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新婚編
冥き竜王と春乙女はポプラに誓う
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ペルセポネが目覚めると後ろに暖かな気配があることに気づく。身じろぎをして後ろから抱きしめている人・ハデスと向き合う格好になる。すると腰に回された太い腕に力が入り抱き寄せられた。
「きゃっ」
小さく悲鳴を上げてしまう。そんな彼女の髪に触れるように唇が落とされる。
「気分はどうだ?」
「だ、大丈夫です」
「それはよかった。少し無理をさせたようで心配した」
「多分、すごく緊張してたんだと思います」
「緊張?」
「はい。私は冥府のことをあまり知りませんから」
「そうだったな。何から話すべきか・・・」
ハデスが次の言葉を紡ごうとしたところでペルセポネの腹の虫が鳴る。フッと笑うような声が聞こえペルセポネは恥ずかしさのあまりハデスの胸にかを埋めた。
「そういえば昨日はほとんど食べる暇もなかったな。ヘカーテに頼んですぐに朝食の用意をさせよう」
「は、はい」
ハデスは寝台から降り、着替え始める。ヘカーテを呼ぶために呼び鈴に手を伸ばしたところで扉がノックされる。
「おはようございます。朝食の準備がまもなく整いますのが、こちらへお持ちした方がよろしいでしょうか?」
扉の外から声をかけてきたのはヘカーテであった。これにはさすがに驚いて肩すくめるハデス。その様子にペルセポネはクスクスと笑い始めた。
「ヘカーテか。入れ」
「失礼いたします」
ヘカーテが室内に入り少し違和感を覚えた。
「我が君?」
「なんでもない」
素っ気なく答えるハデス。その様子に首をかしげるが、すぐにその理由を知る。ハデスは呼び鈴のおいてあるテーブルの前に立っていたのだ。恐らく、自分を呼ぼうとしていたところに現れて苦笑いを浮かべていたのだろう。
「わたくしの噂でもされておられましたか?」
「まぁ、そんなところだ」
「それは悪い方でしょうか。それとも・・・」
「無論、良い方だ。優秀すぎて苦笑いをしていたところだ」
「左様でございますか」
「ところで、朝食の準備はどうなっておる」
「はい、まもなく整います。こちらにお持ちいたしましょうか?」
「いや、いつもの通りで構わぬ。ペルセポネの分もそちらへ用意してくれ」
「かしこまりました。では、半刻後に広間の方へお越し下さい」
ヘカーテは一礼すると出て行った。
「やれやれ。どうやら私は野獣か何かと思われていたようだ」
「え?」
「ほら、あれだ。昨日は『華燭の典』であったろう?」
「あ・・・」
「私はずいぶんと長い間独り身だったせいか。その、新婚初夜でお前を抱き潰してると踏んでいたのだろう」
「私が起き上がれなくなってると思われたのかしら?」
「そのようだ」
「では、当てが外れたと思われたかもしれませんね」
「それだけなら良いが、タナトスあたりは私のことを不甲斐ないと噂してるかもしれぬ」
「では、仲睦まじいところを見せつけないといけませんね」
ペルセポネは寝台から降りてハデスの頬に口付けをする。ハデスは突然の出来ことに少し照れた表情を見せる。それを誤魔化すように咳払いをして支度をするように促すのだった。
****************************************
――――――――大広間――――――――
二人が広間に入るとそこにはヒュプノス、タナトスも席に着いていた。
「おはようございます、我が君」
「おはよう」
ヒュプノスに挨拶を返しながら、隣の席にペルセポネを導くハデス。その様にタナトスは手にパンを持ったままぽかんと口を開けている。
「タナトスさん、どうされたのです? 私の顔に何か付いてます?」
「へ?」
「ずいぶん驚いた顔をなさっているようですからどうしたのかと・・・」
