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林の章
真田幸綱、晴信に勝負を挑む
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天文十二年(1543年)、正月明けに城下を襲った大風の影響で出火。晴信の屋形も類焼し、移り住んだ屋形も焼けるなど災難に見舞われた年明けとなった。
四月に入り、再建された晴信の屋形の棟上げが行われる。それに合わせて甲府に真田幸綱が現れた。香姫との祝言の日以来である。
「幸綱殿、ようおいで下された」
「年明け早々、災難であられましたな」
「まぁ、そういうこともありましょう」
晴信は何でも無いふうを装い笑い飛ばした。自分を見つめる幸綱の瞳から何の感情も読み取れないからだ。
「何かと物入りと思いましてな」
「旧領を回復なされたばかりだと言うに痛み入る」
差し出された目録に目を通し、深々と頭を下げる。すると、幸綱は慌てたようににじり寄り顔を上げるように乞うた。
「幸綱殿のお力添えを得られるなら、いくらでも頭を下げまする」
「そのようなこと……」
いつになく真剣な眼差しの晴信に幸綱はたじろぐ。従者に命じてあるものを運ばせた。それは榧で作られた碁盤と二つの碁笥だ。
「晴信殿。碁で勝負いたしましょう!」
「幸綱殿?」
「晴信殿が勝てば真田は武田に臣従いたす」
その言葉にゴクリと唾を飲み込む晴信。真田幸綱という男は知略に優れた武将だ。だからこそ、勘助が【味方に加えるべし】と進言してきたのである。
(勝てるのか?)
自問自答してみる。だが、とても勝てそうにはない。それでも受けて立たねばならない。自身の全てをかけて勝負に挑む。脇に刺した扇を握りしめる。
「この勝負、受けて立ちます」
強い決意と共に晴信は幸綱を見つめ返すのだった。
勝負は一進一退である。広間には石が碁盤を打つ音だけが響く。
開始直後から晴信が攻めていたが、徐々に追い詰められていく。一子間違えれば命取り。そんな状態が続くようになると晴信の考え込む時間が増えていく。必然的に喉が渇き、小姓が用意した茶にやたらと口を付ける。
それを見て取った幸綱は【ここが攻め時】とばかりに一気呵成に攻め始めた。為す術のなくなる晴信。それでも起死回生の策を練り、諦めることなく打ち続ける。
幸綱は晴信の顔をじっと見つめる。その瞳には諦めの色はない。必死に劣勢を跳ね返す子を探している。
(このお方は……)
最早、勝負は見えている。なのに、諦めようとしない若き武田の当主に伸びしろを感じる。と、突然幸綱は碁盤の石を払いのけた。
「あっ!」
晴信が驚きの声を上げる。
「幸綱殿、すぐに石を元に戻して……」
晴信が石を元ある状態に戻そうと並べ始める。それを幸綱は止めた。
「晴信殿。いえ、本日只今より御館様とお呼びいたしとうございます」
「幸綱殿、何をおっしゃる。勝負はまだ……」
「それならばもう良いのです」
「しかし!」
すると、幸綱は突然晴信に平伏して臣下の礼を取る。晴信は突然のことにどう受け取って良いのか困惑を隠せない。
「幸綱殿、顔を上げて下され」
「いえ、今までのご無礼を鑑みれば頭を上げることは出来ませぬ」
「そのようなこと。この晴信、気にしてはおりませぬ」
そう言われてしまえば頭を上げぬ訳にはいかぬ。幸綱はゆっくりとその顔を上げる。そして、今一度、晴信の顔をじっと見つめた。
(この方に真田の全てを賭けてみるか)
幸綱は不敵な笑みを浮かべると居住まいを正した。晴信もそれにつられて背筋を伸ばす。その真剣な眼差しに晴信は背筋を冷たい汗が流れるようであった。
「真田一族の長として申し上げる」
「……」
「これより真田は武田に臣従いたします。何なりと申しつけて下さいませ」
「幸綱殿……」
幸綱の申し出に晴信は目頭が熱くなる。幸綱は晴れやかな顔で自分を見ている。そして、主君と認められたことに心底喜びを感じたのだった。
「舅の海野についてでございますが」
「頼重殿との和睦の条件を武田も飲む。そう決めたはずだが?」
幸綱の申し出を訝しみ、眉を顰める晴信。幸綱の意図を読み取ろうとするが、その表情からは何も読み取れない。だからといってこちらの弱みを見せるわけにも行かない。晴信は慎重に言葉を選ぼうとした。
「舅殿はご子息・幸義殿を亡くされてより意気消沈されております」
「そうであろうな」
「このままでは【滋野三家】嫡流の血が絶えると……」
晴信は頼重との最初の密約を思い出す。あのとき、頼重は【海野の名跡はいらぬか】と持ちかけてきた。亡き幸義には娘がおり、その娘と晴信の子を娶せて海野に婿入りさせる。それにより【海野の名跡】を継ぎ、懐柔させてはどうかというのだ。
(幸綱殿も同じ事を考えているのだろうか?)
