リスタート! 〜朝起きたらレベルがリセットされるんだが〜

仮の英雄

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19話 訓練場

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 しばらく進んだところで隣の街に着いたので、一旦休憩に入った。
 今回の護衛では、ユラシルから2日ほどの距離にある街を目的地としている。だが、少し遠回りをして、途中にある街にも寄るルートなのでもう少しかかるようだ。

 今日は1個目の街に着いたところで一泊して、また明日の朝に出発することになった。

「じゃあ、今日の護衛は一旦終了ってことで、ギルドの訓練場でも借りて模擬戦するか!」

 街の中は安全なので、宿に着いた時点で護衛は一旦終了、自由時間となったので、グレンの提案に異存はない。




 ということで、ギルドに行き、受付で訓練場の貸し出しを申請する。

「Sランクのグレンだ。模擬戦をしたいから訓練場を貸し切りにして欲しい」
「え、Sランクですか!?え、えっと、ただ今訓練場の利用はされておりませんので貸切にすることは可能です。一応、そちらの方のお名前とランクをうかがってもよろしいでしょうか?」
「Aランクのフリージアです」
「Aランク!?その年でですか!?」

 受付嬢の驚いたような声に周りの冒険者たちも気づいたようで少しざわざわし始めた。

「も、申し訳ございません。つい驚いてフリージアさんの情報を漏らすような真似をしてしまいました」
「いや、気にしてない。グレンと模擬戦したら遅かれ早かれバレることだ」

 もちろん明日に支障の出ない範囲でではあるが、せっかくの機会だから少しくらい派手に戦ってみたい。
 グレンは有名だから、模擬戦を観に来る奴らも多いだろうし、そうしたら俺の力なんてすぐバレるだろう。

「お前みたいなガキがAランクだと?冗談言ってんじゃねぇ。俺様がAランクの力ってものを見せてやるよ」

 後ろからゴツい体型をした男が声をかけてくる。
 この展開なんか既視感があるような気がするな‥‥あ、ガンツのときと似てるのか。

「なんだ?お前じゃウォーミングアップにしかならないだろう。まぁ、グレンと戦う前にアップくらいしておきたかったからちょうどいいけど」

 前と同じように少し挑発してみる。
 グレンと戦う気になってたのに邪魔をしてきたやつに容赦はしない。

「て、テメェ!Aランク冒険者のゲイル様に舐めた口きいてんじゃねぇぞ!テメェは俺様がボコボコにしてやる!」

 前のガンツのときと同じで面倒な展開だ。
 だが、ここで逃げるのも癪だし、ウォーミングアップをしておきたいのも本当だ。
 あんまり強そうには見えないがAランクのようだし、前と同じ油断はしすぎないようにしよう。

「ってわけで、グレン、ちょっと待っててくれるか?ウォーミングアップが済んだら始めよう」
「お、おう。いつでもいいぜ。‥‥それにしてもフリージアもなかなか言うな」
「先にちょっかいかけたのはあっちだ」

 これ以上、グレンとの模擬戦に水を差されても鬱陶しい。
 今は周りから明らかにグレンに甘えてるガキのように思われてるから、模擬戦が始まる前にしっかりと認識をただしておくとしよう。
 俺がグレンと対等にやりあえる存在なのだと。
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