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『最後のカード』
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『最後のカード』
「お客さんも少ないし、ボックス席だから大丈夫だよ。スカートも短いからすぐ脱げるよね? ああ、その前にボクがダイスを振らないとね」
オレは01の面になっていたダイスをさきほどのように02へと変える。
「……え、えっと」
さすがにこんな場所で下着をとるなんて変態行為に、はいわかりました、と即応できる人はそうはいない……いや、わりと身近に何人か心当たりあるが薫ちゃんには厳しいだろう。
であれば、少し背中を押してあげないとけいない。
「ちなみにね、薫ちゃん」
「は、はい」
「ボクが頼めば、夏木さんはいつでもどこでも、脱いでくれるよ?」
「え?」
もちろん、めっちゃにらまれるし、態度もトゲトゲしいけど、最終的にはため息をつきながらオレに人肌のぬくもりに包まれたおパンツを渡してくれるのだ。
「夏木さん、よくノーパンで授業受けてるんだ。ボクがそうさせてるんだけどね?」
「え、え……?」
「彼女はとても"お利口"なんだ。だからボクは夏木さんと仲良しなんだよ?」
「……ッ」
ここまで言えばオレの言っている意味が理解できるだろう。
もし薫ちゃんも"お利口"になれば、夏木さんと同様に仲良しになれるのだ、と。
「さて薫ちゃん。そろそろダイスを振ってくれるかな?」
「う……」
02を上にしたダイスに指が伸びる。
指先がふれようとしたとき、その動きが止まり、きゅっと手を丸めてオレを見る。
「ほ、ほんと、なんスよね?」
「夏木さんの事? それとも……?」
オレは焦らすように微笑むだけだ。
何でもかんでもお約束してしまっては、薫ちゃんから緊張感がなくなってしまう。
ある程度、疑うくらいがちょうどいい。
逡巡する薫ちゃんだったが、その指が再びザイスに伸びて01の目を上にした。
「いいね、とってもいい子だよ、薫ちゃん」
「う、うう……」
「じゃあ、始めて? あ、アドバイス。先に靴、脱いでおいた方がいいよ?」
「……」
オレは対面で顔を赤くしてモジモジしつつも、テーブルの下でスニーカーを脱いだ薫ちゃんを見る。
薫ちゃんはしきり周囲を気にしながら、丈の短いスカートに手を入れ下着に手をかける。
「あんまりキョロキョロしてると逆に不自然だよ?」
「……ッ」
一瞬、固まる薫ちゃん。
だがすぐに止めていた手を動かす。
一気にいった。思い切りがいい。
「……ぬ、脱いだッス」
硬く握りしめた両手の隙間から、ピンクの下着がのぞいて見える。
「じゃあ、それ、預かっておくね?」
「ええ!?」
つい声を出してしまった薫ちゃん。
少ない客の目がこちらを向く。
薫ちゃんは体を小さくしながら小声で。
「こ、こんなの。ばっちいスよ?」
確かに清潔な品というわけじゃないだろうから、薫ちゃんの反応もわからない事はないが。
「いいからいいから」
「う、うう……」
なにも良くないが、オレは手を差し出し、イケメンパワーの勢いで迫る。
薫ちゃんがとまどいながらも、小さく丸まった下着をオレの手に載せる。
オレはそれを受け取ると、無造作に制服のポケットの中に入れた。
「あ……」
「後でちゃんと返すから心配しないで」
「あ、えと……ッス」
そういうコトではないだろうが、薫ちゃんはうなずくしかできない。
テーブルの上にの子るカードはあと一枚。
薫ちゃんの視線がカードに刺さるものの、オレはそれを伏せたまま、カフェオレに手を伸ばす。
「んー。少しお腹すいたけど、薫ちゃんはどう?」
「え? あ、えっと、大丈夫ッス」
「そう?」
オレはカードに手を向ける事すらせず、普通におしゃべりを始めた。
薫ちゃんはモジモジしながら、時折、お尻を浮かしたりつつもも、オレにつき合っておしゃべりをする。
五分、十分。
薫ちゃんは落ち着かない雰囲気のまま、オレや周囲を見回し、短いスカートのすそを少しでも下げようと頑張っていた。
オレはそれを愛でつつ、タイミングを計る。
「さて。薫ちゃん」
「は、はい」
「ボクの事、意地悪なセンパイと思ってるでしょ?」
「え、えっと……」
最後のカードに手をかける。
「ボクはね。ボクの好みの女の子はね? ボクのいうコトを何でも聞いてくれる子なんだ。どんな恥ずかしい事も喜んで聞いてくれる子が好みなんだ」
一応、これまで仲良くなった三人のうち、二人は喜んでエッチなお願いを聞いてくれるし、残り一人もジト目でにらみながら、なんだかんだでお願いを聞いてくれる。
「薫ちゃんはどう? 意地悪なセンパイは嫌いかな? 意地悪だけど……エッチな事をしてくれる先輩は嫌いかな?」
「う、それは、その……」
嫌いなわけがない、それはそーだ。
だがこの世界は男女の関係性が逆転している。
夏木さんもそうだが、女性上位という世界、かつ、ツッパリ少女なんてやっている以上、年齢や学年からくる上下関係には従順でも、根本としては女のプライドのようなものがあるのだろう。
そんな硬派魂は一時のエロい感情に屈しない。屈しないのだ。
しかし目の前のエロいセンパイから目を離せない。
あやうく保たれた天秤のように、ゆらりゆらり、と。
であれば、オレは羽根のほどの重みを足せばいい。
「ん? そろそろ時間かな?」
「あ……」
カードを二枚引いてパンツを脱がされたまま、おしゃべりをしていたが、そろそろ薫ちゃんも帰る時間だ。
三枚目のカードはまだめくられていない。
薫ちゃんはチラチラとそれを見て、しかしオレの目を見ずに。
「……あ、あと少しなら」
「本当に?」
「は、はい。お店開けても、混むのは少し後からなんで……」
実際、オレとしては家のお手伝いがあるならそれを邪魔したくはないが、嘘や誤魔化しというわけでもなさそうだ。
「なら、今度は薫ちゃんが自分で、カードをめくってみる?」
オレはダイスの目を再び02へ戻して、カードを伏せたまま、薫ちゃんの前へ差し出した。
「お客さんも少ないし、ボックス席だから大丈夫だよ。スカートも短いからすぐ脱げるよね? ああ、その前にボクがダイスを振らないとね」
オレは01の面になっていたダイスをさきほどのように02へと変える。
「……え、えっと」
さすがにこんな場所で下着をとるなんて変態行為に、はいわかりました、と即応できる人はそうはいない……いや、わりと身近に何人か心当たりあるが薫ちゃんには厳しいだろう。
であれば、少し背中を押してあげないとけいない。
「ちなみにね、薫ちゃん」
「は、はい」
「ボクが頼めば、夏木さんはいつでもどこでも、脱いでくれるよ?」
「え?」
もちろん、めっちゃにらまれるし、態度もトゲトゲしいけど、最終的にはため息をつきながらオレに人肌のぬくもりに包まれたおパンツを渡してくれるのだ。
「夏木さん、よくノーパンで授業受けてるんだ。ボクがそうさせてるんだけどね?」
「え、え……?」
「彼女はとても"お利口"なんだ。だからボクは夏木さんと仲良しなんだよ?」
「……ッ」
ここまで言えばオレの言っている意味が理解できるだろう。
もし薫ちゃんも"お利口"になれば、夏木さんと同様に仲良しになれるのだ、と。
「さて薫ちゃん。そろそろダイスを振ってくれるかな?」
「う……」
02を上にしたダイスに指が伸びる。
指先がふれようとしたとき、その動きが止まり、きゅっと手を丸めてオレを見る。
「ほ、ほんと、なんスよね?」
「夏木さんの事? それとも……?」
オレは焦らすように微笑むだけだ。
何でもかんでもお約束してしまっては、薫ちゃんから緊張感がなくなってしまう。
ある程度、疑うくらいがちょうどいい。
逡巡する薫ちゃんだったが、その指が再びザイスに伸びて01の目を上にした。
「いいね、とってもいい子だよ、薫ちゃん」
「う、うう……」
「じゃあ、始めて? あ、アドバイス。先に靴、脱いでおいた方がいいよ?」
「……」
オレは対面で顔を赤くしてモジモジしつつも、テーブルの下でスニーカーを脱いだ薫ちゃんを見る。
薫ちゃんはしきり周囲を気にしながら、丈の短いスカートに手を入れ下着に手をかける。
「あんまりキョロキョロしてると逆に不自然だよ?」
「……ッ」
一瞬、固まる薫ちゃん。
だがすぐに止めていた手を動かす。
一気にいった。思い切りがいい。
「……ぬ、脱いだッス」
硬く握りしめた両手の隙間から、ピンクの下着がのぞいて見える。
「じゃあ、それ、預かっておくね?」
「ええ!?」
つい声を出してしまった薫ちゃん。
少ない客の目がこちらを向く。
薫ちゃんは体を小さくしながら小声で。
「こ、こんなの。ばっちいスよ?」
確かに清潔な品というわけじゃないだろうから、薫ちゃんの反応もわからない事はないが。
「いいからいいから」
「う、うう……」
なにも良くないが、オレは手を差し出し、イケメンパワーの勢いで迫る。
薫ちゃんがとまどいながらも、小さく丸まった下着をオレの手に載せる。
オレはそれを受け取ると、無造作に制服のポケットの中に入れた。
「あ……」
「後でちゃんと返すから心配しないで」
「あ、えと……ッス」
そういうコトではないだろうが、薫ちゃんはうなずくしかできない。
テーブルの上にの子るカードはあと一枚。
薫ちゃんの視線がカードに刺さるものの、オレはそれを伏せたまま、カフェオレに手を伸ばす。
「んー。少しお腹すいたけど、薫ちゃんはどう?」
「え? あ、えっと、大丈夫ッス」
「そう?」
オレはカードに手を向ける事すらせず、普通におしゃべりを始めた。
薫ちゃんはモジモジしながら、時折、お尻を浮かしたりつつもも、オレにつき合っておしゃべりをする。
五分、十分。
薫ちゃんは落ち着かない雰囲気のまま、オレや周囲を見回し、短いスカートのすそを少しでも下げようと頑張っていた。
オレはそれを愛でつつ、タイミングを計る。
「さて。薫ちゃん」
「は、はい」
「ボクの事、意地悪なセンパイと思ってるでしょ?」
「え、えっと……」
最後のカードに手をかける。
「ボクはね。ボクの好みの女の子はね? ボクのいうコトを何でも聞いてくれる子なんだ。どんな恥ずかしい事も喜んで聞いてくれる子が好みなんだ」
一応、これまで仲良くなった三人のうち、二人は喜んでエッチなお願いを聞いてくれるし、残り一人もジト目でにらみながら、なんだかんだでお願いを聞いてくれる。
「薫ちゃんはどう? 意地悪なセンパイは嫌いかな? 意地悪だけど……エッチな事をしてくれる先輩は嫌いかな?」
「う、それは、その……」
嫌いなわけがない、それはそーだ。
だがこの世界は男女の関係性が逆転している。
夏木さんもそうだが、女性上位という世界、かつ、ツッパリ少女なんてやっている以上、年齢や学年からくる上下関係には従順でも、根本としては女のプライドのようなものがあるのだろう。
そんな硬派魂は一時のエロい感情に屈しない。屈しないのだ。
しかし目の前のエロいセンパイから目を離せない。
あやうく保たれた天秤のように、ゆらりゆらり、と。
であれば、オレは羽根のほどの重みを足せばいい。
「ん? そろそろ時間かな?」
「あ……」
カードを二枚引いてパンツを脱がされたまま、おしゃべりをしていたが、そろそろ薫ちゃんも帰る時間だ。
三枚目のカードはまだめくられていない。
薫ちゃんはチラチラとそれを見て、しかしオレの目を見ずに。
「……あ、あと少しなら」
「本当に?」
「は、はい。お店開けても、混むのは少し後からなんで……」
実際、オレとしては家のお手伝いがあるならそれを邪魔したくはないが、嘘や誤魔化しというわけでもなさそうだ。
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