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3.ワクワク!待ちに待ってた学園生活!
☆第五話☆ どうしてみんなと会えないの!?
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「もうっ! なんで誰とも会えないのよ!!」
苛立ちに近くにあったゴミ箱を蹴れば、ガンッ! という音を鳴らし中身を撒き散らしながらゴミ箱が転がっていく。
特別な力があるけれど、今はまだ平民という身分の私。すぐには周りに溶け込めず、しばらくの間孤立することはゲームで知っていた。
だけど、それを分ってるのに大人しくボッチ生活しなくてもいいじゃん? そう思って自分からクラスメイトに話しかけに行ったんだ。少しでもヒーローの情報は集めておきたいし!
男漁りとか言われたくなくて、まずは女子からって歩み寄った私。なのに、だーれも私と仲良くしようとしない。せっかく私が話してるのに、すぐに変な顔になる。それで、遠回しに「話が合わない」なんてことを言われるんだよ!? 信じらんない!
私はただ、「カルロスってマジイケメン」とか「リンテシアに魔法教えてほしいよね」とか、「ギルベルトにお姫様抱っこされたい!」とか……普通の、女子なら盛り上がるようなことしか喋ってないのに。「許可をいただいてないのに名前でお呼びするなんて無礼ですよ」、なんて、硬っ苦しいこと言ってくるヤツもいたし! 本人に呼びかけてるんでもないのに、何が無礼なのよ。みんな、友達と話すとき有名人は呼び捨てで呼んでるでしょ!?
そんな馬鹿なことって思ってたけど、ゲームのヒロインが孤立してたのってやっぱ嫉妬とかもあったのかも。可愛いもんね、私。だから色々難癖つけて私をハブいてるんだわ。
結局クラスの女子全員からそんな態度を取られた私は、仕方なく男子にターゲットを変えた。本当はヒーロー達に一途なとこを見せたかったけど、しょうがない。『魔王』の元も見つけなきゃなんないしね!
なのに、男子の反応も女子と似た、いや、もっとあからさまに嫌がっているような感じだった。いくら私が可愛くて意識しちゃうからって、そんな態度は逆効果でしょ。意地悪して興味を引かせるのが許されるのは小学生まで……なんなら小学生でも許されないよ。まぁそもそも、ヒーロー達に比べたら「ナイ」んだけど。モブがヒロインとどうにかなるなんて勘違いしてイキがんないでほしい。
一応、モブの中でもカッコイイ人はちらほらいた。特にあの……アル……なんだっけ? 髪が水色の人と、その隣にいつもいる濃い青の髪の人。青髪の方は「フォーリン」って名乗ってたから、もしかするとエディの親族かもしれない!
だから少しだけ褒めて気を良くしようとしたのに、水色の方は困ったような顔で笑うばかり。青髪の方からは凄い睨まれちゃった。何で?
そんな感じでクラスに馴染めなかった私は、もう諦めることにした。どうせ、来年にはクラスが変わるし。ゲームでも1年目であるのは出会いイベントくらいで能力上げがメインだったから、なんか強制力とかいうやつでまだ周りと親しくはなれないんだろう。
それにヒロイン効果かな、私の周りだけちょっと明るい気がする。なんか内側から光ってる? みたいな。そういうとこを考えても、ただのモブとは釣り合わないもんね、私。
だけど、パーティーメンバーが揃うまでの場繋ぎモブすら近寄ってこないのは困った。『魔王』になりそうな見た目のモブも見つからないし……。
あの水色髪とエディもどきは惜しいんだけど、それぞれちょっとずつしっくりこないのよね。足して2で割ればちょうどいいかも。ていうか、顔立ちは全然違うけど、色味的にはエディもどきが近いかもしれない。一応、『魔王』候補として押さえておこうっと。
と、クラスに見切りをつけてヒーローとの出会いイベントをこなしていこうとした私。だってのに誰とも出会えないとなれば、荒れるのも仕方ないだろう。
他3人はステータスで条件があるからまずはカルロスを、と渡り廊下の近くをずっとうろついたり隠れて見張ったりしていたのに、全然来ない。ちゃんと考察サイトで見た教室の近くにある渡り廊下で私が待っているのに、来ないのよ。
ようやくカルロスを見かけたときは凄い遠目で、しかも婚約者候補らしい赤髪の女を引き連れていた。その場所は私のものなのに! そう主張したかったけど、簡単には近づけなくて断念した。やっぱり渡り廊下でちゃんと私と出会ってもらわなきゃだめなのね。早くカルロスと……そして、ヒーロー達と接点を作らなきゃ。
そう焦って校舎内を歩き回ってると、ある日食堂が目に付いた。もう放課後で人は少なく、いつもなら用はないとスルーしてた場所。そこがなんだか気になって、私は覗いてみることにした。
想像通りというか、人はまばらどころかいないと言っていい。だけどその1角、柱に隠れるようにして机を囲んでいる3人組に私は目を引き寄せられる。
厳密にいうと、その内の一人。他2人は入り口に背を向けてるせいで顔は分からないけど、こっちを向いてる一人には見覚えがあった。
あれ、エディだよね? なんでか髪の色は違うけど、ほんとゲームの立ち絵そのままの顔してる!
まだまだパーティー加入条件は満たしてないはずだし出会いイベントとも違うシチュエーションだけど、見つけたんだったら仲良くなっといて損はないでしょ。
そうウキウキしながら私はエディのいる場所に近づいていく。
「あっ! エディ!……だよね?」
途中私の声掛けに反応して手前のモブ二人も振り返ってきたのを視界の端に入れつつ、一途さアピールでエディから目を逸らさない。
当初の予定とは違うけど、愛されるにこしたことはないからね。
それじゃ、まずはエディから攻略を始めていこう!
苛立ちに近くにあったゴミ箱を蹴れば、ガンッ! という音を鳴らし中身を撒き散らしながらゴミ箱が転がっていく。
特別な力があるけれど、今はまだ平民という身分の私。すぐには周りに溶け込めず、しばらくの間孤立することはゲームで知っていた。
だけど、それを分ってるのに大人しくボッチ生活しなくてもいいじゃん? そう思って自分からクラスメイトに話しかけに行ったんだ。少しでもヒーローの情報は集めておきたいし!
男漁りとか言われたくなくて、まずは女子からって歩み寄った私。なのに、だーれも私と仲良くしようとしない。せっかく私が話してるのに、すぐに変な顔になる。それで、遠回しに「話が合わない」なんてことを言われるんだよ!? 信じらんない!
私はただ、「カルロスってマジイケメン」とか「リンテシアに魔法教えてほしいよね」とか、「ギルベルトにお姫様抱っこされたい!」とか……普通の、女子なら盛り上がるようなことしか喋ってないのに。「許可をいただいてないのに名前でお呼びするなんて無礼ですよ」、なんて、硬っ苦しいこと言ってくるヤツもいたし! 本人に呼びかけてるんでもないのに、何が無礼なのよ。みんな、友達と話すとき有名人は呼び捨てで呼んでるでしょ!?
そんな馬鹿なことって思ってたけど、ゲームのヒロインが孤立してたのってやっぱ嫉妬とかもあったのかも。可愛いもんね、私。だから色々難癖つけて私をハブいてるんだわ。
結局クラスの女子全員からそんな態度を取られた私は、仕方なく男子にターゲットを変えた。本当はヒーロー達に一途なとこを見せたかったけど、しょうがない。『魔王』の元も見つけなきゃなんないしね!
なのに、男子の反応も女子と似た、いや、もっとあからさまに嫌がっているような感じだった。いくら私が可愛くて意識しちゃうからって、そんな態度は逆効果でしょ。意地悪して興味を引かせるのが許されるのは小学生まで……なんなら小学生でも許されないよ。まぁそもそも、ヒーロー達に比べたら「ナイ」んだけど。モブがヒロインとどうにかなるなんて勘違いしてイキがんないでほしい。
一応、モブの中でもカッコイイ人はちらほらいた。特にあの……アル……なんだっけ? 髪が水色の人と、その隣にいつもいる濃い青の髪の人。青髪の方は「フォーリン」って名乗ってたから、もしかするとエディの親族かもしれない!
だから少しだけ褒めて気を良くしようとしたのに、水色の方は困ったような顔で笑うばかり。青髪の方からは凄い睨まれちゃった。何で?
そんな感じでクラスに馴染めなかった私は、もう諦めることにした。どうせ、来年にはクラスが変わるし。ゲームでも1年目であるのは出会いイベントくらいで能力上げがメインだったから、なんか強制力とかいうやつでまだ周りと親しくはなれないんだろう。
それにヒロイン効果かな、私の周りだけちょっと明るい気がする。なんか内側から光ってる? みたいな。そういうとこを考えても、ただのモブとは釣り合わないもんね、私。
だけど、パーティーメンバーが揃うまでの場繋ぎモブすら近寄ってこないのは困った。『魔王』になりそうな見た目のモブも見つからないし……。
あの水色髪とエディもどきは惜しいんだけど、それぞれちょっとずつしっくりこないのよね。足して2で割ればちょうどいいかも。ていうか、顔立ちは全然違うけど、色味的にはエディもどきが近いかもしれない。一応、『魔王』候補として押さえておこうっと。
と、クラスに見切りをつけてヒーローとの出会いイベントをこなしていこうとした私。だってのに誰とも出会えないとなれば、荒れるのも仕方ないだろう。
他3人はステータスで条件があるからまずはカルロスを、と渡り廊下の近くをずっとうろついたり隠れて見張ったりしていたのに、全然来ない。ちゃんと考察サイトで見た教室の近くにある渡り廊下で私が待っているのに、来ないのよ。
ようやくカルロスを見かけたときは凄い遠目で、しかも婚約者候補らしい赤髪の女を引き連れていた。その場所は私のものなのに! そう主張したかったけど、簡単には近づけなくて断念した。やっぱり渡り廊下でちゃんと私と出会ってもらわなきゃだめなのね。早くカルロスと……そして、ヒーロー達と接点を作らなきゃ。
そう焦って校舎内を歩き回ってると、ある日食堂が目に付いた。もう放課後で人は少なく、いつもなら用はないとスルーしてた場所。そこがなんだか気になって、私は覗いてみることにした。
想像通りというか、人はまばらどころかいないと言っていい。だけどその1角、柱に隠れるようにして机を囲んでいる3人組に私は目を引き寄せられる。
厳密にいうと、その内の一人。他2人は入り口に背を向けてるせいで顔は分からないけど、こっちを向いてる一人には見覚えがあった。
あれ、エディだよね? なんでか髪の色は違うけど、ほんとゲームの立ち絵そのままの顔してる!
まだまだパーティー加入条件は満たしてないはずだし出会いイベントとも違うシチュエーションだけど、見つけたんだったら仲良くなっといて損はないでしょ。
そうウキウキしながら私はエディのいる場所に近づいていく。
「あっ! エディ!……だよね?」
途中私の声掛けに反応して手前のモブ二人も振り返ってきたのを視界の端に入れつつ、一途さアピールでエディから目を逸らさない。
当初の予定とは違うけど、愛されるにこしたことはないからね。
それじゃ、まずはエディから攻略を始めていこう!
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