我は竜である。名前はもう無い―古代竜と宝石騎士のほのぼのスローライフ―

十五夜草

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1日目

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 我は竜である。それも、ただの竜ではない。
 山を砕き、森を燃やし、湖を干上がらせることが出来るほど強大な力を持つ古代竜だ。
 夜の闇でもうっすらと輝く純白の鱗と、燃えるような深紅の瞳がその証拠。

 昔は力を誇示するためにずいぶんと暴れたものだが、今では水晶がきらめく洞窟を住処とし、これまで集めたコレクションを眺めて過ごしている。
 金の眩いきらめき。銀の落ち着いた輝き。ルビーの鮮やかな紅に、アメジストの妖しげな紫……。
 ドワーフやゴブリン、人間達がそれを組み合わせて作り上げた装飾品は、いくら見ても飽きることがなかった。
 手がけた種族によって細工の妙が異なるのも面白い。あれは、宝石や金属に種族の歴史と技術を封じた芸術品といえよう。

 時には薄暗い洞窟で瞬く水晶を眺め、辺りを漂う精霊のとりとめのない話に耳を傾けるのもまた楽しいもの。
 変化はないが、穏やかで平穏な日々を送っていた。

「いたぞ、古代竜だ!」
「討伐しろ!」

 長年続いた心地よい静寂が破られたのは、いつものようにコレクションの数々を眺めている時だった。
 頭を覆う金属―――兜を被り、鎧といわれる金属を繋ぎ合わせた衣服を着た人間が大勢、金属同士が触れあう耳障りな音を立てて洞窟に入ってきたのだ。
 その上、我を見てなにやら喚いている。

 古代竜は先祖代々の記憶を引き継いで産まれてくる故、その知識は他のどの種族よりも深く広い。
 当然、人間達が口にしているのが彼らの言語である事もその意味も理解している。
 どうやらこの者達は、我を殺すつもりのようだ。それが出来ぬことは、八千年前に理解したと思っていたのだが。

 この洞窟を住まいにしたばかりの頃も時折、人間達が我を討伐しにきたことはあった。
 今のように多勢で来たこともあれば、勇者を名乗る若者が数人の仲間と共に来たこともあるが、末路は全て同じだ。
 一息で吹き飛ばされて洞窟の壁に身体を打ち付け、動かなくなる。
 ここ八千年ほどは姿を見なかったので人間達も学習したのだとばかり思っていたが、どうやらそうではなかったらしい。

 あるいは、忘れてしまったのやも知れぬ。
 人間とは寿命が短い上に、群れを維持出来る期間も短い生き物。
 順応性は高いがそれと同じくらい忘れるのも早いこの生き物たちなら、少し前の歴史を忘れてしまってもおかしくはない。

 我に向けて細い棒―――人間達はこれを「矢」と呼ぶらしい―――を放つ人間達を見下ろして、軽く息を吹きかける。
 途端、その場にいた人間達は全て壁に打ち付けられ、動かなくなった。
 残ったのは赤く染まった水晶とコレクションにもならぬ粗悪な作りの鎧。それから中身の肉片だけだ。

 好きにしてよいと告げると、我の周囲を漂っていた精霊達が歓喜の声を上げて―――実体のない精霊に声はないのだが、思念が伝わってくるので我はそれを「声」と呼んでいる―――肉片に群がった。
 数時間もしないうちに肉片も鎧も全て精霊達に分解され、取り込まれるだろう。

 静かになった洞窟の中で、我は再び目を閉じた。

 しかし、事はそれだけでは終わらなかった。
 それから僅かも経たぬうちに、再び人間の群れが洞窟に現れたのだ。
 無論脅威にはなり得なかったが、こうも続けて安寧を邪魔されると腹が立つ。

 何故人間が押し寄せてくるのか、精霊に尋ねればすぐに知れた。
 ここから北に広がる広大な人の居住地。そこを統治する「皇帝」と呼ばれる人間が、我を討伐するために兵を差し向けているのだという。
 帝国の力と威信を周囲に見せつけ、他国への侵略に必要な資金を得るためだそうだ。

 殆どの種族の場合、長に命じられることで群れが動く。
 つまり、帝国の長である皇帝を排除すれば、我の安寧も戻ってくるということだ。
 仕方あるまい。動くとしよう。

 洞窟を出ると、陽光に暖められた風が穏やかに鱗を撫でた。
 星の瞬きのような水晶の輝きもよいが、力強い陽の光もなかなかよいものだ。
 畳んでいた翼を一万年ぶりに羽ばたかせて、空に舞い上がる。

 精霊達に聞いた方向へ飛べば、帝国とやらはすぐに見つかった。
 人々がこちらを見上げて何かを叫び、慌ただしく駆け回っている。

 中でも最も大きく壮麗な建物には多くの人間が集まっていた。
 皇帝や王と呼ばれる者は大抵、城や屋敷と呼ばれる他よりも大きく壮麗な建物の奥深くに住んでいる。
 恐らく、あの建物に皇帝が住んでいるのだろう。

 そちらへ翼をはためかせた途端、建物を守るように並んでいる人間達が一斉に矢や小さな石をこちらへ放ってきた。
 古代竜の鱗は頑丈だ。当たったところで痛みはなく、傷がつくこともないがともかく鬱陶しい。

 騒ぎ立てる人間達に炎を吐きかけ、石造りの建物を尾の一降りでなぎ払う。
 上半分がなくなった建物を見下ろすと、宝石や金銀で飾られた王冠を被った人間が大勢に守られて縮こまっているのが目に入った。
 我に気がついたその人間が何かをいう前に、再び炎を吐きかける。

 燃やしてはなぎ払うことを繰り返しているうち、いつしか辺りはすっかり静まりかえっていた。
 今となっては砕けた石や金属が転がるだけの城の跡地に降りたって翼を畳み、周囲を見回す。

 瓦礫の山と、辺りに飛び散る肉片。
 このような光景を眺めるのは何万年ぶりだろう。
 洞窟に籠もる前、好きなように力を振るっていたことの時を思い出すのは少々気恥ずかしいが懐かしくもあった。

 先祖代々の記憶があるといっても、生まれつき成熟した感覚を持ち合わせているわけではない。
 自らの経験が伴わなければ、記憶もただの知識にしか過ぎぬ。あの頃の我はまだ経験が浅く、自分の力に酔っていたのだ。

 感慨に耽っていると、ふと視界の端に見慣れた輝きを見つけた。
 好奇心に突き動かされるまま石畳を剥がせば、その下から金銀や宝石の眩い輝きが現れる。
 どうやら、ここは宝物庫だったようだ。

 宝物庫の中にはいくつか、我のコレクションとするに相応しい装飾品や宝石がしまわれていた。
 森の色を閉じこめた大粒のエメラルドをあしらった指輪に、雫型にカットされたダイヤモンドのブローチ。形のよい真珠を繋ぎ合わせた首飾り。
 それから、北の海を思わせる澄んだ青色のサファイアを取り付けた黄金の杖。

 どれもよいものばかりだが、なかでも杖はこれまで我がコレクションとしてきた装飾品の中でもひときわ美しかった。
 使われている宝石はもちろんのこと、精緻な細工が素晴らしい。

 思いがけず増えたコレクションに鼻歌を歌いながら、目をつけた品々を両手に抱えた。
 いつしか沈んでいた太陽の代わりに輝く月の下で、翼を広げる。
 早速持ちかえって、洞窟に飾るとしよう。





 一暴れしてからというもの、人間の群れが洞窟を訪れることはなくなった。
 精霊の話によると、皇帝やその一族が全員死に絶えた上に国宝すら失った帝国は内紛によってその力を失いつつあるらしい。
 これで我の元へ人間を送り込む余裕もなくなっただろう。よいことだ。

 持ちかえった宝石や装飾品は、全て磨き上げてコレクションとして飾っている。
 中でも気に入っているのは、もちろんあの杖だ。
 海を思わせる青い宝石が、辺りを飛び回る精霊達の仄かな輝きを反射してきらきらと輝く様はなんともいえず美しく、見ているだけで気分が落ち着くというもの。

 しかし、どうやら人間はなかなか学ばないものらしい。
 ようやく手に入れた静寂が再び破られたのは、帝国を焼き尽くしてから僅か二月後のことだった。

「竜よ、偉大なる古代竜よ。この声が聞こえているだろうか」

 以前聞いた人間の言語とは異なる種類の言葉が空気を振るわせた。
 二月前の記憶からこの人間も我を害しに来たのかと警戒心が湧き上がるが、感じる気配は穏やかだ。
 あの耳障りな音も聞こえぬし、声を発した後も身動きする様子はない。
 考えこむ我の耳に、再び声が届いた。 

「私は宝石の国エーデルシュタインの騎士だ。
 古代竜よ。私は決して貴殿に害を加えに来たのではない。どうか、耳を貸してもらえないだろうか」

 永い時を生きた我には、その言葉が嘘か誠かなど容易に見抜ける。
 この騎士がいう事に、偽りはないようだ。ならば、耳を貸してもよかろう。
 そもそも我は決して凶悪な古代竜ではない。害を加えないというのなら、対話を望むというのなら、もちろんそれに答えよう。

 寝かせていた頭をもたげると、我の眼下で何かが身じろいだ。あれが声の発生源だろう。
 二月前にも思ったが、人間とはなんとも小さなものだ。
 そのようなことを考えていると、騎士が再び「偉大なる古代竜よ」と言葉を発した。

「皇帝を殺し、帝国を弱体化させてくれたこと、感謝する。
 貴殿のお陰で、我が国は帝国の長い支配から解放された」

 なるほど。どうやら、我が帝国を弱らせたことの影響が別の国にまで及んだようだ。
 精霊は確か、帝国は他国を次々と侵略しては自らの領土として規模を拡大していたといっていた。
 帝国が弱った隙を突き、侵略された地の者達が解放を求めて蜂起したとしても何らおかしくはない。

「王女殿下から感謝の証として、我が国の宝を預かってきている。
 どうか受け取ってもらえないだろうか」

 宝。
 その甘美な響きに、心が揺り動かされた。
 どうやらこの人間は、我がコレクションを増やしに来たらしい。ならば、よい人間だ。

 時折喉に手をやりながら感謝の言葉を述べている騎士をそっとつまみ上げると、騎士は小さく悲鳴を上げて我の指先に捕まった。
 人の身体は脆い。少し高いところから落ちた程度でその身は弾け、炎に触れれば灰と化すほどに。
 そんな人の身にかぎ爪が食い込めばひとたまりも無いことは予想出来たのでなるべく傷つけぬよう慎重に持ち上げたつもりなのだが、どこか痛めただろうか。
 我に届くように声を張り上げているのは大変だろうと、気を遣ったのだが。

 掌に載せてゆっくりと顔に近づけると、騎士は身体を強張らせながらも黙って我を見上げた。
 地面にいた時には豆粒のようにしか見えなかったその姿が、ようやく細部まで目に入る。
 ……おや。これはどうして、なかなかよいものだ。

 兜から覗く、騎士の頭に生えた淡い金色の毛―――人やエルフはこれを髪と呼ぶらしい―――は朝日に照らされてきらきらと輝き、肌は辺りに降り積もる雪のように白い。
 何よりも気に入ったのは瞳だ。南の海のように青い瞳は、あの杖に取り付けられたサファイアと同じくらい美しかった。

 つい夢中になって観察していると、それまでじっとしていた騎士が小さく身じろいだ。
 我から目を逸らさぬままそろそろと荷物を探り、中から薄い箱を取り出す。

「……これが、感謝の証だ」

 騎士が開けた箱の中には、ダイヤモンドやアメジストで飾り立てた首飾りが鎮座していた。
 中心にはひときわ大きなアクアマリンが燦然と輝いている。
 宝石自体の美しさはもちろんのこと、台座の細工も素晴らしい。

 歓喜の声を上げると、騎士は微かに肩をふるわせた後「気に入ってもらえただろうか」とこちらを見上げた。
 白い手が首飾りを箱からそっと持ち上げ、我に向かって掲げる。

 その騎士と首飾りの組み合わせが、我はすっかり気に入ってしまった。
 空の青に海の蒼。互いが引き立て合って、美しさが一層増している。
 装飾品同士を組み合わせると、時にはよりよく見える時もあるとは知っていたが、ここまでとは思わなかった。
 喉を鳴らす我に、騎士が真剣な目で告げた。

「偉大なる古代竜よ。厚かましいとは思うが、一つだけ頼みを聞いてもらえないだろうか」

 ほう。この人間、なかなか面白いことを言うではないか。
 古代竜に頼み事をしてくる者など、これまでの記憶を振り返っても初めてだ。

 目を細めると、騎士は小さく身体を震わせたあと強い目でこちらを見上げてきた。
 なかなか、気骨もあるらしい。
 了承の意味を込めて喉を鳴らすと、騎士は小さな唇を一瞬強く噛み締めた後、身体を強張らせながら口を開いた。

「貴殿が帝国の宝物庫から、多くの装飾品を持ちかえったことは目撃者から聞いている。
 その中に……大きなサファイアを取り付けた杖があった筈だ。
 敗戦時に皇帝に奪われたが、あれはもともとエーデルシュタインの王がその証として代々受け継いできた王笏。
 どうか……どうか、それを返して欲しい」

 その言葉は、到底受けいれられぬものだった。
 あの杖ほど美しい宝飾品は滅多にないし、あれを見つけたのは我だ。何故、それを渡さねばならぬ。
 我の機嫌を損ねたことを感じ取ったのだろう。騎士が慌てた様子で「もちろん、ただでとはいわない」と言葉を続けた。

「王笏を返してくれるのなら、代わりとなる品を捧げよう。
 エーデルシュタインは宝石の産地だ。この首飾りを見てもらえれば分かるように、良質な宝石が多く取れる。
 貴殿が気に入る品も、きっと用意出来る筈だ」

 騎士の声は必死だった。
 あの杖はエーデルシュタインの王の証。
 まだ八つと幼い姫が新たな女王と認められ、エーデルシュタインの独立を周囲に示すためには、どうしてもあの杖が必要なのだと言っていた。

 人間の事情など我には関わりの無いことだが、ここまで懇願されると返さぬと言い張るのも気が引ける。
 それに、騎士は代わりの品を用意すると言った。こちらの望みを聞き入れてくれるのなら、それで手を打つのもよいだろう。
 掌に載せた騎士の鼓膜を破らぬよう小さく了承の声を上げると、騎士は少し首を傾げた後で「いいのか?」と呟いた。

 古代竜の言葉は人間には通じぬし、古代竜の声帯は人間の言葉を話せるようになっておらぬ。
 故に、こちらの意思が通じにくいのだろう。厄介なことだ。

 どのように意思疎通を図ろうかと思案していると、周囲を漂っていた精霊のうち風の属性を持った者が騎士の傍に近づいた。
 風の精霊特有の薄緑の光が微かに瞬き、騎士に我が輩の言葉を伝えているのが見て取れる。
 精霊は請われれば応えるものの、自ら進んで他種族と関わることは少ない。それだけ、騎士が気に入ったのだろう。珍しい事だ。

 しばらく小さな声で何事かを話した後、騎士がこちらに向き直った。
 どうやら、精霊を間に挟んだ意思疎通は成功したようだ。

「精霊から、貴殿がこちらの願いを聞き入れてくれたと伝えられた。
 突然の申し出だったというのに受けいれてくれた事、本当に感謝する」

 そう言って、騎士が頭を垂れた。
 身動きする度に精霊の仄かな光を浴びた髪がきらきらと輝いて、まるで動く宝石のようだ。

「それで……貴殿の望みとは?」
「そなたが、我がコレクションの一つになることだ」

 精霊を通じて我の言葉が伝わった途端、騎士が驚いた様子でこちらを見上げた。
 水晶が反射した精霊の光が、騎士の瞳の表面に踊ってとても美しい。
 杖の細工もよいが、騎士のように自ら動くものをコレクションするのもまた一興だろう。

「俺……いや、私を貴殿のコレクションに?」
「そうだ。そなたの瞳も髪も実に気に入った」

 そのように伝えると、騎士の視線が僅かな間宙を彷徨ったあと、我の目を見据えた。
 迷いのない真っ直ぐな瞳だ。

「……分かった。
 このエルヴィン・フォン・ザフィーア。貴殿の物になることを誓おう」

 かくして我のコレクションから杖が失われ、代わりに騎士と首飾りが加わった。
 杖は惜しいが、珍しくも美しいコレクションが二つも増えたのでよしとしよう。
 今まで手にしたことのない動いて話す宝飾品をどのように磨こうか、今から楽しみだ。
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