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君に惹かれた理由
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(いや、流石にそう思うのは早いか。)
芽生えかけた想いを瞬時に振り払い、学校に行く清飛を見送る。今日も帰ってくるのは二十一時過ぎになるのかな、と思いながら部屋に戻るとテーブルにあるすっかり空になった皿を見てつい頬が緩んだ。
(全部食べてくれた。)
ほくほくとした気分で皿をシンクに運んで洗う。どういう訳か、一人暮らしの筈なのに皿の数には余裕があり一緒に朝食を食べることができた。清飛の家族が時々来るのかもしれない。
洗濯機をまわしている間、掃除機をかけて、トイレ掃除もして……と家事諸々を終わらせると、時間はすぐに経ち気がつくと正午を過ぎていた。その間テテは、日光を避けて部屋の隅に縮こまり、体を休めていた。昨夜ひとしきり泣いて、その後おつかいに行ったのだから疲れたのだろう。傍に寄ると、小さな寝息が聞こえる。
(起こすの可哀想だけど、買い物行きたいんだよね。)
家事が一段落したところだし、買い物に行きたい。朝食と弁当を作ったので食材は残り僅かとなってしまった。当然だが、部屋の鍵を持っていないので、俺が出て行ったあとにテテに締めてもらうしかない。
「テテ、テテ起きてくれる?」
「……ぴゃ?」
寝起きのテテに不満げな顔をむけられ苦笑する。アーモンドを三粒ティッシュの上に出し、「買い物行ってくるからお留守番お願いできる?」と声をかけるとすぐに「ぴゃ!」と満足げに頷いた。
(ダイエット考えなきゃダメかなぁ。)
少しだけ標準より大きく、分かってはいるのだがどうも可愛くてつい甘やかしてしまう。しかし、気になるのはサイズだけで動きは俊敏だし、毛艶は良いし、健康そうだからまあいいかと結局いつも思うだけだのだった。
清飛の部屋から出てすぐに、このアパートの住民に会った。不思議そうな顔をする女性に、真っ先に挨拶をする。
「こんにちは!」
「こんにちは……あら、初めてお会いするわね。でも杉野くんのお部屋じゃ……」
「はい、清飛くんの友人です!ちょっと泊めてもらったんです」
そう言うと女性は露骨に安心したような表情を浮かべた。
「あらあら、こんなにかっこいいお友達がいたのね。杉野くん、高校生なのに一人暮らしでしょう。苦労してないかいつも心配だったけどおばさんに何か言われるのも嫌かしらねと思って見守るしかできなかったのよ。でも泊まりにくるお友達がいるならまだ良かったわ。杉野くん、いつも一人のように見えるから」
優しそうな女性は清飛のことを心から心配しているようだった。嫌な人で無くて良かったと思うと同時に(やっぱり一人暮らしなのか。)と予想が的中し、いつも一人のように見えるという言葉に切ない思いがこみあげてきた。(美味しいご飯を作って帰りを待とう。)と改めて決意して、女性と会話する。
「僕、暫くいるので清飛くんのことは任せてください!なんて、今会ったばかりの奴が言うのも可笑しいですが」
「あなたは学校は無いの?杉野くんとそう変わらないように見えるけど」
「実は去年高校卒業して今浪人中なんです。清飛くんより一つ上なんですよ」
吸血鬼が人間と過ごす以上、何かしら偽って話を合わせなければならない。だから適当にでっちあげるのは得意になってしまった。優しそうな人に嘘を吐くのは僅かに良心が痛むが、必要な術だ。女性は俺の嘘を信じ、すぐに納得したようだった。
「まあ、そうなの。じゃあ勉強も頑張らないとね。行きたい大学に行けると良いわね」
「はい!……あ、じゃあそろそろ行きますね。暫くの間、よろしくお願いします」
「あらやだ、引き止めてごめんなさいね。おばさんの長話に付き合わせちゃって。よろしくね」
女性と別れ、外階段を下っていく。アパートの住民に清飛の友達だと伝えておけば、怪しまれることはかいだろうと目論んでいたが、感じの良さそうな人で良かった。だが、長期間居候するのだし一応大家さんには伝えておいた方が良いだろう。
(清飛が帰ってきたら大家さんの連絡先教えてもらって、電話しよう。……あ、今日は親子丼にしよ。)
つい気が緩んで、思考が夕食の献立へと変化する。歩くと少し距離があるから自転車が欲しいなと思いながら、スーパーへと歩いた。
夕食の準備を済ませてテテと遊んでいると、清飛は昨夜よりも早く帰ってきた。早い帰宅に驚き、玄関まで出迎えに行くと何故だか慌てていた清飛は俺の顔を見るなり膝から崩れ落ちたので、更に驚いた。
「清飛、どうしたの?体調悪い?もう寝る?」
体調が悪いなら親子丼じゃなくてお粥かうどんにした方がいいな……と考えていると清飛は顔をあげた。焦っているようには見えたが、顔色は悪くなさそうで少し安心する。それならば何故、と続いた清飛の言葉を聞いて驚いた。
「ケリー、血吸わなくて平気なの?」
その言葉の意味と、清飛が何故そう聞いてくれたのかを理解するとじわじわと嬉しさが込み上げてきた。
「もしかして、心配してくれたの?」
かがみ込んだ清飛を腕をひいて立ち上がらせ、そう聞くと当然と言うように肯定され……感動してしまった。まさか吸血鬼なんて得体の知れない存在を気にかけて心配してくれるなんて思わなかったのだ。それに、朝の様子では泊めてくれるのは善意というよりも「断るのが面倒」という思いが透けていたように感じたし、身を置ける場所さえ与えてくれたら良いと思っていた。
(優しい子だ、やっぱり。)
積極的に手助けするような子ではない。でも、気になると放っておけないのだろう。静かな、一歩ひいたような優しさがなんだかとても愛しく思えた。
夕食に出した親子丼も清飛はとても気に入ってくれた。
「あ、お弁当。美味しかった。ありがとう」
「良かった!苦手な物無かった?」
「無かった。玉子焼き、甘くて好き」
夕食を食べながら会話をしていると、清飛の雰囲気が初対面の時よりも柔らかくなったように感じた。かわいい、と口に出してしまいそうな気持ちを抑え込み「じゃあまた玉子焼き入れるね!」と言うと、清飛の目がきらきらと輝いた。
芽生えかけた想いを瞬時に振り払い、学校に行く清飛を見送る。今日も帰ってくるのは二十一時過ぎになるのかな、と思いながら部屋に戻るとテーブルにあるすっかり空になった皿を見てつい頬が緩んだ。
(全部食べてくれた。)
ほくほくとした気分で皿をシンクに運んで洗う。どういう訳か、一人暮らしの筈なのに皿の数には余裕があり一緒に朝食を食べることができた。清飛の家族が時々来るのかもしれない。
洗濯機をまわしている間、掃除機をかけて、トイレ掃除もして……と家事諸々を終わらせると、時間はすぐに経ち気がつくと正午を過ぎていた。その間テテは、日光を避けて部屋の隅に縮こまり、体を休めていた。昨夜ひとしきり泣いて、その後おつかいに行ったのだから疲れたのだろう。傍に寄ると、小さな寝息が聞こえる。
(起こすの可哀想だけど、買い物行きたいんだよね。)
家事が一段落したところだし、買い物に行きたい。朝食と弁当を作ったので食材は残り僅かとなってしまった。当然だが、部屋の鍵を持っていないので、俺が出て行ったあとにテテに締めてもらうしかない。
「テテ、テテ起きてくれる?」
「……ぴゃ?」
寝起きのテテに不満げな顔をむけられ苦笑する。アーモンドを三粒ティッシュの上に出し、「買い物行ってくるからお留守番お願いできる?」と声をかけるとすぐに「ぴゃ!」と満足げに頷いた。
(ダイエット考えなきゃダメかなぁ。)
少しだけ標準より大きく、分かってはいるのだがどうも可愛くてつい甘やかしてしまう。しかし、気になるのはサイズだけで動きは俊敏だし、毛艶は良いし、健康そうだからまあいいかと結局いつも思うだけだのだった。
清飛の部屋から出てすぐに、このアパートの住民に会った。不思議そうな顔をする女性に、真っ先に挨拶をする。
「こんにちは!」
「こんにちは……あら、初めてお会いするわね。でも杉野くんのお部屋じゃ……」
「はい、清飛くんの友人です!ちょっと泊めてもらったんです」
そう言うと女性は露骨に安心したような表情を浮かべた。
「あらあら、こんなにかっこいいお友達がいたのね。杉野くん、高校生なのに一人暮らしでしょう。苦労してないかいつも心配だったけどおばさんに何か言われるのも嫌かしらねと思って見守るしかできなかったのよ。でも泊まりにくるお友達がいるならまだ良かったわ。杉野くん、いつも一人のように見えるから」
優しそうな女性は清飛のことを心から心配しているようだった。嫌な人で無くて良かったと思うと同時に(やっぱり一人暮らしなのか。)と予想が的中し、いつも一人のように見えるという言葉に切ない思いがこみあげてきた。(美味しいご飯を作って帰りを待とう。)と改めて決意して、女性と会話する。
「僕、暫くいるので清飛くんのことは任せてください!なんて、今会ったばかりの奴が言うのも可笑しいですが」
「あなたは学校は無いの?杉野くんとそう変わらないように見えるけど」
「実は去年高校卒業して今浪人中なんです。清飛くんより一つ上なんですよ」
吸血鬼が人間と過ごす以上、何かしら偽って話を合わせなければならない。だから適当にでっちあげるのは得意になってしまった。優しそうな人に嘘を吐くのは僅かに良心が痛むが、必要な術だ。女性は俺の嘘を信じ、すぐに納得したようだった。
「まあ、そうなの。じゃあ勉強も頑張らないとね。行きたい大学に行けると良いわね」
「はい!……あ、じゃあそろそろ行きますね。暫くの間、よろしくお願いします」
「あらやだ、引き止めてごめんなさいね。おばさんの長話に付き合わせちゃって。よろしくね」
女性と別れ、外階段を下っていく。アパートの住民に清飛の友達だと伝えておけば、怪しまれることはかいだろうと目論んでいたが、感じの良さそうな人で良かった。だが、長期間居候するのだし一応大家さんには伝えておいた方が良いだろう。
(清飛が帰ってきたら大家さんの連絡先教えてもらって、電話しよう。……あ、今日は親子丼にしよ。)
つい気が緩んで、思考が夕食の献立へと変化する。歩くと少し距離があるから自転車が欲しいなと思いながら、スーパーへと歩いた。
夕食の準備を済ませてテテと遊んでいると、清飛は昨夜よりも早く帰ってきた。早い帰宅に驚き、玄関まで出迎えに行くと何故だか慌てていた清飛は俺の顔を見るなり膝から崩れ落ちたので、更に驚いた。
「清飛、どうしたの?体調悪い?もう寝る?」
体調が悪いなら親子丼じゃなくてお粥かうどんにした方がいいな……と考えていると清飛は顔をあげた。焦っているようには見えたが、顔色は悪くなさそうで少し安心する。それならば何故、と続いた清飛の言葉を聞いて驚いた。
「ケリー、血吸わなくて平気なの?」
その言葉の意味と、清飛が何故そう聞いてくれたのかを理解するとじわじわと嬉しさが込み上げてきた。
「もしかして、心配してくれたの?」
かがみ込んだ清飛を腕をひいて立ち上がらせ、そう聞くと当然と言うように肯定され……感動してしまった。まさか吸血鬼なんて得体の知れない存在を気にかけて心配してくれるなんて思わなかったのだ。それに、朝の様子では泊めてくれるのは善意というよりも「断るのが面倒」という思いが透けていたように感じたし、身を置ける場所さえ与えてくれたら良いと思っていた。
(優しい子だ、やっぱり。)
積極的に手助けするような子ではない。でも、気になると放っておけないのだろう。静かな、一歩ひいたような優しさがなんだかとても愛しく思えた。
夕食に出した親子丼も清飛はとても気に入ってくれた。
「あ、お弁当。美味しかった。ありがとう」
「良かった!苦手な物無かった?」
「無かった。玉子焼き、甘くて好き」
夕食を食べながら会話をしていると、清飛の雰囲気が初対面の時よりも柔らかくなったように感じた。かわいい、と口に出してしまいそうな気持ちを抑え込み「じゃあまた玉子焼き入れるね!」と言うと、清飛の目がきらきらと輝いた。
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