幸綱はその晴信の考えを見抜いたかの如く、ニタリと笑みをこぼす。晴信は一つ息を吐いて、自身も笑みを浮かべた。
「我が子を婿入りさせてはどうかと言うことか?」
「さすが御館様。話が早うございます」
「とはいえ、我が子はまだ……」
「いずれ婿にという約定だけで宜しいのです」
幸綱が言うには海野は諏訪から割譲された領地だけではなく、旧領全てを回復したいと考えている。だが、後ろ盾となる関東管領・上杉憲政は小田原北条氏と敵対しており、全面的な支援を受けることは難しい。そこで、諏訪と講和することで足掛かりを作ろうと試みたわけだ。
ところが一連の騒動で諏訪全郡が武田の領内と化し、棟綱は当てが外れてしまった。とはいえ、先の戦は武田の先代・信虎が主導して行われたもの。現当主・晴信は信濃への方針転換を打ち出したと聞きつけ、これを機に誼を結べないかと考え始めたのだった。
「舅殿もあの歳です。心安んじていただきたく……」
「なるほど。そういうことなら考えてみる。そう、棟綱殿にお伝え下され」
晴信はあくまで【考えてみる】と言い留まった。それは幸綱の意図が読み取れないが故の結果である。それでも、幸綱は満足して甲府をあとにしたのであった。
数日後、晴信は弟・信繁、妹婿・頼重と密かに協議をした。勿論、幸綱から提案された海野の処遇についてだ。
「私は受けて良いと思います」
「それがしもそれが宜しいかと……」
信繁も頼重もこの提案を受け入れる事に賛同した。
「兄上は何か気掛かりなことでも?」
「先日の対面で真田幸綱という男、食えぬ男だと思ってな」
「それは仕方ないですな」
「頼重殿?」
「幸綱殿は信濃で知らぬ者はおらぬ【切れ者】ですから」
「なるほど」
「それに幸綱殿率いる真田は【子飼いの忍び】がおりまする」
それは勘助からの報告にもあった。実際、香姫との祝言ではその忍びたちを警護として派遣してくれた。おかげで何事もなく終えられたのは否めない。
「それにこれを逆手に北信へ進攻する名目に使えるかと」
「どういうことにござるか?」
信繁の質問に頼重が答える。
海野の旧領は小県郡である。現在、小県を支配下に置いているのは村上義清だ。信濃全土を平定するには村上との対決は必要不可欠。戦を仕掛ける大義名分として【海野の旧領回復】が使えるのではないかというのである。
「それは妙案でありますな!」
「晴信殿は如何か?」
「俺に異論は無い。ただ、三条がどう言うか……」
「義姉上とて現状はおわかりのはず。それに今すぐというわけではないのですから、約定だけでも交わして損はないはず」
信繁の意見に頼重も同意する。晴信はこの申し出を受ける事を決断したのである。
「それはようございます」
「本当に良いのか?」
その夜、三条に海野への婿入りの件を話した晴信。渋るのではないかと心配していたが、三条は諸手を挙げ喜ぶ。これには晴信も面食らってしまった。
「太郎が武田の家督を継げば、次郎に残してやるものがありませぬ」
「まぁ、そうであるな」
「以前申した通り、私も武田の方針を熟知しております。殊更次郎の婿入りに異を唱えるつもりはありませぬ」
「そうか」
三条の同意を得られたことで晴信の心は軽くなった。
それから日を置かず、晴信は海野に次郎の婿入りを打診したのであった。
四月に入り、再建された晴信の屋形の棟上げが行われる。それに合わせて甲府に真田幸綱が現れた。香姫との祝言の日以来である。
「幸綱殿、ようおいで下された」
「年明け早々、災難であられましたな」
「まぁ、そういうこともありましょう」
晴信は何でも無いふうを装い笑い飛ばした。自分を見つめる幸綱の瞳から何の感情も読み取れないからだ。
「何かと物入りと思いましてな」
「旧領を回復なされたばかりだと言うに痛み入る」
