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第十六章 『特殊な部隊』と権威
第37話 悪内府、煙の中にて
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甲武国は、表面的には先の敗戦から立ち直っていた。
だが、経済は今なお『健全』と呼べる状態には程遠い。
戦後、アメリカをはじめとする地球諸国による資産凍結は継続され、和平会議の末に締結されたアントワープ条約には、明確な敵国条項が盛り込まれた。
それにより、技術・経済・学術など、国際社会とのあらゆる協力は断たれたままになっている。
……甲武の未来は、政治の一手にかかっていた。
来週にはアメリカで中間選挙が実施される。野党の勝利が濃厚な情勢下で、資産凍結のさらなる延長も現実味を帯びていた。
このタイミングを逃せば、もうチャンスは二度と来ないかもしれない。
バルキスタン問題。そして『近藤資金』。
この2つの『負の遺産』を一掃しようとする醍醐文隆陸相の焦りは、ある意味で当然のものだった。
『暗黒大陸』と呼ばれるベルルカンから東和と甲武を経由して地球圏に流入する麻薬やレアメタルが、犯罪組織やテロリスト、さらには『失敗国家』の支援源になっていることは、国際社会でも広く知られていた。
だからこそ、その供給源であるエミール・カント将軍の身柄確保と、それに連なる近藤資金ネットワークの一斉摘発を、地球側は『敵国条項解除』の条件として提示してきたのである。
その要求がある限り、醍醐も簡単には妥協できない。
甲武の再興と地球圏との交渉の場への復帰は、同盟全体にとっても利益である。それが今回の作戦を提案した際、醍醐に向けて西園寺義基宰相が語った言葉だった。
……しかし、それが同盟司法局への越権であることも、承知していた。
自国の犯罪者を自国で処分する。遼州圏の犯罪者は遼州圏で処分する。同盟規約にもある地球圏との不干渉ルールをいち早く打ち出して同盟の設立を提案した遼帝国が地球へのカント将軍の拉致を許すはずもなく、独自ルートで妨害工作を始めるだろうということも予想していた。そしてそれに同調し同盟司法局が動き出すことも醍醐は覚悟していた。
「結局、これが『組織』というやつなんでしょうね」
嵯峨惟基はタバコをふかしながら、皮肉気に口を開いた。
「あなたは甲武陸軍を預かる大臣。俺は司法局実働部隊の隊長。『遼州の罪は遼州で裁く』という原則を守るのが、司法局という組織の存在意義ですから」
淡々と語る嵯峨の声に、醍醐は言葉を挟めない。
「お互い、自分の正義を曲げるつもりはない。少なくとも俺は、譲歩する気はありませんよ」
嵯峨は肩をすくめると、こう続けた。
「……アメリカが文句を言ってきた? どうせ地球圏の連中は、自分たちの都合しか考えてないんです。そんな口約束、反故にして構いませんよ。連中がこの遼州圏で何をやってきたか思い出してください。良心なんて、痛める必要はない」
そう言って嵯峨は深く煙を吸い込んだ。
「文隆!」
不意に呼ばわる声に、醍醐は驚いたように振り返った。
そこには、佐賀高家侯爵……彼の実兄が、明るい紫の衣冠束帯をまとって通用門から顔を出していた。
一瞬、弟に微笑みかけたその顔は、嵯峨の姿を認めた瞬間、引きつったように強張った。
「……『あの』お兄さんが呼んでますよ」
嵯峨は無邪気にからかうように言った。
「あの『官派の乱』じゃ、弁当だけ持って遅参し『民派』に勝利を譲った立役者ですしね。あの戦いの主戦場に遅れた弟さんを叱りにきたんじゃないですか? せっかくですから、行って差し上げたらどうです? 一応は『実家を継いだ兄』なんですし」
嵯峨は煙をくゆらせながら、あくまで愉快そうだった。
佐賀高家の立場は複雑だった。
甲武四大公家末席の嵯峨家は三代目当主が心を病んで座敷牢でその生涯を終えてから数百年にわたり家督が空位であり、数千万の領民を抱える巨大な荘園群は、西園寺家の預かりとなった。
その結果、分家筋にあたる佐賀家……特に2代当主の次男の血を引く佐賀高家は、自分こそが本家相続をできるものと思っていた。
だが、西園寺家先々代当主西園寺重基はこの要求を黙殺した。むしろ、自家の三男・西園寺新三郎を『嵯峨惟基』として本家の当主に据えたのである。
素性も不明な他家の養子に家督を奪われた屈辱は、佐賀高家を『官派』に走らせる要因となった。
敗戦後、西園寺家先代当主、義基が貴族の特権の廃絶を目指す政治活動を開始すると佐賀高家は主家と決別し、四大公家の1つ、九条家を中心とする貴族主義的なグループの一人として活動を開始した。そうして佐賀高家はいわゆる『官派』と呼ばれるその貴族主義的な勢力の一員として西園寺家の『民派』との対立の構図にはまり込むこととなった。
8年前の甲武国最大の内戦『官派の乱』は、結果的に西園寺家を中心とする『民派』の勝利で幕を閉じた。
その主力である赤松忠満率いる第三艦隊に敗れ、決起した『官派』は武装解除された。
佐賀高家も当初は『官派』の主力として同調したものの、戦況を不利と見て『中立』を装い決戦への参戦を回避したが、結果的に惟基から切腹を命じられた。
助命嘆願を行ったのは他ならぬ腹違いの弟・醍醐文隆だった。
以来、高家の目には嵯峨が恐るべき存在として映っていた。
優秀な領主、決断力ある政治家、そして冷酷非情な『怪物』。
……あの時、『官派』に賭けていれば。
そう悔やむ夜は、一度や二度ではなかった。
「兄上、それでは失礼いたします。これ以上、話しても無意味ですから」
醍醐は捨て台詞のように言い残し、踵を返す。
佐賀高家は、その姿にただならぬ不安を感じていた。
弟があの『嵯峨惟基』と正面から対立しようとしている。
それは、破滅の始まりにしか見えなかった。
「文隆……来い」
佐賀高家は弟の肩をつかみ、低い声で言う。
「……今の貴様の立場はわかる。だが、相手が悪すぎる。『悪内府』……あれは本物の悪人だ。お前まで俺と同じ轍を踏むな」
そう言って、兄弟は静かに建物の中へと消えていった。
嵯峨は何も言わず、空き缶に吸い殻を落とすと、それを足で潰した。
「ああ……醍醐のとっつぁんの兄貴って、……あの、佐賀高家か。助命の願いなど聞かず、あの時殺しておけばよかったな。今後のためにも……」
ぼそりと呟いたその声に、誰かが耳を傾けていたら、嵯峨を『駄目人間』扱いする者はいなくなっただろう。
だが、それは嵯峨自身の望むところではない。
風が吹き、タバコの灰が舞い上がる。嵯峨はわずかに口元をゆるめた。
だが、経済は今なお『健全』と呼べる状態には程遠い。
戦後、アメリカをはじめとする地球諸国による資産凍結は継続され、和平会議の末に締結されたアントワープ条約には、明確な敵国条項が盛り込まれた。
それにより、技術・経済・学術など、国際社会とのあらゆる協力は断たれたままになっている。
……甲武の未来は、政治の一手にかかっていた。
来週にはアメリカで中間選挙が実施される。野党の勝利が濃厚な情勢下で、資産凍結のさらなる延長も現実味を帯びていた。
このタイミングを逃せば、もうチャンスは二度と来ないかもしれない。
バルキスタン問題。そして『近藤資金』。
この2つの『負の遺産』を一掃しようとする醍醐文隆陸相の焦りは、ある意味で当然のものだった。
『暗黒大陸』と呼ばれるベルルカンから東和と甲武を経由して地球圏に流入する麻薬やレアメタルが、犯罪組織やテロリスト、さらには『失敗国家』の支援源になっていることは、国際社会でも広く知られていた。
だからこそ、その供給源であるエミール・カント将軍の身柄確保と、それに連なる近藤資金ネットワークの一斉摘発を、地球側は『敵国条項解除』の条件として提示してきたのである。
その要求がある限り、醍醐も簡単には妥協できない。
甲武の再興と地球圏との交渉の場への復帰は、同盟全体にとっても利益である。それが今回の作戦を提案した際、醍醐に向けて西園寺義基宰相が語った言葉だった。
……しかし、それが同盟司法局への越権であることも、承知していた。
自国の犯罪者を自国で処分する。遼州圏の犯罪者は遼州圏で処分する。同盟規約にもある地球圏との不干渉ルールをいち早く打ち出して同盟の設立を提案した遼帝国が地球へのカント将軍の拉致を許すはずもなく、独自ルートで妨害工作を始めるだろうということも予想していた。そしてそれに同調し同盟司法局が動き出すことも醍醐は覚悟していた。
「結局、これが『組織』というやつなんでしょうね」
嵯峨惟基はタバコをふかしながら、皮肉気に口を開いた。
「あなたは甲武陸軍を預かる大臣。俺は司法局実働部隊の隊長。『遼州の罪は遼州で裁く』という原則を守るのが、司法局という組織の存在意義ですから」
淡々と語る嵯峨の声に、醍醐は言葉を挟めない。
「お互い、自分の正義を曲げるつもりはない。少なくとも俺は、譲歩する気はありませんよ」
嵯峨は肩をすくめると、こう続けた。
「……アメリカが文句を言ってきた? どうせ地球圏の連中は、自分たちの都合しか考えてないんです。そんな口約束、反故にして構いませんよ。連中がこの遼州圏で何をやってきたか思い出してください。良心なんて、痛める必要はない」
そう言って嵯峨は深く煙を吸い込んだ。
「文隆!」
不意に呼ばわる声に、醍醐は驚いたように振り返った。
そこには、佐賀高家侯爵……彼の実兄が、明るい紫の衣冠束帯をまとって通用門から顔を出していた。
一瞬、弟に微笑みかけたその顔は、嵯峨の姿を認めた瞬間、引きつったように強張った。
「……『あの』お兄さんが呼んでますよ」
嵯峨は無邪気にからかうように言った。
「あの『官派の乱』じゃ、弁当だけ持って遅参し『民派』に勝利を譲った立役者ですしね。あの戦いの主戦場に遅れた弟さんを叱りにきたんじゃないですか? せっかくですから、行って差し上げたらどうです? 一応は『実家を継いだ兄』なんですし」
嵯峨は煙をくゆらせながら、あくまで愉快そうだった。
佐賀高家の立場は複雑だった。
甲武四大公家末席の嵯峨家は三代目当主が心を病んで座敷牢でその生涯を終えてから数百年にわたり家督が空位であり、数千万の領民を抱える巨大な荘園群は、西園寺家の預かりとなった。
その結果、分家筋にあたる佐賀家……特に2代当主の次男の血を引く佐賀高家は、自分こそが本家相続をできるものと思っていた。
だが、西園寺家先々代当主西園寺重基はこの要求を黙殺した。むしろ、自家の三男・西園寺新三郎を『嵯峨惟基』として本家の当主に据えたのである。
素性も不明な他家の養子に家督を奪われた屈辱は、佐賀高家を『官派』に走らせる要因となった。
敗戦後、西園寺家先代当主、義基が貴族の特権の廃絶を目指す政治活動を開始すると佐賀高家は主家と決別し、四大公家の1つ、九条家を中心とする貴族主義的なグループの一人として活動を開始した。そうして佐賀高家はいわゆる『官派』と呼ばれるその貴族主義的な勢力の一員として西園寺家の『民派』との対立の構図にはまり込むこととなった。
8年前の甲武国最大の内戦『官派の乱』は、結果的に西園寺家を中心とする『民派』の勝利で幕を閉じた。
その主力である赤松忠満率いる第三艦隊に敗れ、決起した『官派』は武装解除された。
佐賀高家も当初は『官派』の主力として同調したものの、戦況を不利と見て『中立』を装い決戦への参戦を回避したが、結果的に惟基から切腹を命じられた。
助命嘆願を行ったのは他ならぬ腹違いの弟・醍醐文隆だった。
以来、高家の目には嵯峨が恐るべき存在として映っていた。
優秀な領主、決断力ある政治家、そして冷酷非情な『怪物』。
……あの時、『官派』に賭けていれば。
そう悔やむ夜は、一度や二度ではなかった。
「兄上、それでは失礼いたします。これ以上、話しても無意味ですから」
醍醐は捨て台詞のように言い残し、踵を返す。
佐賀高家は、その姿にただならぬ不安を感じていた。
弟があの『嵯峨惟基』と正面から対立しようとしている。
それは、破滅の始まりにしか見えなかった。
「文隆……来い」
佐賀高家は弟の肩をつかみ、低い声で言う。
「……今の貴様の立場はわかる。だが、相手が悪すぎる。『悪内府』……あれは本物の悪人だ。お前まで俺と同じ轍を踏むな」
そう言って、兄弟は静かに建物の中へと消えていった。
嵯峨は何も言わず、空き缶に吸い殻を落とすと、それを足で潰した。
「ああ……醍醐のとっつぁんの兄貴って、……あの、佐賀高家か。助命の願いなど聞かず、あの時殺しておけばよかったな。今後のためにも……」
ぼそりと呟いたその声に、誰かが耳を傾けていたら、嵯峨を『駄目人間』扱いする者はいなくなっただろう。
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