518 / 1,557
第8章 進行
目覚め
しおりを挟む
誠が意識を取り戻してまず見上げた天井は白く、ただ何も無く白く輝いて見えた。
「大丈夫か?」
覗き込んでいるのは勤務服姿のカウラだった。
「おっお目覚めか、うちのお姫様は」
医務官ドムの低い声が響く。誠は首に違和感を感じながら起き上がる。いつもかなめやカウラに運ばれてくる自分がドムにどう思われているかを考えて誠は苦笑いを浮かべる。
「首やっぱり痛むか?なんなら湿布くらいは出すぞ」
そう言うドムの表情は諦めにも近い顔をしていた。
「僕は……」
誠は飛んできた茶色い巨大な塊に押しつぶされて意識を失ったことを思い出した。
「まあグレゴリウス16世も悪気があった訳じゃないんだろうがな。それにしてもお前、本当にくだらない怪我とか多いな。たるんでるんじゃないのか?」
ドムが苦笑いを浮かべながらこぼした。最近わかったことは予算の都合で専任の看護師がつかないことがドムのいつも誠達に向ける苛立ちの原因となっていることだった。事実カルテの管理や各種データの提出に彼の労力がかなり割かれていた。その膨大な作業量に誠でも同情したくなるほどだった。
「湿布は……ここか」
カウラは薬品庫を慣れた手つきで開ける。
「今年も映画を撮るんだって?それにしても大騒ぎだな、まあいつものことか」
そう言うとドムは席に戻って書物を開いた。
「そう言えばドム大尉はお子さんもいるんですよね」
ワイシャツのボタン外しながら誠はそう言った。子供の話と聞いてドムは明るい顔をあげた。。
「まあな、どうだ?今回のは子供向けだろ?」
家族の話を振られて珍しくドムがうれしそうに振り向く。
「まあ子供向けというより大きなお友達向けだな」
カウラはそう言いながら首をさらけ出す誠のどこに湿布を張るかを決めようとしていた。
「だろうけど、去年の悪夢に比べたらな……」
そう言うドムの顔には泣き笑いのような表情が浮かんだ。それを見て誠は意を決してたずねることにした。
「そんなに去年のはひどかったんですか?」
ドムの顔が引きつる。乾いた笑いの後、そのまま目をそらして机の上の書物に向き合うドム。カウラも冷ややかな笑いを浮かべながら口ごもった後、ようやく話し始めた。
「確かに去年の作品はひどかった。我々の任務を映像化したわけだが……」
「まあつまらなくはなるでしょうね。訓練とかはまだ見てられますけど、東和警察の助っ人とか……もしかして駐車禁止車両の取締りの下請けの仕事とかも撮ったんですか?」
誠がそこまで言ったところでドムがカウラを見つめた。カウラはしばらくためらった後、表情を押し殺した顔で誠に言った。
「確かにそれもほんの一瞬映ったが……内容の半分以上をキムの仕事だけに絞り込んだんだ」
キム・ジュンヒ少尉。司法局実働部隊技術部小火器管理の責任者であり、隊の二番狙撃手である。誠はしばらくそれが何を意味するかわからずにいた。
「それがどうして……」
そう言う誠を見てカウラとドムは顔を見合わせた。
「キムは小火器管理の責任者だろ?そしてうちの部隊の銃器の多くが隊長の家から持ってきた骨董品を使ってるわけだ」
そう言ってカウラは腰の拳銃を取り出す。SIGP226。二十世紀末にドイツで開発された拳銃ということは嵯峨から聞かされていた。誠はベッドの横に置かれた勤務服とその隣に下げられた自分のベルトを見てみる。そこにあるのはモーゼルモデルパラベラムピストル。こちらにいたっては二十世紀初頭の名銃、ルガーP08のコピーである。
そしてこの二つの銃の弾は同じ9mmパラベラムと言う規格のはずだが、キムには絶対にカウラの銃の弾は使うなと誠は言われていた。キムに言わせると誤作動の原因になるという話だった。
「銃は動作部品の集合体だ。ちょっとしたバランスで誤作動を起こすからな。弾薬も使用する銃にあわせて調整したものが必要なんだ。特にお前のモーゼルモデルパラベラムはかなり神経質な銃だ。市販品の弾を使おうものならかなりの確立で薬莢が割れたり引っかかったりする誤作動を起こすだろうな」
カウラはそう言うと誠のモーゼルモデルパラベラムを手に取りマガジンを抜く。手にした弾薬を誠の前に見せ付けた。
「薬莢に傷がありますね」
誠の目の前の弾丸の薬莢には引っかいたような跡が見えた。
「ああ、これは一回使用した薬莢を回収して雷管を付け直して再生したものだ。こいつを市販の同じ規格の弾薬で発射したらどうなるかはキムに聞いてくれ」
そう言ってカウラは再びマガジンに弾薬を押し込もうとするが、その強すぎるマガジンのスプリングでどうしようもなくなった。カウラはいったん手にした弾丸を誠に渡して力を込めて弾丸を押し、ようやく隙間を作って装弾する。
「もしかしてその弾と炸薬を薬莢に取り付ける作業を……」
「延々一時間。薬莢に雷管を取り付け、火薬を計って中に敷き詰め、弾丸を押し込んで固定する。それだけの作業を映し続けたんだ」
ドムが苦々しげにつぶやいた。確かにそのような映画は見たくは無かった。しかも一応司法局実働部隊の仕事のひとつであることには違いないだけに誠も頭を掻きながら愛想笑いを浮かべるしかなかった。
「で、今度はどれになったんだ?ファンタジーとか、うちの子供が好きでね」
「魔法少女ですよ」
誠の言葉にドムは表情を失う。
「アイシャの奴か?うちは男の子だからシャムのロボットものの方がよかったんだが……」
ドムは一言そう言っていつもの不機嫌なドムに戻る。カウラは黙ってマガジンをはずした誠の銃を点検している。
「はあ、シャムさんがヒロインでライバルがランさんだとか」
誠の言葉にドムは腕を組みしばらく考える。
「吉田に期待だな。あいつ傭兵時代にはフリーの映像作家も兼業でやってたとか言う話も聞くしな」
投げやりなドムの言葉に誠は意表を突かれた。
「映像作家ですか?あの人が?」
「俺も又聞きだけど傭兵だって戦争が無い状態でも飯は食うからな。それにあいつの高性能の義体のメンテにどれだけの金がかかるか……それなりに稼げる仕事じゃないと生きていけないってことだろ?」
カウラが誠の首に湿布を貼るのを見終わるとドムは再び机の上の書物に目を向けた。
「もう平気だろ?西園寺を放置しておいたら大変だからとっとと行ってこいよ」
ドムの言葉を背中に受けると誠はすばやく置いてあった勤務服の上着とベルトを手にした。
「あのーカウラさん……」
誠の一言に納得したようにカウラは白い病室のカーテンを閉める。
「アイシャの馬鹿か……」
「違うベクトルで見に行きたくなくなる作品になるでしょうな」
ドムとカウラが外で愚痴をつぶやいている間にジーパンを脱いで勤務服のスラックスに足を通す。急ぐ必要は無いのだがなぜか誠の手は忙しくチャックを引き上げボタンを留めベルトを通した。そして上着をつっかけて、ガンベルトを巻くと誠はそのままカーテンを押し開けてため息をついているカウラとドムの前に現れた。
「お大事に」
そう言うとドムは机の上の端末の前の椅子に腰掛けて仕事を始めた。誠達はそのまま一礼して医務室を出ると一路実働部隊の詰め所へと向かった。
「大丈夫か?」
覗き込んでいるのは勤務服姿のカウラだった。
「おっお目覚めか、うちのお姫様は」
医務官ドムの低い声が響く。誠は首に違和感を感じながら起き上がる。いつもかなめやカウラに運ばれてくる自分がドムにどう思われているかを考えて誠は苦笑いを浮かべる。
「首やっぱり痛むか?なんなら湿布くらいは出すぞ」
そう言うドムの表情は諦めにも近い顔をしていた。
「僕は……」
誠は飛んできた茶色い巨大な塊に押しつぶされて意識を失ったことを思い出した。
「まあグレゴリウス16世も悪気があった訳じゃないんだろうがな。それにしてもお前、本当にくだらない怪我とか多いな。たるんでるんじゃないのか?」
ドムが苦笑いを浮かべながらこぼした。最近わかったことは予算の都合で専任の看護師がつかないことがドムのいつも誠達に向ける苛立ちの原因となっていることだった。事実カルテの管理や各種データの提出に彼の労力がかなり割かれていた。その膨大な作業量に誠でも同情したくなるほどだった。
「湿布は……ここか」
カウラは薬品庫を慣れた手つきで開ける。
「今年も映画を撮るんだって?それにしても大騒ぎだな、まあいつものことか」
そう言うとドムは席に戻って書物を開いた。
「そう言えばドム大尉はお子さんもいるんですよね」
ワイシャツのボタン外しながら誠はそう言った。子供の話と聞いてドムは明るい顔をあげた。。
「まあな、どうだ?今回のは子供向けだろ?」
家族の話を振られて珍しくドムがうれしそうに振り向く。
「まあ子供向けというより大きなお友達向けだな」
カウラはそう言いながら首をさらけ出す誠のどこに湿布を張るかを決めようとしていた。
「だろうけど、去年の悪夢に比べたらな……」
そう言うドムの顔には泣き笑いのような表情が浮かんだ。それを見て誠は意を決してたずねることにした。
「そんなに去年のはひどかったんですか?」
ドムの顔が引きつる。乾いた笑いの後、そのまま目をそらして机の上の書物に向き合うドム。カウラも冷ややかな笑いを浮かべながら口ごもった後、ようやく話し始めた。
「確かに去年の作品はひどかった。我々の任務を映像化したわけだが……」
「まあつまらなくはなるでしょうね。訓練とかはまだ見てられますけど、東和警察の助っ人とか……もしかして駐車禁止車両の取締りの下請けの仕事とかも撮ったんですか?」
誠がそこまで言ったところでドムがカウラを見つめた。カウラはしばらくためらった後、表情を押し殺した顔で誠に言った。
「確かにそれもほんの一瞬映ったが……内容の半分以上をキムの仕事だけに絞り込んだんだ」
キム・ジュンヒ少尉。司法局実働部隊技術部小火器管理の責任者であり、隊の二番狙撃手である。誠はしばらくそれが何を意味するかわからずにいた。
「それがどうして……」
そう言う誠を見てカウラとドムは顔を見合わせた。
「キムは小火器管理の責任者だろ?そしてうちの部隊の銃器の多くが隊長の家から持ってきた骨董品を使ってるわけだ」
そう言ってカウラは腰の拳銃を取り出す。SIGP226。二十世紀末にドイツで開発された拳銃ということは嵯峨から聞かされていた。誠はベッドの横に置かれた勤務服とその隣に下げられた自分のベルトを見てみる。そこにあるのはモーゼルモデルパラベラムピストル。こちらにいたっては二十世紀初頭の名銃、ルガーP08のコピーである。
そしてこの二つの銃の弾は同じ9mmパラベラムと言う規格のはずだが、キムには絶対にカウラの銃の弾は使うなと誠は言われていた。キムに言わせると誤作動の原因になるという話だった。
「銃は動作部品の集合体だ。ちょっとしたバランスで誤作動を起こすからな。弾薬も使用する銃にあわせて調整したものが必要なんだ。特にお前のモーゼルモデルパラベラムはかなり神経質な銃だ。市販品の弾を使おうものならかなりの確立で薬莢が割れたり引っかかったりする誤作動を起こすだろうな」
カウラはそう言うと誠のモーゼルモデルパラベラムを手に取りマガジンを抜く。手にした弾薬を誠の前に見せ付けた。
「薬莢に傷がありますね」
誠の目の前の弾丸の薬莢には引っかいたような跡が見えた。
「ああ、これは一回使用した薬莢を回収して雷管を付け直して再生したものだ。こいつを市販の同じ規格の弾薬で発射したらどうなるかはキムに聞いてくれ」
そう言ってカウラは再びマガジンに弾薬を押し込もうとするが、その強すぎるマガジンのスプリングでどうしようもなくなった。カウラはいったん手にした弾丸を誠に渡して力を込めて弾丸を押し、ようやく隙間を作って装弾する。
「もしかしてその弾と炸薬を薬莢に取り付ける作業を……」
「延々一時間。薬莢に雷管を取り付け、火薬を計って中に敷き詰め、弾丸を押し込んで固定する。それだけの作業を映し続けたんだ」
ドムが苦々しげにつぶやいた。確かにそのような映画は見たくは無かった。しかも一応司法局実働部隊の仕事のひとつであることには違いないだけに誠も頭を掻きながら愛想笑いを浮かべるしかなかった。
「で、今度はどれになったんだ?ファンタジーとか、うちの子供が好きでね」
「魔法少女ですよ」
誠の言葉にドムは表情を失う。
「アイシャの奴か?うちは男の子だからシャムのロボットものの方がよかったんだが……」
ドムは一言そう言っていつもの不機嫌なドムに戻る。カウラは黙ってマガジンをはずした誠の銃を点検している。
「はあ、シャムさんがヒロインでライバルがランさんだとか」
誠の言葉にドムは腕を組みしばらく考える。
「吉田に期待だな。あいつ傭兵時代にはフリーの映像作家も兼業でやってたとか言う話も聞くしな」
投げやりなドムの言葉に誠は意表を突かれた。
「映像作家ですか?あの人が?」
「俺も又聞きだけど傭兵だって戦争が無い状態でも飯は食うからな。それにあいつの高性能の義体のメンテにどれだけの金がかかるか……それなりに稼げる仕事じゃないと生きていけないってことだろ?」
カウラが誠の首に湿布を貼るのを見終わるとドムは再び机の上の書物に目を向けた。
「もう平気だろ?西園寺を放置しておいたら大変だからとっとと行ってこいよ」
ドムの言葉を背中に受けると誠はすばやく置いてあった勤務服の上着とベルトを手にした。
「あのーカウラさん……」
誠の一言に納得したようにカウラは白い病室のカーテンを閉める。
「アイシャの馬鹿か……」
「違うベクトルで見に行きたくなくなる作品になるでしょうな」
ドムとカウラが外で愚痴をつぶやいている間にジーパンを脱いで勤務服のスラックスに足を通す。急ぐ必要は無いのだがなぜか誠の手は忙しくチャックを引き上げボタンを留めベルトを通した。そして上着をつっかけて、ガンベルトを巻くと誠はそのままカーテンを押し開けてため息をついているカウラとドムの前に現れた。
「お大事に」
そう言うとドムは机の上の端末の前の椅子に腰掛けて仕事を始めた。誠達はそのまま一礼して医務室を出ると一路実働部隊の詰め所へと向かった。
10
あなたにおすすめの小説
時き継幻想フララジカ
日奈 うさぎ
ファンタジー
少年はひたすら逃げた。突如変わり果てた街で、死を振り撒く異形から。そして逃げた先に待っていたのは絶望では無く、一振りの希望――魔剣――だった。 逃げた先で出会った大男からその希望を託された時、特別ではなかった少年の運命は世界の命運を懸ける程に大きくなっていく。
なれば〝ヒト〟よ知れ、少年の掴む世界の運命を。
銘無き少年は今より、現想神話を紡ぐ英雄とならん。
時き継幻想(ときつげんそう)フララジカ―――世界は緩やかに混ざり合う。
【概要】
主人公・藤咲勇が少女・田中茶奈と出会い、更に多くの人々とも心を交わして成長し、世界を救うまでに至る現代ファンタジー群像劇です。
現代を舞台にしながらも出てくる新しい現象や文化を彼等の目を通してご覧ください。
忘却の艦隊
KeyBow
SF
新設された超弩級砲艦を旗艦とし新造艦と老朽艦の入れ替え任務に就いていたが、駐留基地に入るには数が多く、月の1つにて物資と人員の入れ替えを行っていた。
大型輸送艦は工作艦を兼ねた。
総勢250艦の航宙艦は退役艦が110艦、入れ替え用が同数。
残り30艦は増強に伴い新規配備される艦だった。
輸送任務の最先任士官は大佐。
新造砲艦の設計にも関わり、旗艦の引き渡しのついでに他の艦の指揮も執り行っていた。
本来艦隊の指揮は少将以上だが、輸送任務の為、設計に関わった大佐が任命された。
他に星系防衛の指揮官として少将と、退役間近の大将とその副官や副長が視察の為便乗していた。
公安に近い監査だった。
しかし、この2名とその側近はこの艦隊及び駐留艦隊の指揮系統から外れている。
そんな人員の載せ替えが半分ほど行われた時に中緊急警報が鳴り、ライナン星系第3惑星より緊急の救援要請が入る。
機転を利かせ砲艦で敵の大半を仕留めるも、苦し紛れに敵は主系列星を人口ブラックホールにしてしまった。
完全にブラックホールに成長し、その重力から逃れられないようになるまで数分しか猶予が無かった。
意図しない戦闘の影響から士気はだだ下がり。そのブラックホールから逃れる為、禁止されている重力ジャンプを敢行する。
恒星から近い距離では禁止されているし、システム的にも不可だった。
なんとか制限内に解除し、重力ジャンプを敢行した。
しかし、禁止されているその理由通りの状況に陥った。
艦隊ごとセットした座標からズレ、恒星から数光年離れた所にジャンプし【ワープのような架空の移動方法】、再び重力ジャンプ可能な所まで移動するのに33年程掛かる。
そんな中忘れ去られた艦隊が33年の月日の後、本星へと帰還を目指す。
果たして彼らは帰還できるのか?
帰還出来たとして彼らに待ち受ける運命は?
マンションのオーナーは十六歳の不思議な青年 〜マンションの特別室は何故か女性で埋まってしまう〜
美鈴
ファンタジー
ホットランキング上位ありがとうございます😊
ストーカーの被害に遭うアイドル歌羽根天音。彼女は警察に真っ先に相談する事にしたのだが…結果を言えば解決には至っていない。途方にくれる天音。久しぶりに会った親友の美樹子に「──なんかあった?」と、聞かれてその件を伝える事に…。すると彼女から「なんでもっと早く言ってくれなかったの!?」と、そんな言葉とともに彼女は誰かに電話を掛け始め…
※カクヨム様にも投稿しています
※イラストはAIイラストを使用しています
アブナイお殿様-月野家江戸屋敷騒動顛末-(R15版)
三矢由巳
歴史・時代
時は江戸、老中水野忠邦が失脚した頃のこと。
佳穂(かほ)は江戸の望月藩月野家上屋敷の奥方様に仕える中臈。
幼い頃に会った千代という少女に憧れ、奥での一生奉公を望んでいた。
ところが、若殿様が急死し事態は一変、分家から養子に入った慶温(よしはる)こと又四郎に侍ることに。
又四郎はずっと前にも会ったことがあると言うが、佳穂には心当たりがない。
海外の事情や英吉利語を教える又四郎に翻弄されるも、惹かれていく佳穂。
一方、二人の周辺では次々に不可解な事件が起きる。
事件の真相を追うのは又四郎や屋敷の人々、そしてスタンダードプードルのシロ。
果たして、佳穂は又四郎と結ばれるのか。
シロの鼻が真実を追い詰める!
別サイトで発表した作品のR15版です。
日本列島、時震により転移す!
黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。
【魔物島】~コミュ障な俺はモンスターが生息する島で一人淡々とレベルを上げ続ける~
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
【俺たちが飛ばされた魔物島には恐ろしいモンスターたちが棲みついていた――!?】
・コミュ障主人公のレベリング無双ファンタジー!
十九歳の男子学生、柴木善は大学の入学式の最中突如として起こった大地震により気を失ってしまう。
そして柴木が目覚めた場所は見たことのないモンスターたちが跋扈する絶海の孤島だった。
その島ではレベルシステムが発現しており、倒したモンスターに応じて経験値を獲得できた。
さらに有用なアイテムをドロップすることもあり、それらはスマホによって管理が可能となっていた。
柴木以外の入学式に参加していた学生や教師たちもまたその島に飛ばされていて、恐ろしいモンスターたちを相手にしたサバイバル生活を強いられてしまう。
しかしそんな明日をも知れぬサバイバル生活の中、柴木だけは割と快適な日常を送っていた。
人と関わることが苦手な柴木はほかの学生たちとは距離を取り、一人でただひたすらにモンスターを狩っていたのだが、モンスターが落とすアイテムを上手く使いながら孤島の生活に順応していたのだ。
そしてそんな生活を一人で三ヶ月も続けていた柴木は、ほかの学生たちとは文字通りレベルが桁違いに上がっていて、自分でも気付かないうちに人間の限界を超えていたのだった。
日本新世紀ー日本の変革から星間連合の中の地球へー
黄昏人
SF
現在の日本、ある地方大学の大学院生のPCが化けた!
あらゆる質問に出してくるとんでもなくスマートで完璧な答え。この化けたPC“マドンナ”を使って、彼、誠司は核融合発電、超バッテリーとモーターによるあらゆるエンジンの電動化への変換、重力エンジン・レールガンの開発・実用化などを通じて日本の経済・政治状況及び国際的な立場を変革していく。
さらに、こうしたさまざまな変革を通じて、日本が主導する地球防衛軍は、巨大な星間帝国の侵略を跳ね返すことに成功する。その結果、地球人類はその星間帝国の圧政にあえいでいた多数の歴史ある星間国家の指導的立場になっていくことになる。
この中で、自らの進化の必要性を悟った人類は、地球連邦を成立させ、知能の向上、他星系への植民を含む地球人類全体の経済の底上げと格差の是正を進める。
さらには、マドンナと誠司を擁する地球連邦は、銀河全体の生物に迫る危機の解明、撃退法の構築、撃退を主導し、銀河のなかに確固たる地位を築いていくことになる。
裏長屋の若殿、限られた自由を満喫する
克全
歴史・時代
貧乏人が肩を寄せ合って暮らす聖天長屋に徳田新之丞と名乗る人品卑しからぬ若侍がいた。月のうち数日しか長屋にいないのだが、いる時には自ら竈で米を炊き七輪で魚を焼く小まめな男だった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる