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幼少期~青年期
二条城の対面
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慶長十六年、時の主上(天皇)・後陽成帝が東宮(皇嗣、現在の皇太子)にその位を譲る。家康はその祝いを述べるため三月に上洛することになる。それに合わせ、『正室・千の祖父に会うと』との名目で秀頼も上洛することになり、加藤清正・浅野幸長に守られつつ二条城に入った。
「ふぅ…。」
「右府(秀頼)様、如何なされました?」
「大御所との面会を一度断わっているだろう?」
「そんなこともありましたな。」
「気が重い…。」
「あれはご母堂様が強く反対され叶わなかっただけにございます。
ご案じめさるな。」
「左様、清正の申す通りです。
大御所様はそのような小さなことなど歯牙にもかけませぬ。」
「……………。」
秀頼は敢えて返事をしなかった。彼らは大御所・家康の本質を見ていない。家康にとっては清正も幸長も【太閤・秀吉子飼の将】である。しかも、両名とも武勇に秀で、それを以て大名に列せられている。天下の趨勢が決した今となっては二人がどのような存在であるか、それを分かっていないようであった。恐らく、気付いているのは下座に控える小姓の重成だけだ。
「『狡兎死して走狗煮らる』、か…。」
「は?」
「何でもない…。」
秀頼はもう一度ため息をつくと、二人に背を向け、大広間へと向かう。愁いを帯びたその姿に二人は首を傾げる。
「加藤様、浅野様、お二人は秀頼様のお心の内がおわかりではないということです。」
「なんだと?」
「さ、大御所様をお待たせする訳にはまいりませぬ。 我らも参りましょう。」
清正は重成にもう一言言いたいようだったが、時が迫っていることを幸長に諌められ渋々従うのだった。
このとき、秀頼は二条城の荘厳さに徳川家の威光を見ていた。そして、家康が既にゆるぎない基盤を作り上げており、あとは如何にして残った豊臣恩顧の大名を潰すかを考えているのだと読み解く。そこから、吐いて出たのが今の故事だった。
【狡兎】とはすばしこい兎のこと、【走狗】は猟犬を意味する。すなわち、【獲物】がいなくなれば【猟犬】は不要な存在であるということだ。
(太平の世に武勇はいらぬ。 いずれ邪魔な存在となり、消されるであろうな。)
秀頼は大広間に向かう廊下で二人を哀れに思い始める。彼らは反りが合わぬから、気に入らぬからと石田治部を切り捨てた。武断派は自ら軍師たり得る文治派を葬った。すなわち、太平の世に生き残るための策を講じれるはずの【仲間】をみすみす死に追いやったのだ。
(だからこそ、俺は何としても乗り切らねばならぬ…。)
秀頼は腹を括り、前だけを見据え大広間へと入る。すると、そこで待ち構えていたのは【狡猾な野心家】ではなく、可愛い孫娘の様子を知りたがる【好々爺】の家康であった。
「これは見違えたわ!! 立派になられて。」
「いえいえ、女官に傅かれておる自分では大御所殿のようには…。」
「何を言われうか?! さぁ、今宵は宴も用意しております故。」
「え?」
秀頼は驚きを隠しきれない。まさかこのようにもてなされるとは思いもよらなかった。家康は此度の会見で秀頼を臣従させるために呼び寄せたのだと思っていたからだ。そうやって戸惑っている間にあれよあれよと宴の席は整えられていく。気付けば秀頼は家康と並んで上座に席をもうけられていた。
「さぁさぁ、今宵は明石の鯛を手に入れ申した。」
「は、はぁ…。」
「アラで出汁を取ったその吸い物は絶品ですぞ。」
いつになく上機嫌な家康に警戒感を拭えない秀頼はどうしたものかと躊躇する。それに気づき真っ先に行動に出たのは重成だった。
「お待ちください!」
「何じゃ?」
「それがしは右府様の小姓を務める木村重成ともします。
右府様のお口に入るものは全てそれがしが毒見をしておりますれば…」
「重成! そなた、大御所様に対して無礼であるぞ!!」
清正が声を荒げ、その様子に広間は騒めき始めた。
その時、家康の眼の色が変わる。スッと細められ、獲物を狙う鷹の如きそれへと変わったのだ。
「重成と申したか…。」
「はっ」
「そなたは儂が千の婿である秀頼殿に毒を盛ると… そう、申すのか?」
「……………」
重成は平伏したまま顔を上げなかった。背筋を冷たい汗が流れ落ちていく。緊迫した空気が辺りを覆い尽くす。
パン!!
