1,088 / 1,557
第35章 運用艦『ふさ』と『特殊な趣味』の連中
出航の時
しおりを挟む
食事を終えた誠はランと別れて居住スペースへと向かった。
これまで乗ったどの艦よりもその通路は広く、若干閉所恐怖症気味の誠には少しばかり安心できた。
エレベータを降りた、男子居住スペースの入り口のところで誠はカウラとアメリアに遭遇した。
「カウラさん……とアメリアさん」
「なんでアタシが後なの?アタシはこの艦の艦長!一番偉いの!」
抗議するアメリアを無視してカウラは静かにほほ笑んだ。
「貴様はブリッジでお笑い小唄の練習でもしていろ。私は神前の案内をする」
カウラはそう言いながら通路をまっすぐ歩き続ける。
「カウラちゃんはずいぶんと淡白なのね……誠ちゃんはこれからどうする気?」
アメリアはカウラの言葉にわざとらしく驚いた風を装いながら誠に目を移した。
「自分はとりあえず荷物の整理をします」
「私も手伝うわよ、誠ちゃんの部屋については私も興味あるし」
アメリアの顔にいたずらっ子のような笑みが浮かんだ。誠は断っても無駄だろうことを悟って歩き始めた。汎用戦闘艦は幹部候補研修で何度か乗ったことがあるが、『ふさ』の艦内は明らかにそれまで乗った船とは違っていた。
ランがあれほど得意げだったのもこの艦の居住区画を50メートル歩けば理解できることだった。
第一、通路が非常に広く明るい。対消滅式エンジンの膨大な出力があるからといって、明らかにそれは実用以上の明るさに感じた。
それに食堂の隣が道場、そしてその隣にフリースペースとも言える卓球台と自動麻雀卓を置いた娯楽室のようなものまである。
「やっぱり変でしょ?この船の内装。全部隊長が自腹で改修資金出した施設だから。おかげで定員が1200名から360名に減っちゃったけど」
「それってまずいんじゃないですか?」
技術下士官達が出航までの待ち時間を潰しているのか、ドアを開けたままの部屋が多い下士官用と思われる区画を進む。さすがにここまでくるとどの部屋も狭苦しく感じる。ちらちら覗き込んでいる誠に配慮したように歩みを緩めたアメリアは言葉を続けた。
「うちの持ち味は少数精鋭なのよ。実際、艦内のシステム管理要員は技術部の数名だけで十分だし、こう見えて『特殊部隊』なんで、白兵戦闘時にはそれなりの個人の技量を発揮するから、別にそんなにたくさんの人間は要らないの」
アメリアに続いて誠はエレベーターに乗り込む。
「しかし長期待機任務の時はどうするんですか?」
「部隊編成自体、長期間の戦闘を予測してないのよ。第一、今のところアサルト・モジュール一個小隊しか抱えていない司法局実働部隊に大規模戦闘時に何かできるわけ無いでしょ?それにうちは軍隊じゃなくあくまで司法機関の機動部隊という名目なんだから、そんなことまで考える必要なんてないわね。着いたわよ」
アメリアは開いた扉からパイロット用の個室のある区画に向かって歩き出した。誠は居住区の一番奥の室に通された。個室である、そして広い。正直、彼の下士官用寮の部屋より明らかに広い。そこには誠の着替えなどの荷物を入れたバッグがベッドの上に乗せられていた。
「ずいぶん少ないわね。せっかくいろいろとグッズ見せてもらおうと思ったのに……。これは……ふーん。画材なんだ」
アメリアはそう言うと警備隊員が運んでおいてくれたダンボールを一つを覗き込んだ。誠はベッドの上の着替えなどをバッグから取り出しロッカーに詰め込んだ。それほど物はない。手間がかかるわけでもない。
「ええ、帰りに宇宙でも描こうと思って……」
「宇宙?何にもないだろ?」
カウラのつぶやきに手にスケッチブックを持ってめくっていたアメリアが噴き出す。
