遼州戦記 司法局実働部隊の戦い 別名『特殊な部隊』の死闘

橋本 直

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第五章 『特殊な部隊』の友情

第13話 殿上の雷鳴

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「今回の『殿上会』か……荒れるな……アタシは四大公家筆頭だからたとえ官位が低くても出ようと思えば出られるけど、今回の『殿上会』は出たくねえ。面倒ごとに巻き込まれるのはこりごりだ。それに一代貴族には前の戦争でデカい面をしていた割に戦場を避けて安全な場所で無茶な命令ばかり出してた無能な武家貴族の自称『サムライ』の爺さんたちがごまんといる。連中の顔を見るような目にアタシは遭いたくないね」 

 かなめはそう言うと誠を蹴飛ばした。仕方なくアメリアに続いて車から降りた誠を押し出したかなめはそのまま外に出た。伸びをしてすぐに彼女は胸のポケットに手を伸ばした。

「『殿上会』が荒れるって、つまりどういう……?」
 
 誠が小声で尋ねると、かなめはタバコをくゆらせながら言った。

「要するに、金持ち貴族と今の政権が本気で火花を散らす……地味な内戦の前夜祭、ってとこだな」

 かなめはそう言ってタバコをふかすが誠にはまだかなめの言う『荒れる』という言葉の意味が分からなかった。

「荒れるって?所詮はお公家さんと御大名が顔を合わせて議会で決まったことに承認を与えるだけの会なんでしょ?そんなものが荒れるって……何か重要なことでも決める権限が有るんですか?かなめさんの話だと僕には国会で決まったことを追認するだけの儀式の場にしか聞こえないんですけど」 

 誠の言葉を聞きながらかなめはタバコに火をつけた。

「いつアタシが『殿上会』をそんな軽い場所だと言った!全く、たぶんランの姐御あたりから表面上の『殿上会』の仕組みを聞きかじった程度で偉そうなこと言いやがって。おい、神前。甲武の国庫への納税者って何人いるか知ってるか?」 

 タバコをふかしながら前の工場の敷地内を走るトレーラーを眺めながらかなめが言った。

「そんなこと言われても……僕は私立理系しか受けなかったんで社会は苦手で……。納税って普通国民が全員やるもんでしょ?それとも甲武では違うんですか?」 

 そう答えて頭を掻く誠に大きなため息をついてかなめはタレ目でにらみつけてくる。

「甲武は違うんだよ。国民はまず『荘官』って下っ端の役人に年貢を納める。そいつが上に渡して……ってのを何段階も繰り返して、最終的に国庫に納税するのは三十八人の有力貴族だけ」

 かなめはそう言うとタバコをふかして物わかりの悪い出来の悪い生徒を見るような目で誠を見た。

「三十八人?よくそんな数で国の税制が賄えますね」

 全国民が納税するのが当たり前の東和共和国で育った誠にはその数はあまりに少なすぎた。

「なあに、一人当たりの納税金額が東和のそれとはけた違いなんだよ。あたしもまあ、その一人なんだけどな。全員が荘園領主の上級貴族だ。甲武は荘園制国家だからな。荘園の主である貴族がすべての徴税権を持っている。甲武の平民の9割は土地を持たない小作人だ。連中はまず地主に耕作料を収める。その地主は荘官に年貢を納める、その一部がそのコロニーを領有する武家貴族に収められ、その領有権を認めている西園寺家のような上級貴族に荘園の所有権を認めた見返りとして上納金を収めるんだ」

 かなめの得意げに話す姿に誠はただうなずく事しか出来なかった。かなめはその態度を誠が理解したと感じたようでタバコをふかして誠に笑いかけた。

「まあ、そのほとんどが荘官と呼ばれる下級貴族と荘園領主の間に入る武家貴族の領主にピンハネされて荘園の所有者である西園寺家のような上級公家の手元に残るのはごくわずかで、その中からさらにわずかな額を納税すると言うすごく効率の悪いシステムだとは思うんだがな」 

 カウラは迷う誠をさえぎるようにしてそう言った。

「さすが隊長さんだ。甲武の政治情勢にも詳しいらしいや。その三十八人の有力貴族はそれぞれに被官と呼ばれる家臣達が徴税やもろもろの自治を行い、それで国が動いている。まあ世襲制の公務員と言うか、地球の日本の江戸時代の武士みたいなものだ」 

 そう言うとかなめはタバコの煙を噴き上げる。

「けどよう、そんな代わり映えのしない世の中っつうのは腐りやすいもんだ。東和ならすぐ逮捕されるくらいの賄賂や斡旋が日常茶飯事だ。当然、税金を節約するなんて言うような発想も生まれねえ。地位が親から子に継がれるのが当たり前になるとそこに特権意識が生まれてそれが当たり前になる。まあ、それが新聞にすっぱ抜かれたりしたら汚職役人は士族だから全員切腹ってのがあの国の爽快なところでもあるんだがな」 

 いつに無くまともなことを口にするかなめだが、彼女は甲武貴族の頂点とも言える四大公筆頭、西園寺家の嫡子である。誠は真剣に彼女の話に耳を傾けた。

「今回の殿上会の最大の議題はその徴税権の国への返還だ。荘園領主、コロニーを領有する武家貴族、そしてそれに従う荘官、そして小作人を搾取する大地主。親父の奴、この前の『近藤事件』の余波で貴族主義者の頭が上げにくい状況を利用してこれらの特権階級を一気に排除するつもりだぜ。親父の最終目的は貴族制度の破壊にある。その為には収入源を絶つのが一番だ。アイツはやる……いつでもやる覚悟はあるはずだ」 

 そう言うとかなめは車の中を覗きこんだ。カウラはハンドルに身を任せて、かなめを見つめていた。誠は膝に手を置いた姿勢でかなめを見上げている。

「しかし、それでは『殿上会』に無縁な下級士族達の反発があるだろうな。平民でも小作人を働かせて多額の収入を得ているのに少ない納税額で済んでいる地主階層はかなり反発するだろう。甲武軍を支えているのは彼ら下級士族達だ。特に西園寺。お前の籍のある陸軍はその牙城だろ?大丈夫なのか?」 

 カウラは静かにハンドルを何度も握りなおしながら振り返る。

「だから荒れるって言ってんだよ。士族達の突き上げを食らった上級貴族はどうしたって親父に逆らうようなことを言い始めるようになる。そこで、そんな貴族、『官派』の頂点に君臨する響子と平民宰相の親父が対決することになる。親父は士族なんかなくしてしまえって言う『民派』の支持で宰相を務めてるからな。『サムライの国』を自称してる士族にとってこれ以上の屈辱はねえ。ただでさえ、遼州同盟成立で大きすぎる軍事力の削減を加盟国から指摘されて軍人の数を減らしているあの国だ。職業軍人のほとんどは士族。となると士族の大半は親父のせいで食い扶持を失うことになる」

 そう言うとかなめはのんびりとタバコの煙を吐いた。

「『殿上会』で親父の意見が通って徴税権や士族の特権が失われても失業した士族達が暴れだしたら元も子もねえ。まあ、すでに親父の軍縮政策で失業した元軍人の士族達は『甲武浪人』という形でベルルカンなんかに傭兵として流れ込んで火に油を注いでるのは事実だがな。たぶん、誰かが『殿上会』の場で刀を抜くぜ。やりすぎた改革ってのは、いつも血の臭いがするもんだ」 

 そう言うとかなめはタバコをもみ消して携帯灰皿に吸い殻ねじ込んだ。

「荒れるか……九条派と西園寺派で激論が戦わされると……なるほど。では荒れた議場をまとめる『平民宰相』西園寺義基の思惑をどう見るか四大公筆頭、西園寺家の次期当主のお話を聞こうか?いずれは関白太政大臣としてその『殿上会』のすべてを取り仕切る身になるんだろ?その程度の事は当然考えていて当たり前だよな?」 

 カウラはそう言うと運転席から身を乗り出してかなめの方を見上げた。

「ああ。徴税権の国家への返上問題に関しては親父は早期施行の急先鋒だが、田安公である麗子の馬鹿はたぶんアイツの頭じゃ考え付かないから被官の誰かが言ってることだろうけど、施行そのものには反対ではないものの、そのあおりをもろに受ける下級士族には施行以前の見返りの権益の提供を条件に入れることを主張している。なんと言っても田安家には『武家の棟梁』である『征夷大将軍』としての面子めんつが有る。そう易々と親父の提案を受け入れたら『徳川譜代』ということで自分に付き従ってきた士族達に示しがつかねえ。九条家はそもそも貴族主義者の支持を地盤としている以上、今回は反対するしかないだろう。そして叔父貴は……」 

 かなめはそこまで言うと短くなったタバコを携帯灰皿に押し込み、再び二本目のタバコを取り出して火をつける。周りでは遅い昼食を食べにきた作業着を着た菱川重工の技師達が笑いながら通り過ぎる。

「もったいつけることも無い。嵯峨隊長は総論賛成、各論反対ってことだ。徴税権の返還を急ぎすぎれば、生活に直結する下級士族が暴れ出すかもしれない。嵯峨隊長は、そこを一番警戒してる。改革は賛成でも、タイミングが悪ければ火種になるってことだ」

 カウラの言葉にかなめはうなずいた。

『つまり、西園寺さんのお父さんは改革派。西園寺さんはその娘だから誰がどう見てもその意図で動いていると思っている。嵯峨隊長は中立で……叔父。西園寺さんの家が出てくると僕には関係が複雑すぎて、頭がこんがらがる』

 誠は複雑なかなめの家庭環境の事を思うたびに頭を痛めた。

「そんなに身分制度って根強いんですか? 夏の合宿でも、平民は生きていくのがやっとな割にその上の身分の士族は安泰だって聞いてたけど……そうでもないんですね」 

 間抜けな誠の言葉にカウラは呆れて額に手を当てる。かなめは怒鳴りつけようと言う気持ちを抑えるために、そのまま何度か肩で呼吸をした。

「まあ、お前はうちでは甲武国の平民出身の西と西園寺が会話している状況を普通に見ているからな。これは隊長の意向で身分で人を差別するなと言う指示があったからだ。そうでなければ平民の出の西が殿上貴族の西園寺家の当主の西園寺に声をかけることなど考えられない話だ」 

 カウラはそう言うとかなめを見上げた。タバコを吸いながらかなめは空を見上げていた。

『親父は『身分制度は壊す』って言う。なら、まず壊されるべきはそれにすがって生きてるアタシがまず第一なんじゃないのか?それでも……親父はやめる気は無い。親父にとって甲武の身分制度は『憎むべき敵』だからな。父親を殺し、娘の身体をこんなにしたのもすべて甲武の身分制度。それが親父の思想だ。親父は止まらない。そうだ、誰にも止められねえんだ』

 かなめの脳裏にはそんな思いが去来していた。しかし、そんなことを考えているとはおくびにも見せずかなめは黙ってタバコを吸っていた。

「でも遅せえな、アメリアの奴。さっさと置いて帰っちまうか?」 

 話を逸らすようにかなめがつぶやいた。貴族の生まれながら貴族嫌いのかなめとしてはその貴族の話をしたこと自体があまり気分の良くないことのように誠には見えた。

「とりあえずお前はその前にタバコをどうにかしろ。車から降りたらどこでもタバコを吸っていいと言う訳ではない。そして何度も言うがこの車は禁煙だ。においが残られては困る」 

 そして、ずっとかなめの口元のタバコの火を眺めていたカウラが突っ込みを入れる。誠が生協の入り口を見ると、そこにはなぜかお菓子以外におもちゃのようなものが入った袋まで買い込んで走ってくるアメリアの姿があった。

「まったく何買い込んでんだよ!菓子だけじゃねえのかよ」

 かなめは明らかにおもちゃのようなものまで買いこんで来たアメリアに呆れてそうつぶやいた。 

『さっきまで国家の未来を語ってたのに、次の瞬間にはお菓子とおもちゃか……。この人たち、本気なのか冗談なのか、いまだに掴めないなあ……』

 誠はかなめとアメリアのやり取りを見ながらそんなことに慣れてしまっている自分に感心していた。

「かなめちゃん、もしかして心配してくれてるの?大丈夫よ。私は誠ちゃんみたいに選ばれた法術師じゃないから誘拐されることなんて無いし……」 

 かなめは仕方なくタバコをもみ消して一息つくと、そのまま携帯灰皿に吸い殻押し込んで後部座席に乗り込んだ。アメリアは誠がつっかえながら後部座席に乗り込むのに続いて当然のように助手席に座り買い物袋を漁り始めた。

「誠ちゃん。この懐かしの戦隊シリーズ出てたわよ」 

 アメリアがそう言うと戦隊モノのフィギュアを取り出して誠に見せた。

「なんつうもんを置いてあるんだあそこは?おもちゃ屋じゃねえんだぞ、生協は」 

 かなめが呆れて誠の顔を覗き込む。

「大人買いはしないのか?貴様の事だからそう言うものは箱で買うと思っていた」 

 車を発進させながら、カウラはアメリアに目をやった。

「ああ、そっちはもう近くのショップで押さえてあるから。これは布教のために買ったの。部の女の子達に配ってあげなくちゃ。これも部長の大切なお仕事」 

 そう言ってかなめや誠にも見えるように買い物袋を拡げて見せる。そこには他にもアニメキャラのフィギュアなどが入っていた。

「よくそんなの見つけてくるな……」

「すごいでしょ」

「いや、呆れてんだよ。ムダ金使うからオメエの部屋はあんなにカオスなんだ」

 威張るアメリアにかなめは大きくため息をついた。カウラはそのかなめをバックミラー越しに見ながら微笑んでいた。
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