と、突然扇を打つ音が広間に響き渡る。秀頼が手にした扇で手を打ったのだ。
「大御所殿、申し訳ござらん。」
「?」
「重成の母は私の乳母でして。」
「ほう。」
「いつまでたっても子ども扱いしておりまして…。
まぁ、良く腹を下すものですから心配して毒見をするように申したのでしょう。」
「……………。」
「う~~ん、良い香りでございますな。 冷めては味が落ちましょう。」
秀頼は吸い物の椀を手に取るとそのまま箸をつける。それを重成は冷や冷やしながら上目遣いに見やるが、秀頼は目で『心配するな』と合図を送った。
一同の視線が集まる中、秀頼は何事もなくそれを平らげていく。その姿に家康は何を見たのであろうか。その胸の内を晒すことはせず事の成り行きを見守っているようだ。
「まこと美味でございますな!!」
「そうであろう。」
「大御所殿も召し上がられてはいいかがか?」
秀頼は敢えて縫う罠笑みを浮かべて家康に勧めた。二人の間に見えぬ火花が散る。
だが、家康も【東海一の弓取り】とよばれ、関八州を治め、今は事実上の【天下人】である。それに乗らぬわけにはいかなかった。
その後、宴は何事も中たように進んだのだった。
*******************************************************
二条城、白書院――――。
家康は腕を組み、一人瞑想する。燭台の明かりがゆらりと揺らめくと次の瞬間目を見開き声を掛ける。
「半蔵はおるか…。」
「お呼びでございますか?」
「大阪に潜り込み、子細を逐一儂に報告せよ。」
「と、申されますと?」
「脆弱で凡庸と侮っておったがなかなかの胆力。
右府は危険じゃ。 近いうちに潰す。」
「御意。」
「ただ…。」
「ただ?」
「千だけは必ず生きて連れて帰れ。」
「畏まりました。」
「お梶が選んだ侍女を一人側につけておる。
その娘を介して大阪を出る手配をつけるのじゃ。」
「お梶様が選ばれたということは、その娘は風魔の出で?」
「うむ。 年が近い方がよかろうと儂がお梶に命じて潜り込ませた娘じゃ。」
「では、早々に手筈を整えます。」
「任せたぞ。」
燭台の明かりが再び揺らめくと半蔵はどこへともなく消えていた。
「秀頼め。 儂の力を思い知らせてやるわ!!」
家康は一人ほくそ笑むのだった。
「ふぅ…。」
「右府(秀頼)様、如何なされました?」
「大御所との面会を一度断わっているだろう?」
「そんなこともありましたな。」
「気が重い…。」
「あれはご母堂様が強く反対され叶わなかっただけにございます。
ご案じめさるな。」
「左様、清正の申す通りです。
大御所様はそのような小さなことなど歯牙にもかけませぬ。」
「……………。」
秀頼は敢えて返事をしなかった。彼らは大御所・家康の本質を見ていない。家康にとっては清正も幸長も【太閤・秀吉子飼の将】である。しかも、両名とも武勇に秀で、それを以て大名に列せられている。天下の趨勢が決した今となっては二人がどのような存在であるか、それを分かっていないようであった。恐らく、気付いているのは下座に控える小姓の重成だけだ。
「『狡兎死して走狗煮らる』、か…。」
「は?」
「何でもない…。」
秀頼はもう一度ため息をつくと、二人に背を向け、大広間へと向かう。愁いを帯びたその姿に二人は首を傾げる。
「加藤様、浅野様、お二人は秀頼様のお心の内がおわかりではないということです。」
「なんだと?」
「さ、大御所様をお待たせする訳にはまいりませぬ。 我らも参りましょう。」
清正は重成にもう一言言いたいようだったが、時が迫っていることを幸長に諌められ渋々従うのだった。
このとき、秀頼は二条城の荘厳さに徳川家の威光を見ていた。そして、家康が既にゆるぎない基盤を作り上げており、あとは如何にして残った豊臣恩顧の大名を潰すかを考えているのだと読み解く。そこから、吐いて出たのが今の故事だった。
【狡兎】とはすばしこい兎のこと、【走狗】は猟犬を意味する。すなわち、【獲物】がいなくなれば【猟犬】は不要な存在であるということだ。
(太平の世に武勇はいらぬ。 いずれ邪魔な存在となり、消されるであろうな。)
秀頼は大広間に向かう廊下で二人を哀れに思い始める。彼らは反りが合わぬから、気に入らぬからと石田治部を切り捨てた。武断派は自ら軍師たり得る文治派を葬った。すなわち、太平の世に生き残るための策を講じれるはずの【仲間】をみすみす死に追いやったのだ。
(だからこそ、俺は何としても乗り切らねばならぬ…。)
秀頼は腹を括り、前だけを見据え大広間へと入る。すると、そこで待ち構えていたのは【狡猾な野心家】ではなく、可愛い孫娘の様子を知りたがる【好々爺】の家康であった。
「これは見違えたわ!! 立派になられて。」
「いえいえ、女官に傅かれておる自分では大御所殿のようには…。」
「何を言われうか?! さぁ、今宵は宴も用意しております故。」
「え?」
秀頼は驚きを隠しきれない。まさかこのようにもてなされるとは思いもよらなかった。家康は此度の会見で秀頼を臣従させるために呼び寄せたのだと思っていたからだ。そうやって戸惑っている間にあれよあれよと宴の席は整えられていく。気付けば秀頼は家康と並んで上座に席をもうけられていた。
「さぁさぁ、今宵は明石の鯛を手に入れ申した。」
「は、はぁ…。」
「アラで出汁を取ったその吸い物は絶品ですぞ。」
いつになく上機嫌な家康に警戒感を拭えない秀頼はどうしたものかと躊躇する。それに気づき真っ先に行動に出たのは重成だった。
「お待ちください!」
「何じゃ?」
「それがしは右府様の小姓を務める木村重成ともします。
右府様のお口に入るものは全てそれがしが毒見をしておりますれば…」
「重成! そなた、大御所様に対して無礼であるぞ!!」
清正が声を荒げ、その様子に広間は騒めき始めた。
その時、家康の眼の色が変わる。スッと細められ、獲物を狙う鷹の如きそれへと変わったのだ。
「重成と申したか…。」
「はっ」
「そなたは儂が千の婿である秀頼殿に毒を盛ると… そう、申すのか?」
「……………」
重成は平伏したまま顔を上げなかった。背筋を冷たい汗が流れ落ちていく。緊迫した空気が辺りを覆い尽くす。
パン!!
と、突然扇を打つ音が広間に響き渡る。秀頼が手にした扇で手を打ったのだ。
「大御所殿、申し訳ござらん。」
「?」
「重成の母は私の乳母でして。」
「ほう。」
「いつまでたっても子ども扱いしておりまして…。
まぁ、良く腹を下すものですから心配して毒見をするように申したのでしょう。」
「……………。」
「う~~ん、良い香りでございますな。 冷めては味が落ちましょう。」
秀頼は吸い物の椀を手に取るとそのまま箸をつける。それを重成は冷や冷やしながら上目遣いに見やるが、秀頼は目で『心配するな』と合図を送った。
一同の視線が集まる中、秀頼は何事もなくそれを平らげていく。その姿に家康は何を見たのであろうか。その胸の内を晒すことはせず事の成り行きを見守っているようだ。
「まこと美味でございますな!!」
「そうであろう。」
「大御所殿も召し上がられてはいいかがか?」
秀頼は敢えて縫う罠笑みを浮かべて家康に勧めた。二人の間に見えぬ火花が散る。
だが、家康も【東海一の弓取り】とよばれ、関八州を治め、今は事実上の【天下人】である。それに乗らぬわけにはいかなかった。
その後、宴は何事も中たように進んだのだった。
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「ただ?」
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その娘を介して大阪を出る手配をつけるのじゃ。」
「お梶様が選ばれたということは、その娘は風魔の出で?」
「うむ。 年が近い方がよかろうと儂がお梶に命じて潜り込ませた娘じゃ。」
「では、早々に手筈を整えます。」
「任せたぞ。」
燭台の明かりが再び揺らめくと半蔵はどこへともなく消えていた。
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