「あ、いえ、その、何というか・・・」
「そのくらいにしてやって下さい」
「ヒュプノスさん・・・」
「タナトスは思っていることが顔に出てしまうので」
「そうだったんですか」
「弟はてっきり朝食はお部屋で召し上がれると思っていたのです」
「ヒュプノス!」
タナトスが慌てふためいて立ち上がる。それを一括したのはヘカーテだ。タナトスの頭をはたくとギロリと睨む。さすがの死に神も月の魔女の一睨みには勝てないようですごすごと席に着いた。
「ヘカーテさん、あまりいじめないであげて下さい」
「これは見苦しいところをお見せしました。以後、注意します」
「ううん、気にしないで」
「さて、朝食にするか。折角のスープが冷めてしまう」
「そうですね」
その後の朝食は穏やかに進んだ。冥府の食べ物が口に合うか心配なのかハデスはペルセポネに一つ一つ説明をしている。それは微笑ましくもあった。
「良かった」
「ヒュプノス?」
「レウケが亡くしてから女性に興味をなくしておられたからな」
「確かに」
「ペルセポネ様なら我が君の全てを受け入れてくれるのかもしれんな」
「そう願いたいね」
二人は主君夫婦がこの先も仲睦まじくあることを願うのだった。
****************************************
朝食後、ハデスはペルセポネ神殿の中庭を案内して回った。だが、一カ所だけ避けて通る。そこは寝室の窓からも見える白いポプラの木だった。
「ハデス様」
「なんだ?」
「あのポプラの木は・・・」
ペルセポネが視線の先にレウケの白いポプラを見てハデスの顔が曇る。彼女の話をしたくないからだ。だが、ペルセポネはこれからは『冥府の女王』となるのだ。話さないわけにはいかない。それを思いだし、ハデスは深呼吸をすると口を開こうとした。
「あれがレウケ様ですね」
「ペルセポネ?」
「ヘスティア様から伺っています」
少し困ったような顔で見上げるペルセポネ。ハデスは苦笑いを浮かべる。
「ヘスティアも心配性だな」
「皆さんハデス様のことがお好きなんですわ」
「だと、いいがな」
「レウケ様ってどんな方だったんですか?」
ペルセポネは真っ直ぐな瞳でハデスを見上げる。そこには一点の曇りもない。だから、ハデスは包み隠さず二人の間に起きたことを話した。
「私のせいでレウケは死んだのだ」
「それでも後悔はなさってないと思いますよ」
「そうだろうか・・・」
「だって思いを寄せる方から妻にと乞われたのです。嬉しくないはずありませんわ」
「そうだといいのだが」
「ハデス様」
「うん?」
「レウケ様に誓いを立てましょう」
「ペルセポネ・・・」
「さぁ、いきましょう」
ペルセポネはハデスの手を取るとポプラの木に走り寄る。すると、ポプラの木は葉を揺らし始める。それは二人を祝福するようにサラサラと心地良い音を立てていた。
「私は一年の内、冬の間だけここに止まります。それでも、立派に『冥府の女王』の役目を果たして見せます。どうか、私たちを見守っていて下さい」
ペルセポネは膝を突き、両手を組むと祈りを捧げる。その姿は神々しく彼女が女神の一人であることを認識するには十分だった。
(そろそろ自分を許して差し上げて)
「!!!」
そんな声が聞こえ、ハデスは思わずポプラを見上げる。ポプラの気は優しい風に揺られているだけだった。だが、ハデスには確かに聞こえたのだ。レウケの声を・・・。
(私は幸せでした。だから、今度はハデス様が幸せになって)
「レウケ・・・」
木漏れ日の中、ハデスはレウケの笑顔を見た気がした。それは幻なのかもしれない。それでも、それが本物の笑顔であると確信出来た。
「レウケ。私はペルセポネと幸せになるよ」
ぽつりとそう呟くハデス。それを聞き取ったのだろう。ポプラの木は更に葉を揺らす。それは二人の行く末を祝福するようであった。
「ハデス様。絶対に幸せにしますからね」
「はは、それは頼もしいな」
祈りを終えたペルセポネはハデスに微笑みながらそう言う。それを優しく見つめるハデス。二人はその手を強く握り合いポプラの木に誓いを立てるのだった。
「きゃっ」
小さく悲鳴を上げてしまう。そんな彼女の髪に触れるように唇が落とされる。
「気分はどうだ?」
「だ、大丈夫です」
「それはよかった。少し無理をさせたようで心配した」
「多分、すごく緊張してたんだと思います」
「緊張?」
「はい。私は冥府のことをあまり知りませんから」
「そうだったな。何から話すべきか・・・」
ハデスが次の言葉を紡ごうとしたところでペルセポネの腹の虫が鳴る。フッと笑うような声が聞こえペルセポネは恥ずかしさのあまりハデスの胸にかを埋めた。
「そういえば昨日はほとんど食べる暇もなかったな。ヘカーテに頼んですぐに朝食の用意をさせよう」
「は、はい」
ハデスは寝台から降り、着替え始める。ヘカーテを呼ぶために呼び鈴に手を伸ばしたところで扉がノックされる。
「おはようございます。朝食の準備がまもなく整いますのが、こちらへお持ちした方がよろしいでしょうか?」
扉の外から声をかけてきたのはヘカーテであった。これにはさすがに驚いて肩すくめるハデス。その様子にペルセポネはクスクスと笑い始めた。
「ヘカーテか。入れ」
「失礼いたします」
ヘカーテが室内に入り少し違和感を覚えた。
「我が君?」
「なんでもない」
素っ気なく答えるハデス。その様子に首をかしげるが、すぐにその理由を知る。ハデスは呼び鈴のおいてあるテーブルの前に立っていたのだ。恐らく、自分を呼ぼうとしていたところに現れて苦笑いを浮かべていたのだろう。
「わたくしの噂でもされておられましたか?」
「まぁ、そんなところだ」
「それは悪い方でしょうか。それとも・・・」
「無論、良い方だ。優秀すぎて苦笑いをしていたところだ」
「左様でございますか」
「ところで、朝食の準備はどうなっておる」
「はい、まもなく整います。こちらにお持ちいたしましょうか?」
「いや、いつもの通りで構わぬ。ペルセポネの分もそちらへ用意してくれ」
「かしこまりました。では、半刻後に広間の方へお越し下さい」
ヘカーテは一礼すると出て行った。
「やれやれ。どうやら私は野獣か何かと思われていたようだ」
「え?」
「ほら、あれだ。昨日は『華燭の典』であったろう?」
「あ・・・」
「私はずいぶんと長い間独り身だったせいか。その、新婚初夜でお前を抱き潰してると踏んでいたのだろう」
「私が起き上がれなくなってると思われたのかしら?」
「そのようだ」
「では、当てが外れたと思われたかもしれませんね」
「それだけなら良いが、タナトスあたりは私のことを不甲斐ないと噂してるかもしれぬ」
「では、仲睦まじいところを見せつけないといけませんね」
ペルセポネは寝台から降りてハデスの頬に口付けをする。ハデスは突然の出来ことに少し照れた表情を見せる。それを誤魔化すように咳払いをして支度をするように促すのだった。
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――――――――大広間――――――――
二人が広間に入るとそこにはヒュプノス、タナトスも席に着いていた。
「おはようございます、我が君」
「おはよう」
ヒュプノスに挨拶を返しながら、隣の席にペルセポネを導くハデス。その様にタナトスは手にパンを持ったままぽかんと口を開けている。
「タナトスさん、どうされたのです? 私の顔に何か付いてます?」
「へ?」
「ずいぶん驚いた顔をなさっているようですからどうしたのかと・・・」
「あ、いえ、その、何というか・・・」
「そのくらいにしてやって下さい」
「ヒュプノスさん・・・」
「タナトスは思っていることが顔に出てしまうので」
「そうだったんですか」
「弟はてっきり朝食はお部屋で召し上がれると思っていたのです」
「ヒュプノス!」
タナトスが慌てふためいて立ち上がる。それを一括したのはヘカーテだ。タナトスの頭をはたくとギロリと睨む。さすがの死に神も月の魔女の一睨みには勝てないようですごすごと席に着いた。
「ヘカーテさん、あまりいじめないであげて下さい」
「これは見苦しいところをお見せしました。以後、注意します」
「ううん、気にしないで」
「さて、朝食にするか。折角のスープが冷めてしまう」
「そうですね」
その後の朝食は穏やかに進んだ。冥府の食べ物が口に合うか心配なのかハデスはペルセポネに一つ一つ説明をしている。それは微笑ましくもあった。
「良かった」
「ヒュプノス?」
「レウケが亡くしてから女性に興味をなくしておられたからな」
「確かに」
「ペルセポネ様なら我が君の全てを受け入れてくれるのかもしれんな」
「そう願いたいね」
二人は主君夫婦がこの先も仲睦まじくあることを願うのだった。
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朝食後、ハデスはペルセポネ神殿の中庭を案内して回った。だが、一カ所だけ避けて通る。そこは寝室の窓からも見える白いポプラの木だった。
「ハデス様」
「なんだ?」
「あのポプラの木は・・・」
ペルセポネが視線の先にレウケの白いポプラを見てハデスの顔が曇る。彼女の話をしたくないからだ。だが、ペルセポネはこれからは『冥府の女王』となるのだ。話さないわけにはいかない。それを思いだし、ハデスは深呼吸をすると口を開こうとした。
「あれがレウケ様ですね」
「ペルセポネ?」
「ヘスティア様から伺っています」
少し困ったような顔で見上げるペルセポネ。ハデスは苦笑いを浮かべる。
「ヘスティアも心配性だな」
「皆さんハデス様のことがお好きなんですわ」
「だと、いいがな」
「レウケ様ってどんな方だったんですか?」
ペルセポネは真っ直ぐな瞳でハデスを見上げる。そこには一点の曇りもない。だから、ハデスは包み隠さず二人の間に起きたことを話した。
「私のせいでレウケは死んだのだ」
「それでも後悔はなさってないと思いますよ」
「そうだろうか・・・」
「だって思いを寄せる方から妻にと乞われたのです。嬉しくないはずありませんわ」
「そうだといいのだが」
「ハデス様」
「うん?」
「レウケ様に誓いを立てましょう」
「ペルセポネ・・・」
「さぁ、いきましょう」
ペルセポネはハデスの手を取るとポプラの木に走り寄る。すると、ポプラの木は葉を揺らし始める。それは二人を祝福するようにサラサラと心地良い音を立てていた。
「私は一年の内、冬の間だけここに止まります。それでも、立派に『冥府の女王』の役目を果たして見せます。どうか、私たちを見守っていて下さい」
ペルセポネは膝を突き、両手を組むと祈りを捧げる。その姿は神々しく彼女が女神の一人であることを認識するには十分だった。
(そろそろ自分を許して差し上げて)
「!!!」
そんな声が聞こえ、ハデスは思わずポプラを見上げる。ポプラの気は優しい風に揺られているだけだった。だが、ハデスには確かに聞こえたのだ。レウケの声を・・・。
(私は幸せでした。だから、今度はハデス様が幸せになって)
「レウケ・・・」
木漏れ日の中、ハデスはレウケの笑顔を見た気がした。それは幻なのかもしれない。それでも、それが本物の笑顔であると確信出来た。
「レウケ。私はペルセポネと幸せになるよ」
ぽつりとそう呟くハデス。それを聞き取ったのだろう。ポプラの木は更に葉を揺らす。それは二人の行く末を祝福するようであった。
「ハデス様。絶対に幸せにしますからね」
「はは、それは頼もしいな」
祈りを終えたペルセポネはハデスに微笑みながらそう言う。それを優しく見つめるハデス。二人はその手を強く握り合いポプラの木に誓いを立てるのだった。
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