「あのねえ、カウラちゃん。宇宙はロマンなのよ。絵師なら描きたくもなるわよねえ」
アメリアの言葉に誠は頭を掻きながらうなづいた。
「そんなもんなのか……」
カウラがどうも納得しきれていない表情を浮かべるのを見ながら誠は着替えなどを片付けることにした。
三人は黙って誠の私物を私室の備え付けの棚にかたずけた。
「じゃあ、私は行くから」
誠のイラストを机の引き出しにしまったアメリアがそう言って立ち上がる。
「そうだな。もうそろそろ出航の時間だ」
カウラはそう言いながら誠の酔い止めの入った薬箱をその下の引き出しに入れた。
「動きます?」
自分で言っておきながらかなり間抜けだと誠も思っていた。
船である以上動くのは当然である。しかし、誠は人並み外れて乗り物に弱かった。
「大丈夫よ!重力制御装置は最近ではかなり性能がいいから。しかも、この艦はハンガーや倉庫まで重力制御が効いてるのが自慢なの!まるで誠ちゃんのためにあつらえたみたい!それじゃあ!」
誠の私室を去っていくアメリアの言葉に誠は少しばかり安心した。
誠の胃は重力の制御を離れるとすぐに暴走するやんちゃな胃袋だった。この宇宙大航海時代にあって、まだ飛行機すら乗れない誠はまさに時代から取り残された存在だった。
パイロット育成過程でも誠の吐瀉癖は最強の酔い止めでなんとか止められる程度であり、自分としてはとても宇宙軍勤務は不可能だと思っていたので今回の演習には危機感を持って挑んでいた。
「神前……大丈夫か?」
カウラの言葉で誠は自分の顔に冷や汗が浮かんでいることがわかった。
「大丈夫だと思いますけど……」
とりあえず戸棚にカギをかけると誠はそう言いながら立ち上がった。
ぐらりと地面が揺れるような感覚が二人を襲った。
「出航だな」
カウラの言葉に誠は青ざめてうなづいた。
「とりあえず……僕は医務室で……酔い止めとか……点滴とか……」
誠は緊張のあまり胃から逆流してくる内容物を何とか抑え込みながらそう言ってカウラの美しい面差しを眺めていた。
これまで乗ったどの艦よりもその通路は広く、若干閉所恐怖症気味の誠には少しばかり安心できた。
エレベータを降りた、男子居住スペースの入り口のところで誠はカウラとアメリアに遭遇した。
「カウラさん……とアメリアさん」
「なんでアタシが後なの?アタシはこの艦の艦長!一番偉いの!」
抗議するアメリアを無視してカウラは静かにほほ笑んだ。
「貴様はブリッジでお笑い小唄の練習でもしていろ。私は神前の案内をする」
カウラはそう言いながら通路をまっすぐ歩き続ける。
「カウラちゃんはずいぶんと淡白なのね……誠ちゃんはこれからどうする気?」
アメリアはカウラの言葉にわざとらしく驚いた風を装いながら誠に目を移した。
「自分はとりあえず荷物の整理をします」
「私も手伝うわよ、誠ちゃんの部屋については私も興味あるし」
アメリアの顔にいたずらっ子のような笑みが浮かんだ。誠は断っても無駄だろうことを悟って歩き始めた。汎用戦闘艦は幹部候補研修で何度か乗ったことがあるが、『ふさ』の艦内は明らかにそれまで乗った船とは違っていた。
ランがあれほど得意げだったのもこの艦の居住区画を50メートル歩けば理解できることだった。
第一、通路が非常に広く明るい。対消滅式エンジンの膨大な出力があるからといって、明らかにそれは実用以上の明るさに感じた。
それに食堂の隣が道場、そしてその隣にフリースペースとも言える卓球台と自動麻雀卓を置いた娯楽室のようなものまである。
「やっぱり変でしょ?この船の内装。全部隊長が自腹で改修資金出した施設だから。おかげで定員が1200名から360名に減っちゃったけど」
「それってまずいんじゃないですか?」
技術下士官達が出航までの待ち時間を潰しているのか、ドアを開けたままの部屋が多い下士官用と思われる区画を進む。さすがにここまでくるとどの部屋も狭苦しく感じる。ちらちら覗き込んでいる誠に配慮したように歩みを緩めたアメリアは言葉を続けた。
「うちの持ち味は少数精鋭なのよ。実際、艦内のシステム管理要員は技術部の数名だけで十分だし、こう見えて『特殊部隊』なんで、白兵戦闘時にはそれなりの個人の技量を発揮するから、別にそんなにたくさんの人間は要らないの」
アメリアに続いて誠はエレベーターに乗り込む。
「しかし長期待機任務の時はどうするんですか?」
「部隊編成自体、長期間の戦闘を予測してないのよ。第一、今のところアサルト・モジュール一個小隊しか抱えていない司法局実働部隊に大規模戦闘時に何かできるわけ無いでしょ?それにうちは軍隊じゃなくあくまで司法機関の機動部隊という名目なんだから、そんなことまで考える必要なんてないわね。着いたわよ」
アメリアは開いた扉からパイロット用の個室のある区画に向かって歩き出した。誠は居住区の一番奥の室に通された。個室である、そして広い。正直、彼の下士官用寮の部屋より明らかに広い。そこには誠の着替えなどの荷物を入れたバッグがベッドの上に乗せられていた。
「ずいぶん少ないわね。せっかくいろいろとグッズ見せてもらおうと思ったのに……。これは……ふーん。画材なんだ」
アメリアはそう言うと警備隊員が運んでおいてくれたダンボールを一つを覗き込んだ。誠はベッドの上の着替えなどをバッグから取り出しロッカーに詰め込んだ。それほど物はない。手間がかかるわけでもない。
「ええ、帰りに宇宙でも描こうと思って……」
「宇宙?何にもないだろ?」
カウラのつぶやきに手にスケッチブックを持ってめくっていたアメリアが噴き出す。
「あのねえ、カウラちゃん。宇宙はロマンなのよ。絵師なら描きたくもなるわよねえ」
アメリアの言葉に誠は頭を掻きながらうなづいた。
「そんなもんなのか……」
カウラがどうも納得しきれていない表情を浮かべるのを見ながら誠は着替えなどを片付けることにした。
三人は黙って誠の私物を私室の備え付けの棚にかたずけた。
「じゃあ、私は行くから」
誠のイラストを机の引き出しにしまったアメリアがそう言って立ち上がる。
「そうだな。もうそろそろ出航の時間だ」
カウラはそう言いながら誠の酔い止めの入った薬箱をその下の引き出しに入れた。
「動きます?」
自分で言っておきながらかなり間抜けだと誠も思っていた。
船である以上動くのは当然である。しかし、誠は人並み外れて乗り物に弱かった。
「大丈夫よ!重力制御装置は最近ではかなり性能がいいから。しかも、この艦はハンガーや倉庫まで重力制御が効いてるのが自慢なの!まるで誠ちゃんのためにあつらえたみたい!それじゃあ!」
誠の私室を去っていくアメリアの言葉に誠は少しばかり安心した。
誠の胃は重力の制御を離れるとすぐに暴走するやんちゃな胃袋だった。この宇宙大航海時代にあって、まだ飛行機すら乗れない誠はまさに時代から取り残された存在だった。
パイロット育成過程でも誠の吐瀉癖は最強の酔い止めでなんとか止められる程度であり、自分としてはとても宇宙軍勤務は不可能だと思っていたので今回の演習には危機感を持って挑んでいた。
「神前……大丈夫か?」
カウラの言葉で誠は自分の顔に冷や汗が浮かんでいることがわかった。
「大丈夫だと思いますけど……」
とりあえず戸棚にカギをかけると誠はそう言いながら立ち上がった。
ぐらりと地面が揺れるような感覚が二人を襲った。
「出航だな」
カウラの言葉に誠は青ざめてうなづいた。
「とりあえず……僕は医務室で……酔い止めとか……点滴とか……」
誠は緊張のあまり胃から逆流してくる内容物を何とか抑え込みながらそう言ってカウラの美しい面差しを眺めていた。
10
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
忘却の艦隊
KeyBow
SF
新設された超弩級砲艦を旗艦とし新造艦と老朽艦の入れ替え任務に就いていたが、駐留基地に入るには数が多く、月の1つにて物資と人員の入れ替えを行っていた。
大型輸送艦は工作艦を兼ねた。
総勢250艦の航宙艦は退役艦が110艦、入れ替え用が同数。
残り30艦は増強に伴い新規配備される艦だった。
輸送任務の最先任士官は大佐。
新造砲艦の設計にも関わり、旗艦の引き渡しのついでに他の艦の指揮も執り行っていた。
本来艦隊の指揮は少将以上だが、輸送任務の為、設計に関わった大佐が任命された。
他に星系防衛の指揮官として少将と、退役間近の大将とその副官や副長が視察の為便乗していた。
公安に近い監査だった。
しかし、この2名とその側近はこの艦隊及び駐留艦隊の指揮系統から外れている。
そんな人員の載せ替えが半分ほど行われた時に中緊急警報が鳴り、ライナン星系第3惑星より緊急の救援要請が入る。
機転を利かせ砲艦で敵の大半を仕留めるも、苦し紛れに敵は主系列星を人口ブラックホールにしてしまった。
完全にブラックホールに成長し、その重力から逃れられないようになるまで数分しか猶予が無かった。
意図しない戦闘の影響から士気はだだ下がり。そのブラックホールから逃れる為、禁止されている重力ジャンプを敢行する。
恒星から近い距離では禁止されているし、システム的にも不可だった。
なんとか制限内に解除し、重力ジャンプを敢行した。
しかし、禁止されているその理由通りの状況に陥った。
艦隊ごとセットした座標からズレ、恒星から数光年離れた所にジャンプし【ワープのような架空の移動方法】、再び重力ジャンプ可能な所まで移動するのに33年程掛かる。
そんな中忘れ去られた艦隊が33年の月日の後、本星へと帰還を目指す。
果たして彼らは帰還できるのか?
帰還出来たとして彼らに待ち受ける運命は?
時き継幻想フララジカ
日奈 うさぎ
ファンタジー
少年はひたすら逃げた。突如変わり果てた街で、死を振り撒く異形から。そして逃げた先に待っていたのは絶望では無く、一振りの希望――魔剣――だった。 逃げた先で出会った大男からその希望を託された時、特別ではなかった少年の運命は世界の命運を懸ける程に大きくなっていく。
なれば〝ヒト〟よ知れ、少年の掴む世界の運命を。
銘無き少年は今より、現想神話を紡ぐ英雄とならん。
時き継幻想(ときつげんそう)フララジカ―――世界は緩やかに混ざり合う。
【概要】
主人公・藤咲勇が少女・田中茶奈と出会い、更に多くの人々とも心を交わして成長し、世界を救うまでに至る現代ファンタジー群像劇です。
現代を舞台にしながらも出てくる新しい現象や文化を彼等の目を通してご覧ください。
織田信長 -尾州払暁-
藪から犬
歴史・時代
織田信長は、戦国の世における天下統一の先駆者として一般に強くイメージされますが、当然ながら、生まれついてそうであるわけはありません。
守護代・織田大和守家の家来(傍流)である弾正忠家の家督を継承してから、およそ14年間を尾張(現・愛知県西部)の平定に費やしています。そして、そのほとんどが一族間での骨肉の争いであり、一歩踏み外せば死に直結するような、四面楚歌の道のりでした。
織田信長という人間を考えるとき、この彼の青春時代というのは非常に色濃く映ります。
そこで、本作では、天文16年(1547年)~永禄3年(1560年)までの13年間の織田信長の足跡を小説としてじっくりとなぞってみようと思いたった次第です。
毎週の月曜日00:00に次話公開を目指しています。
スローペースの拙稿ではありますが、お付き合いいただければ嬉しいです。
(2022.04.04)
※信長公記を下地としていますが諸出来事の年次比定を含め随所に著者の創作および定説ではない解釈等がありますのでご承知置きください。
※アルファポリスの仕様上、「HOTランキング用ジャンル選択」欄を「男性向け」に設定していますが、区別する意図はとくにありません。
滝川家の人びと
卯花月影
歴史・時代
勝利のために走るのではない。
生きるために走る者は、
傷を負いながらも、歩みを止めない。
戦国という時代の只中で、
彼らは何を失い、
走り続けたのか。
滝川一益と、その郎党。
これは、勝者の物語ではない。
生き延びた者たちの記録である。
完結 シシルナ島物語 少年薬師ノルド/ 荷運び人ノルド 蠱惑の魔剣
織部
ファンタジー
ノルドは、古き風の島、正式名称シシルナ・アエリア・エルダで育った。母セラと二人きりで暮らし。
背は低く猫背で、隻眼で、両手は動くものの、左腕は上がらず、左足もほとんど動かない、生まれつき障害を抱えていた。
母セラもまた、頭に毒薬を浴びたような痣がある。彼女はスカーフで頭を覆い、人目を避けてひっそりと暮らしていた。
セラ親子がシシルナ島に渡ってきたのは、ノルドがわずか2歳の時だった。
彼の中で最も古い記憶。船のデッキで、母セラに抱かれながら、この新たな島がゆっくりと近づいてくるのを見つめた瞬間だ。
セラの腕の中で、ぽつりと一言、彼がつぶやく。
「セラ、ウミ」
「ええ、そうよ。海」
ノルドの成長譚と冒険譚の物語が開幕します!
カクヨム様 小説家になろう様でも掲載しております。
英雄召喚〜帝国貴族の異世界統一戦記〜
駄作ハル
ファンタジー
異世界の大貴族レオ=ウィルフリードとして転生した平凡サラリーマン。
しかし、待っていたのは平和な日常などではなかった。急速な領土拡大を目論む帝国の貴族としての日々は、戦いの連続であった───
そんなレオに与えられたスキル『英雄召喚』。それは現世で英雄と呼ばれる人々を呼び出す能力。『鬼の副長』土方歳三、『臥龍』所轄孔明、『空の魔王』ハンス=ウルリッヒ・ルーデル、『革命の申し子』ナポレオン・ボナパルト、『万能人』レオナルド・ダ・ヴィンチ。
前世からの知識と英雄たちの逸話にまつわる能力を使い、大切な人を守るべく争いにまみれた異世界に平和をもたらす為の戦いが幕を開ける!
完結まで毎日投稿!
アブナイお殿様-月野家江戸屋敷騒動顛末-(R15版)
三矢由巳
歴史・時代
時は江戸、老中水野忠邦が失脚した頃のこと。
佳穂(かほ)は江戸の望月藩月野家上屋敷の奥方様に仕える中臈。
幼い頃に会った千代という少女に憧れ、奥での一生奉公を望んでいた。
ところが、若殿様が急死し事態は一変、分家から養子に入った慶温(よしはる)こと又四郎に侍ることに。
又四郎はずっと前にも会ったことがあると言うが、佳穂には心当たりがない。
海外の事情や英吉利語を教える又四郎に翻弄されるも、惹かれていく佳穂。
一方、二人の周辺では次々に不可解な事件が起きる。
事件の真相を追うのは又四郎や屋敷の人々、そしてスタンダードプードルのシロ。
果たして、佳穂は又四郎と結ばれるのか。
シロの鼻が真実を追い詰める!
別サイトで発表した作品のR15版です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる