527 / 1,557
第11章 魔法少女
魔法の始まり
しおりを挟む
「うわー!っ退屈だー!」
そう言ってかなめが立ち上がるとそのまま誠の後ろに回りこみ首に腕を回しこんで極める。意外にも事務仕事の得意なかなめが手持ち無沙汰なのは分かるが、急にそんなことをされては誠はじたばたと暴れるしかなかった。
「なに!なにすんですか!離して……」
「つまんねえ!つまんねえよ!」
叫ぶかなめを背負いながらかえで達に目をやるが、明らかにかなめを押し付けられるのを恐れて視線を合わせようとしてくれない。
「アイシャさん達のところに行けば良いじゃないですか。僕は仕事を……」
誠がそう言うとかなめは気が付いたように誠から手を離した。
「そうか、じゃあちょっと待てよ」
そう言うとかなめは首の根元からコードを取り出して誠の端末に差し込む。
「あっ!報告書消えちゃいましたよ!」
「ああ、後でアタシがやってやるよ……ちょっと時間が……」
何度かかなめが瞬きする間にすさまじい勢いで画面が転換されていく。
「これで、行けるは……ず!」
そんな掛け声をかけたかなめの前にシャムの顔があった。その目の前には子犬ほどの大きさのどう見ても熊と思われる動物が映っていた。
モニターに大きく写される小熊。それを見て作業をしていたカウラの表情が苦々しげなものに変わる。
『すみません!本当に僕こんなことに巻き込んでしまって……』
少年の声で話す小熊が画面の中であまりにも似合いすぎる小学生姿のシャムに謝っていた。周りは電柱は倒れ、木々は裂け、家は倒壊した惨状。どう見ても常識的な魔法少女の戦いのそれとは桁違いの破壊が行われたことを示している。
「おい、なんでこうなったんだ?」
かなめがたずねてくるのだが、誠もただ首を振るだけだった。それでも言える事はアイシャはかなりの『上級者』、いわゆる『マニア』向けにこの作品を作ろうとしていることだけは分かった。
『気にしないで大丈夫だよ!』
「少しは気にしろ!」
シャムの台詞にかなめが突っ込む。誠が思わず生暖かい目を彼女に向けるとかなめの後ろには仕事をサボって覗きに来たかえでと渡辺、アンの姿がそこにあった。
『それより世界の平和がかかっているんでしょ?やるよ!私は』
「世界の平和の前にこの状況どうにかしろ!」
そう言ってかなめは手近な誠の頭を叩く。誠は叩かれたところを抑えながら仕方なく画面を見つめる。
『ありがとうございます。ですが、僕の与える力は三人分あるんです。だから……』
『じゃあ……そうだ!おねえちゃんに頼みに行こう!』
そう言って小熊を抱えるとシャムは走り出した。半分町が焦土と化しあちこちにクレーターのある状況を後ろに見ながら彼女は走り続ける。
「おい!この状況は無視か?いいのか?ほっといて!」
再びかなめの右手が誠の頭に振り下ろされようとするが、察した誠はそれをかわす。
画面の中では走っていくシャムの後姿がある。同時にパトカーのサイレンが響き渡る。その画面を見ながらかえでと渡辺が大きくうなづいてみせた。誠は一体なんでこの二人がうなづくのか首をひねりながら再び画面に目を移した。
すぐにはかったように場面が切り替わった。そこはやはり誠の実家の一部屋だった。主に剣道の大会で役員の人などを泊めていた客間の一つ。そこにシャムと奇妙な小熊もどきを正座して見つめているのはシャムの姉役の家村小夏だった。
『そうなんだ……大変だったのね、グリン君……』
「いや、大変とかそう言う問題は良いから。さっきの破壊された町だけでも十分大変なことだから」
そう突っ込むかなめが握りこぶしを振り上げるのを誠は察知してかわしにかかるが、今度はそのまま避けた方向にこぶしが曲がってきた。そのまま顔面にぶち当たり、誠は椅子ごと後ろに倒れる。
「おう、大丈夫か?」
かなめは何事も無かったかのように誠を見下ろす。仕方なく誠は今後は避けないことを決めて立ち上がる。
『分かったわ!お姉ちゃんも助けてあげる!二人でその機械帝国を倒しましょう!』
そう言って小夏手を差し出す。その上にシャムが、そしてグリンと名乗った小熊が手を重ねる。
「そう言えばさっき三人そろわないといけないとか言っていたような……」
かえでが首をかしげる。
「いえ!こういう展開がいいんです!これぞ上級者向け!どう考えても前後で矛盾している設定!いいなあ、萌えるなあ……」
そう言って画面にくっついて見入っている誠にかなめが生暖かい視線を送っていた。
『じゃあ行きます!』
小熊は立ち上がると回りに魔方陣を展開する。三角の光の頂点にそれぞれシャムと小夏が引き込まれ光に包まれていく。
『念じてください。救いたい世界のことを!思ってください。守りたい人々のことを』
そんな小熊の言葉に誘われるようにして画面が光の中で回転するシャムの姿を捉えた。はじけるようにあまりにも庶民的小学生姿だったシャムの服が消えていく。
「あのさあ、神前。なんで魔法少女はいつもこういう時に裸になるんだ?」
画面に集中していた誠の頭を軽く小突きながらかなめがたずねてくる。しかし誠は画面に集中して上の空でうなづくだけだった。
『カラード、サラード、イラード……力よ!集え!』
シャムの叫び声に誠は視線を画面にさらに顔を突き出す。そしてさすがに無視するのも限界に来た誠はかなめの質問にはそのままの格好で答えた。
「それは視聴者サービスって言うか……なんとなくかわいらしいと言うか……」
「このロリコンめ!」
かなめがそう言って誠をはたいた目の前で、今度は白いニーソックスとメタリックな靴がシャムのか細い足を包んだ。そしてそのまま腰に広がった白い布のようなものは光を振りまきながらシャムの下半身を覆い、赤い飾りの入ったロングスカートに変わる。
「あれ?神前の絵と比べるとかなり飾りが少なくないか?」
そんなかなめの突っ込みを無視して誠は画面をじっと見つめている。そのまま上半身を光が包むと胸のあたりでリボンのようなものが浮かび、それを中心にぴっちりと体を包むアンダーウェアにシャムが覆われる。そして次の瞬間には目の前に浮かんだ杖を手にしたシャムがくるくるとバトンの要領でこれを回すと、清潔感のある白に赤い刺繍に飾られたワンピースをまとってポーズをとっていた。
「いい加減無視すんなよな……このポーズの意味はなんなんだ?」
「お約束です!」
力強くこぶしを掲げてそう叫ぶ誠にかなめは思わず一歩引いた。続いて画面の中では今度は小夏の変身が行われていた。同じように服がはじけて代わりに青を基調としたドレスとカマのような先を持った杖を振って小夏は同じくポーズをとる。
「なんだよ、小夏の餓鬼には変身呪文は無しか?」
「おかしいですね、アイシャさんの台本では変身呪文は二人とも無かったはずですが……」
「オメエの突っ込みどころはわかんねえよ!」
呆れたようにそう言うとかなめも画面を見つめた。魔方陣が消え、それぞれのコスチュームを身にまとった二人がその自分の姿を確認するように見つめている。
『これであなた達は立派な魔法少女で……』
そう言って力尽きる小熊。
「おい、ここで死んじゃうのか?どうすんだよこれから!投げっぱなしか?」
「いちいちうるさいですよ。かなめお姉さま」
そんな声に驚いてかなめはかえでを見てみた。かえでと渡辺はまじめな顔をして画面に釘付けになっていた。
「おい、かえで……」
「静かに!」
かえでに注意されてかなめは仕方なく画面に目を移す。その目の前では光を放っている小熊の姿が映し出されていた。次第にその光は収まり手のひらサイズに小さくなった小熊がそこにいた。
『グリン君!』
そう言ってシャムは小熊を両手で持ち上げた。小熊はゆっくりと目を開く。誠は再びかえでと渡辺に目をやった。そしてそのあまりにも熱中して画面を見つめている二人に恐怖のようなものを感じて誠とかなめはただ黙り込んだ。
『そんな……死んじゃ嫌だよ……』
そう言うシャムの手の中でグリンは力なく微笑む。
「良い奴ですね!グリンは!まったく……」
かえでは思わず右手を握り締め目を潤ませる。
「まったくです……すばらしい……」
渡辺も同じく涙をぬぐう。二人の反応の異常さに思わず誠はかなめを見た。
「まああれだな。胡州は子供向けのアニメとか少ないからな」
「そんなこと無いんじゃないですか?『小坊主点丸』とかあるじゃないですか」
「なんだそれ?」
東和のおいてその想像の斜め上を行く演出でコアなファンに大人気の胡州アニメの名前を出してもかなめは食いつかないと踏んだ誠はそのまま画面に目を向けた。
『グリン君!』
シャムの声にピクリと手のひらサイズの熊が動いた。そのまま手足を動かし、自分が生きていることに気づくグリン。
『ごめんねシャム。どうやら魔力が何者かに吸収されているみたいなんだ』
小熊はそう言うと立ち上がってシャムを見つめる。
『でもそれじゃあ……』
不安そうに姉役の小夏と一緒にシャムは小熊を見つめる。
『大丈夫。僕の見立てに間違いは無かったよ。見てごらん、君の姿を!』
二人は小夏のものらしい簡素な姿見に自分の姿を映す。
『えー!これかっけー!最高!グッド!イエーイ!』
そう言ってシャムは何度も決めポーズをとり暴れ回る。さすがの小夏もこれには驚いてシャムの頭の上に手を載せる。動けなくなったシャムがじたばたと暴れる様。誠は頷きながらそれを眺めていた。
そう言ってかなめが立ち上がるとそのまま誠の後ろに回りこみ首に腕を回しこんで極める。意外にも事務仕事の得意なかなめが手持ち無沙汰なのは分かるが、急にそんなことをされては誠はじたばたと暴れるしかなかった。
「なに!なにすんですか!離して……」
「つまんねえ!つまんねえよ!」
叫ぶかなめを背負いながらかえで達に目をやるが、明らかにかなめを押し付けられるのを恐れて視線を合わせようとしてくれない。
「アイシャさん達のところに行けば良いじゃないですか。僕は仕事を……」
誠がそう言うとかなめは気が付いたように誠から手を離した。
「そうか、じゃあちょっと待てよ」
そう言うとかなめは首の根元からコードを取り出して誠の端末に差し込む。
「あっ!報告書消えちゃいましたよ!」
「ああ、後でアタシがやってやるよ……ちょっと時間が……」
何度かかなめが瞬きする間にすさまじい勢いで画面が転換されていく。
「これで、行けるは……ず!」
そんな掛け声をかけたかなめの前にシャムの顔があった。その目の前には子犬ほどの大きさのどう見ても熊と思われる動物が映っていた。
モニターに大きく写される小熊。それを見て作業をしていたカウラの表情が苦々しげなものに変わる。
『すみません!本当に僕こんなことに巻き込んでしまって……』
少年の声で話す小熊が画面の中であまりにも似合いすぎる小学生姿のシャムに謝っていた。周りは電柱は倒れ、木々は裂け、家は倒壊した惨状。どう見ても常識的な魔法少女の戦いのそれとは桁違いの破壊が行われたことを示している。
「おい、なんでこうなったんだ?」
かなめがたずねてくるのだが、誠もただ首を振るだけだった。それでも言える事はアイシャはかなりの『上級者』、いわゆる『マニア』向けにこの作品を作ろうとしていることだけは分かった。
『気にしないで大丈夫だよ!』
「少しは気にしろ!」
シャムの台詞にかなめが突っ込む。誠が思わず生暖かい目を彼女に向けるとかなめの後ろには仕事をサボって覗きに来たかえでと渡辺、アンの姿がそこにあった。
『それより世界の平和がかかっているんでしょ?やるよ!私は』
「世界の平和の前にこの状況どうにかしろ!」
そう言ってかなめは手近な誠の頭を叩く。誠は叩かれたところを抑えながら仕方なく画面を見つめる。
『ありがとうございます。ですが、僕の与える力は三人分あるんです。だから……』
『じゃあ……そうだ!おねえちゃんに頼みに行こう!』
そう言って小熊を抱えるとシャムは走り出した。半分町が焦土と化しあちこちにクレーターのある状況を後ろに見ながら彼女は走り続ける。
「おい!この状況は無視か?いいのか?ほっといて!」
再びかなめの右手が誠の頭に振り下ろされようとするが、察した誠はそれをかわす。
画面の中では走っていくシャムの後姿がある。同時にパトカーのサイレンが響き渡る。その画面を見ながらかえでと渡辺が大きくうなづいてみせた。誠は一体なんでこの二人がうなづくのか首をひねりながら再び画面に目を移した。
すぐにはかったように場面が切り替わった。そこはやはり誠の実家の一部屋だった。主に剣道の大会で役員の人などを泊めていた客間の一つ。そこにシャムと奇妙な小熊もどきを正座して見つめているのはシャムの姉役の家村小夏だった。
『そうなんだ……大変だったのね、グリン君……』
「いや、大変とかそう言う問題は良いから。さっきの破壊された町だけでも十分大変なことだから」
そう突っ込むかなめが握りこぶしを振り上げるのを誠は察知してかわしにかかるが、今度はそのまま避けた方向にこぶしが曲がってきた。そのまま顔面にぶち当たり、誠は椅子ごと後ろに倒れる。
「おう、大丈夫か?」
かなめは何事も無かったかのように誠を見下ろす。仕方なく誠は今後は避けないことを決めて立ち上がる。
『分かったわ!お姉ちゃんも助けてあげる!二人でその機械帝国を倒しましょう!』
そう言って小夏手を差し出す。その上にシャムが、そしてグリンと名乗った小熊が手を重ねる。
「そう言えばさっき三人そろわないといけないとか言っていたような……」
かえでが首をかしげる。
「いえ!こういう展開がいいんです!これぞ上級者向け!どう考えても前後で矛盾している設定!いいなあ、萌えるなあ……」
そう言って画面にくっついて見入っている誠にかなめが生暖かい視線を送っていた。
『じゃあ行きます!』
小熊は立ち上がると回りに魔方陣を展開する。三角の光の頂点にそれぞれシャムと小夏が引き込まれ光に包まれていく。
『念じてください。救いたい世界のことを!思ってください。守りたい人々のことを』
そんな小熊の言葉に誘われるようにして画面が光の中で回転するシャムの姿を捉えた。はじけるようにあまりにも庶民的小学生姿だったシャムの服が消えていく。
「あのさあ、神前。なんで魔法少女はいつもこういう時に裸になるんだ?」
画面に集中していた誠の頭を軽く小突きながらかなめがたずねてくる。しかし誠は画面に集中して上の空でうなづくだけだった。
『カラード、サラード、イラード……力よ!集え!』
シャムの叫び声に誠は視線を画面にさらに顔を突き出す。そしてさすがに無視するのも限界に来た誠はかなめの質問にはそのままの格好で答えた。
「それは視聴者サービスって言うか……なんとなくかわいらしいと言うか……」
「このロリコンめ!」
かなめがそう言って誠をはたいた目の前で、今度は白いニーソックスとメタリックな靴がシャムのか細い足を包んだ。そしてそのまま腰に広がった白い布のようなものは光を振りまきながらシャムの下半身を覆い、赤い飾りの入ったロングスカートに変わる。
「あれ?神前の絵と比べるとかなり飾りが少なくないか?」
そんなかなめの突っ込みを無視して誠は画面をじっと見つめている。そのまま上半身を光が包むと胸のあたりでリボンのようなものが浮かび、それを中心にぴっちりと体を包むアンダーウェアにシャムが覆われる。そして次の瞬間には目の前に浮かんだ杖を手にしたシャムがくるくるとバトンの要領でこれを回すと、清潔感のある白に赤い刺繍に飾られたワンピースをまとってポーズをとっていた。
「いい加減無視すんなよな……このポーズの意味はなんなんだ?」
「お約束です!」
力強くこぶしを掲げてそう叫ぶ誠にかなめは思わず一歩引いた。続いて画面の中では今度は小夏の変身が行われていた。同じように服がはじけて代わりに青を基調としたドレスとカマのような先を持った杖を振って小夏は同じくポーズをとる。
「なんだよ、小夏の餓鬼には変身呪文は無しか?」
「おかしいですね、アイシャさんの台本では変身呪文は二人とも無かったはずですが……」
「オメエの突っ込みどころはわかんねえよ!」
呆れたようにそう言うとかなめも画面を見つめた。魔方陣が消え、それぞれのコスチュームを身にまとった二人がその自分の姿を確認するように見つめている。
『これであなた達は立派な魔法少女で……』
そう言って力尽きる小熊。
「おい、ここで死んじゃうのか?どうすんだよこれから!投げっぱなしか?」
「いちいちうるさいですよ。かなめお姉さま」
そんな声に驚いてかなめはかえでを見てみた。かえでと渡辺はまじめな顔をして画面に釘付けになっていた。
「おい、かえで……」
「静かに!」
かえでに注意されてかなめは仕方なく画面に目を移す。その目の前では光を放っている小熊の姿が映し出されていた。次第にその光は収まり手のひらサイズに小さくなった小熊がそこにいた。
『グリン君!』
そう言ってシャムは小熊を両手で持ち上げた。小熊はゆっくりと目を開く。誠は再びかえでと渡辺に目をやった。そしてそのあまりにも熱中して画面を見つめている二人に恐怖のようなものを感じて誠とかなめはただ黙り込んだ。
『そんな……死んじゃ嫌だよ……』
そう言うシャムの手の中でグリンは力なく微笑む。
「良い奴ですね!グリンは!まったく……」
かえでは思わず右手を握り締め目を潤ませる。
「まったくです……すばらしい……」
渡辺も同じく涙をぬぐう。二人の反応の異常さに思わず誠はかなめを見た。
「まああれだな。胡州は子供向けのアニメとか少ないからな」
「そんなこと無いんじゃないですか?『小坊主点丸』とかあるじゃないですか」
「なんだそれ?」
東和のおいてその想像の斜め上を行く演出でコアなファンに大人気の胡州アニメの名前を出してもかなめは食いつかないと踏んだ誠はそのまま画面に目を向けた。
『グリン君!』
シャムの声にピクリと手のひらサイズの熊が動いた。そのまま手足を動かし、自分が生きていることに気づくグリン。
『ごめんねシャム。どうやら魔力が何者かに吸収されているみたいなんだ』
小熊はそう言うと立ち上がってシャムを見つめる。
『でもそれじゃあ……』
不安そうに姉役の小夏と一緒にシャムは小熊を見つめる。
『大丈夫。僕の見立てに間違いは無かったよ。見てごらん、君の姿を!』
二人は小夏のものらしい簡素な姿見に自分の姿を映す。
『えー!これかっけー!最高!グッド!イエーイ!』
そう言ってシャムは何度も決めポーズをとり暴れ回る。さすがの小夏もこれには驚いてシャムの頭の上に手を載せる。動けなくなったシャムがじたばたと暴れる様。誠は頷きながらそれを眺めていた。
10
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
忘却の艦隊
KeyBow
SF
新設された超弩級砲艦を旗艦とし新造艦と老朽艦の入れ替え任務に就いていたが、駐留基地に入るには数が多く、月の1つにて物資と人員の入れ替えを行っていた。
大型輸送艦は工作艦を兼ねた。
総勢250艦の航宙艦は退役艦が110艦、入れ替え用が同数。
残り30艦は増強に伴い新規配備される艦だった。
輸送任務の最先任士官は大佐。
新造砲艦の設計にも関わり、旗艦の引き渡しのついでに他の艦の指揮も執り行っていた。
本来艦隊の指揮は少将以上だが、輸送任務の為、設計に関わった大佐が任命された。
他に星系防衛の指揮官として少将と、退役間近の大将とその副官や副長が視察の為便乗していた。
公安に近い監査だった。
しかし、この2名とその側近はこの艦隊及び駐留艦隊の指揮系統から外れている。
そんな人員の載せ替えが半分ほど行われた時に中緊急警報が鳴り、ライナン星系第3惑星より緊急の救援要請が入る。
機転を利かせ砲艦で敵の大半を仕留めるも、苦し紛れに敵は主系列星を人口ブラックホールにしてしまった。
完全にブラックホールに成長し、その重力から逃れられないようになるまで数分しか猶予が無かった。
意図しない戦闘の影響から士気はだだ下がり。そのブラックホールから逃れる為、禁止されている重力ジャンプを敢行する。
恒星から近い距離では禁止されているし、システム的にも不可だった。
なんとか制限内に解除し、重力ジャンプを敢行した。
しかし、禁止されているその理由通りの状況に陥った。
艦隊ごとセットした座標からズレ、恒星から数光年離れた所にジャンプし【ワープのような架空の移動方法】、再び重力ジャンプ可能な所まで移動するのに33年程掛かる。
そんな中忘れ去られた艦隊が33年の月日の後、本星へと帰還を目指す。
果たして彼らは帰還できるのか?
帰還出来たとして彼らに待ち受ける運命は?
織田信長 -尾州払暁-
藪から犬
歴史・時代
織田信長は、戦国の世における天下統一の先駆者として一般に強くイメージされますが、当然ながら、生まれついてそうであるわけはありません。
守護代・織田大和守家の家来(傍流)である弾正忠家の家督を継承してから、およそ14年間を尾張(現・愛知県西部)の平定に費やしています。そして、そのほとんどが一族間での骨肉の争いであり、一歩踏み外せば死に直結するような、四面楚歌の道のりでした。
織田信長という人間を考えるとき、この彼の青春時代というのは非常に色濃く映ります。
そこで、本作では、天文16年(1547年)~永禄3年(1560年)までの13年間の織田信長の足跡を小説としてじっくりとなぞってみようと思いたった次第です。
毎週の月曜日00:00に次話公開を目指しています。
スローペースの拙稿ではありますが、お付き合いいただければ嬉しいです。
(2022.04.04)
※信長公記を下地としていますが諸出来事の年次比定を含め随所に著者の創作および定説ではない解釈等がありますのでご承知置きください。
※アルファポリスの仕様上、「HOTランキング用ジャンル選択」欄を「男性向け」に設定していますが、区別する意図はとくにありません。
時き継幻想フララジカ
日奈 うさぎ
ファンタジー
少年はひたすら逃げた。突如変わり果てた街で、死を振り撒く異形から。そして逃げた先に待っていたのは絶望では無く、一振りの希望――魔剣――だった。 逃げた先で出会った大男からその希望を託された時、特別ではなかった少年の運命は世界の命運を懸ける程に大きくなっていく。
なれば〝ヒト〟よ知れ、少年の掴む世界の運命を。
銘無き少年は今より、現想神話を紡ぐ英雄とならん。
時き継幻想(ときつげんそう)フララジカ―――世界は緩やかに混ざり合う。
【概要】
主人公・藤咲勇が少女・田中茶奈と出会い、更に多くの人々とも心を交わして成長し、世界を救うまでに至る現代ファンタジー群像劇です。
現代を舞台にしながらも出てくる新しい現象や文化を彼等の目を通してご覧ください。
滝川家の人びと
卯花月影
歴史・時代
勝利のために走るのではない。
生きるために走る者は、
傷を負いながらも、歩みを止めない。
戦国という時代の只中で、
彼らは何を失い、
走り続けたのか。
滝川一益と、その郎党。
これは、勝者の物語ではない。
生き延びた者たちの記録である。
英雄召喚〜帝国貴族の異世界統一戦記〜
駄作ハル
ファンタジー
異世界の大貴族レオ=ウィルフリードとして転生した平凡サラリーマン。
しかし、待っていたのは平和な日常などではなかった。急速な領土拡大を目論む帝国の貴族としての日々は、戦いの連続であった───
そんなレオに与えられたスキル『英雄召喚』。それは現世で英雄と呼ばれる人々を呼び出す能力。『鬼の副長』土方歳三、『臥龍』所轄孔明、『空の魔王』ハンス=ウルリッヒ・ルーデル、『革命の申し子』ナポレオン・ボナパルト、『万能人』レオナルド・ダ・ヴィンチ。
前世からの知識と英雄たちの逸話にまつわる能力を使い、大切な人を守るべく争いにまみれた異世界に平和をもたらす為の戦いが幕を開ける!
完結まで毎日投稿!
蒼穹の裏方
Flight_kj
SF
日本海軍のエンジンを中心とする航空技術開発のやり直し
未来の知識を有する主人公が、海軍機の開発のメッカ、空技廠でエンジンを中心として、武装や防弾にも口出しして航空機の開発をやり直す。性能の良いエンジンができれば、必然的に航空機も優れた機体となる。加えて、日本が遅れていた電子機器も知識を生かして開発を加速してゆく。それらを利用して如何に海軍は戦ってゆくのか?未来の知識を基にして、どのような戦いが可能になるのか?航空機に関連する開発を中心とした物語。カクヨムにも投稿しています。
女神の白刃
玉椿 沢
ファンタジー
どこかの世界の、いつかの時代。
その世界の戦争は、ある遺跡群から出現した剣により、大きく姿を変えた。
女の身体を鞘とする剣は、魔力を収束、発振する兵器。
剣は瞬く間に戦を大戦へ進歩させた。数々の大戦を経た世界は、権威を西の皇帝が、権力を東の大帝が握る世になり、終息した。
大戦より数年後、まだ治まったとはいえない世界で、未だ剣士は剣を求め、奪い合っていた。
魔物が出ようと、町も村も知った事かと剣を求める愚かな世界で、赤茶けた大地を畑や町に、煤けた顔を笑顔に変えたいという脳天気な一団が現れる。
*表紙絵は五月七日ヤマネコさん(@yamanekolynx_2)の作品です*
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる