イケメン目指して転生したら美少女になってました

かつしげ

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Chapter 47 処女こそ正義

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女神ヴェルダンディとの話というか脅しが終わり俺たちは、ヴィルトシュヴァインから逃亡する為の準備を始めた。

絶対必要なのは俺の剣とルナの防具だ。
神魔の剣はルナにあげちゃったから俺は手ブラだ。最悪魔法使ってればいいかもしれないが魔法効かない奴が現れたら大変だ。剣は持っておかないと。
ルナは身包み剥がされてエロい格好してたから当然防具は無い。いくら強くても守備力低いのは論外だ。ルナが死んでしまうような事なんてあってはならない。俺は妻の命を絶対守る。どんな事があってもだ。幸い金は結構ある。極力良い装備を揃えよう。


「それじゃ準備始めるよ。モタモタはしてられないから2時間後に安眠屋に集合ね。」

「わかりましたっ!!」

「……なんで?なんでなの?私はリンさんの彼女なのに。リンさんのモノなのに。それなのにどうして?どうしてなの?」


時間が限られている俺たちは二手に分かれて準備を進める事にした。夜のうちにヴィルトシュヴァインを出て少しでも追っ手から距離を取りたい。痕跡だって消さないと追っ手がずっと付いて来る事になるからな。
そして班分けだが俺とルナ、アナスタシアとルキナのペアとなった。理由は簡単だ。俺とルナは装備が揃っていないのでセバスチャンの元へと向かう。アナスタシアとルキナは装備が揃っているから生活用品等の買い出し。ちゃんと効率を考えた班分けなのだが例の如くルキナがハイライトの無い目でブツブツ言っている。なんでルキナはこうなんだろう。これホントにレズセックス出来んのか?ヤっちゃったらもっと症状悪化すんじゃね?でもヤりてぇからなぁ。ヤってから考えればいいか。とりあえず装備買いに行こう。



俺はルナと2人でセバスチャンの店へと向かっている。ジュノーはああ言ったが念の為警戒はしておいた方がいい。それこそギュルテルティーアの間者がここにいてルナの命を狙って来るかもしれないからな。このキレカワは一体何を考えているのかわからん。俺がしっかりしていないと。そういえばクソ女神にキレカワの事を聞くの忘れたな。俺とは別人格として存在しているのか、それともただの自動翻訳機なのか。ま、今度聞けばいいか。それよりもルナに金を渡しておこう。いざって時の為にも必要だしな。もしかしたらヴィルトシュヴァインの連中と一悶着あってみんなで散り散りになってしまうかもしれん。その時に資金が無いと詰むからな。


「そうだ。ルナ、はいコレ。」


俺はルナに金貨の入った布袋を手渡す。クソ女神から金を貰ったから大金持ちだ。これでしばらく遊んでても安心。


「ん?なにコレ?」


ルナがゴソゴソと布袋の紐を解くとフード越しではあるが明らかに驚いている雰囲気が感じ取れる。


「ちょっと…!?何この金貨…!?10枚もあるじゃない…!?」


クソ女神から大量に貰ったというのもあるがルナはお尋ね者だからな。アナスタシアやルキナより多く渡しておかないと俺に万一の事があった時に生きていけなくなってしまう。そのエロい身体を駆使して娼婦にでもなったなんて事になってしまったら目も当てられない。ルナの人生に困る事が無いだけの資金は渡しておかなければな。


「ルナにあげるよ。何かあった時の為。」

「あげるって…、あなた一体何者なのよ本当に…、こんな額、侯爵以上の家じゃなければ無いわよ。ていうか受け取れないわ。」


やはりルナもみんなと同じ反応か。俺の嫁たちはみんな慎ましいな。それがいいんだけど。


「受け取って。それでないと私が困る。」

「なんでリンが困るのよ。」

「私に何かあった時に身動き取れなくなるでしょ?死んじゃったら何もしてあげられないし。」

「リン、そういう事を言うと怒るわよ。」


おおっ…怖え…。アナスタシアとルキナもそれを言ったら怒ったがルナは本気で怖い。これが俺の能力の1つである危険察知か。ルナには絶対勝てないわコレ。


「冗談で言ってる訳じゃないよ。不測の事態っていうのは何が起こるかわからない。常に備えておかないとね。」

「そんな事は起こらないわ。あなたは死なない。私が守るから。」


エ◯ァじゃん。レイちゃんの名言じゃん。あの名言をリアルで聞いちゃったよ。なんか感動なんだけど。いや、ルナの気持ちにも感動してるんだけどこの名言に一番感動してる。俺ってアニメ大好きっ子だったから感動が凄いんだけど。特にレイちゃん好きなんだよね。ルナが水色の髪色でショートならショック死してたかもしれん。


「事故とか病死だってあるかもしれないでしょ?それにはぐれたりするかもしれないし。いざって時の為だよ。だから受け取ってよ。ルナ、お願い。」

「……私はリンにしてもらってばっかりじゃない。」

「いいんだよそういうのは。」


そうそう。どうせそのエロい身体で恩返ししてもらうから。それに女の俺が迫ってもルナは拒否できないだろコレ。レズセックスするのも簡単そうだな。デュフフフフ。


「わかった。でもこれは何かの時の為に預かっておくだけよ。使う事ないだろうけどね。」

「自分の欲しい物でも買えば?装備とか食事、宿は私が出すから心配いらないけど。」

「無駄遣いなんてしないわよ。」

「ルナは堅いなあ。ま、ダンジョン探索とかで手に入れたお金は使いなよ?あ。言うの忘れてたけどウチは儲けは等分だからね。」

「んー、まあその時になったらかな。今はちょっとリンの言葉で胸がいっぱいだから考えられない。」

「ふーん。感動しちゃった感じ?」

「凄くね。」

「私は長女だからね。次女の面倒を見るのはお姉ちゃんの役目だし。」

「ちょっと!!リン!!」

「フフッ、ほら、早く行くよ。」



********************



こうしてルナとイチャイチャしながらセバスチャンの店【 安心屋 】へとやって来た俺たち。相変わらずの高級店の装いの店内だが俺はビビったりしない。なんて言ったって俺の懐は暖かい。金貨が46枚もあるのだ。ルナにあげてもまだこの手持ち。圧倒的安心感。


「いらっしゃいませ。おや、リン様ではございませんか。」


おいセバスチャンよ。誰がファーストネームで呼ぶ事を許した?あまり距離を詰めるんじゃない。ワンチャンあると思うなよ。お前と俺に可能性なんかないからな。


「こんばんは。ちょっと装備揃えたいんですけど良いですか?」

「もちろんでございます。本日はアナスタシア様とルキナ様はいらっしゃらないのですね?」

「2人は装備揃ってるんで今日は揃ってない私とこの子だけです。」


ルナがフードがズレないように左手で抑えながらセバスチャンに軽く会釈をする。それを見てセバスチャンはルナに向かって深くお辞儀をする。この爺さんはセバスチャンの名に相応しく本当に立ち居振る舞いが美しい。そこだけは認めてやろう。


「新しいパーティーメンバーのお方ですかな。初めまして。私、この安心屋の主人でありますセバスチャンと申します。どうかお見知り置きを。」

「……セレネ・ワタナベだ。よろしく。」

「セレネ様でございますね。おや?ワタナベ?リン様と同じ名字ですね?」

「セレネは私の妹なんです。」


キレカワがそう言い切るとルナから明らかに不満の波動を感じる。このキレカワはよく煽るよな。煽りすぎて人から恨みを買わないだろうか。コイツの行いは全て俺に返ってくるわけだからたまったもんじゃない。


「そうでございましたか。それでリン様、今日はどのような物をお探しで?」

「私は剣を。セレネは防具を探してるんです。」

「剣ですか?リン様は【 神魔の剣 】をお持ちのはずでは?」


ん?なんでセバスチャンが神魔の剣を知ってるんだ?名称なんて教えた覚えはないぞ?神魔の剣の名称を知ってるのは俺とルナとアナスタシアとルキナだけ。それと鑑定をした役所の人だ。登録?みたいなのをしたからそこから調べたのか?だとするとこのセバスチャンという爺さんは俺の事を調べ回したって事だ。
どうにも胡散臭いな。この国の連中はどいつもこいつも胡散臭い。やはりこのセバスチャンも同じという訳だ。さっさと装備を揃えて出て行こう。


「それはセレネにあげちゃったんです。だから代わりの剣を探してて。」


セバスチャンはルナの腰に差してある神魔の剣をみる。するとなにかを納得したのか一度首を縦に振り頷く。


「なるほど。わかりました。ですが当店には【 神魔の剣 】に匹敵するような剣は置いてありません。というよりSランク以上の装備が一般の武具屋には置かれないでしょうな。」

「へー。そうしたらSランク以上の装備ってどうやって手に入れるんですか?やっぱりダンジョンだけ?」

「そうでもございません。基本はSランク以上の装備を手放す者はおりませんが、中には遺産として売却をする者や奪った物を裏ルートで捌く者もおります。」


なんか物騒な事をいいやがったぞ。おいセバスチャン。まさかこの俺から神魔の剣をブン盗るつもりじゃないだろうな?いいぞ、やってやっても。ルナに勝てる自信があるならな。え?俺?いや俺はいいよ。武力担当はルナだからさ。人の役割取るなんて俺にはできないよ。


「そういった品はオークションに出されます。」

「オークション?オークションってあの?」

「はい、競売ですな。まあ、滅多に出る事はありませんがリン様がお探しなら一度オークションを覗かれてみるのがよろしいかと。残念ながらこの大陸には会場がありませんが南の大陸にあるズューデンスという街に会場がございます。そちらへ出向いてみるのも良いかと。」


南か。クソ女神もそう言っていたが俺は南には行かない。クソ女神の罠って事も考えられるし。今は北だ。もしかしたら北は危険かもしれないが大丈夫だ。なんたってルナがいる。頼んだぞルナ。


「わかりました。機会があれば行ってみます。」

「話が少し逸れましたな。剣という事となるとルキナ様にお渡しした【 アルタイル 】と同じBランクが当店最高の剣となります。ですが、【 アルタイル 】ほどの効果が付いていないのであまり強力とはいえません。どういたしましょうか?」


別に俺には効果なんかあまり必要無い。チート能力で神魔の剣の効果を吸収してるんだからな。でもよく考えれば吸収じゃなくてコピーじゃね?神魔の剣にしても神々の衣にしても効果はそのままでしょ?それならそれは吸収といえるのだろうか。まあ別にどうでもいいんだけどさ。
問題なのは剣の耐久力じゃないだろうか。剣が折れちゃったら話にならないもんな。軽くて丈夫な剣が一番だと思うけどどうなんだろうか。


「セレネ、どう思う?」


俺はルナに聞いてみる。ルナたちには俺のチート能力についての説明はした。別にクソ女神からそれについて秘密にしろって言われた訳じゃないからな。それに俺は俺の女に秘密は作らない。そういうハードボイルドな俺カッコイイ。


「リンは耐久重視で良いんじゃないかな。リン基準で考えれば効果とかは必要無いし。ランク低くてもいいから耐久良い剣が良いわよ。」

「だよね。私もそう思ってた。」


ルナのお墨付きなら問題無いな。耐久力重視にしよう。


「丈夫な剣ってありますか?ランクとか関係なく。」

「耐久力のある剣ですか。当たり前の話となってしまいますが耐久力のある剣というのは必然的に硬度を上げる為刀身に太さが出ます。刀身が太ければ重くなる。そうすればリン様のような女性では扱うのが大変になってしまいます。」


ふむ。それは困ったな。大剣使いというのには興味があるがマンガみたいにはいかないよな。実際細い女がバカデカイ剣を持っても振り回せる訳がない。女で振り回せたとしてもそれこそゴリラ並みの腕力がなければ無理だろう。


「現実的な話をしますと何らかの加護や効果が付与されていなければなかなかに難しいでしょうな。もちろんある程度には耐えられます。ですが高ランク武器とやりあったり強力なモンスターと戦えば破損するでありましょう。」

「つまりはここには私が扱える耐久力のある剣は無いって事ですか?」

「リン様に相応しい剣はございません。ですが間に合わせとしてある程度の耐久力と軽さを備えた物ならございます。」


そう言うとセバスチャンはカウンターテーブルを開きそこに収められていた剣を取り出す。


「この剣は【 シリウス 】と言います。ランクはDですが金剛石を材料として使われているので耐久力はそれなりにあるかと。重さも【 重力軽減 】の加護が付いているのでリン様が持っても問題はないと思います。一度お手にしてみて下さい。」


俺はセバスチャンに言われるままシリウスを手に取った。ふむ。はっきり言って違いがわからない。神魔の剣と何が違うのだろうか。重さだって同じじゃない?正直に言うけど運動とかやって来なかった俺にとって鉄?かどうかわからないけど金属の塊なんて重くてしゃーなかったんだよね。でもキレカワが勝手にやってくれるからなんとかなってたけどさ。え?部活やってなかったのかって?バカヤロウ!!運動部と文化部があんだろ!!インキャの俺が運動系の部活なんてやってると思ってんのか!!漫画研究部だよ!!


「ふーん。軽いね。悪くない。」


そうなの?同じ重さじゃない?せめて子供がチャンバラで使うプラスチックの刀ぐらいにしてくれないとキレカワいなかったら剣使えないよ俺。


「お気に召されたようですな。そちらはお値段、銅貨10枚となっておりますがいかが致しますか?」


安っ!?いや…そうでもないのか。美味屋や安眠屋の価格を考えれば決して安くはないんだ。高ランク装備が異様に高いのと俺が金持ちすぎるからそう思うんだ。クソ女神から資金貰って助かったわ。



「買います。それじゃあとはセレネの防具だね。セレネはどういうのが良いとかあるの?」

「そうね……私は重装備をするタイプじゃないから軽装重視、出来れば加護や効果の付与された物がいいんだけど大丈夫?」

「あるかどうかにもよるけど大丈夫なんじゃない?」

「そうじゃなくてお金の事よ。私の希望を通したら多分金貨出さなきゃいけないかもしれないぐらいの物になるから。」


ルナが申し訳なさそうな雰囲気で下を向いてしまう。フードを深く被っているので表情はわからないが間違いなくそんな顔をしている。ルナはそんな事気にしなくていいんだ。誰よりも良い装備を揃えてやる。なんてったってウチのアタッカーになってもらうんだから。俺の事をしっかり守ってもらうんだから金に糸目はつけないよ。もちろんルキナとアナスタシアもだ。それでも前線に出るルナはやはり一番の装備でなければいけない。過保護ぐらいにしないと。


「そんな事気にしないでいいよ。セレネには最高の装備を揃えるつもりだし。今は間に合わせになっちゃうけど。」

「いや…!だってリンには凄く良くしてもらってるのに…これ以上迷惑をかけて申し訳なく…」

「普通にありがとうでいいよ。私はしたいからしてるだけだし。それでセレネが喜んでくれるなら満足だよ。」

「リン……。ありがとう。」

「ふふっ、どういたしまして。」


ありがとうだけじゃ終わらないけどな?ルナにはそのエロい身体を使って俺に奉仕してもらうんだから。


「セバスチャンさん、セレネの言ったような装備ってありますか?」

「あるにはありますが…」


なんだセバスチャン、歯切れが悪いぞ。ハッキリ言え。


「言いにくい事でもあるんですか?」

「いえ…、率直に申し上げますが少々値が張ります。」


金の話か。それなら問題は無い。余は富豪であるからな。金貨ならあるぞ。


「いくらですか?」

「金貨3枚は頂かないと店に利益が出ませんな。」

「なんだそれっぽっちか。全然良いですよ。」

「は…?」
「リ、リン!?」



キレカワがさらっと言ったらセバスチャンは呆気にとられた顔をしてるしルナには詰め寄ってこられている。お、近いからフードからルナの顔見える。超可愛い。これが俺のモンなんだもんな。早くエロいことしてえな。


「どうしたの?」

「どうしたのじゃないわよ…!!金貨3枚よ!?3枚!!!」

「うん、そうだね?」

「なんであなたはそう冷めた感じなのよ…」

「だって3枚でしょ?」

「そうよ!!物凄い高いじゃない!!そんなお金払ってたら破綻するわよ!?そこまで高い物なら無くたっていい。」

「何言ってんの。ダメだよ。セレネには良い装備揃えるんだから。それにたった3枚でしょ。」

「た、たった…?リン、あなた種類聞き違ってない?金貨よ?銀貨じゃないのよ?」

「わかってるよ。たった金貨3枚でしょ。大した事ないじゃん。」


キレカワのその一言でルナは黙ってしまった。口が半開きになっている。なんかエロいな。ルナは存在がエロい。ピンク髪だしエロい身体だし。けしからんな。


「あなた……一体どれだけお金持ってるのよ……」

「生活に困らないぐらい?ていうかセレネ、さっき言ったばっかりじゃん。セレネに最高の装備を揃えるって。」

「そうだけど……」

「こういう時はありがとうでいいんだよ。私はそれで満足。」

「リン…。もう…、本当にありがとう。」

「どういたしまして。それじゃセバスチャンさん、セレネの装備見せてもらえますか?」

「畏まりました。しばらくお待ち下さい。」


セバスチャンが店の奥へと引っ込んで行く。その姿には先ほどの狼狽えはもう無かった。それはそうだろう。セバスチャンにしてみれば儲けが出るんだからな。内心小躍りしたいに決まっている。俺に感謝しろよ。

少ししてセバスチャンが戻って来た。手に持っているのは白を基調としたギャルが着てそうなノースリーブでちょっとフリフリしたスカート一体型みたいな服。所謂童貞を殺す服ってやつじゃないのコレ。おいおい爺さん。こんなのルナに着せるつもりか?ただでさえエロい身体をもっと強調させるつもりかよ。てかこんなの防御力低くない?生足出てるし腕も出てんじゃん。防御力ゼロだよね?バカなの?


「こちらはAランク装備【 聖女の衣 】です。」


全然聖女じゃないだろ。ビッチの衣だろそれ。こんなの着せたら変なトラブルに巻き込まれそうなんだけど。呪いのアイテムじゃないのそれ?


「こちらには3つの特殊効果と判明してるだけで2つの加護が付いております。」


判明してるだけ?どういう意味だ?そういえば武器や防具の特殊効果は鑑定の時にわかったけど加護についてはイマイチよくわからないぞ。今聞くわけにはいかないよな。なんか格好悪いし。店出たらルナに聞くか。


「特殊効果は【 物理攻撃軽減 】、【 魔法攻撃軽減 】、【 聖女の祈り 】。加護は【 風の精霊の加護 】、【 処女聖域 】です。」


「その処女がどうのこうのって詳しくお願いします。」
その処女がどうのこうのって詳しく教えろ。


俺が鼻息を荒くしてセバスチャンに詰め寄るように言う。なんらかの圧を感じ取ったのかセバスチャンが明らかな動揺を見せる。それは隣にいるルナもだ。だがそんな事はどうでもいい。俺は処女というワードに敏感なんだ。早く答えろセバスチャン!!


「え…あ、はい、わかりました。【 処女聖域 】ですが、こちらは言葉の通り処女の方が装備する事により発動する加護となります。効果は攻撃に光属性を帯びさせる事が出来ます。悪魔やアンデットにはかなり有用な効果ですな。そして特殊効果の【 聖女の祈り 】もそれに付随するようなものです。こちらも処女でないと発動出来ませんが、1度だけ死を回避する事が出来ます。重宝されるスキルですがいかんせん女性専用なのと処女でないと駄目というのがネックなのでこのような評価となっております。」

「つまりそれを装備させれば処女かどうかがハッキリするという訳ですね。」
つまりそれを装備させれば処女かどうかがハッキリするという訳だな。


「そうなりますな。処女でない者が装備すると全ての特殊効果と付与が消え、且つ重力増加の呪いのを受ける事となり敏捷が著しく低下します。」


ふむ。つまりはこれを装備すれば処女かどうかの見極めになるという事だ。嘘をついていてもすぐにわかる。便利な道具じゃないか。とりあえずはルナの装備とするがこれから加入する奴にも必ず装備させて処女確認に使おう。非処女はいらんからな。どんなにいい女でもいらない。俺のハーレムは処女オンリーで。念の為アナスタシアとルキナにも装備させて確認しよう。ルキナは催眠かけられてヤラれた疑惑が一応あるし、アナスタシアだって酔ってお持ち帰りされた事があるやもしれん。確認は大事だからな。


「良かったね。処女のセレネにはぴったりの装備じゃん。」

「ーーッツ!?ちょっとリン!?こんな所でそういう事言うのやめてよ!?」


ルナがフード越しでも顔を真っ赤にしているのがわかる。そりゃあセバスチャンがいるのにそんな事言われたら恥ずかしいだろう。キレカワよ、少しは気を遣ってやれ。


「じゃあこれをもらっていきます。」

「ありがとうございます。装備は今されますか?あちらに試着室がございますのでもしよろしければお使い下さい。」

「それじゃセレネは装備しちゃいなよ。何が起こるかわからないから準備は万全にしないとね。」

「わかったわ。」


俺の新武器とルナの防具が揃えられて安心した。これでとりあえずは誰かと戦闘になっても大丈夫だろう。アナスタシアとルキナの2人と合流してヴィルトシュヴァインを出るとしますか。

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