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『特殊な部隊』の『特殊』な宴会
第167話 戦闘用人造人間の恋愛相談
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「隊長にお願いしたい事がありますれす!」
カウラはそう言うと急に背筋を伸ばし敬礼した。かなめとアメリアはいかにも嫌そうな顔でカウラの動向を見る。
「何?聞きたくねえけど、仕方ねえから聞いてやるよ」
完全にどうでもいいという表情の嵯峨がそう尋ねた。
「わらくし!カウラ・ベルガー大尉はなやんれいるのれあります!」
嵯峨の表情がさらにうんざりしたものに変わり、そのまま右手の端で鍋からクエの身を取り出して酒をあおった。
「悩んでるんだ……へー……」
薄情な嵯峨の言葉がカウラの言葉を翻訳する。
「何言い出すんだ!馬鹿!」
かなめが思わずカウラを止めようとするが、『駄目人間』とは言え人生の先輩の嵯峨はすばやくその機先を制する。
「そう。じゃあ隊長として聞かなければならねえな。続けていいよ」
話半分にシイタケをつまみに焼酎を飲みながら、嵯峨は話の先を促した。
「はいれす!わたひは!その!」
またカウラの足元がおぼつかなくなる。仕方なく支える誠。エメラルドグリーンの切れ長の目がとろんと誠を見つめている。
「何言いだすつもりだ?この酔っ払い!」
カウラから奪い取ったグラスにラム酒を注ぎながら、かなめはやけになって叫んだ。しかし、誠から離れたカウラの瞳がじっと自分を見つめている、自分の胸を見つめている事に気づくと、かなめはわざとその視線から逃れるように天井を見てだまって酒を口に含む。
「このおっぱい魔人が神前をたぶらかそうとしれるのれあります!」
かなめはカウラの突然の言葉に思わず酒を噴出す。そんなかなめを見ながら、アイシャはカウラの言葉に同調してうなづく。
「たぶらかすだと!なんでアタシがそんな事しなきゃならねえんだ?こいつはアタシの『ペット』だぞ!まあ、こいつが勝手に、その、なんだ、あのだな、ええと……」
「たぶらかしてるわね……支配して調教しているわね……『ペット』だもんね……『愛玩動物』とか呼んでたもんね……」
いつの間にかこのテーブルにやってきていたライトブルーのショートカットのパーラ・ラビロフ中尉がそう言った。
その一言に鍋を見回ってきていた島田とサラもうなづいている。
「テメエ等!無事に地面を踏めると思うなよ!この『野生動物』!」
「だって事実じゃないの?どう思う正人?」
「俺は……興味ねえことにならねえかな?」
あっさりとパーラの言葉を受け止めたサラと、かなめの殺気を野生の勘で察して逃げ腰の島田がそこにいた。
カウラはそう言うと急に背筋を伸ばし敬礼した。かなめとアメリアはいかにも嫌そうな顔でカウラの動向を見る。
「何?聞きたくねえけど、仕方ねえから聞いてやるよ」
完全にどうでもいいという表情の嵯峨がそう尋ねた。
「わらくし!カウラ・ベルガー大尉はなやんれいるのれあります!」
嵯峨の表情がさらにうんざりしたものに変わり、そのまま右手の端で鍋からクエの身を取り出して酒をあおった。
「悩んでるんだ……へー……」
薄情な嵯峨の言葉がカウラの言葉を翻訳する。
「何言い出すんだ!馬鹿!」
かなめが思わずカウラを止めようとするが、『駄目人間』とは言え人生の先輩の嵯峨はすばやくその機先を制する。
「そう。じゃあ隊長として聞かなければならねえな。続けていいよ」
話半分にシイタケをつまみに焼酎を飲みながら、嵯峨は話の先を促した。
「はいれす!わたひは!その!」
またカウラの足元がおぼつかなくなる。仕方なく支える誠。エメラルドグリーンの切れ長の目がとろんと誠を見つめている。
「何言いだすつもりだ?この酔っ払い!」
カウラから奪い取ったグラスにラム酒を注ぎながら、かなめはやけになって叫んだ。しかし、誠から離れたカウラの瞳がじっと自分を見つめている、自分の胸を見つめている事に気づくと、かなめはわざとその視線から逃れるように天井を見てだまって酒を口に含む。
「このおっぱい魔人が神前をたぶらかそうとしれるのれあります!」
かなめはカウラの突然の言葉に思わず酒を噴出す。そんなかなめを見ながら、アイシャはカウラの言葉に同調してうなづく。
「たぶらかすだと!なんでアタシがそんな事しなきゃならねえんだ?こいつはアタシの『ペット』だぞ!まあ、こいつが勝手に、その、なんだ、あのだな、ええと……」
「たぶらかしてるわね……支配して調教しているわね……『ペット』だもんね……『愛玩動物』とか呼んでたもんね……」
いつの間にかこのテーブルにやってきていたライトブルーのショートカットのパーラ・ラビロフ中尉がそう言った。
その一言に鍋を見回ってきていた島田とサラもうなづいている。
「テメエ等!無事に地面を踏めると思うなよ!この『野生動物』!」
「だって事実じゃないの?どう思う正人?」
「俺は……興味ねえことにならねえかな?」
あっさりとパーラの言葉を受け止めたサラと、かなめの殺気を野生の勘で察して逃げ腰の島田がそこにいた。
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