差し出された目録に目を通し、深々と頭を下げる。すると、幸綱は慌てたようににじり寄り顔を上げるように乞うた。
「幸綱殿のお力添えを得られるなら、いくらでも頭を下げまする」
「そのようなこと……」
いつになく真剣な眼差しの晴信に幸綱はたじろぐ。従者に命じてあるものを運ばせた。それは榧で作られた碁盤と二つの碁笥だ。
「晴信殿。碁で勝負いたしましょう!」
「幸綱殿?」
「晴信殿が勝てば真田は武田に臣従いたす」
その言葉にゴクリと唾を飲み込む晴信。真田幸綱という男は知略に優れた武将だ。だからこそ、勘助が【味方に加えるべし】と進言してきたのである。
(勝てるのか?)
自問自答してみる。だが、とても勝てそうにはない。それでも受けて立たねばならない。自身の全てをかけて勝負に挑む。脇に刺した扇を握りしめる。
「この勝負、受けて立ちます」
強い決意と共に晴信は幸綱を見つめ返すのだった。
勝負は一進一退である。広間には石が碁盤を打つ音だけが響く。
開始直後から晴信が攻めていたが、徐々に追い詰められていく。一子間違えれば命取り。そんな状態が続くようになると晴信の考え込む時間が増えていく。必然的に喉が渇き、小姓が用意した茶にやたらと口を付ける。
それを見て取った幸綱は【ここが攻め時】とばかりに一気呵成に攻め始めた。為す術のなくなる晴信。それでも起死回生の策を練り、諦めることなく打ち続ける。
幸綱は晴信の顔をじっと見つめる。その瞳には諦めの色はない。必死に劣勢を跳ね返す子を探している。
(このお方は……)
最早、勝負は見えている。なのに、諦めようとしない若き武田の当主に伸びしろを感じる。と、突然幸綱は碁盤の石を払いのけた。
「あっ!」
晴信が驚きの声を上げる。
「幸綱殿、すぐに石を元に戻して……」
晴信が石を元ある状態に戻そうと並べ始める。それを幸綱は止めた。
「晴信殿。いえ、本日只今より御館様とお呼びいたしとうございます」
「幸綱殿、何をおっしゃる。勝負はまだ……」
「それならばもう良いのです」
「しかし!」
すると、幸綱は突然晴信に平伏して臣下の礼を取る。晴信は突然のことにどう受け取って良いのか困惑を隠せない。
「幸綱殿、顔を上げて下され」
「いえ、今までのご無礼を鑑みれば頭を上げることは出来ませぬ」
「そのようなこと。この晴信、気にしてはおりませぬ」
そう言われてしまえば頭を上げぬ訳にはいかぬ。幸綱はゆっくりとその顔を上げる。そして、今一度、晴信の顔をじっと見つめた。
(この方に真田の全てを賭けてみるか)
幸綱は不敵な笑みを浮かべると居住まいを正した。晴信もそれにつられて背筋を伸ばす。その真剣な眼差しに晴信は背筋を冷たい汗が流れるようであった。
「真田一族の長として申し上げる」
「……」
「これより真田は武田に臣従いたします。何なりと申しつけて下さいませ」
「幸綱殿……」
幸綱の申し出に晴信は目頭が熱くなる。幸綱は晴れやかな顔で自分を見ている。そして、主君と認められたことに心底喜びを感じたのだった。
「舅の海野についてでございますが」
「頼重殿との和睦の条件を武田も飲む。そう決めたはずだが?」
幸綱の申し出を訝しみ、眉を顰める晴信。幸綱の意図を読み取ろうとするが、その表情からは何も読み取れない。だからといってこちらの弱みを見せるわけにも行かない。晴信は慎重に言葉を選ぼうとした。
「舅殿はご子息・幸義殿を亡くされてより意気消沈されております」
「そうであろうな」
「このままでは【滋野三家】嫡流の血が絶えると……」
晴信は頼重との最初の密約を思い出す。あのとき、頼重は【海野の名跡はいらぬか】と持ちかけてきた。亡き幸義には娘がおり、その娘と晴信の子を娶せて海野に婿入りさせる。それにより【海野の名跡】を継ぎ、懐柔させてはどうかというのだ。
(幸綱殿も同じ事を考えているのだろうか?)
幸綱はその晴信の考えを見抜いたかの如く、ニタリと笑みをこぼす。晴信は一つ息を吐いて、自身も笑みを浮かべた。
「我が子を婿入りさせてはどうかと言うことか?」
「さすが御館様。話が早うございます」
「とはいえ、我が子はまだ……」
「いずれ婿にという約定だけで宜しいのです」
幸綱が言うには海野は諏訪から割譲された領地だけではなく、旧領全てを回復したいと考えている。だが、後ろ盾となる関東管領・上杉憲政は小田原北条氏と敵対しており、全面的な支援を受けることは難しい。そこで、諏訪と講和することで足掛かりを作ろうと試みたわけだ。
ところが一連の騒動で諏訪全郡が武田の領内と化し、棟綱は当てが外れてしまった。とはいえ、先の戦は武田の先代・信虎が主導して行われたもの。現当主・晴信は信濃への方針転換を打ち出したと聞きつけ、これを機に誼を結べないかと考え始めたのだった。
「舅殿もあの歳です。心安んじていただきたく……」
「なるほど。そういうことなら考えてみる。そう、棟綱殿にお伝え下され」
晴信はあくまで【考えてみる】と言い留まった。それは幸綱の意図が読み取れないが故の結果である。それでも、幸綱は満足して甲府をあとにしたのであった。
数日後、晴信は弟・信繁、妹婿・頼重と密かに協議をした。勿論、幸綱から提案された海野の処遇についてだ。
「私は受けて良いと思います」
「それがしもそれが宜しいかと……」
信繁も頼重もこの提案を受け入れる事に賛同した。
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「それは仕方ないですな」
「頼重殿?」
「幸綱殿は信濃で知らぬ者はおらぬ【切れ者】ですから」
「なるほど」
「それに幸綱殿率いる真田は【子飼いの忍び】がおりまする」
それは勘助からの報告にもあった。実際、香姫との祝言ではその忍びたちを警護として派遣してくれた。おかげで何事もなく終えられたのは否めない。
「それにこれを逆手に北信へ進攻する名目に使えるかと」
「どういうことにござるか?」
信繁の質問に頼重が答える。
海野の旧領は小県郡である。現在、小県を支配下に置いているのは村上義清だ。信濃全土を平定するには村上との対決は必要不可欠。戦を仕掛ける大義名分として【海野の旧領回復】が使えるのではないかというのである。
「それは妙案でありますな!」
「晴信殿は如何か?」
「俺に異論は無い。ただ、三条がどう言うか……」
「義姉上とて現状はおわかりのはず。それに今すぐというわけではないのですから、約定だけでも交わして損はないはず」
信繁の意見に頼重も同意する。晴信はこの申し出を受ける事を決断したのである。
「それはようございます」
「本当に良いのか?」
その夜、三条に海野への婿入りの件を話した晴信。渋るのではないかと心配していたが、三条は諸手を挙げ喜ぶ。これには晴信も面食らってしまった。
「太郎が武田の家督を継げば、次郎に残してやるものがありませぬ」
「まぁ、そうであるな」
「以前申した通り、私も武田の方針を熟知しております。殊更次郎の婿入りに異を唱えるつもりはありませぬ」
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