘」を用いて彼女を試す。
それは、愛するがゆえに彼女を嫉妬と絶望で壊し、「帝なしでは息もできない」状態へ作り変えるための、狂気じみた遊戯だった。
「一生、私の腕の中で溺れていろ」
守るために壊し、愛するために縛る。
冷酷な仮面の下に隠された、
一途で異常な執着を知った時、香子の心もまた甘い猛毒に溶かされていく――。
★最後は極上のハッピーエンドです。
※AI画像を使用しています。
魔法師団長の家政婦辞めたら溺愛されました【完結】
iru
恋愛
第19回 恋愛小説大賞エントリーしています。ぜひ1票お願いします。
小説家になろうですでに完結済みの作品です。よければお気に入りブックマークなどお願いします。
両親と旅をしている途中、魔物に襲われているところを、魔法師団に助けられたティナ。
両親は亡くなってしまったが、両親が命をかけて守ってくれた自分の命を無駄にせず強く生きていこうと決めた。
しかし、肉親も家もないティナが途方に暮れていると、魔物から助けてくれ、怪我の入院まで面倒を見てくれた魔法師団の団長レオニスから彼の家政婦として住み込みで働かないと誘われた。
魔物から助けられた時から、ひどく憧れていたレオニスの誘いを、ティナはありがたく受ける事にした。
自分はただの家政婦だと強く言い聞かせて、日に日に膨らむ恋心を抑え込むティナだった。
一方、レオニスもティナにどんどん惹かれていっていた。
初めはなくなった妹のようで放っては置けないと家政婦として雇ったが、その健気な様子に強く惹かれていった。
恋人になりたいが、年上で雇い主。
もしティナも同じ気持ちでないなら仕事まで奪ってしまうのではないか。
そんな思いで一歩踏み出せないレオニスだった。
そんな中ある噂から、ティナはレオニスの家政婦を辞めて家を出る決意をする。
レオニスは思いを伝えてティナを引き止めることができるのか?
両片思いのすれ違いのお話です。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる