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はじめてのクエスト
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「うぅ~...」
気が付けば俺はベッドの上で寝ていた。
「頭がガンガンする...こりゃあ二日酔いだ...」
『お主、昨日は酷かったものな』
「えっ?俺なんかした?」
『そりゃあもうあれは完全なるセクハラじゃったぞ」
「えぇ~?全然覚えてないんだけど」
『仕方ない。覚えてないのであれば反省をすることもできまい。私が昨日起こった一部始終をお主に見せてやろう』
「そんな便利な機能があんのか!でもなんだかちょっと怖いな」
『その目によく焼き付けるのじゃ!秘儀≪Xビデオ!≫』
ーーーいつもお世話になってます!
ジジイは如何わしい名前の呪文を唱えると、目の前が一瞬真っ白になり俺が犯した一部始終の映像が流れた。
「んぐうぅぅぅぅぅぅぅ‼︎」
俺はなんて事をしてしまったんだ!あんな幼気な少女に俺は、なんて恥ずべき事を‼︎
『流石の私もドン引きじゃい』
な、何も言い返せねぇぇぇぇぇぇぇぇ‼︎
クソ、気持ちを切り替えねば、やってしまった事は取り返せない。
むしろそれ以上の好印象を残すしか....
「地球人になぁ、ここまでの汚名挽回など、出来るわきゃねえだろおおおおおお!!」
『お、落ち着くんじゃあ。お主のCVが子安武人では豪華すぎるじゃろうて』
「ジジイの割にアニメに詳しいなぁ!!」
『ガン●ムの中で1番好きじゃ』
「趣味のいいジジイだぜ」
はてさて、取り合えずどうしたものか。あの子にどういった顔で会えばいいのやら...。
『まぁまぁ、ここはただのはじまりの村ぞ。早々にレベルを上げて次の村にでも行くのじゃな』
「まぁ、確かにそうなんだけどな」
分かってはいるけどな。
「取り合えず何か目標を持って行動をするべきか」
『それならこの宿屋の店主にクエストがないか聞いてみるとよいぞ。ここの宿屋はギルドの役目も請け負っているのじゃ』
「あーそうなん?部屋でじっとしていても金も経験値も手に入んないし、いっちょやってみるか」
『そうそう。その意気じゃ』
ここはジジイの口上に乗せられておくか。
あのまま部屋にいたらずっとさっきの事をうだうだ思い返しそうだし...。
俺は廊下に出て下の階に向かおうとすると、運の悪い事にあのウェイトレスの女の子が歩いているのが見えた。
一瞬こちらに目をやると、「フンッ」と言ってそのまま歩いて行ってしまった..。
『地震、雷、火事、親父とは言うが、今のお主にとってあの子がなによりも恐ろしいのう』
「う、うるせい..._:(´ཀ`」 ∠):_」
「店主いるー?」
「はいはい。あぁ、あんたか。昨日は凄かったって?」
宿屋の店主はニヤニヤしていた。
「そのぉ...。あの子、怒って..ますよねー?」
「ナナの事か?さぁなぁ。詳細な事は俺も知らんから。あんた一体ナナに何したんだい?」
ぐむっ。
「こここでクエストが受けられるって聞いたんだけど」
「フッ、まぁいい。後でちゃんと聞かせてもらうからな」
ぐむっ。
「えーっと確かクエストは...あったあった。薬草と毒草の採取クエストとスライムの討伐クエストの2つだな」
「レベル上げもしたいからスライムの方がいいや」
「あいよ。西にある道路にここ最近スライムが増殖して困ってるらしい。できるだけスライムを討伐してくれって依頼だ。スライムの液体3つ以上の納品でクエストクリア。クエスト報酬は120ゴールドだってさ」
確かスライムの液体って1つ20ゴールドか。普通にスライムを狩るより断然効率良く稼げるな。
「OK~。んじゃパパッと終わらせてまたここに泊まるよ」
「稼ぐんなら宿代100ゴールドに戻してもいいだろ?」
「俺が稼いだ金であんたが儲かるんだ。どうせ暇だろ?丁度いい値段だと思うがね。安いからこの宿屋にいるわけだし、安定した収入が消えていなくなるのは嫌だろ?」
「足元を見られてんのはこっちだぜ全く..」
「ハッハッハ!んじゃそうゆうことでー」
バタンーー。
『お主。口だけは達者じゃのう』
「うるせいやい。にしてもドロップの確率って半々だろ?運が悪きゃあ10体倒しても取れないことがあるってのは面倒だな」
『レベルを上げるとスキルも覚えられる。そうなればドロップの確率も上げることができぞい』
「えぇっ!?そうゆうことは早めに言ってくれよな!」
『どうせいっぺんに言っても覚えられんじゃろ』
「んだとー!シラフの時は記憶力いいほうだい!他に言ってない事はないんだろうな!」
『んーと...多分...大丈夫...』
「お前が忘れてんのかい!」
『ホレ!あそこにスライムが!』
「話を逸らしやがって...そおりゃあああ」
徐々に慣れてきたのかスライムを4体ほど倒した所で動きがよく見えるようになり、フットワークも心なしか軽くなっていた。
「そおい!」
ピギャ。
「ん?今たった1回でこいつ死んだぞ?」
『ハッ...パパパパパッパッパー!よくやった勇者ビビンバよ。お主のレベルが3になったぞよ。この調子で頑張るのじゃ』
「おい。なんで1から3になってんだよ」
『実はレベル2からスタートしてたんじゃ』
「お前一回ファンファーレ逃したな!」
『いやいや。私は創造神だぞ」
「理屈になってねーぞ!」
「いやぁ最近物忘れが酷くてな」
「DHAを摂取しろ!」
まったくしっかりしてくれよな。
「とりあえず上げられるスキルを教えてくれよ」
『スキルは主に3種類あってな。体のステータスを強化するボディスキル。魔力のステータスを上げるマジックスキル。その他に便利な機能として使えるツールスキルの3つじゃ。レベル1上がる毎にいずれかのスキルを上げることができる』
「ふーん。今なら2つ上げられるんだよね?」
『そうじゃな。ボディなら攻撃と防御。マジックなら魔法攻撃と魔法防御。ツールなら経験値が1.1倍とドロップ確率が5%上昇じゃ』
「そもそも俺って魔法使えるの?」
『今は無理じゃ。じゃがレベルが10に到達すると転職をすることができるのじゃ。魔法に特化したマジック。攻守に特化したウォーリア。弓と短剣、魔法も使える万能のシーフの3種類。更に30までレベルが上がると上級職、50を超えると更に強い職業へと転職できる仕組みになっておるのじゃ」
「なるほどねぇ。意外と複雑なんだな」
『噛まずに言えた事を褒めて欲しいの』
「はいはい。でも俺が聞くまで忘れてたんだろ?」
『うっ..』
さて、今は目の前のスキル問題をどうするかだ。魔法は使えないわけだし、ボディかツールの2択なんだが..。
「今回のスキルはツールに2つとも使っておいてくれ」
『ボディでなくていいのか?』
「今後戦士になるかどうかもわかんないしな。ドロップアイテムは生きる糧になるし、少しでもレベルアップしやすくなるのは助かるから」
『そうか。よろしい。ではツールにスキルを割り振っておこう』
カチャカチャカチャ。カチ。
「今パソコン使った?」
『え?気のせいじゃろ』
「そうか。じゃあいいんだけどさ」
さーて。レベルもスキルも上がったことだし、さっさとクエスト終わらせますか。
結局俺は6体でスライムの液体を3つ揃えたが、金も欲しかったため10体で5つのスライムの液体を手にして宿屋へと戻った。
「お帰り。クエストはこなせたかい?」
「ほらよ」
「確かに。スライムの液体3つだな。んじゃ報酬の120ゴールドから宿代引いて40ゴールドね」
「あいよっと。さーて仕事をこなしたから腹が減っちゃった。先に飯にしよう」
暇そうにテーブルに座っているウェイトレスに向かって俺はわざとらしく声をあげた。
聞こえないフリをするウェイトレス。
俺の本当の戦いは、ここからだーー。
気が付けば俺はベッドの上で寝ていた。
「頭がガンガンする...こりゃあ二日酔いだ...」
『お主、昨日は酷かったものな』
「えっ?俺なんかした?」
『そりゃあもうあれは完全なるセクハラじゃったぞ」
「えぇ~?全然覚えてないんだけど」
『仕方ない。覚えてないのであれば反省をすることもできまい。私が昨日起こった一部始終をお主に見せてやろう』
「そんな便利な機能があんのか!でもなんだかちょっと怖いな」
『その目によく焼き付けるのじゃ!秘儀≪Xビデオ!≫』
ーーーいつもお世話になってます!
ジジイは如何わしい名前の呪文を唱えると、目の前が一瞬真っ白になり俺が犯した一部始終の映像が流れた。
「んぐうぅぅぅぅぅぅぅ‼︎」
俺はなんて事をしてしまったんだ!あんな幼気な少女に俺は、なんて恥ずべき事を‼︎
『流石の私もドン引きじゃい』
な、何も言い返せねぇぇぇぇぇぇぇぇ‼︎
クソ、気持ちを切り替えねば、やってしまった事は取り返せない。
むしろそれ以上の好印象を残すしか....
「地球人になぁ、ここまでの汚名挽回など、出来るわきゃねえだろおおおおおお!!」
『お、落ち着くんじゃあ。お主のCVが子安武人では豪華すぎるじゃろうて』
「ジジイの割にアニメに詳しいなぁ!!」
『ガン●ムの中で1番好きじゃ』
「趣味のいいジジイだぜ」
はてさて、取り合えずどうしたものか。あの子にどういった顔で会えばいいのやら...。
『まぁまぁ、ここはただのはじまりの村ぞ。早々にレベルを上げて次の村にでも行くのじゃな』
「まぁ、確かにそうなんだけどな」
分かってはいるけどな。
「取り合えず何か目標を持って行動をするべきか」
『それならこの宿屋の店主にクエストがないか聞いてみるとよいぞ。ここの宿屋はギルドの役目も請け負っているのじゃ』
「あーそうなん?部屋でじっとしていても金も経験値も手に入んないし、いっちょやってみるか」
『そうそう。その意気じゃ』
ここはジジイの口上に乗せられておくか。
あのまま部屋にいたらずっとさっきの事をうだうだ思い返しそうだし...。
俺は廊下に出て下の階に向かおうとすると、運の悪い事にあのウェイトレスの女の子が歩いているのが見えた。
一瞬こちらに目をやると、「フンッ」と言ってそのまま歩いて行ってしまった..。
『地震、雷、火事、親父とは言うが、今のお主にとってあの子がなによりも恐ろしいのう』
「う、うるせい..._:(´ཀ`」 ∠):_」
「店主いるー?」
「はいはい。あぁ、あんたか。昨日は凄かったって?」
宿屋の店主はニヤニヤしていた。
「そのぉ...。あの子、怒って..ますよねー?」
「ナナの事か?さぁなぁ。詳細な事は俺も知らんから。あんた一体ナナに何したんだい?」
ぐむっ。
「こここでクエストが受けられるって聞いたんだけど」
「フッ、まぁいい。後でちゃんと聞かせてもらうからな」
ぐむっ。
「えーっと確かクエストは...あったあった。薬草と毒草の採取クエストとスライムの討伐クエストの2つだな」
「レベル上げもしたいからスライムの方がいいや」
「あいよ。西にある道路にここ最近スライムが増殖して困ってるらしい。できるだけスライムを討伐してくれって依頼だ。スライムの液体3つ以上の納品でクエストクリア。クエスト報酬は120ゴールドだってさ」
確かスライムの液体って1つ20ゴールドか。普通にスライムを狩るより断然効率良く稼げるな。
「OK~。んじゃパパッと終わらせてまたここに泊まるよ」
「稼ぐんなら宿代100ゴールドに戻してもいいだろ?」
「俺が稼いだ金であんたが儲かるんだ。どうせ暇だろ?丁度いい値段だと思うがね。安いからこの宿屋にいるわけだし、安定した収入が消えていなくなるのは嫌だろ?」
「足元を見られてんのはこっちだぜ全く..」
「ハッハッハ!んじゃそうゆうことでー」
バタンーー。
『お主。口だけは達者じゃのう』
「うるせいやい。にしてもドロップの確率って半々だろ?運が悪きゃあ10体倒しても取れないことがあるってのは面倒だな」
『レベルを上げるとスキルも覚えられる。そうなればドロップの確率も上げることができぞい』
「えぇっ!?そうゆうことは早めに言ってくれよな!」
『どうせいっぺんに言っても覚えられんじゃろ』
「んだとー!シラフの時は記憶力いいほうだい!他に言ってない事はないんだろうな!」
『んーと...多分...大丈夫...』
「お前が忘れてんのかい!」
『ホレ!あそこにスライムが!』
「話を逸らしやがって...そおりゃあああ」
徐々に慣れてきたのかスライムを4体ほど倒した所で動きがよく見えるようになり、フットワークも心なしか軽くなっていた。
「そおい!」
ピギャ。
「ん?今たった1回でこいつ死んだぞ?」
『ハッ...パパパパパッパッパー!よくやった勇者ビビンバよ。お主のレベルが3になったぞよ。この調子で頑張るのじゃ』
「おい。なんで1から3になってんだよ」
『実はレベル2からスタートしてたんじゃ』
「お前一回ファンファーレ逃したな!」
『いやいや。私は創造神だぞ」
「理屈になってねーぞ!」
「いやぁ最近物忘れが酷くてな」
「DHAを摂取しろ!」
まったくしっかりしてくれよな。
「とりあえず上げられるスキルを教えてくれよ」
『スキルは主に3種類あってな。体のステータスを強化するボディスキル。魔力のステータスを上げるマジックスキル。その他に便利な機能として使えるツールスキルの3つじゃ。レベル1上がる毎にいずれかのスキルを上げることができる』
「ふーん。今なら2つ上げられるんだよね?」
『そうじゃな。ボディなら攻撃と防御。マジックなら魔法攻撃と魔法防御。ツールなら経験値が1.1倍とドロップ確率が5%上昇じゃ』
「そもそも俺って魔法使えるの?」
『今は無理じゃ。じゃがレベルが10に到達すると転職をすることができるのじゃ。魔法に特化したマジック。攻守に特化したウォーリア。弓と短剣、魔法も使える万能のシーフの3種類。更に30までレベルが上がると上級職、50を超えると更に強い職業へと転職できる仕組みになっておるのじゃ」
「なるほどねぇ。意外と複雑なんだな」
『噛まずに言えた事を褒めて欲しいの』
「はいはい。でも俺が聞くまで忘れてたんだろ?」
『うっ..』
さて、今は目の前のスキル問題をどうするかだ。魔法は使えないわけだし、ボディかツールの2択なんだが..。
「今回のスキルはツールに2つとも使っておいてくれ」
『ボディでなくていいのか?』
「今後戦士になるかどうかもわかんないしな。ドロップアイテムは生きる糧になるし、少しでもレベルアップしやすくなるのは助かるから」
『そうか。よろしい。ではツールにスキルを割り振っておこう』
カチャカチャカチャ。カチ。
「今パソコン使った?」
『え?気のせいじゃろ』
「そうか。じゃあいいんだけどさ」
さーて。レベルもスキルも上がったことだし、さっさとクエスト終わらせますか。
結局俺は6体でスライムの液体を3つ揃えたが、金も欲しかったため10体で5つのスライムの液体を手にして宿屋へと戻った。
「お帰り。クエストはこなせたかい?」
「ほらよ」
「確かに。スライムの液体3つだな。んじゃ報酬の120ゴールドから宿代引いて40ゴールドね」
「あいよっと。さーて仕事をこなしたから腹が減っちゃった。先に飯にしよう」
暇そうにテーブルに座っているウェイトレスに向かって俺はわざとらしく声をあげた。
聞こえないフリをするウェイトレス。
俺の本当の戦いは、ここからだーー。
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