ー竜の民ー 

assult

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仲間

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入院2日目 

…誰も見舞いにこない。

入院3日目 

誰も来ない。

入院4日目 

今日は夜間訓練があったらしく、信号弾や索敵閃光弾やらの音で全く寝れなかった。

入院5日目 

はらいせに一日中寝てやったぜ。へへへ。

入院6日目 

暇だ。

入院7日目 

暇だ…

入院8日目 

暇だぁぁぁあ‼

コンコン♪

「あ。」

「大丈夫?レイン。」

「うん。大丈夫だよ。」
(寂しくなんかなかったから……グスッ)

「わざわざ来てくれてありがとう、サニー」

「きっと、皆忙しかったんでしょ?今日は大丈夫なの?」

「大丈夫だよ。ずっと休暇だったから。」
(それでも仲間かよ…)

「果物持ってきたよ。あと、これプレゼント」

「じゃ!用事あるからまたね!」

「わざわざありがとう!」

サニーは出て行った。

(何くれたんだろ…)

箱を開けた
「ピアス…か。」

綺麗だけど俺に似合うのかな

でも、人から何かを貰うのって嬉しいな。

自分の趣味と少し違ってるあたりがなんだか良いんだよね…
(上手く言葉にできないけど、俺はとにかく嬉しかったんだ。)

ー翌日ー
「退院おめでとうございます。」

「あぁ、どうもお世話になりました。」

診てくれたお医者さんに挨拶をして、俺は本部へ向かった。

「こんにちは、心配かけてすみません!」

「おー、レインか。待ってたぞ。」
(意外と皆落ち着いてるな。もっと歓迎して欲しかったが、まぁいいや。戦いもあったし、皆疲れてるだろうしな……ブツブツ)

「お、そのピアスどうしたんだ?」
ヴィルゴがさりげなく聞く。

「あぁ、これね。サニーがくれたんだ」

遠くにいたサニーはなんだか嬉しそうだった。

「てめぇコラ羨ましい奴め‼」
「よこしやがれコラ‼」

「おいおい、やめろよヴィルゴ、」

「くそがぁぁぁあ‼」

「シャルドお前そんな声出んのか!」

「そういう事なら俺も怪我しとけば良かったなー」
ランサーさんまで…

右を見るとシークさんが真顔でこっちを見ていた。
カサカサの唇から血が出ている。
間違いない。
羨ましがっている。

左を見るとジーンさんが真顔でこっちを見ていた。
自慢のアフロが崩れている。
間違いない。
羨ましがっている。

「まぁ、とにかくだ。よく戻って来たな。レイン。」

皆が優しくいたわってくれた。

仲間って、やっぱり良いな…

「じゃあレインくん、一緒にトイレ行こっか……フフフ……」

「え…!?」
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