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46・エリスの願い
しおりを挟む「ん……、エリス……」
夕食後、部屋にやって来たエリスは、長椅子の背に私を押しつけて口づけていた。
ちなみに私の部屋は、私の知らないうちにいつの間にか家具が増えている。この長椅子も昨日帰ったら置かれていたのだ。
手配しているのはエリスで、申し訳ないからと私が頼んでも、にっこり微笑むだけで止めてくれない。もっともエリスはとても趣味が良くて、私の部屋はどんどん居心地のよい、女性らしい部屋になっているのは確かだけれど。
胸元を広げられ、エリスの舌が這う。
「あぁん……、は……ぁ」
乳首が痛いほどに尖って、エリスの舌を、指を待ち受ける。
「すごい、こんなになって……。すっかり身体が覚えちゃったね、ミア?」
「ああぁ……っ! やぁ、言わない、でぇ……!」
カインの式典の夜から、ほとんど毎夜、抱かれているのだ。しかも3人とも、たぶん……、技術も体力も並外れているらしく、私は一晩中何度でもイかされて、時には気を失うこともある。そんな私が変わらないはずがなくて……。
「もともと感じやすかったけど……」
「いや、もう言っちゃいやぁ!」
「そのくせこんなに真っ赤になって……。恥ずかしがりなのは変わらないのにね。……可愛いよ、ミア」
「お願い、もう、エリス……」
耳許で囁かれて、私はもう涙目だ。
エリスが私の足を上げて、秘所に指を這わせる。
「あぁ!」
「ほら、こっちももうすっかり準備ができちゃってるよ?」
「やぁん……お願いだからぁ……」
「恥ずかしいの、ミア?」
秘所の入り口を指でくちゅくちゅと浅くかき回され、震えながら頷くと、エリスがにやっと笑って言った。
「じゃ、僕のお願い聞いてくれる?」
私は今、長椅子に座ったエリスの前に跪いている。
エリスの「お願い」は、口でしてほしい、ということ。
いくら疎い私でも、そういう行為があることくらいは知っていた。でも、本当にどうやっていいのか分からない。
目の前には、もうほとんど立ち上がっている、エリスの……それ。エリスが自分で片手を添えて、私を見ている。
「……どうしたらいいの?」
我ながら情けない声を出すと、エリスが笑う。
「そんな顔しないで大丈夫。……そっと、持ってみて?」
根元に近いほうを、両手でそっと握る。……前に一度ルカ様のものに、ほんの一瞬、触れたことがある。あの時と同じ、不思議な熱さと固さ。でもこんな近くで見るのは初めて……。
何故か分からないけれど、手の中のものから目が離せなくなった。
「ミア、……そのまま、先のところ……舐めて?」
先のところ? ……先端の丸みをおびたところから、僅かに液体が滲んでいる。
そっと舌を伸ばして、それを舐めとってみた。ほんの少し青臭くて、塩辛い味がした。
「う……」
エリスが小さく呻くと同時に、先端がひく、と蠢いた。
「ミア、もっと舐めて……。猫が舐めるみたいに……。ああそう、上手だよ……」
言われるままに、先の滑らかなところを舐めていく。エリスが私の髪を撫でてくれる。
「それから、裏側の……そう、そこ……。ああ、ミア、気持ちいいよ……?」
「……気持ちいいの?」
思わず聞き返してしまった。
「当たり前だよ。じゃなかったら男は、こんな……ならないよ」
確かに手の中のものは、さっきよりさらに大きくなって、固さも増している。
「あ……」
「分かる?」
「ん……」
頷いて、また舐めていくと、ますます固く、熱くなってくる。
嬉しい、と思った。エリスが私のすることで、気持ちよくなってくれることが。
もっと、気持ちよくなってほしい。
また滲んできた液体を舌の先で舐め、唇でチュッと吸いとった。
「っ……!」
エリスが顔を歪める。
「ミア、頼む、咥えて……」
歯が当たらないように、なるべく大きく開けて口に含む。先端の、かさのようになった部分までが入った。
「ああ……! ミアの口の中、温かくて気持ちいいよ……。ゆっくりでいい、もっと奥まで入る?」
根元を両手で持って、まだ半分以上はあるものを、どこまで口に入れたらいいのか。そうは思っても、私はエリスに言われた通り、さらに深く咥える。
「口をすぼめて、……歯はたてないで。舌を裏に添えるように……、ああそう、そのまま動かして……!」
唇から溢れた唾液が、根元を握る私の手にも滲む。
唇と一緒にその手も滑らせると、私の髪を撫でていたエリスの手が止まった。
「っ! ミア、いつの間にそんなこと……!」
ああ、これでいいんだ、私はそのまま続ける。そして口のなかで、さっき舐めていた裏のところに舌を這わせてみた。
「っく! ミア! ……なんで……っ」
エリスの両手が私の頭を押さえて、腰を使うように動かしだした。
「んんっ!」
「ああミア、ごめん、すごい気持ちよくて、もう我慢できない……!」
エリスのものが何度も喉奥を突く。もう私に何かできる余地はなく、エリスの動きに合わせているだけ……。
「はっ、はっ、うぅ……ミア、ああいく、出していい?」
「んんっ……」
答えになるわけがないけれど、返事のかわりに私はエリスのものを必死に吸い上げた。
「あぁ!? くぅっ……! ミア……!」
手の中の、口の中のものが一瞬さらに大きくなって。その直後、喉の奥に熱い、塩辛い味が弾けた。
「んぅっ!?」
「うあ……! く、う……!」
何度も、びくっ、びくっ、と痙攣する度に、喉奥に広がる液体(もの)。これが、エリスの……。
そう思うといとおしくなり、思いきって吸い上げ、飲み込んだ。全部は飲めなくて、噎せてしまったけれど……。
「ミア! ……う、そんな、飲んでくれたの……?」
「う、げほ、……はい、だって……エリスの……」
「……ありがとう! ああ、嬉しいよミア!」
エリスが私を起こして抱きしめた時、私の身体がふわっと光り、もはや馴染みとなった、回復魔法が発動した。
「あ……」
「……口でも、チャージできるんだ……」
その後、私が精を飲んだと喜んだエリスは、一晩中私を抱いた……。それでもエリスが果てるとまた回復してしまう自分が、ちょっと悔しいかも……。
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