葬送士

りふる

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白い雲

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「……護られる…?」 


或には少女の声がはっきり聞こえていた 


『いつまで護らせておく気だ』と。


「…………」


或はその言葉の意味が分からなかった


だが、何故かひどく心を揺さぶられる一言だった


「…………っ……」


赤い目をした女。


彼女が死者なのか、そうでないのかすら分からなかったが


彼女にもう一度会いたい。


学校についても尚
或の頭は、彼女と彼女の言葉で埋め尽くされ


気が付けば外は夕暮れになっていた











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