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勾玉
五
しおりを挟む禊萩を追いかけ、屋敷内を歩くこと15分
「…(ひ…広すぎる…)」
道場のような建物の前に人だかりが見えた
「白雲様、あちらが会場になります」
「会場って敷地内だったんですね…」
「はい。今期の選別の儀は、この花月邸にて行われます」
「…(今更ながら…俺はすごい人から紹介状を貰ったんだな…)」
「白雲様、私がご一緒できるのはここまでになります」
「あ…あの!せめて試験の内容だけ教えて頂けませんか…?」
「私からお伝えできることがあるとすれば…そうですね、、〝勾玉〟です」
「勾玉…?」
「これ以上は紅様より多言しないようにと言われておりますのでお答えできません。
ですが、白雲様の合格を心より願っております。」
「………っ…」
「ご武運を」
一人残された或は
人だかりに向かって歩き出す
「もうここまで来たらやるしかない…!」
頬を叩いて気合いを入れ直した
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