193 / 437
『GW編・六日目 私服の彼女は意外と攻めていた(3)』
しおりを挟む
『GW編・六日目 私服の彼女は意外と攻めていた(3)』
しかしオレも成長したものだ。自分の口からと思えないほどスラスラと出てくる賛美の言葉。前世ではとても考えられない。
しかしそれも当然だ。考え見て欲しい。自分が何か誉めれば相手は確実に喜んでくれるんだ。自分の気質もあるかもしれないが、自分が何かをして誰かに喜んでもらえるっていうのはとても嬉しい事だと思う。
……もっとも、昨日のオバはんのような、礼儀や常識のない相手にはあてはまらないが。
「お世辞でもうれしい。そんな事、男の子に言われた事なかったし」
「お世辞じゃないけどね? ボクは嘘があまり上手じゃないし」
実際、お世辞でもなんでもない。春日井さんは学校での言動や所作からは、ちょっと考えられないほど派手な服を着ている。
色合いや意匠がではなく露出が多い。まだ春先というのにタンクトップに薄いカーデガン、下はホットパンツという装いだ。
上下ともに非常に攻撃力が高い。
ガン見できるのであれば横乳や下尻も確認できるかもしれない。
ただ、これを大人っぽいと表現していいのかは一瞬迷ったが他に言いようもなかった。
「けど女性に無関心な男が多いとはいえ、クラスメートを忘れるなんてある?」
「そうでもないわ。クラスの女子なんて名前どころか顔も覚えていないっていう男子の方が多いし。こうして外で声をかけて、もし知らない人って言われたら痴女扱いされることもあるから」
この世界ではクラスメートですら女子が男子に外で声をかけるという事が相当にリスキーらしい。
道理で後ろの席から常に性的に獰猛な雰囲気を発する三人組が声をかけてこないわけだ。
むしろ昨日の無礼なオバはんたちの方が勇者か。いや、アレは蛮族だな。
「そうなんだ。ボクは皆で仲良くした方が過ごしやすいと思うけどね?」
「ふふ、宮城君みたいな男子は珍しいのよ。いつもクラスの皆にも優しく接してくれるでしょう」
そう笑った春日井さんの手にもコーヒーとサンドイッチの乗ったトレイがある。
この世界ではどうだか知らないが、オレとしてはいつまでも女性を立たせておく趣味はない。
「他に席が空いてないならココ座る?」
「ええと、いいの? あ、でも宮城君はもう済ませたのかしら」
オレの前にある、カフェオレの尽きかけたカップを見る春日井さん。
オレはやや大げさに腹をなでる。
「ううん、ドーナツだけじゃちょっと足りなくて。もう少しここにいるつもりだけど、良ければ一緒にどうかな」
「え。ええと。二人で?」
「うん。あれ、もしかして、だれかと一緒?」
「私の方は一人だけど……いいのかなって」
なるほど。
これが一般的な常識と良識を持った女性の反応か。
オレはあえてツッコミを入れず、こう続ける。
「転入してまだあまり経ってないから、学校の事とか色々と教えてくれると嬉しいんだけど。ダメかな?」
「あ、そうね、そうよね。私ったら。ええ、もちろん、私で良ければなんでも聞いて」
「ありがとう。じゃボクはもう一回オーダーに行ってくるから座ってて」
「ええ」
オレと入れかわるように対面の席に着く春日井さん。
さあ。
面白くなってきました。
もともと春日井さんはオレがこの世界で最初に目をつけた好みの女の子の一人だ。
たまたま隣の席にも夏木さんという魅力的な女の子がいたため、究極の二択となってしまい、先に声をかけてくれた夏木さんと最初に仲良くなったというだけの話。
むしろ、あの頃の何も知らなかったオレではなく、成長したオレであれば今日だけで勝負をつけられるかもれしない。
勝利条件?
言うまでもない、セフレ契約を締結する事だ。
というわけでゴールデンウィークの最終日。
オレはあまり艶の無かった連休を最後の最後で巻き返すべく気合を入れ直し、シマ先輩におかわりをオーダーするべくカウンターへと向かった。
しかしオレも成長したものだ。自分の口からと思えないほどスラスラと出てくる賛美の言葉。前世ではとても考えられない。
しかしそれも当然だ。考え見て欲しい。自分が何か誉めれば相手は確実に喜んでくれるんだ。自分の気質もあるかもしれないが、自分が何かをして誰かに喜んでもらえるっていうのはとても嬉しい事だと思う。
……もっとも、昨日のオバはんのような、礼儀や常識のない相手にはあてはまらないが。
「お世辞でもうれしい。そんな事、男の子に言われた事なかったし」
「お世辞じゃないけどね? ボクは嘘があまり上手じゃないし」
実際、お世辞でもなんでもない。春日井さんは学校での言動や所作からは、ちょっと考えられないほど派手な服を着ている。
色合いや意匠がではなく露出が多い。まだ春先というのにタンクトップに薄いカーデガン、下はホットパンツという装いだ。
上下ともに非常に攻撃力が高い。
ガン見できるのであれば横乳や下尻も確認できるかもしれない。
ただ、これを大人っぽいと表現していいのかは一瞬迷ったが他に言いようもなかった。
「けど女性に無関心な男が多いとはいえ、クラスメートを忘れるなんてある?」
「そうでもないわ。クラスの女子なんて名前どころか顔も覚えていないっていう男子の方が多いし。こうして外で声をかけて、もし知らない人って言われたら痴女扱いされることもあるから」
この世界ではクラスメートですら女子が男子に外で声をかけるという事が相当にリスキーらしい。
道理で後ろの席から常に性的に獰猛な雰囲気を発する三人組が声をかけてこないわけだ。
むしろ昨日の無礼なオバはんたちの方が勇者か。いや、アレは蛮族だな。
「そうなんだ。ボクは皆で仲良くした方が過ごしやすいと思うけどね?」
「ふふ、宮城君みたいな男子は珍しいのよ。いつもクラスの皆にも優しく接してくれるでしょう」
そう笑った春日井さんの手にもコーヒーとサンドイッチの乗ったトレイがある。
この世界ではどうだか知らないが、オレとしてはいつまでも女性を立たせておく趣味はない。
「他に席が空いてないならココ座る?」
「ええと、いいの? あ、でも宮城君はもう済ませたのかしら」
オレの前にある、カフェオレの尽きかけたカップを見る春日井さん。
オレはやや大げさに腹をなでる。
「ううん、ドーナツだけじゃちょっと足りなくて。もう少しここにいるつもりだけど、良ければ一緒にどうかな」
「え。ええと。二人で?」
「うん。あれ、もしかして、だれかと一緒?」
「私の方は一人だけど……いいのかなって」
なるほど。
これが一般的な常識と良識を持った女性の反応か。
オレはあえてツッコミを入れず、こう続ける。
「転入してまだあまり経ってないから、学校の事とか色々と教えてくれると嬉しいんだけど。ダメかな?」
「あ、そうね、そうよね。私ったら。ええ、もちろん、私で良ければなんでも聞いて」
「ありがとう。じゃボクはもう一回オーダーに行ってくるから座ってて」
「ええ」
オレと入れかわるように対面の席に着く春日井さん。
さあ。
面白くなってきました。
もともと春日井さんはオレがこの世界で最初に目をつけた好みの女の子の一人だ。
たまたま隣の席にも夏木さんという魅力的な女の子がいたため、究極の二択となってしまい、先に声をかけてくれた夏木さんと最初に仲良くなったというだけの話。
むしろ、あの頃の何も知らなかったオレではなく、成長したオレであれば今日だけで勝負をつけられるかもれしない。
勝利条件?
言うまでもない、セフレ契約を締結する事だ。
というわけでゴールデンウィークの最終日。
オレはあまり艶の無かった連休を最後の最後で巻き返すべく気合を入れ直し、シマ先輩におかわりをオーダーするべくカウンターへと向かった。
17
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
高身長お姉さん達に囲まれてると思ったらここは貞操逆転世界でした。〜どうやら元の世界には帰れないので、今を謳歌しようと思います〜
水国 水
恋愛
ある日、阿宮 海(あみや かい)はバイト先から自転車で家へ帰っていた。
その時、快晴で雲一つ無い空が急変し、突如、周囲に濃い霧に包まれる。
危険を感じた阿宮は自転車を押して帰ることにした。そして徒歩で歩き、喉も乾いてきた時、運良く喫茶店の看板を発見する。
彼は霧が晴れるまでそこで休憩しようと思い、扉を開く。そこには女性の店員が一人居るだけだった。
初めは男装だと考えていた女性の店員、阿宮と会話していくうちに彼が男性だということに気がついた。そして同時に阿宮も世界の常識がおかしいことに気がつく。
そして話していくうちに貞操逆転世界へ転移してしまったことを知る。
警察へ連れて行かれ、戸籍がないことも発覚し、家もない状況。先が不安ではあるが、戻れないだろうと考え新たな世界で生きていくことを決意した。
これはひょんなことから貞操逆転世界に転移してしまった阿宮が高身長女子と関わり、関係を深めながら貞操逆転世界を謳歌する話。
男女比1:15の貞操逆転世界で高校生活(婚活)
大寒波
恋愛
日本で生活していた前世の記憶を持つ主人公、七瀬達也が日本によく似た貞操逆転世界に転生し、高校生活を楽しみながら婚活を頑張るお話。
この世界の法律では、男性は二十歳までに5人と結婚をしなければならない。(高校卒業時点は3人)
そんな法律があるなら、もういっそのこと高校在学中に5人と結婚しよう!となるのが今作の主人公である達也だ!
この世界の経済は基本的に女性のみで回っており、男性に求められることといえば子種、遺伝子だ。
前世の影響かはわからないが、日本屈指のHENTAIである達也は運よく遺伝子も最高ランクになった。
顔もイケメン!遺伝子も優秀!貴重な男!…と、驕らずに自分と関わった女性には少しでも幸せな気持ちを分かち合えるように努力しようと決意する。
どうせなら、WIN-WINの関係でありたいよね!
そうして、別居婚が主流なこの世界では珍しいみんなと同居することを、いや。ハーレムを目標に個性豊かなヒロイン達と織り成す学園ラブコメディがいま始まる!
主人公の通う学校では、少し貞操逆転の要素薄いかもです。男女比に寄っています。
外はその限りではありません。
カクヨムでも投稿しております。
貞操逆転世界で出会い系アプリをしたら
普通
恋愛
男性は弱く、女性は強い。この世界ではそれが当たり前。性被害を受けるのは男。そんな世界に生を受けた葉山優は普通に生きてきたが、ある日前世の記憶取り戻す。そこで前世ではこんな風に男女比の偏りもなく、普通に男女が一緒に生活できたことを思い出し、もう一度女性と関わってみようと決意する。
そこで会うのにまだ抵抗がある、優は出会い系アプリを見つける。まずはここでメッセージのやり取りだけでも女性としてから会うことしようと試みるのだった。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった
ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます!
僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか?
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
クラスのマドンナがなぜか俺のメイドになっていた件について
沢田美
恋愛
名家の御曹司として何不自由ない生活を送りながらも、内気で陰気な性格のせいで孤独に生きてきた裕貴真一郎(ゆうき しんいちろう)。
かつてのいじめが原因で、彼は1年間も学校から遠ざかっていた。
しかし、久しぶりに登校したその日――彼は運命の出会いを果たす。
現れたのは、まるで絵から飛び出してきたかのような美少女。
その瞳にはどこかミステリアスな輝きが宿り、真一郎の心をかき乱していく。
「今日から私、あなたのメイドになります!」
なんと彼女は、突然メイドとして彼の家で働くことに!?
謎めいた美少女と陰キャ御曹司の、予測不能な主従ラブコメが幕を開ける!
カクヨム、小説家になろうの方でも連載しています!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる