49 / 51
Chapter 50 逃亡中の一幕
しおりを挟む
ーージュノーたちが安眠屋を包囲しているのと同時刻、凛たちは北へ向けて移動をしていた。特に焦る様子もなく平常運転。ルドルフに無理をさせないように凛とルナはゆったりと進む。その後方上空にはルキナとアナスタシアが箒に跨り空をぷかぷかと浮いている。パッと見た限りだとピクニックにでも行くような雰囲気だ。だが忘れてはいけない。彼女たちは逃亡者なのだ。
「ルドルフ、大丈夫?疲れてない?」
俺はルドルフを気遣う。なんだかんだで4時間近く俺とルナを乗せながら走ってる。いくらルドルフ的にはマラソンペースだといっても疲れていない訳がない。ルドルフは俺の大切な相棒なんだ無理はさせられない。
「ブルルルル」
だがルドルフは『問題ない。こんなの朝飯前だ。』と言わんばかりの目を向けながら唸る。馬の体力が凄いのかルドルフが凄いのかはわからないけどまだ大丈夫というならルドルフに甘えよう。本気でヴィルトシュヴァインの連中が追って来たら面倒だからな。
「ありがとうルドルフ。本当に疲れたら言ってね。」
「ヒヒーン」
サンキューなルドルフ。最高のニンジンを手に入れてやるからな。俺はお前の為ならなんだってやってやる。ルドルフふぉーえばー。
「見切り発車みたいになっちゃったけどこれからどうしよう。漠然と北としか決まってないよね。」
そうなんだよ。北に行くとは決まっても行く当てはない。意外とそれでは困るよな。旅といえば旅らしいけど。
「そうよね。私も北ってあんまり知らないのよね。ギュルテルティーア帝国の属国になっているシュティーア国があるだけでその先は別の大陸になるわ。」
ほう、その国がこの大陸の北の果てということか。ならそこから他の大陸に渡る術があんのか?それならもう別の大陸に行った方がいいだろ。わざわざ別の大陸まで追って来るって事はないんじゃないか?少なくともヴィルトシュヴァインには無いと思う。ギュルテルティーアはルナに固執してれば可能性はありそうだけどヴィルトシュヴァインと戦争するんだからそんなに人員は割けないし実力者を追ってには選定出来ないだろう。少なくともザイル将軍が来る事はあるまい。ザイルが来たら正直どうなるかわからんからな。俺とルナとルキナの3人でやっても勝てる保証は無い。やはり別の大陸に行くのがベストだな。
「ねぇルナ。そのシュティーアから別の大陸に渡る手段ってあるの?」
「船が出ているから行けるわよ。ドビの方が早いんだろうけど空にはドラゴンがいるからね。」
「ドラゴンって昼間は平気なんじゃないの?」
なんか夜はダメみたいな事ドリッドダンジョンの所で聞いたような気がする。それなら昼間に行けばいいんじゃないだろうか?
「大陸を隔てている海の上空には昼間でもいるのよ。だからドビで行くのはムリね。」
なんか見えない力でも働いているのだろうか。ドラゴンを倒せるなら行けるんだろうが普通はしないって事だよな?現にルナにその発想はない。ルナなら倒せるんじゃないだろうか?ダメなのかな?
「ドラゴンを倒すっていうのはダメなの?ルナならいけんじゃない?」
「ダメよ!!何言ってるのリン!?」
「どうしたのルナ?なんで怒ってるの?」
どうしたんだろう。ドラゴンを倒すって話をしたら背後にいるルナが怒っている。
「そ、そうですよリンちゃん!?ダメですっ!!」
「いくらリンさんでもそれはダメです!!」
アナスタシアとルキナにも怒られてしまった。何か俺はやらかしたのだろうか。
「どうして?ちょっと意味わかんないんだけど。」
俺がそう言うとルナたちは微妙な顔をしながら何かに気づいたような雰囲気に変わる。
「そっか、リンは知らないんだね。ごめん、教えなかった私たちが悪いね。ドラゴンは少なくとも私たちが今いるメルクーア大陸では神聖視されてるの。」
大陸にも名前があったのか。それにドラゴンが神聖視?東方にいる龍神クズリューの事も神聖視してるのか?妙だな?邪神を復活させようとしてるのに神聖視?それとも龍神ってもう一匹いるの?よくわからんな。
「だから殺す事はもちろん攻撃を加える事だった許されないわ。これは道徳的な意味でね。これに関してはギュルテルティーアもヴィルトシュヴァインも関係ない謂わば鉄の掟ね。」
「ドラゴンが襲って来ても?」
「ドラゴンが襲って来る事はないわ。私たちが何かをしない限り。それと海を渡る時に空を飛んだり、夜に飛行しない限りね。」
「え?どうして?」
なんで海を渡るのに空路使うと攻撃してくんの?それになんで夜は攻撃してくんの?
「どうして?どうしてかしらね?」
なんだ?なんか変じゃね?疑問に思わないのか?それにこの質問のルナの回答もなんか変だぞ。ハッキリしないっていうか適当な感じだ。コレってアレだよな。なんかほじくっちゃいけない系のやつだろ。術式かけられててどうのこうのって展開みたいなのじゃない?うん、もうこの話やめよう。俺は何も知らない。聞かない。興味持たない。
え?イベント発生させろって?うるせえ!!余計な事して死んだりしたらどうすんだ!!厄介ごとはあのクソ女神だけで十分。俺は余計な事しない。はい、おしまい。
「とりあえずシュティーアに行こうか。それでその先にある大陸に行こう。シュティーアまでどれぐらいかかるの?」
「そうね、このペースならあと1週間ぐらいじゃないかしら?」
遠っ!?そんなに遠いのシュティーア!?あー、でもおかしくないのか。クソ女神は大陸の広さが地球並みって言ってたもんな。馬での移動なら1週間かかってもおかしくない。むしろ早い方だ。一月かかったって不思議じゃないもんな。
「あのさ、その途中に町ってあるよね?」
キレカワがセミオートで話を続けている。なんだ?なんの話があるんだ?
「ここからだとシュティーアまで町は無いわね。」
「え?ないの?」
「ええ、ないわ。何か問題?」
いや?特に問題は無い……いや!!
「問題アリアリでしょ。」
問題アリアリだろ!!!
「え?何かある?」
ルナがアナスタシアとルキナの方へ目をやるがアナスタシアもルキナも不思議顔で首を傾げている。コイツら何もわかっていないんだな。事の重大さがまるでわかっておらん。
「あるよ。ありまくり。お風呂どうするの?」
3人が『え?』って顔してやがる。お前らなんだその顔はまだわからないのか?風呂だよ風呂。風呂入れないでしょ。まったく何にも考えてないんだから。
「お風呂って……そりゃあシュティーアまでは我慢なんじゃない?」
「は?何言ってんのルナ。お風呂だよお風呂。1週間もお風呂抜きなわけ?」
「それは仕方ないじゃない。町がないんだもの。」
「見損なったよルナ。そんなだからいつまでたっても次女なんだよ。」
「ちょっと……いつまでたってもってどういう事よ……」
ルナが不満そうなオーラを出してるがそんな事俺の知った事じゃない。ていうかそれどころじゃない。1週間も風呂ナシとかありえないんだけど。ドリッドダンジョンの所で1日入れないだけでもありえなかったのに。
「ちょちょっと!?ケンカはダメですよっ!?」
アナスタシアがアワアワした感じになってるが知った事じゃない。こっちにとっては死活問題なんだからな。
「ケンカなんかしてないよ。ルナは次女だなって言ってるだけ。」
アナスタシアとルキナがルナの顔と俺の顔を交互に見ている。ふん。別に俺は悪くない。
「……はあ。しょうがないわね。お風呂は無理だけど夜には身体拭いてあげるからシュティーアに着くまでは我慢しなさいよ。」
俺はそのルナの言葉にいち早く反応する。確認の為だ。確認をしなければならない。
「それってルナが私の身体を拭いてくれるって事?」
「そうよ。」
「ちゃんと隅々まで?」
「はいはい。ちゃんと隅々まで。」
「ふーん、悪くないかな。」
「機嫌直った?」
「まあね。ちゃんと毎日だよ?」
「何よ甘えちゃって。わかったわよ。」
「フフ、私がルナの事も隅々まで拭いてあげるね。」
「ええ、お願いするわ。」
これは合法的にエロいことするチャンスじゃないか。隅々までやっていいってことは穴の穴までやっていいというわけだ。それなら悪くない。風呂ぐらい我慢しよう。ウヒヒ。
ーーアナスタシアは凛とルナの様子を見てホッと胸を撫で下ろした。
「良かった!2人ともケンカはしてないみたいだねっ!」
ーーアナスタシアはルキナに声をかけたつもりだったのだが返答がない事に違和感を感じ、身体を傾けて前にいるルキナの顔を覗く。アナスタシアは見た事を後悔した。ルキナの顔が笑ってないどころか目が据わって歯をギリッと噛み締めながら凛たちを睨みつけているのだ。
「……なんで?リンさんの身体を拭くのは私でしょ?それにリンさんに拭いてもらうのは私じゃない。なんで?なんでなの?ルナさんがいいの?私の身体に魅力ないから?ルナさんみたいに無駄に下品な身体ならいいの?ねえ、どうして?ねえねえねえ。」
ーーそれを見てアナスタシアは心底早く到着しないかな、という気持ちと、これから先大丈夫だろうかという不安な気持ちでいっぱいだった。
「ルドルフ、大丈夫?疲れてない?」
俺はルドルフを気遣う。なんだかんだで4時間近く俺とルナを乗せながら走ってる。いくらルドルフ的にはマラソンペースだといっても疲れていない訳がない。ルドルフは俺の大切な相棒なんだ無理はさせられない。
「ブルルルル」
だがルドルフは『問題ない。こんなの朝飯前だ。』と言わんばかりの目を向けながら唸る。馬の体力が凄いのかルドルフが凄いのかはわからないけどまだ大丈夫というならルドルフに甘えよう。本気でヴィルトシュヴァインの連中が追って来たら面倒だからな。
「ありがとうルドルフ。本当に疲れたら言ってね。」
「ヒヒーン」
サンキューなルドルフ。最高のニンジンを手に入れてやるからな。俺はお前の為ならなんだってやってやる。ルドルフふぉーえばー。
「見切り発車みたいになっちゃったけどこれからどうしよう。漠然と北としか決まってないよね。」
そうなんだよ。北に行くとは決まっても行く当てはない。意外とそれでは困るよな。旅といえば旅らしいけど。
「そうよね。私も北ってあんまり知らないのよね。ギュルテルティーア帝国の属国になっているシュティーア国があるだけでその先は別の大陸になるわ。」
ほう、その国がこの大陸の北の果てということか。ならそこから他の大陸に渡る術があんのか?それならもう別の大陸に行った方がいいだろ。わざわざ別の大陸まで追って来るって事はないんじゃないか?少なくともヴィルトシュヴァインには無いと思う。ギュルテルティーアはルナに固執してれば可能性はありそうだけどヴィルトシュヴァインと戦争するんだからそんなに人員は割けないし実力者を追ってには選定出来ないだろう。少なくともザイル将軍が来る事はあるまい。ザイルが来たら正直どうなるかわからんからな。俺とルナとルキナの3人でやっても勝てる保証は無い。やはり別の大陸に行くのがベストだな。
「ねぇルナ。そのシュティーアから別の大陸に渡る手段ってあるの?」
「船が出ているから行けるわよ。ドビの方が早いんだろうけど空にはドラゴンがいるからね。」
「ドラゴンって昼間は平気なんじゃないの?」
なんか夜はダメみたいな事ドリッドダンジョンの所で聞いたような気がする。それなら昼間に行けばいいんじゃないだろうか?
「大陸を隔てている海の上空には昼間でもいるのよ。だからドビで行くのはムリね。」
なんか見えない力でも働いているのだろうか。ドラゴンを倒せるなら行けるんだろうが普通はしないって事だよな?現にルナにその発想はない。ルナなら倒せるんじゃないだろうか?ダメなのかな?
「ドラゴンを倒すっていうのはダメなの?ルナならいけんじゃない?」
「ダメよ!!何言ってるのリン!?」
「どうしたのルナ?なんで怒ってるの?」
どうしたんだろう。ドラゴンを倒すって話をしたら背後にいるルナが怒っている。
「そ、そうですよリンちゃん!?ダメですっ!!」
「いくらリンさんでもそれはダメです!!」
アナスタシアとルキナにも怒られてしまった。何か俺はやらかしたのだろうか。
「どうして?ちょっと意味わかんないんだけど。」
俺がそう言うとルナたちは微妙な顔をしながら何かに気づいたような雰囲気に変わる。
「そっか、リンは知らないんだね。ごめん、教えなかった私たちが悪いね。ドラゴンは少なくとも私たちが今いるメルクーア大陸では神聖視されてるの。」
大陸にも名前があったのか。それにドラゴンが神聖視?東方にいる龍神クズリューの事も神聖視してるのか?妙だな?邪神を復活させようとしてるのに神聖視?それとも龍神ってもう一匹いるの?よくわからんな。
「だから殺す事はもちろん攻撃を加える事だった許されないわ。これは道徳的な意味でね。これに関してはギュルテルティーアもヴィルトシュヴァインも関係ない謂わば鉄の掟ね。」
「ドラゴンが襲って来ても?」
「ドラゴンが襲って来る事はないわ。私たちが何かをしない限り。それと海を渡る時に空を飛んだり、夜に飛行しない限りね。」
「え?どうして?」
なんで海を渡るのに空路使うと攻撃してくんの?それになんで夜は攻撃してくんの?
「どうして?どうしてかしらね?」
なんだ?なんか変じゃね?疑問に思わないのか?それにこの質問のルナの回答もなんか変だぞ。ハッキリしないっていうか適当な感じだ。コレってアレだよな。なんかほじくっちゃいけない系のやつだろ。術式かけられててどうのこうのって展開みたいなのじゃない?うん、もうこの話やめよう。俺は何も知らない。聞かない。興味持たない。
え?イベント発生させろって?うるせえ!!余計な事して死んだりしたらどうすんだ!!厄介ごとはあのクソ女神だけで十分。俺は余計な事しない。はい、おしまい。
「とりあえずシュティーアに行こうか。それでその先にある大陸に行こう。シュティーアまでどれぐらいかかるの?」
「そうね、このペースならあと1週間ぐらいじゃないかしら?」
遠っ!?そんなに遠いのシュティーア!?あー、でもおかしくないのか。クソ女神は大陸の広さが地球並みって言ってたもんな。馬での移動なら1週間かかってもおかしくない。むしろ早い方だ。一月かかったって不思議じゃないもんな。
「あのさ、その途中に町ってあるよね?」
キレカワがセミオートで話を続けている。なんだ?なんの話があるんだ?
「ここからだとシュティーアまで町は無いわね。」
「え?ないの?」
「ええ、ないわ。何か問題?」
いや?特に問題は無い……いや!!
「問題アリアリでしょ。」
問題アリアリだろ!!!
「え?何かある?」
ルナがアナスタシアとルキナの方へ目をやるがアナスタシアもルキナも不思議顔で首を傾げている。コイツら何もわかっていないんだな。事の重大さがまるでわかっておらん。
「あるよ。ありまくり。お風呂どうするの?」
3人が『え?』って顔してやがる。お前らなんだその顔はまだわからないのか?風呂だよ風呂。風呂入れないでしょ。まったく何にも考えてないんだから。
「お風呂って……そりゃあシュティーアまでは我慢なんじゃない?」
「は?何言ってんのルナ。お風呂だよお風呂。1週間もお風呂抜きなわけ?」
「それは仕方ないじゃない。町がないんだもの。」
「見損なったよルナ。そんなだからいつまでたっても次女なんだよ。」
「ちょっと……いつまでたってもってどういう事よ……」
ルナが不満そうなオーラを出してるがそんな事俺の知った事じゃない。ていうかそれどころじゃない。1週間も風呂ナシとかありえないんだけど。ドリッドダンジョンの所で1日入れないだけでもありえなかったのに。
「ちょちょっと!?ケンカはダメですよっ!?」
アナスタシアがアワアワした感じになってるが知った事じゃない。こっちにとっては死活問題なんだからな。
「ケンカなんかしてないよ。ルナは次女だなって言ってるだけ。」
アナスタシアとルキナがルナの顔と俺の顔を交互に見ている。ふん。別に俺は悪くない。
「……はあ。しょうがないわね。お風呂は無理だけど夜には身体拭いてあげるからシュティーアに着くまでは我慢しなさいよ。」
俺はそのルナの言葉にいち早く反応する。確認の為だ。確認をしなければならない。
「それってルナが私の身体を拭いてくれるって事?」
「そうよ。」
「ちゃんと隅々まで?」
「はいはい。ちゃんと隅々まで。」
「ふーん、悪くないかな。」
「機嫌直った?」
「まあね。ちゃんと毎日だよ?」
「何よ甘えちゃって。わかったわよ。」
「フフ、私がルナの事も隅々まで拭いてあげるね。」
「ええ、お願いするわ。」
これは合法的にエロいことするチャンスじゃないか。隅々までやっていいってことは穴の穴までやっていいというわけだ。それなら悪くない。風呂ぐらい我慢しよう。ウヒヒ。
ーーアナスタシアは凛とルナの様子を見てホッと胸を撫で下ろした。
「良かった!2人ともケンカはしてないみたいだねっ!」
ーーアナスタシアはルキナに声をかけたつもりだったのだが返答がない事に違和感を感じ、身体を傾けて前にいるルキナの顔を覗く。アナスタシアは見た事を後悔した。ルキナの顔が笑ってないどころか目が据わって歯をギリッと噛み締めながら凛たちを睨みつけているのだ。
「……なんで?リンさんの身体を拭くのは私でしょ?それにリンさんに拭いてもらうのは私じゃない。なんで?なんでなの?ルナさんがいいの?私の身体に魅力ないから?ルナさんみたいに無駄に下品な身体ならいいの?ねえ、どうして?ねえねえねえ。」
ーーそれを見てアナスタシアは心底早く到着しないかな、という気持ちと、これから先大丈夫だろうかという不安な気持ちでいっぱいだった。
0
あなたにおすすめの小説
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
異世界転生してしまった。どうせ死ぬのに。
あんど もあ
ファンタジー
好きな人と結婚して初めてのクリスマスに事故で亡くなった私。異世界に転生したけど、どうせ死ぬなら幸せになんてなりたくない。そう思って生きてきたのだけど……。
【完結】乙女ゲーム開始前に消える病弱モブ令嬢に転生しました
佐倉穂波
恋愛
転生したルイシャは、自分が若くして死んでしまう乙女ゲームのモブ令嬢で事を知る。
確かに、まともに起き上がることすら困難なこの体は、いつ死んでもおかしくない状態だった。
(そんな……死にたくないっ!)
乙女ゲームの記憶が正しければ、あと数年で死んでしまうルイシャは、「生きる」ために努力することにした。
2023.9.3 投稿分の改稿終了。
2023.9.4 表紙を作ってみました。
2023.9.15 完結。
2023.9.23 後日談を投稿しました。
社会の底辺に落ちたオレが、国王に転生した異世界で、経済の知識を活かして富国強兵する、冒険コメディ
のらねこま(駒田 朗)
ファンタジー
リーマンショックで会社が倒産し、コンビニのバイトでなんとか今まで生きながらえてきた俺。いつものように眠りについた俺が目覚めた場所は異世界だった。俺は中世時代の若き国王アルフレッドとして目が覚めたのだ。ここは斜陽国家のアルカナ王国。産業は衰退し、国家財政は火の車。国外では敵対国家による侵略の危機にさらされ、国内では政権転覆を企む貴族から命を狙われる。
目覚めてすぐに俺の目の前に現れたのは、金髪美少女の妹姫キャサリン。天使のような姿に反して、実はとんでもなく騒がしいS属性の妹だった。やがて脳筋女戦士のレイラ、エルフ、すけべなドワーフも登場。そんな連中とバカ騒ぎしつつも、俺は魔法を習得し、内政を立て直し、徐々に無双国家への道を突き進むのだった。
子供にしかモテない私が異世界転移したら、子連れイケメンに囲まれて逆ハーレム始まりました
もちもちのごはん
恋愛
地味で恋愛経験ゼロの29歳OL・春野こはるは、なぜか子供にだけ異常に懐かれる特異体質。ある日突然異世界に転移した彼女は、育児に手を焼くイケメンシングルファザーたちと出会う。泣き虫姫や暴れん坊、野生児たちに「おねえしゃん大好き!!」とモテモテなこはるに、彼らのパパたちも次第に惹かれはじめて……!? 逆ハーレム? ざまぁ? そんなの知らない!私はただ、子供たちと平和に暮らしたいだけなのに――!
聖女を追放した国は、私が祈らなくなった理由を最後まで知りませんでした
藤原遊
ファンタジー
この国では、人の悪意や欲望、嘘が積み重なると
土地を蝕む邪気となって現れる。
それを祈りによって浄化してきたのが、聖女である私だった。
派手な奇跡は起こらない。
けれど、私が祈るたびに国は荒廃を免れてきた。
――その役目を、誰一人として理解しないまま。
奇跡が少なくなった。
役に立たない聖女はいらない。
そう言われ、私は静かに国を追放された。
もう、祈る理由はない。
邪気を生み出す原因に目を向けず、
後始末だけを押し付ける国を守る理由も。
聖女がいなくなった国で、
少しずつ異変が起こり始める。
けれど彼らは、最後まで気づかなかった。
私がなぜ祈らなくなったのかを。
バッドエンド予定の悪役令嬢が溺愛ルートを選んでみたら、お兄様に愛されすぎて脇役から主役になりました
美咲アリス
恋愛
目が覚めたら公爵令嬢だった!?貴族に生まれ変わったのはいいけれど、美形兄に殺されるバッドエンドの悪役令嬢なんて絶対困る!!死にたくないなら冷酷非道な兄のヴィクトルと仲良くしなきゃいけないのにヴィクトルは氷のように冷たい男で⋯⋯。「どうしたらいいの?」果たして私の運命は?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる