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頑張る殿下に一時の夢を
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「んあっ♡ふああっ♡♡また中にぃ♡もう入らな……んはぁぁぁぁぁっ♡♡♡」
城下町の外れの外れ、無法者の集まる地帯の端で、今日もグリンはそこの住人たちに囲まれていた。下々の者の上手く生きることの出来ない憤りを発散させるために体を差し出す日々にすっかり慣れ、アナルを突かれれば精液を吹き出すイキ癖がグリンにはしっかり付いている。
軍人馬として鍛える一方その豊満な肉体を男たちの好きにさせているグリンは男たちの性を煽るような部分ばかり発達し、今では尻も胸も両手で収まりきらないほどになっていた。さらに、度重なる性交によって開発されきったアナルはぷにっと盛り上がり、誰が見ても性器であると認識するほど淫靡な見た目になっている。黒い馬毛を押し退けて鎮座する卑猥な穴は表面を軽く引っ掛かれるだけで中から汁を溢れさせ、早く肉棒を咥え込もうとくぱくぱ蠢き誘うのだ。
口ではこれは仕事だから、仕方ないことだからと嘯くグリン。しかしその脳内では成人馬の日から3日間、汚い小屋に拘束され休む間もなく犯され続けた恥辱の思い出が甦っている。
そのこと自体を傲ったことはないが、事実として王族という高貴な身分である自分が得体のしれない者達にいいように使われたという屈服感。いや、性欲を発散させるために使われていただけならば、まだグリンはここまで堕ちなかっただろう。監禁された3日目、流石に飽きた男達にグリンは卑猥なおもちゃとして遊ばれていたのだ。
中出しされた大量の精液をアナルから噴射させ的に当てさせ、外せば玉を叩かれ当てれば中出しされて再度的当てをさせられる。
馬の種付け観察だと固定された輪にはしたなく腰を振らされ、くぱぁと開いた鈴口から勢いよく精液を噴き出し射精する姿を観察される。
荷物くらい引けるだろうとアナルに入れられたプラグに荷台を繋げられ、アナルで荷運びをするように命じられる。
無駄に重しを乗せられたせいで伸びるアナルを笑われ、荷物を運んだ先では中に入っていた性具で過労アナルをいたぶられる……
"仕事"であるはずの性処理とはかけ離れた数々の行いはグリンの心を根本から折り、たった3日でペニスを目の前に突き出されればなんでもいうことを聞いてしまうほどに調教されてしまっていたのだ。解放された後にこのままでは問題があると性的な事からあえて離されなんとか元通りに見えるまでには戻されたが、一度墜ちきった精神は簡単には治らず今でも少し焦らされればペニスに媚びてしまう。
そんな体で大人数の性処理をすれば早々に乱れてしまうのは当然のことであり、今回もまだ集まった男たちの半数しか相手にしていないというのに白目を剥いてアヘ顔を晒していた。尻尾を腰に縛り付けられたためにトロトロと締まりないアナルから精液を溢れさせる様を大勢に見られ、その羞恥にも感じるためにアナルが勝手に閉じて時折ピュッ♡とはしたなく中出し精液を飛ばしてしまう。
こうなるとグリンは喘ぐだけになってしまい男たちにとっては少々面白味がない。アナルを広げて挿入せずにそこに精液をかけるだけにしてグリンを焦らそうか、と男たちが話し合っていると、今まで沈黙を貫いていたグリンの従者であるルードがあの、と声を上げた。
「実は皆さんもそろそろこの淫乱の変態加減に飽き飽きするだろうとちょっとしたものをお持ちしたんですが、それを使ってみるのはいかがでしょうか」
「ちょっとしたもの?」
「はい。これは所謂幻覚を見せる薬だそうです。自分が最も好意を抱いている人物を見せる薬、それをグリン様に飲ませてみませんか?」
「グリン様に俺たちが飲むんじゃないのか?」
「生憎一人分しかないんだそうです。誰か一人に飲ませてここにいる全員が楽しむと考えるならグリン様が妥当かな、と」
「なら確かにそうだな。俺はちょっとでも変化があるならそれでいいんだが、他の奴らは?」
「俺もいいぜ。大好きな人にマワされてグリン様がどんな反応するのかも見てみてぇし」
「俺もそれで。たまには変わり種も欲しいもんな!」
「そうそう!」
次々に同意を示す男たちに軽く頷いたルードは早速グリンの傍に近づき、はふはふと舌を垂らして朦朧としているグリンの口へと持っていた薬瓶を突き入れる。とろみのある中身はどんどんグリンの口へと流し込まれていき、意識がなくともフェラで口に出された時は飲み込むように躾けられたグリンは薬であっても抵抗なく飲み込んでいった。
「ん……んぐ……」
ゴクリ、と最後の一滴まで流し込んだグリンは薬の苦みによってふわついていた意識を少し取り戻し、ぼやつく視界をだんだんとはっきりしたものにしていく。
見えるのは薄汚い街の外れであり、自分は今日もそこで住人の性処理をしていた。途中でいつものように男たちにされるがままになり、意識を失っていたはず。
鈍い頭で一つ一つ状況の確認をしていたグリン、しかし持ち上げた顔が目の前にいる人……いや、ケンタウロスを捕らえた瞬間に、グリンの思考はスッと冷え切ってしまう。
「兄……うえ……?」
蜂蜜色の長い髪に、ブロンドの艶やかな毛並み。見間違え様もない兄の姿が不釣り合いな路地裏にあり、ドロドロに汚れた自分を真っすぐに見つめていたのだ。
(兄上?なんで?どうして?兄上は今日、王宮で仕事では……いや、それより、兄上に見られてしまった……!俺の、知られてはいけない”仕事”を!男たちに尻を振って、媚びてへつらって汚されていることを!兄上のためではあるけど、知られたくなかったのに。俺がこんなに汚いものだって、知られたくなかったのに!!)
「はっ……はっ……ちが、あにうえ、ちがうんです……」
未だアナルから精液が溢れているような全身淫液まみれの汚れた格好を、なによりも高潔であると信じる兄に見られてしまった。その衝撃に興奮とは別の意味で呼吸を乱し、グリンは少し涙目になりながらも「違う、違う」とうわごとのように重ねる。
顔を青ざめさせるグリンをじっと見つめるシングピールだが、その姿はグリンにしか見えていない。そう、薬の効果でシングピールに見えているだけで、グリン以外にはただの集まっている無法者の男の内の一人でしかないのだ。
グリンの口走った言葉と動転した様子に見えないながらもグリンが何を幻視しているのか察した男たちは、目くばせをして各々がにんまりと邪悪な笑みを浮かべる。
「その、これはいかがわしいことではなくて、いや兄上にとっては同じことかもしれないのですが……」
「……グリン」
「っ!兄、んんっ!?」
俯いて視線をさ迷わせながらなんとか誤魔化せないかと思案するグリン、そこに近づいた男、もといシングピールに優しく名前を呼ばれ顔を上げると、伸びてきた手に顔を挟まれ反応する間もなくキスをされた。突然の出来事に固まるグリンだが、散々男たちに使われた後だということを思い出すとすぐさまシングピールの手を振り払う。右手をシングピールの唇に伸ばし途中で淫液塗れであることを思い出し困惑するほど、キスをされたことよりシングピールを汚してしまったという罪悪感の方がグリンを支配していた。
「兄上、今すぐ口を清めて下さい!」
「どうしてだ?」
「そ、それは……」
「……グリンは、私に黙ってこういった事をしていたんだな。一匹で全てを背負って……よく、頑張ったな」
「…………!」
ぎゅぅ、と正面から抱きしめられそんな言葉をかけられたグリンは驚きで再度体を強張らせるが、次第に力が抜けていくと同時にぽろぽろと涙を流してしまう。続けるうちに体に引きずられるようになったとはいえ、始めは兄のことを思って耐えていたことだ。それをシングピール本人馬から認められ、グリンは報われた気持ちになる。
もちろんこれも男たちが考えたことであり本物のシングピールは一切知らない出来事であるが、グリンはそんなことを知る由もない。兄に抱きしめられ安心しきっているグリン、その腰に別の男が手をかけ、ドチュン、と一息に最奥まで突き入れた。
「んおっ!?♡♡おあっ♡やめっ♡♡止めてくれぇ♡♡あにうえがいるから♡兄上が見てるから♡♡ああっ♡今は止めて♡♡あふっ♡♡あ、あにうえ♡いや♡見ないで下さい♡♡んほぉっ♡♡」
「安心しろグリン。私はお前の全てを受け止めるぞ。はしたなく喘ぐところも、アナルを突かれてアヘ顔を晒すところも、隠さず私に見せてくれ」
「んおっ♡そんにゃこと♡♡兄上ぇ♡いいんでしゅか♡♡世継ぎ残すための王族ザーメン♡アナルほじられて地面に全部まき散らすような王族失格の変態でも♡大量中出しされてぶびぶび噴射するのが大好きな淫乱でも♡おりぇのこと見捨てないでくれましゅか♡♡」
「ああ見捨てないとも。証拠に、このどうしようもなく肥大した乳首を抓ってやろう」
「んぎぃ!い、痛いです兄上ぇ……」
「そうか。ならそうだな、乳首を抓る代わりにキスをしてもいいぞ?ほら、私の口まで届けばまたしてやろう」
「!!!んへっ♡んへぇ♡♡へおっ♡ほっ♡ほへっ♡♡」
バチュバチュと掘削されるアナルは普段のグリンなら身を悶えさせるほどの激しさであったが、シングピールに見られている手前あまりに乱れてはとなけなしの理性が意識を繋ぎとめていた。それが逆にグリンを幻想混りの狂宴から逃れられないようにしており、戯れに乳首を強く摘ままれても痛みに泣き言を言うのみでいつものように謝罪の言葉を述べながらアナルを締めるようなことはしない。
しかしその代わりにと男がキスを報酬にしてみるとすぐさま乳首が引きちぎられそうな程伸びるのにも構わず自ら体を起こし、ギリギリ届かない位置にあるシングピールだと思い込んでいる男の口へと必死に舌を突き出している姿は滑稽極まりなかった。
「どうしたどうした!乳首そんなに引き延ばして、もっとデカくしたいのか!?」
「ケツもキュウキュウ締まってんじゃねぇか!実の兄の前でヤられて興奮してんだろ」
「全部中出ししてやるからな!そしたらいつもみたいに尻上に上げて噴水みたいに精液噴き出させろよ」
「最後はちゃぁんと”使ってくれてありがとうございました”って地面に頭擦り付けながら言うんだぞ」
「しっかり言えたらご褒美に尻に鞭入れてやるからなぁ!」
(ああっ♡♡止めてくれ♡兄上の前で♡俺がいつもさせられていることを言わないでくれ♡どれだけ体を鍛えても♡ペニスには完敗してしまうようなメス人馬だって♡将来兄上を武力ではなくケツ穴で支えようとしてるって♡他でもない兄上に教えないでくれ♡♡そんなこと聞いたら兄上だって……んおっ♡乳首爪でねじ切れそうなくらい捻ってるけど♡笑顔のままだ♡♡兄上はこんな俺でも受け入れてくれるんだ♡♡兄上っ♡兄上っ♡チューしたいのに届かない♡♡ああっ♡中にビュルビュル♡だめだ♡ケツアクメする顔兄上に見られちゃうぅ♡♡♡)
「へーっ♡へーっ♡へうっ♡おっ♡おっほぉぉぉ♡♡♡」
キスをするために舌を突き出したまま、中出しされた感覚によって絶頂へと追いやられるグリン。目は中央によって鼻を大きく膨らませ、見事なアヘ顔をしっかりと目の前にいる男に向けながらのアクメはグリンをさらに幻覚に浸らせることとなる。
「お……ふへ兄上が、2人?」
仰け反ってブルブルと余韻の甘イキを叩きこまれていたグリンだが、ようやく絶頂から戻ってきた目はトロリと歪み、前に立つ二人の男のどちらをもシングピールだと認識していた。当然2人いるはずのない存在、しかし薬と幾度となくイかされたことによってぐずぐずになっている頭は浮かんだ疑問をすぐに溶かし、変わりにグリンを微笑ませる。
「あ、兄上が2人も♡♡嬉しい♡どっちを向いても兄上がいるぅ♡♡あっ♡お、俺の乳首にそんな顔……はぁぁぁぁっ♡♡♡らめれしゅ♡あにうえ♡両乳首を片方ずつちゅうちゅうしないれくらさい♡♡ほぉっ!♡右の兄上は口の中で乳首コロコロ転がして♡左の兄上は歯で噛み噛み♡しょんにゃことしゃれたら♡グリンはイってしまいましゅ♡♡んおっ♡んおっ♡イく♡兄上たちに乳首弄られて♡イきましゅっ♡♡♡んおおおおおっ♡♡♡」
ビュルルルッ!と勢いよく地面に精液を吐き出しアナルをクパつかせながら、グリンは盛大に達する。駄目だと言いながらも手は頭の後ろに組んで胸を反らしており、その姿は男たちに乳首を捧げているようにしか見えず、汚らしい喘ぎ声を上げながらも笑みが混じっているようなその表情にグリンの兄への恋慕は本物なのだと周囲の男たちは理解した。
そして、これ以上恋愛感情を弄ぶのは止めよう……とする訳もなく、これは面白いとさらに男たちの責めは過激さを増していく。
「んじゅっ♡んじゅるっ♡♡じゅぞぞぞぞ♡♡っはぁ♡どうれすか兄上♡グリンのフェラ♡んちゅ♡楽しんでいただけてますか♡んんっ♡あっ♡左右の兄上も♡頑張って手コキするので、思う存分グリンにぶっかけてくださいね♡♡」
「ああ♡♡上半身は地面にへばりつかせて♡尻だけ持ち上げさせて♡ガバガバケツマンコ兄上達で観察しないでください♡♡見られてるの分かるんです♡視線が……えてらてら光ってやらしい、っは、ああああああん♡そんにゃこと言われたら♡見られるだけでイっちゃうじゃないですか♡♡何も入れられて無いから♡イキマンコのうねりも全部♡じゅぷじゅぷ汁まみれでペニスしゃぶろうとする動きも全部♡兄上達に知られて……あひっ!?♡またイく♡恥ずかしくてイく♡♡んああっ♡♡♡」
「はふっ♡はふっ♡兄上のペニス♡♡こ、これの臭いだけでイケたらグリンのアナルぱんぱんしてくれるんですね♡♡んほっ♡綺麗な兄上なのに♡ペニスは雄臭い♡嗅いでるだけで涎が溢れてアナルぐずぐずになる素晴らしい臭いです♡血管もビキビキで♡ちょ、ちょっと舐めても……はひぃ♡ごめんなしゃい♡またフェラしたかっただけれす♡ちゃんと臭いだけでイキましゅ♡♡ふぉっ♡先走りたらぁって♡ふすぅ♡すーっ♡お゛♡イぐ♡精子の臭いでイっちゃいますっ♡♡」
「あっ♡あっ♡あっ♡あっ♡♡気持ちいい♡兄上♡ケツマンコごりゅごりゅ抉られてグリンはイキっぱなしです♡♡んおおっ♡んおっ♡おっ♡おぶっ♡ま、また顔の上にペニス乗っけられて♡玉をたっぷり口で気持ちよくしますので♡グリンの顔を精液まみれにしてください♡♡んちゅっ♡んちゅるるっ♡♡」
「……よくもまぁあれだけ恥を晒せますね。仮にも王子だというのに」
もはや現実など見えていないグリンは自身に纏わりつく男たちの全てをシングピールだと思い込んでおり、愛する兄を喜ばせようと際限なく痴態を重ねている。本物のシングピールならしないであろう無茶な要求でも、兄に尽くしているという結果が欲しいためにグリンはひたすら素直に従っていた。
顔に精液を吐き出された後に地面に額を擦り付け、「どうか綺麗にしてください♡」と散々に媚びさせてから上を向かせたグリンの顔面へと放尿するのが今男たちが好んでやっていることだ。嫌悪感しか湧かないであろうそんな行為ですら目元を緩ませ嬉しそうに受けるグリンを、一歩引いた場所にいるルードは心底軽蔑しながら見ている。
元々グリンのことを微塵も尊敬などしていなかったが、こうも落ちぶれた姿を見ると父であるバルバロや兄であるシングピールにすら迷惑をかけるのではないかと考えてしまう。王族の一員である上に人とケンタウロスでは体格も違うというのに疑問も持たずに男たちを兄だと信じ込み、薬を使われたとはいえあれ程簡単に墜ちてしまったグリンが忌々しく、ルードは一人苛立たしさを纏わせながら壁際で事が終わるのを待っていた。
「そ、そこの兄上♡ずっとそこから動かなかったけれど、混ざらなくてよかったのですか……?♡」
丸一日近く続いた宴もようやく落ち着き、むせかえるような性の臭いを残してスッキリした男たちは去っていく。白い水たまりの中央で意識を朦朧とさせるグリンをこのままここに置いてはおけないとルードが近づくと、虚ろな目をしたグリンが甘えたような声でそう口走った。
何を言っているんだとルードが目線を上げれば、身体中に凌辱の後を残しているというのに「兄」にまだ触れてもらいたいと期待に満ちた表情のグリンと目が合う。
「……誰が、お前なんかに触りたいと思うんだ?」
「……え?」
「汚らわしい。外だというのに淫蕩に耽り、身分も忘れて欲に溺れるなんて王族失格だ。だというのにそれを反省しもしないで、あまつさえさらに実の兄に性交を求めるとは、お前は恥を知らないのか?」
「あ……う…………」
つい先ほどまでは求めなくとも手を伸ばしてくれたというのに、その「兄」から全てを拒絶するような事を言われ絶句するグリン。顔が青ざめているのはその言い分が最もであり、持っていたはずの”仕事だから”という義務感すらいつの間にかなくして性交に没頭していたことに気付き愕然としたからだ。
ぐっしょりと濡れた馬毛には精液がこびりついており、簡単には洗い流せない上に数日は完全に臭いが取れることはないだろう。勝手に持ち上がるようになってしまった尻尾はぼってりと口を開くアナルを隠さず、アナルも自分で処理が出来ないというのに常にエロ汁で濡れそぼるように躾けられた。
「はしたなく浅ましい体。よくそれで平気な顔をして王宮で生活できるものだな」
「やめ、止めてください兄上……そんなこと言わないでください……」
「しおらしくすればお前の過ちがなくなると思ってるのか?そんな訳ないだろ。少しでも自分を顧みるつもりがあるならそこに這いつくばって尻を向けろ」
「っ、はい……んおおおおっ!?」
言葉を重ねるほどに苛立ちの増していったルードは直接触れたくないからと用意していた肩まで長さのあるゴム手袋を嵌め、素直に地面にうつ伏せになったグリンのクパクパと開閉するアナルへと一気に腕を突き入れた。何人もとセックスをしていたグリンだが腕ほど太いものを入れられることは稀であり、しかも肩までの長さとなると始めての事である。
強烈な圧迫感と腹を押される吐き気に苛まれるグリン、しかしこれはシングピールからの罰なのだと思えばグリンには受け入れる他選択肢はない。ずろろろ、と腸が引きずり出されるような感覚に恐怖すら覚えるものの調教された体はその中に微かに混ざる快感を確かに拾い、ピクン♡とペニスを反応させてしまう。
ブボッ♡ブボッ♡ブフゥ♡ブビッ♡ブビビッ♡
「あっ♡兄上♡俺の中身が出てしまいます♡あっ♡あお゛っ♡おっ♡おほっ♡ぶびぶび鳴ってる♡俺の尻から下品な音がぁ♡♡」
「下品なのは今に始まったことじゃないだろ。あぁ、本当にバルバロ様とシングピール様がお可哀想だ……こんな変態が身内にいるなんて……」
「はぐっ♡あっ♡奥こじ開けられて♡あっ♡ああっ♡はおっ♡おっ♡おっ♡おっ♡おおっ♡♡」
戒めだというのに口を縦に開いて感じ入った声を上げるグリンに、さらに苛立ちを募らせるルード。クボグボと結腸口を緩めるように何度も拳を出し入れし、ようやく引き抜かれた後には無惨に広げられたアナルが残されていた。
内壁はめくり上がり、ビロビロと真っ赤に充血した肉を飛び出させている。その中央にある穴はぶるぶると震え痙攣し、フィストによって入ってしまった空気をブビィ♡ブフゥ♡とだらしなく排泄していた。さらには時折恥を感じて締まったと思えば、ブビィィィィ♡と一際大きく音を鳴らすのだから救いようがない。
地面に這いつくばったまま晒され続けるぽっかりアナルにつま先を食い込ませるように蹴り上げられると、更なる絶叫を上げてついにグリンは失神してしまった。
次に目が覚めた時は自室のベッドの上であり、他の王族に迷惑はかけられないというルードの尽力のおかげでその体に一見凌辱の色は残っていない。あの薬は効果が切れると記憶も消してしまうため、ただ色濃い疲労のみを引きずるグリンは一日飛んでいる記憶にしきりに首を捻っていた。
ルードに尋ねるのも憚られたために常に疼くようになってしまった体の理由を知らないまま、その後も街に繰り出しては住人に使われる日々を送るグリン。そのアナルがぷっくり膨らみ口を開ける特別卑猥なものに変化していることなど、見えないグリンは知るはずもない。
”尽くす喜び”を植え付けられたグリンは一層”仕事”に精を出し、兄でもなんでもない男たちに今日もアナルをほじられてイキ狂うのだった。
城下町の外れの外れ、無法者の集まる地帯の端で、今日もグリンはそこの住人たちに囲まれていた。下々の者の上手く生きることの出来ない憤りを発散させるために体を差し出す日々にすっかり慣れ、アナルを突かれれば精液を吹き出すイキ癖がグリンにはしっかり付いている。
軍人馬として鍛える一方その豊満な肉体を男たちの好きにさせているグリンは男たちの性を煽るような部分ばかり発達し、今では尻も胸も両手で収まりきらないほどになっていた。さらに、度重なる性交によって開発されきったアナルはぷにっと盛り上がり、誰が見ても性器であると認識するほど淫靡な見た目になっている。黒い馬毛を押し退けて鎮座する卑猥な穴は表面を軽く引っ掛かれるだけで中から汁を溢れさせ、早く肉棒を咥え込もうとくぱくぱ蠢き誘うのだ。
口ではこれは仕事だから、仕方ないことだからと嘯くグリン。しかしその脳内では成人馬の日から3日間、汚い小屋に拘束され休む間もなく犯され続けた恥辱の思い出が甦っている。
そのこと自体を傲ったことはないが、事実として王族という高貴な身分である自分が得体のしれない者達にいいように使われたという屈服感。いや、性欲を発散させるために使われていただけならば、まだグリンはここまで堕ちなかっただろう。監禁された3日目、流石に飽きた男達にグリンは卑猥なおもちゃとして遊ばれていたのだ。
中出しされた大量の精液をアナルから噴射させ的に当てさせ、外せば玉を叩かれ当てれば中出しされて再度的当てをさせられる。
馬の種付け観察だと固定された輪にはしたなく腰を振らされ、くぱぁと開いた鈴口から勢いよく精液を噴き出し射精する姿を観察される。
荷物くらい引けるだろうとアナルに入れられたプラグに荷台を繋げられ、アナルで荷運びをするように命じられる。
無駄に重しを乗せられたせいで伸びるアナルを笑われ、荷物を運んだ先では中に入っていた性具で過労アナルをいたぶられる……
"仕事"であるはずの性処理とはかけ離れた数々の行いはグリンの心を根本から折り、たった3日でペニスを目の前に突き出されればなんでもいうことを聞いてしまうほどに調教されてしまっていたのだ。解放された後にこのままでは問題があると性的な事からあえて離されなんとか元通りに見えるまでには戻されたが、一度墜ちきった精神は簡単には治らず今でも少し焦らされればペニスに媚びてしまう。
そんな体で大人数の性処理をすれば早々に乱れてしまうのは当然のことであり、今回もまだ集まった男たちの半数しか相手にしていないというのに白目を剥いてアヘ顔を晒していた。尻尾を腰に縛り付けられたためにトロトロと締まりないアナルから精液を溢れさせる様を大勢に見られ、その羞恥にも感じるためにアナルが勝手に閉じて時折ピュッ♡とはしたなく中出し精液を飛ばしてしまう。
こうなるとグリンは喘ぐだけになってしまい男たちにとっては少々面白味がない。アナルを広げて挿入せずにそこに精液をかけるだけにしてグリンを焦らそうか、と男たちが話し合っていると、今まで沈黙を貫いていたグリンの従者であるルードがあの、と声を上げた。
「実は皆さんもそろそろこの淫乱の変態加減に飽き飽きするだろうとちょっとしたものをお持ちしたんですが、それを使ってみるのはいかがでしょうか」
「ちょっとしたもの?」
「はい。これは所謂幻覚を見せる薬だそうです。自分が最も好意を抱いている人物を見せる薬、それをグリン様に飲ませてみませんか?」
「グリン様に俺たちが飲むんじゃないのか?」
「生憎一人分しかないんだそうです。誰か一人に飲ませてここにいる全員が楽しむと考えるならグリン様が妥当かな、と」
「なら確かにそうだな。俺はちょっとでも変化があるならそれでいいんだが、他の奴らは?」
「俺もいいぜ。大好きな人にマワされてグリン様がどんな反応するのかも見てみてぇし」
「俺もそれで。たまには変わり種も欲しいもんな!」
「そうそう!」
次々に同意を示す男たちに軽く頷いたルードは早速グリンの傍に近づき、はふはふと舌を垂らして朦朧としているグリンの口へと持っていた薬瓶を突き入れる。とろみのある中身はどんどんグリンの口へと流し込まれていき、意識がなくともフェラで口に出された時は飲み込むように躾けられたグリンは薬であっても抵抗なく飲み込んでいった。
「ん……んぐ……」
ゴクリ、と最後の一滴まで流し込んだグリンは薬の苦みによってふわついていた意識を少し取り戻し、ぼやつく視界をだんだんとはっきりしたものにしていく。
見えるのは薄汚い街の外れであり、自分は今日もそこで住人の性処理をしていた。途中でいつものように男たちにされるがままになり、意識を失っていたはず。
鈍い頭で一つ一つ状況の確認をしていたグリン、しかし持ち上げた顔が目の前にいる人……いや、ケンタウロスを捕らえた瞬間に、グリンの思考はスッと冷え切ってしまう。
「兄……うえ……?」
蜂蜜色の長い髪に、ブロンドの艶やかな毛並み。見間違え様もない兄の姿が不釣り合いな路地裏にあり、ドロドロに汚れた自分を真っすぐに見つめていたのだ。
(兄上?なんで?どうして?兄上は今日、王宮で仕事では……いや、それより、兄上に見られてしまった……!俺の、知られてはいけない”仕事”を!男たちに尻を振って、媚びてへつらって汚されていることを!兄上のためではあるけど、知られたくなかったのに。俺がこんなに汚いものだって、知られたくなかったのに!!)
「はっ……はっ……ちが、あにうえ、ちがうんです……」
未だアナルから精液が溢れているような全身淫液まみれの汚れた格好を、なによりも高潔であると信じる兄に見られてしまった。その衝撃に興奮とは別の意味で呼吸を乱し、グリンは少し涙目になりながらも「違う、違う」とうわごとのように重ねる。
顔を青ざめさせるグリンをじっと見つめるシングピールだが、その姿はグリンにしか見えていない。そう、薬の効果でシングピールに見えているだけで、グリン以外にはただの集まっている無法者の男の内の一人でしかないのだ。
グリンの口走った言葉と動転した様子に見えないながらもグリンが何を幻視しているのか察した男たちは、目くばせをして各々がにんまりと邪悪な笑みを浮かべる。
「その、これはいかがわしいことではなくて、いや兄上にとっては同じことかもしれないのですが……」
「……グリン」
「っ!兄、んんっ!?」
俯いて視線をさ迷わせながらなんとか誤魔化せないかと思案するグリン、そこに近づいた男、もといシングピールに優しく名前を呼ばれ顔を上げると、伸びてきた手に顔を挟まれ反応する間もなくキスをされた。突然の出来事に固まるグリンだが、散々男たちに使われた後だということを思い出すとすぐさまシングピールの手を振り払う。右手をシングピールの唇に伸ばし途中で淫液塗れであることを思い出し困惑するほど、キスをされたことよりシングピールを汚してしまったという罪悪感の方がグリンを支配していた。
「兄上、今すぐ口を清めて下さい!」
「どうしてだ?」
「そ、それは……」
「……グリンは、私に黙ってこういった事をしていたんだな。一匹で全てを背負って……よく、頑張ったな」
「…………!」
ぎゅぅ、と正面から抱きしめられそんな言葉をかけられたグリンは驚きで再度体を強張らせるが、次第に力が抜けていくと同時にぽろぽろと涙を流してしまう。続けるうちに体に引きずられるようになったとはいえ、始めは兄のことを思って耐えていたことだ。それをシングピール本人馬から認められ、グリンは報われた気持ちになる。
もちろんこれも男たちが考えたことであり本物のシングピールは一切知らない出来事であるが、グリンはそんなことを知る由もない。兄に抱きしめられ安心しきっているグリン、その腰に別の男が手をかけ、ドチュン、と一息に最奥まで突き入れた。
「んおっ!?♡♡おあっ♡やめっ♡♡止めてくれぇ♡♡あにうえがいるから♡兄上が見てるから♡♡ああっ♡今は止めて♡♡あふっ♡♡あ、あにうえ♡いや♡見ないで下さい♡♡んほぉっ♡♡」
「安心しろグリン。私はお前の全てを受け止めるぞ。はしたなく喘ぐところも、アナルを突かれてアヘ顔を晒すところも、隠さず私に見せてくれ」
「んおっ♡そんにゃこと♡♡兄上ぇ♡いいんでしゅか♡♡世継ぎ残すための王族ザーメン♡アナルほじられて地面に全部まき散らすような王族失格の変態でも♡大量中出しされてぶびぶび噴射するのが大好きな淫乱でも♡おりぇのこと見捨てないでくれましゅか♡♡」
「ああ見捨てないとも。証拠に、このどうしようもなく肥大した乳首を抓ってやろう」
「んぎぃ!い、痛いです兄上ぇ……」
「そうか。ならそうだな、乳首を抓る代わりにキスをしてもいいぞ?ほら、私の口まで届けばまたしてやろう」
「!!!んへっ♡んへぇ♡♡へおっ♡ほっ♡ほへっ♡♡」
バチュバチュと掘削されるアナルは普段のグリンなら身を悶えさせるほどの激しさであったが、シングピールに見られている手前あまりに乱れてはとなけなしの理性が意識を繋ぎとめていた。それが逆にグリンを幻想混りの狂宴から逃れられないようにしており、戯れに乳首を強く摘ままれても痛みに泣き言を言うのみでいつものように謝罪の言葉を述べながらアナルを締めるようなことはしない。
しかしその代わりにと男がキスを報酬にしてみるとすぐさま乳首が引きちぎられそうな程伸びるのにも構わず自ら体を起こし、ギリギリ届かない位置にあるシングピールだと思い込んでいる男の口へと必死に舌を突き出している姿は滑稽極まりなかった。
「どうしたどうした!乳首そんなに引き延ばして、もっとデカくしたいのか!?」
「ケツもキュウキュウ締まってんじゃねぇか!実の兄の前でヤられて興奮してんだろ」
「全部中出ししてやるからな!そしたらいつもみたいに尻上に上げて噴水みたいに精液噴き出させろよ」
「最後はちゃぁんと”使ってくれてありがとうございました”って地面に頭擦り付けながら言うんだぞ」
「しっかり言えたらご褒美に尻に鞭入れてやるからなぁ!」
(ああっ♡♡止めてくれ♡兄上の前で♡俺がいつもさせられていることを言わないでくれ♡どれだけ体を鍛えても♡ペニスには完敗してしまうようなメス人馬だって♡将来兄上を武力ではなくケツ穴で支えようとしてるって♡他でもない兄上に教えないでくれ♡♡そんなこと聞いたら兄上だって……んおっ♡乳首爪でねじ切れそうなくらい捻ってるけど♡笑顔のままだ♡♡兄上はこんな俺でも受け入れてくれるんだ♡♡兄上っ♡兄上っ♡チューしたいのに届かない♡♡ああっ♡中にビュルビュル♡だめだ♡ケツアクメする顔兄上に見られちゃうぅ♡♡♡)
「へーっ♡へーっ♡へうっ♡おっ♡おっほぉぉぉ♡♡♡」
キスをするために舌を突き出したまま、中出しされた感覚によって絶頂へと追いやられるグリン。目は中央によって鼻を大きく膨らませ、見事なアヘ顔をしっかりと目の前にいる男に向けながらのアクメはグリンをさらに幻覚に浸らせることとなる。
「お……ふへ兄上が、2人?」
仰け反ってブルブルと余韻の甘イキを叩きこまれていたグリンだが、ようやく絶頂から戻ってきた目はトロリと歪み、前に立つ二人の男のどちらをもシングピールだと認識していた。当然2人いるはずのない存在、しかし薬と幾度となくイかされたことによってぐずぐずになっている頭は浮かんだ疑問をすぐに溶かし、変わりにグリンを微笑ませる。
「あ、兄上が2人も♡♡嬉しい♡どっちを向いても兄上がいるぅ♡♡あっ♡お、俺の乳首にそんな顔……はぁぁぁぁっ♡♡♡らめれしゅ♡あにうえ♡両乳首を片方ずつちゅうちゅうしないれくらさい♡♡ほぉっ!♡右の兄上は口の中で乳首コロコロ転がして♡左の兄上は歯で噛み噛み♡しょんにゃことしゃれたら♡グリンはイってしまいましゅ♡♡んおっ♡んおっ♡イく♡兄上たちに乳首弄られて♡イきましゅっ♡♡♡んおおおおおっ♡♡♡」
ビュルルルッ!と勢いよく地面に精液を吐き出しアナルをクパつかせながら、グリンは盛大に達する。駄目だと言いながらも手は頭の後ろに組んで胸を反らしており、その姿は男たちに乳首を捧げているようにしか見えず、汚らしい喘ぎ声を上げながらも笑みが混じっているようなその表情にグリンの兄への恋慕は本物なのだと周囲の男たちは理解した。
そして、これ以上恋愛感情を弄ぶのは止めよう……とする訳もなく、これは面白いとさらに男たちの責めは過激さを増していく。
「んじゅっ♡んじゅるっ♡♡じゅぞぞぞぞ♡♡っはぁ♡どうれすか兄上♡グリンのフェラ♡んちゅ♡楽しんでいただけてますか♡んんっ♡あっ♡左右の兄上も♡頑張って手コキするので、思う存分グリンにぶっかけてくださいね♡♡」
「ああ♡♡上半身は地面にへばりつかせて♡尻だけ持ち上げさせて♡ガバガバケツマンコ兄上達で観察しないでください♡♡見られてるの分かるんです♡視線が……えてらてら光ってやらしい、っは、ああああああん♡そんにゃこと言われたら♡見られるだけでイっちゃうじゃないですか♡♡何も入れられて無いから♡イキマンコのうねりも全部♡じゅぷじゅぷ汁まみれでペニスしゃぶろうとする動きも全部♡兄上達に知られて……あひっ!?♡またイく♡恥ずかしくてイく♡♡んああっ♡♡♡」
「はふっ♡はふっ♡兄上のペニス♡♡こ、これの臭いだけでイケたらグリンのアナルぱんぱんしてくれるんですね♡♡んほっ♡綺麗な兄上なのに♡ペニスは雄臭い♡嗅いでるだけで涎が溢れてアナルぐずぐずになる素晴らしい臭いです♡血管もビキビキで♡ちょ、ちょっと舐めても……はひぃ♡ごめんなしゃい♡またフェラしたかっただけれす♡ちゃんと臭いだけでイキましゅ♡♡ふぉっ♡先走りたらぁって♡ふすぅ♡すーっ♡お゛♡イぐ♡精子の臭いでイっちゃいますっ♡♡」
「あっ♡あっ♡あっ♡あっ♡♡気持ちいい♡兄上♡ケツマンコごりゅごりゅ抉られてグリンはイキっぱなしです♡♡んおおっ♡んおっ♡おっ♡おぶっ♡ま、また顔の上にペニス乗っけられて♡玉をたっぷり口で気持ちよくしますので♡グリンの顔を精液まみれにしてください♡♡んちゅっ♡んちゅるるっ♡♡」
「……よくもまぁあれだけ恥を晒せますね。仮にも王子だというのに」
もはや現実など見えていないグリンは自身に纏わりつく男たちの全てをシングピールだと思い込んでおり、愛する兄を喜ばせようと際限なく痴態を重ねている。本物のシングピールならしないであろう無茶な要求でも、兄に尽くしているという結果が欲しいためにグリンはひたすら素直に従っていた。
顔に精液を吐き出された後に地面に額を擦り付け、「どうか綺麗にしてください♡」と散々に媚びさせてから上を向かせたグリンの顔面へと放尿するのが今男たちが好んでやっていることだ。嫌悪感しか湧かないであろうそんな行為ですら目元を緩ませ嬉しそうに受けるグリンを、一歩引いた場所にいるルードは心底軽蔑しながら見ている。
元々グリンのことを微塵も尊敬などしていなかったが、こうも落ちぶれた姿を見ると父であるバルバロや兄であるシングピールにすら迷惑をかけるのではないかと考えてしまう。王族の一員である上に人とケンタウロスでは体格も違うというのに疑問も持たずに男たちを兄だと信じ込み、薬を使われたとはいえあれ程簡単に墜ちてしまったグリンが忌々しく、ルードは一人苛立たしさを纏わせながら壁際で事が終わるのを待っていた。
「そ、そこの兄上♡ずっとそこから動かなかったけれど、混ざらなくてよかったのですか……?♡」
丸一日近く続いた宴もようやく落ち着き、むせかえるような性の臭いを残してスッキリした男たちは去っていく。白い水たまりの中央で意識を朦朧とさせるグリンをこのままここに置いてはおけないとルードが近づくと、虚ろな目をしたグリンが甘えたような声でそう口走った。
何を言っているんだとルードが目線を上げれば、身体中に凌辱の後を残しているというのに「兄」にまだ触れてもらいたいと期待に満ちた表情のグリンと目が合う。
「……誰が、お前なんかに触りたいと思うんだ?」
「……え?」
「汚らわしい。外だというのに淫蕩に耽り、身分も忘れて欲に溺れるなんて王族失格だ。だというのにそれを反省しもしないで、あまつさえさらに実の兄に性交を求めるとは、お前は恥を知らないのか?」
「あ……う…………」
つい先ほどまでは求めなくとも手を伸ばしてくれたというのに、その「兄」から全てを拒絶するような事を言われ絶句するグリン。顔が青ざめているのはその言い分が最もであり、持っていたはずの”仕事だから”という義務感すらいつの間にかなくして性交に没頭していたことに気付き愕然としたからだ。
ぐっしょりと濡れた馬毛には精液がこびりついており、簡単には洗い流せない上に数日は完全に臭いが取れることはないだろう。勝手に持ち上がるようになってしまった尻尾はぼってりと口を開くアナルを隠さず、アナルも自分で処理が出来ないというのに常にエロ汁で濡れそぼるように躾けられた。
「はしたなく浅ましい体。よくそれで平気な顔をして王宮で生活できるものだな」
「やめ、止めてください兄上……そんなこと言わないでください……」
「しおらしくすればお前の過ちがなくなると思ってるのか?そんな訳ないだろ。少しでも自分を顧みるつもりがあるならそこに這いつくばって尻を向けろ」
「っ、はい……んおおおおっ!?」
言葉を重ねるほどに苛立ちの増していったルードは直接触れたくないからと用意していた肩まで長さのあるゴム手袋を嵌め、素直に地面にうつ伏せになったグリンのクパクパと開閉するアナルへと一気に腕を突き入れた。何人もとセックスをしていたグリンだが腕ほど太いものを入れられることは稀であり、しかも肩までの長さとなると始めての事である。
強烈な圧迫感と腹を押される吐き気に苛まれるグリン、しかしこれはシングピールからの罰なのだと思えばグリンには受け入れる他選択肢はない。ずろろろ、と腸が引きずり出されるような感覚に恐怖すら覚えるものの調教された体はその中に微かに混ざる快感を確かに拾い、ピクン♡とペニスを反応させてしまう。
ブボッ♡ブボッ♡ブフゥ♡ブビッ♡ブビビッ♡
「あっ♡兄上♡俺の中身が出てしまいます♡あっ♡あお゛っ♡おっ♡おほっ♡ぶびぶび鳴ってる♡俺の尻から下品な音がぁ♡♡」
「下品なのは今に始まったことじゃないだろ。あぁ、本当にバルバロ様とシングピール様がお可哀想だ……こんな変態が身内にいるなんて……」
「はぐっ♡あっ♡奥こじ開けられて♡あっ♡ああっ♡はおっ♡おっ♡おっ♡おっ♡おおっ♡♡」
戒めだというのに口を縦に開いて感じ入った声を上げるグリンに、さらに苛立ちを募らせるルード。クボグボと結腸口を緩めるように何度も拳を出し入れし、ようやく引き抜かれた後には無惨に広げられたアナルが残されていた。
内壁はめくり上がり、ビロビロと真っ赤に充血した肉を飛び出させている。その中央にある穴はぶるぶると震え痙攣し、フィストによって入ってしまった空気をブビィ♡ブフゥ♡とだらしなく排泄していた。さらには時折恥を感じて締まったと思えば、ブビィィィィ♡と一際大きく音を鳴らすのだから救いようがない。
地面に這いつくばったまま晒され続けるぽっかりアナルにつま先を食い込ませるように蹴り上げられると、更なる絶叫を上げてついにグリンは失神してしまった。
次に目が覚めた時は自室のベッドの上であり、他の王族に迷惑はかけられないというルードの尽力のおかげでその体に一見凌辱の色は残っていない。あの薬は効果が切れると記憶も消してしまうため、ただ色濃い疲労のみを引きずるグリンは一日飛んでいる記憶にしきりに首を捻っていた。
ルードに尋ねるのも憚られたために常に疼くようになってしまった体の理由を知らないまま、その後も街に繰り出しては住人に使われる日々を送るグリン。そのアナルがぷっくり膨らみ口を開ける特別卑猥なものに変化していることなど、見えないグリンは知るはずもない。
”尽くす喜び”を植え付けられたグリンは一層”仕事”に精を出し、兄でもなんでもない男たちに今日もアナルをほじられてイキ狂うのだった。
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