未定

おもち

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毛虫

いち

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「まってー!
おかさーん
まってよー!!」

最初の、記憶。

泣き叫ぶ声に応え無く、必死に追い駆ける姿虚しく、見知らぬ男と共に走り去る車。

未だ薄暗い、早朝の事。

姉と2人、裸足で立ち尽くしていた。

「おいてかないでよぉ……」

最初の、記憶。
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